追放された殲滅の祓魔師〜悪魔達が下僕になるというので契約しまくったら、うっかり大魔王に転職する事になったけど、超高待遇なのでもう戻れません〜

里海慧

文字の大きさ
28 / 59
ヴェルメリオ編

28、心のままに

しおりを挟む
 目指すは変態伯爵の屋敷だ。六枚の翼を操り、空を飛んでいく。直線距離で飛んだので、すぐに屋敷の上空に着いた。

 あれ、攻撃とかどうしたらいいのかな。泉の時みたいに、祈ればいいのかな?

 試しに屋敷の敷地にある大木に向けて、攻撃したいと祈ってみる。すると、一瞬で自分の使える力や使い方が、頭の中に流れ込んできた。

「やってみるか……」

 屋敷の敷地内に転がるように着地すると、警備中の騎士たちが駆けつけてくる。俺を捕まえにきたみたいだ。
 さっき理解したばかりの力を使ってみた。

 バチバチッと大きな音がして、俺の手から出た紫の雷が、さっきの大木を真っ黒焦げにした。


「ヤバ……これ、調整しないとノエルが危ないな」


 騎士たちはビックリして固まっていた。その隙に雷を放ちまくって、調整の仕方を覚えた。屋敷の至る所に当たって、住めないくらい壊れてるけど仕方ない。
 …………半分ワザとなのは、内緒にしよう。


 そして伯爵の部屋に向かって飛び立った。
 ノエルは多分、そこにいる。さっきから胸がザワザワして気持ち悪い。

 窓ガラスに身体ごと突っ込んで、伯爵の部屋に直接侵入した。パキパキと砕けたガラスを踏みつける音が、室内にひびく。所々血が出てたけど、気にならなかった。


「ノエルから離れろ、変態クソ野郎」


 ゆらりと紫の瞳が光る。掌からはたかぶる感情と共に、紫雷がもれでていた。

「なっ! なんだ、貴様は!! こ、こ、ここは伯爵である、私の寝室だぞ!!」

 変態の後ろにいるノエルは、大きな瞳をさらに見開いて、口をパクパクしていた。手には酒瓶を持っていて、変なことをされた様子はなかった。


 あー、よかった! 無事だったみたいだ。でも、この変態クソ野郎は絶対許さない。ノエルを傷つけようとしていたんだからな!

「ノエルは俺が連れて帰る。もう手を出すな」

「うん? 貴様は……そうか、ノエルの兄か! ふん、残念だったな。このノエルはすでに私と契約を済ませておるのだ! もう、私のものだ!」

「契約……?」

「そうだ! ここに契約書あるのだから、何を言ってもムダだ!!」

 変態クソ野郎の左手には、しっかりと契約書が握られている。俺はその契約書めがけて、紫雷を放った。
 かなり集中したから見事に当たって、契約書は燃え尽きた。外れてノエルが怪我したら意味ないもんな。

「契約書なんてどこにあるんだよ?」

「なっ! なっ! 貴様! なんて事を……!!」

「それ以上動いたら、雷でお前を焼き尽くす」

「ひやぁっ!!」

 足元に紫雷を落としてやったら、変態クソ野郎はそれから動かなくなった。なんとなく、コントロールのコツも掴んできたみたいだ。
 はー、スッキリだ。これでノエルを連れて帰れば、いつもの生活に戻れる。


「ノエル! お前なんでこんな無茶するんだよ!」

 駆け寄ったノエルに声をかけるけど、無言で空のグラスに酒を注ぎはじめた。

「ノエル? なぁ、もう帰ろう?」

「……レオンに酷いことしようとしたでしょ、コイツ」

「あ、あぁ、でも、もういいよ。ノエルが無事なら後はなんでもいいから……」

「何言ってるの? レオンの敵は僕の敵だよ? だから黙っててくれる?」

「……はい」

 それはそれはキレイな天使の笑顔で、ノエルは酒をついだグラスに何やら薬品をドボドボ入れていた。ていうか、ノエルには何も言ってないのに、なんで知ってるんだろ?

「伯爵様、お酒のお代わりです。ぜんぶ飲み干してください」

「……はぁ? さ、酒など、いまは……」

「レオン」

 俺はあうんの呼吸で、変態クソ野郎の足元に二発の紫雷を落とした。変な匂いがして、足元に水たまりができるのが見える。

「次は足元のに、雷が落ちるかもしれませんね。さぁ、伯爵様、雷が落ちないようにコレを飲んでください」

 ニッコリと微笑わらうノエルに、コクコクと頷いて伯爵はグラスの酒をすべて飲み干した。それを見たノエルは満足そうに黒い笑顔を浮かべる。

「よかった、これで僕の役目も終わりました。ああ、そうだ、念のため伝えておきますね。伯爵が飲んだ一杯目のグラスには、二度と子供ができなくなる薬、二杯目には二度と男としては役に立たなくなる薬を入れました。今後はおとなしくしてくださいね?」

「そん……な……」

 何だ、もしかして、俺……来なくてもなんとかなったんじゃ……? でも、あの手紙読んで、普通じゃいられないし!
 すると、ノエルがふわりと微笑わらいながら俺に振り返った。

「レオン、助けに来てくれて、ありがとう」

「うん、ノエルも俺のためにありがとう」


 なんて話してたら、国の警備を担当する騎士団のミラージュ団長が部下を引きつれて乗り込んできた。
 さっきの外の騒ぎを見て、誰かが通報したみたいだ。

「君たち! 大丈……夫……か?」

 水たまりにいる放心状態の伯爵と、侍従の少年、黒い翼の少年が部屋にいるという不思議な光景に、さすがの騎士団長も固まっていた。



 そのあと事情聴取を受けて、全てが明るみになった。他にも被害者が多数いて、伯爵は監獄に入れられた。爵位返上のうえ領地没収されたそうだ。

 教えてくれたのはミラージュ騎士団長だった。以外と気のいい人で、俺たちを気にかけてくれていた。今日も巡回の途中で、俺たちの家に寄ってくれている。

「とりあえず、レオン、君は今すぐにアルブスに行って、祓魔師エクソシストの登録をしてきなさい」

「えー、面倒くさいなぁ……」

「何言ってるんだい。天使の加護を受けたものは、祓魔師エクソシストの登録をするのが国民の義務だよ。でも、祓魔師エクソシストになれば、福利厚生も給料もいいから、生活には困らないよ」

「えっ! マジで!? じゃぁ、俺やる!!」

「それなら、ノエルもフェリガの泉に挑戦してみたらどうだい? 兄弟で天使の加護を受ける者も多いよ」

「そうなんだ、じゃぁ、僕も行ってみようかな」

「うわー、ノエルと一緒に働けるならいいなー! すごい楽しそう!!」

「ハハハ! そうだね、二人一緒なら心強いだろう。さぁ、行っておいで。私も詰所に戻るよ」

「うん、またなー!」

「団長様、また来てね!」


 こうしてノエルも大天使ミカエルの加護を受けて、二人でアルブスに入隊することになった。ミラージュ騎士団長には感謝しかない。

 後日、ミラージュ騎士団長から養子の話を持ちかけられたけど、俺は断った。実は公爵家の人で、爵位のない家のミカエルの加護持ちは、ミラージュ家が養子にしてきたそうだ。

 ルシフェルの加護持ちがいないときは、ミカエルの加護持ちがアルブスの総帥になるのが決まりで、立場的にそうしないと後々面倒くさいらしい。
 だから、ノエルは養子に行くことになった。ちょっと寂しいけど、職場は一緒だし、毎日会えるから平気だ。

 総帥の話、断っといて、大正解だったー!!



     ***



 アルブスに入隊した頃まで思い出すと、フェリガの泉の前についていた。あの時と同じように七色に美しく輝いている。

 こんなに小さかったっけ……この泉。そっか、俺も成長したもんな。


『久しぶりだな、レオン』

 突然聞こえた声に、バッと顔を上げる。
 そこには九年前に見た、最強の大天使の姿があった。俺と同じ六枚の黒い翼を広げている。

「ルシフェル……出てくると、思わなかった」

『相変わらず失礼なヤツだな。もう少し感激してもいいんじゃないか?』

「うーん、いつもルシフェルの聖神力を感じてるから、あんまり久しぶりって気がしない」

『そうか……それよりもな、今日は伝えたいことがあったのだ』

 真面目な様子で話しているので、何事かと姿勢を正す。大天使からの伝えたいことだ、どんな大切なことなんだろう?



『お前……オレを大魔王呼ばわりしやがって、何やってんだ! この馬鹿ガキがっ!!』



 ええぇぇ! ソレか——!! でも、まぁ、そうだよね、勝手に名前つかった挙句、大天使なのに大魔王だもんなぁ。たしかに悪いことしたわ。

「あぁ、ごめん。それは悪かったよ。でも、きっとルシフェルなら、許してくれると思ったんだよな」

『…………そうだな、むしろ楽しんでいたな』

「ははっ! それならよかった」

『レオン……お前は、自分の心のままに進んでいけよ』

「うん? いつもそうだけど?」

『それならいい。これからも俺を楽しませてくれ』

「任せとけ」

『じゃぁな』

 そんな軽い一言で、ルシフェルは消えていった。俺もそろそろ戻らないと、時間になりそうだ。

 俺の心のままか……ま、いつも通りってことで間違いないな。じゃぁ、とりあえずはミラージュの屋敷に戻って、美味い飯を食わせてもらおう!

 レオンはこれからも、心の赴くままに突き進んでいく。
 そして、それはやがて、ひとつの新しい世界を作っていく事になるのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。 しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。 全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。 超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!? 万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。 一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。 「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」 ――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。 これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?

あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】 世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。 「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。 ・神話級ドラゴン  ⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺) ・深淵の邪神  ⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決) ・次元の裂け目  ⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い) 「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」 本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……? 「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー! 【免責事項】 この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。 ※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。

処理中です...