45 / 59
ブルトカール編
45、仕込まれたエサ
しおりを挟む
ノエルの執務室と化している、宿屋の一室に冷たい空気が流れていた。リアルに冷たいのだ。隊服を着ていないので、身を守る術はない。
昨夜、酒を酌み交わしたメンバーは、寒さに震えていた。
「………………酒臭い」
このノエルの一言から、この状態だ。テオに至っては二日酔いもあって、もはや顔色が白くなっている。
これ、多分ノエルのヤツ、拗ねてるんだろうな……アシリアもいたから、余計に面倒くさいことになってんな。まぁ、俺にしたら、可愛い駄々こねてるみたいなもんだけど。
「ノエル、落ち着けよ。いま回復魔術かけるから」
一番まともに動ける俺が、みんなの身体に残ったアルコール成分を回復魔術で消していく。シャキッとしはじめた頃に窓を開けて、部屋にこもった匂いをアリシアの風魔術で追い出してもらった。
「……次は僕も参加するからね」
(はうぅ!! 不意打ちの拗ねてるノエル様が、素敵すぎるっ……! 朝から気絶しそう!!)
アリシアは心の中で、可愛いノエルに悶絶していた。
「あー、スッキリした! で、今日はどう動く?」
すっかり回復したテオが、何食わぬ顔で聞いてくる。こういう、メンタルの図太いところは見習いたい。エレナはのんびり紅茶を飲んでいる。
ふぅとため息をひとつついて、ノエルは今日の段取りを話しはじめた。最後にそれぞれ準備をして、配置につく。
「さぁ、始めようか」
ついに、奴隷商人と腐った貴族どもの殲滅作戦が実行された。
***
「くそっ! 離せよ! 誰がお前の話なんて聞くか!」
「うるさい、黙って。あぁ、ここだ」
何やら家の外が騒がしいな……? 昨日の夜は新しい奴隷を探しに出てて、寝たのが遅かったのに、なんなんだ!!
奴隷商人は重だるい身体を起こして、家の扉を開けた。
「なんなんだ! 人の家の前で騒がし————」
目の前に飛び込んできたのは、六枚の黒い翼だ。首輪をつけられて、両手も拘束されている。
少しクセのある黒髪に宝石のような紫の瞳が、より希少性を高めていた。
————こ、これは! まさか、まさかまさかまさか、あの噂の変異種か!?
「騒がせてすまないね。この前、コイツを捕まえたんだけど、どうにも手に負えなくて売りたいんだ。頼めるかな?」
そう言って後ろから姿を表したのは、十日位前に奴隷を見たいと言ってきた悪魔族だった。
こいつは……そうだ! 大魔王じゃないか! 来たぞ……俺にもチャンスが来た!!
「も、もちろんです!! どうぞ! 狭い家ですが、どうぞお入りください!!」
「あ、ちょっと待って。……ちょうど連れてきたところだね」
ノエルが視線を向けた先には、配下の悪魔族がふたりいた。小脇に何か抱えている。
「お、間に合ったな! 手間取ってすみません、かなり暴れられまして」
そう言って、赤髪の男がドサリと細長い荷物を置く。隣にいる女も、一回り小さい荷物を下ろした。
モゾモゾ動く荷物は、首から下が麻袋に包まれていて、見覚えのある髪色をしている。
白に黒のメッシュが入った髪色に、三角の獣耳が付いている。奴隷商人の男は、これでもかと目を見開いた。
なにぃぃ!? あのホワイトタイガーのガキどもじゃないか!?
「悪いけど、こっちも頼めるかな。どうにも小さすぎてね」
「もちろんです! もちろんです!! さっ、どうぞこちらへ!!」
奴隷商人は大慌てで、ノエルたちを招き入れた。通いのメイドに、家にある最上級の紅茶を出すように伝えて寝室へむかう。手持ちの一番上等な服に着替えて、いそいそと応接間へ降りていった。
「すみません、お待たせいたしました」
興奮からか、体温が上がっている。上気した顔で、ノエルたちの向かいのソファーへ腰を下ろした。
「それで、あの三人はいくらで買い取ってくれるの?」
にこやかに微笑むノエルに、奴隷商人は計算を始める。
どうせ悪魔族の大魔王とは言っても、奴隷の価値もわからないアホゥみたいだからな。低めに言っても、問題ないだろう。
「そうですね……あの子供たちは雑種なので、あまり値段がつきません。黒い翼の獣人も見たことない種族なので、鑑定をしていくらつくか……」
「ふーん、そう」
「もし、即決してもらえるなら、三人まとめて金貨七百枚で買い取ります!」
「……話にならないな。他の奴隷商人を当たるよ」
奴隷商人は焦った。いくら無知だと言っても足元をみすぎたのだ。他の奴らに取られてはたまらないと、必死に食らいついた。
「それでは! 金貨千枚で!」
「…………」
「金貨千五百枚!」
「…………」
「ええい、金貨三千枚!!」
「…………」
「うぅ、それなら、おいくらなら売っていただけますか?」
「そうだね……オークションを開いてみるのはどうかな?」
穏やかに微笑むノエルの笑顔に、奴隷商人は一瞬、見惚れてしまう。ポーッとしてしまい、思わず頷きそうになってしまった。
オークションだって? 奴隷のオークションなんて聞いたことないぞ!? そもそも、見つかったら捕まってしまうんだ、そんな危ないこと……。
「僕と君で売上を折半で、どうかな?」
断ろうと口を開いたまま、固まってしまう。売上を折半なんて……少なくともあのガキどもだけで、最低でも金貨一万枚だ。あの変異種ならもっと値がつくだろう。
いや、オークションだ。その価格から始めれば、どんどん売値を釣り上げられる。それなら、ただ単にドルイトス伯爵に売るよりも、儲けられる————
「わかりました。それでお願いします」
ニヤニヤと崩れる顔を隠しきれない。いくら儲けられるんだろう? 金貨一万枚? いや二万枚も夢じゃない。
「それじゃぁ、会場や招待状はこちらで用意しよう。その代わり、この国ではコネがないから人集めは頼むよ」
「はいっ! 任せてください!」
「奴隷を買うような貴族たち全員と、奴隷商人も頼めるかな? 今後のためにパイプを作りたいんだ」
「うーん……少し難しいですが……、なんとかしましょう!」
オークションだ、参加人数は多い方がいいに決まってる。何がなんでも、全員参加してもらうぞ!
「最後に、会場や招待状の準備金として、金貨二千枚用意してもらえる?」
「え? 準備金……ですか?」
途端に奴隷商人は、大魔王からの金の無心に警戒しはじめる。美味しい話には、裏があるから要注意なのだ。
「あたり前でしょう。会場の準備に賄賂を送らないで、奴隷のオークションなんてできると思ってるの? それを僕が全額出すの? 売上は折半なのに?」
「あぁ……いや、そうですよね。たしかに、捕まりたくはないし、そういうのも必要経費ですね」
大魔王の言うことは最もだった。会場を抑えるにも、かなりの規模のものが必要だし、それを役人が黙って見過ごすはずがない。
おそらくルージュ・デザライトの商品のオークションだと見せかけて、奴隷を出品するのだろう。
奴隷商人は「わかりました」と頷いて、金貨二千枚を大魔王に渡した。その後も、様々な打ち合わせを重ねていく。
「それでは、あとは手紙のやり取りで頼むよ。ここに来るのを、あまり見られたくないんだ」
「はい、かしこまりました」
「では、当日は僕も会場に行くから。よろしく」
「はいっ! よろしくお願いいたします!」
見送りをした奴隷商人は、ノエルたちが見えなくなるまで、頭を下げたままだった。
「ククククク……クックックッ! もうすぐだ、もうすぐ!!」
奴隷商人は高笑いが止まらなかった。上機嫌のままレストランに出かけて、気味悪がられていたのにも気づかない。
もうすぐ破滅の時がやってくるのにも、気がついていなかった。
昨夜、酒を酌み交わしたメンバーは、寒さに震えていた。
「………………酒臭い」
このノエルの一言から、この状態だ。テオに至っては二日酔いもあって、もはや顔色が白くなっている。
これ、多分ノエルのヤツ、拗ねてるんだろうな……アシリアもいたから、余計に面倒くさいことになってんな。まぁ、俺にしたら、可愛い駄々こねてるみたいなもんだけど。
「ノエル、落ち着けよ。いま回復魔術かけるから」
一番まともに動ける俺が、みんなの身体に残ったアルコール成分を回復魔術で消していく。シャキッとしはじめた頃に窓を開けて、部屋にこもった匂いをアリシアの風魔術で追い出してもらった。
「……次は僕も参加するからね」
(はうぅ!! 不意打ちの拗ねてるノエル様が、素敵すぎるっ……! 朝から気絶しそう!!)
アリシアは心の中で、可愛いノエルに悶絶していた。
「あー、スッキリした! で、今日はどう動く?」
すっかり回復したテオが、何食わぬ顔で聞いてくる。こういう、メンタルの図太いところは見習いたい。エレナはのんびり紅茶を飲んでいる。
ふぅとため息をひとつついて、ノエルは今日の段取りを話しはじめた。最後にそれぞれ準備をして、配置につく。
「さぁ、始めようか」
ついに、奴隷商人と腐った貴族どもの殲滅作戦が実行された。
***
「くそっ! 離せよ! 誰がお前の話なんて聞くか!」
「うるさい、黙って。あぁ、ここだ」
何やら家の外が騒がしいな……? 昨日の夜は新しい奴隷を探しに出てて、寝たのが遅かったのに、なんなんだ!!
奴隷商人は重だるい身体を起こして、家の扉を開けた。
「なんなんだ! 人の家の前で騒がし————」
目の前に飛び込んできたのは、六枚の黒い翼だ。首輪をつけられて、両手も拘束されている。
少しクセのある黒髪に宝石のような紫の瞳が、より希少性を高めていた。
————こ、これは! まさか、まさかまさかまさか、あの噂の変異種か!?
「騒がせてすまないね。この前、コイツを捕まえたんだけど、どうにも手に負えなくて売りたいんだ。頼めるかな?」
そう言って後ろから姿を表したのは、十日位前に奴隷を見たいと言ってきた悪魔族だった。
こいつは……そうだ! 大魔王じゃないか! 来たぞ……俺にもチャンスが来た!!
「も、もちろんです!! どうぞ! 狭い家ですが、どうぞお入りください!!」
「あ、ちょっと待って。……ちょうど連れてきたところだね」
ノエルが視線を向けた先には、配下の悪魔族がふたりいた。小脇に何か抱えている。
「お、間に合ったな! 手間取ってすみません、かなり暴れられまして」
そう言って、赤髪の男がドサリと細長い荷物を置く。隣にいる女も、一回り小さい荷物を下ろした。
モゾモゾ動く荷物は、首から下が麻袋に包まれていて、見覚えのある髪色をしている。
白に黒のメッシュが入った髪色に、三角の獣耳が付いている。奴隷商人の男は、これでもかと目を見開いた。
なにぃぃ!? あのホワイトタイガーのガキどもじゃないか!?
「悪いけど、こっちも頼めるかな。どうにも小さすぎてね」
「もちろんです! もちろんです!! さっ、どうぞこちらへ!!」
奴隷商人は大慌てで、ノエルたちを招き入れた。通いのメイドに、家にある最上級の紅茶を出すように伝えて寝室へむかう。手持ちの一番上等な服に着替えて、いそいそと応接間へ降りていった。
「すみません、お待たせいたしました」
興奮からか、体温が上がっている。上気した顔で、ノエルたちの向かいのソファーへ腰を下ろした。
「それで、あの三人はいくらで買い取ってくれるの?」
にこやかに微笑むノエルに、奴隷商人は計算を始める。
どうせ悪魔族の大魔王とは言っても、奴隷の価値もわからないアホゥみたいだからな。低めに言っても、問題ないだろう。
「そうですね……あの子供たちは雑種なので、あまり値段がつきません。黒い翼の獣人も見たことない種族なので、鑑定をしていくらつくか……」
「ふーん、そう」
「もし、即決してもらえるなら、三人まとめて金貨七百枚で買い取ります!」
「……話にならないな。他の奴隷商人を当たるよ」
奴隷商人は焦った。いくら無知だと言っても足元をみすぎたのだ。他の奴らに取られてはたまらないと、必死に食らいついた。
「それでは! 金貨千枚で!」
「…………」
「金貨千五百枚!」
「…………」
「ええい、金貨三千枚!!」
「…………」
「うぅ、それなら、おいくらなら売っていただけますか?」
「そうだね……オークションを開いてみるのはどうかな?」
穏やかに微笑むノエルの笑顔に、奴隷商人は一瞬、見惚れてしまう。ポーッとしてしまい、思わず頷きそうになってしまった。
オークションだって? 奴隷のオークションなんて聞いたことないぞ!? そもそも、見つかったら捕まってしまうんだ、そんな危ないこと……。
「僕と君で売上を折半で、どうかな?」
断ろうと口を開いたまま、固まってしまう。売上を折半なんて……少なくともあのガキどもだけで、最低でも金貨一万枚だ。あの変異種ならもっと値がつくだろう。
いや、オークションだ。その価格から始めれば、どんどん売値を釣り上げられる。それなら、ただ単にドルイトス伯爵に売るよりも、儲けられる————
「わかりました。それでお願いします」
ニヤニヤと崩れる顔を隠しきれない。いくら儲けられるんだろう? 金貨一万枚? いや二万枚も夢じゃない。
「それじゃぁ、会場や招待状はこちらで用意しよう。その代わり、この国ではコネがないから人集めは頼むよ」
「はいっ! 任せてください!」
「奴隷を買うような貴族たち全員と、奴隷商人も頼めるかな? 今後のためにパイプを作りたいんだ」
「うーん……少し難しいですが……、なんとかしましょう!」
オークションだ、参加人数は多い方がいいに決まってる。何がなんでも、全員参加してもらうぞ!
「最後に、会場や招待状の準備金として、金貨二千枚用意してもらえる?」
「え? 準備金……ですか?」
途端に奴隷商人は、大魔王からの金の無心に警戒しはじめる。美味しい話には、裏があるから要注意なのだ。
「あたり前でしょう。会場の準備に賄賂を送らないで、奴隷のオークションなんてできると思ってるの? それを僕が全額出すの? 売上は折半なのに?」
「あぁ……いや、そうですよね。たしかに、捕まりたくはないし、そういうのも必要経費ですね」
大魔王の言うことは最もだった。会場を抑えるにも、かなりの規模のものが必要だし、それを役人が黙って見過ごすはずがない。
おそらくルージュ・デザライトの商品のオークションだと見せかけて、奴隷を出品するのだろう。
奴隷商人は「わかりました」と頷いて、金貨二千枚を大魔王に渡した。その後も、様々な打ち合わせを重ねていく。
「それでは、あとは手紙のやり取りで頼むよ。ここに来るのを、あまり見られたくないんだ」
「はい、かしこまりました」
「では、当日は僕も会場に行くから。よろしく」
「はいっ! よろしくお願いいたします!」
見送りをした奴隷商人は、ノエルたちが見えなくなるまで、頭を下げたままだった。
「ククククク……クックックッ! もうすぐだ、もうすぐ!!」
奴隷商人は高笑いが止まらなかった。上機嫌のままレストランに出かけて、気味悪がられていたのにも気づかない。
もうすぐ破滅の時がやってくるのにも、気がついていなかった。
0
あなたにおすすめの小説
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる