【完結】魅せられちゃったから 仕方ない

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「今の方みた？」

「いいえ　どの様な方だったのです？
美形ですか？」

「凄く凄く超絶美形」

「え！見れてない！
残念だわ！」

カーラってめんくいだったのね　ふっ

「この街に来たら　また会えるかしらね」
１人呟く





家に着くと
お父様とお母様がお出迎えしてくれた

「おかえり　アイリーン」
「只今かえりました」

4人で家に入り
お父様の執務室へ


「無事に納めてまいりました
明細がこちらで　
ジャーン！
本日の収入です！」

約１０万リン程あった

「こ…こんなに…」
「凄いわ　アイリーン」
両親がちょっと信じられない様子で
お金を見ている
「裁縫の加護のお陰で　こんなにも！」
「優しいが娘を持って幸せよね
あなた」
「ああ　でもアイリーン
無理はしないでおくれ」

「大丈夫よ　
それより聞いて！
ハンカチを全部買ってくれた方がいてね
今度はシルクのハンカチに刺繍のしてほしいって　注文が入ったの
金額も枚数も糸目なくよ！」
「それは　凄いぞ！」
「図案だけはあるんだけどね
今隣のサマンサ夫人の所に
いらっしゃるんですって」
「ほう　それは…どなただろうな…」
「サマンサ夫人なら　社交界で顔が広いから　特定は出来ませんわよ」

「とうするんだい？」

「うん　今日中に作って明日持っていくわ」
「出来るのかい？」
「ええ　大丈夫だと思うわ」
「それなら　今日はシェフに早目に夕食をお願いしましょうか」
「そうだな　アイリーンの好きなものを作ってもらおう」


カーラと二人で客間に移動して
早速　ハンカチの作成にとりかかった

シルクの反物買っといて良かったわ
買い取ってもらえるハンカチ以外にも
作って持っていこう

数枚のハンカチが出来上がり
確認していくと
夕食が出来上がり
本当に私の好きなものばっかりが
並べられていた

「うわぁ　久しぶりね」
「アイリーンの為に作ってもらったから
さぁドンドンお食べ」
「えぇ　ありがとう」

好きな物ばかりだから　
ついつい食べすぎてしまったが
デザートのプリンはしっかり
いただいた

「お腹いっぱい」
「それは良かったな
シェフも作りがいがあっただろうね」

それから　３人で少し話をした

「稼いだお金は　お父様にあげるので
復興に使って？」
「いやいや　アイリーンのその気持ちだけで　十分だよ」
「でも　私はお金の有効な使い方が
わからないの　出来るのは
加護の力で稼ぐこと　商品を作ることだから　お父様お願いね」

「そうか…　そう言ってくれるなら
使わせてもらおう
ありがとう　アイリーン」

「うふふ　良かったわ
これでみんなが前みたいな暮らしになれるなら」



そんな話をして　残りのハンカチを
作るために　客間に移動した

カーラも連日で疲れているだろうから
そのまま声を掛けないで
１人　いえ道具さん達ともくもくと作っていくと　１０枚ほどが完成した

それをきちんと風呂敷に入れて

「道具さん達　今日もありがとう」
そう言いながら　手入れをしていく
また　喜んでいるようで　キラキラしていた

「また　明日ね　おやすみなさい」
そのまま部屋に戻り
眠ってしまった





翌朝

「お嬢様　お嬢様
おきてくださいませ」

カーラに起こされて
「おはよう　カーラ」

「おはようございます
お嬢様　昨日は声をかけられなかったので　私は寝てしまったのですが
お嬢様昨日で作り上げてしまったのですか？」

私は伸びをしながら
「う～ん　カーラも連日の事だから
疲れただろうと思って　声をかけなかったの」

「ありがとうございます
確かに他の事をしてしまったら
すぐに眠ってました
でも出来上がっているなら
今日中にお持ちできますね」

「えぇ　朝食を食べたら　すぐに行きましょうか」

「はい　畏まりました」


今日も馬車に乗り込み
ハンカチを届けに


カランコロン

「いらっしゃいませ
おやおや　もう完成したのですか？」

「えぇ　１０枚ほど出来たので
見てもらえますか？」

「畏まりました
拝見いたしますね」

主人は　ハンカチを手に取り

「素晴らしい腕ですね
これなら大丈夫ですよ
あぁ領主様の所に　人をやりましょう
ドレスも本日お渡しする予定ですので
こちらに来ていただけると思いますよ」

「そうでしたか　
では　どこかこの近くで美味しい食堂はないですか？」

「ああございますよ」

そして教えられた食堂に
カーラと一緒に歩いていっていると
「あら？」
「いかがなさいました？」
「ん　あの馬　なんか見た気がするのよね～」
「お嬢様が馬って珍しい話ですね」
「うん　私もそう思うわ」

気にはなりながらも
食堂に入ると