お前のこと、猫ちゃんて呼んだろか!!

ぽんぽこ狸

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ダンスレッスン その2

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 社交ダンスを披露する場は、いつだろう。……ダンスパーティとか?けれど、お義母さまレベルの獣人達のパーティについていけるだろうか。
 無理すぎる。
 あ、でも、その時ならお義父さまとお義母さまのダンスも見られるのか。
 
 いいな、きっとすごくかっこいいだろう。
 楽しみにしつつ、練習頑張らないと。
 
「ふぅ、ではわたくしは、執務に戻ります。ロイネも疲れたでしょう、本日のレッスンはここまでです」
「ありがとうございましたっ」
 
 ガバッと頭を下げる。
 社交の教育が始まった時には、もっとお淑やかに行われると思っていたが、お義母さまはさっぱりした性格で、大まかな事さえ合っていれば、良いと言い切り、私が飽きないようにか座学が少なめだった。
 
 男の子にやる教育のようだなと思ったが、実際にお義母さまは、二人の男児の母なので納得である。
 家庭教師の文化はあまり無いらしく、自分の子供は自分で教育が獣人の常識らしかった。
 
「本日も良い子でした」
「あ、あわ」
 
 そして、教育方針なのか、レッスンの終わりに、頭を撫でる。
 
 な、なんだか子供扱いされているようで気恥ずかしいんだよ、これ。母親らしいユスティネ様の笑顔にさらに、恥ずかしさが増す。家族要素が供給過多だ。
 
「クルスも練習に付き合ってあげて、良い子ですね」
「母上、やめてください」
 
 私の隣で、クルスも悔しそうに、耳を寝かせて頭を撫でられる。
 昔から、こんな感じに褒められていたのだろう、言葉では拒否していても、クルスは抵抗することはなかった。
 
 おぉ、お義母さまってすごいな!
 
「……あぁ、ロイネ、忘れていました。明日、お前のための遊猟会を開きます。冬の儀式に参加する貴族達の中で歳の近いものを選びましたから、交友を深めるように」
「遊猟会……ですか?」
「ええ、心配せずとも、人間に害意のある者はいません、楽しんできなさい」
「は、はーい」
 
 ユウリョウカイ……遊猟会?
 人選についての疑問ではなく、遊猟会自体に馴染みがなかったので聞き返したのだが、的外れの答えに気の抜けた返事を返した。
 
 男性貴族がいる家庭なら、招待されたこともあるのかもしれないが、私の社交のレパートリーはお茶会とダンスパーティぐらいなものだ。
 
 遊猟会って、あれだよね?馬に乗って、動物を狩るやつ。私のために開かれると言われても、私は動物を狩った経験など無いのだけど。
 
 どういうことだろう?それから、なんだって?冬の儀式?ていうか遊猟会……明日って……えぇ?!
 嘘でしょ!乗馬服で行くべきなのか、そもそも何をするのかわかっていないのに明日?!
 
 慌てて、メイド達を振り返れば、ニコニコとしている。
 
 知らされていたの、かな?
 
「良かったな、ロイネ、楽しんで来い、俺も行きたいぐらいだが、それはまた後日、共に行こうな」
「え、えぇ……そ、そうね?」
 
 とにかく、すぐに部屋に戻って衣装と、出席者の名前、それから場所を確認しなければならない。
 既に準備が終わっているのであれば、失礼が無いように手土産を用意しなければ。
 



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