俺の彼女はいつも隣に

作このえ りのん:校正ヴァルキュリア

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那由母の行動! 那由ちゃんに効果抜群だ!!!

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食卓へ着くと母親が食事を並べ終えた所だった。母親は1度台所に戻り、エプロンを脱ぎ戻って来る。

「お、お邪魔してます。夕飯まで頂いちゃって、すみません。」

「いえいえ!  とんでもない!  」

母親は怒っていなさそうだ。むしろ、とても嬉しそうだ。でもやっぱり誤解をしていそうだ。まぁ、やる事はやってないにしろ、その手前まではやっていたのは確かだが。
みんなが席に着く。俺の右隣に那由、俺の前にかず、那由の前に母親という並びに座る。ふと、出された夕飯に目を移すとそこには赤飯が。うん。きっと、とても誤解をしているね。きっと聞かれるだろうなぁ。なんて言って誤解をとこう。

「いただきま────」

俺と同時に母親が口を開く。

「拓ちゃん……」

これはきっと聞いてくるぞ?  

「なんですか?  」

母親はサッと服、髪などを整え姿勢なども改まり、目を輝かせながら頭を下げる。

「……娘をお願いします」

『んなっ』

那由と二人で同じ反応をしてしまった。まず最初にいろいろと聞いてくると思ったのにまとめが来たのでお互い驚いた。
そんな俺らを気にせず、俺らの入る間もなく話をどんどん進める。

(母親)「那由は昔から拓ちゃん一筋で男友達もむら君くらいしかいないし、たぶん拓ちゃんと一緒によくいるからだと思うんだけど……」

(那由)「ちょ!  おか……」

(母親)「今まで告白されたって聞いても全部拓ちゃんがどうのこうのって言って振ったって聞くし……」

(那由)「待って!!  おか……」

(母親)「拓ちゃん拓ちゃんって言って拓ちゃんに振り向かれなかったらずっと那由一人になって、お母さん……孫の顔も見れないで死ぬのかと思ったよ。けどもうそろそろ見れるかもしれないのね。今さっきよろしくしてたみたいだしね」

(当本人の二人)『それは誤k……』

本当に途中で誤解を解く暇もない。
いつの間にかどこから出したのかわからないハンカチを用意して涙を拭いている。

(母親)「那由……これから一人で寂しくすることもないね」

(那由)「ちょ!!!!  なんで知って……って、それはさすがにダ…………」

ん?

(母親)「いつもほぼ毎日の様に部屋で、トイレで、お風呂で一人で『拓ちゃん!  拓ちゃん!  』って言いながら自分で慰めてたのよ。那由!  実ったね!  これからは拓ちゃんがいるよ!  よかったねぇ」

(那由)「おおおおおかああああああああさんそぉぉぉるぇだめええええええええっってえええええええ!!!!!  」

那由が今までにないくらい咆哮し、頭を抱え、悶えている。その声で母親が何を言ったか聞こえなかった。

(弟)「ねえねえ、なんのお話?  」

(母親)「ん~?  お姉ちゃんと拓斗兄ちゃんがお付き合いするお話だよ~」

(弟)「おつきあい~?  なに~それ~?  」

(那由)「…………も~好きにしてください……」

(母親)「二人とも大好き同士って事!  そのうち分かるわ~!  」

那由は四つ脚に背もたれという普通の椅子に右を向いて体育座りをして、さっきの声からして泣いている。俺が聞こえてない間に俺に聞かれちゃいけない相当やばい事を暴露されたみたいだ。このようにとてつもない大惨事になってしまった。
……そう考えているうちに誤解を解くチャンスが来たようだ。

(拓斗)「…………(那由の)お母さん」

(お義母さん)「(那由の)お母さんじゃなくて、お義母さんって呼んで?  」

(拓斗)「いや、そのそういう事じゃなくて……誤解なんです」

さりげなく名前の所もお義母さんに変えなくていいから!!

(作者)(え~うっそマジで?  )

マジで。

(作者)(本当に~?  )

本当に。ていうか話進めたい。


(母親)「誤解って何が?  」

(拓斗)「あ~えっと、その。あっそ、そう!!  部屋で那由が転んじゃって、それを支えようとしたら俺も転んじゃって……そしたら、かずに見られちゃって……だから、何もやってないですよ!  」

首の後ろを掻きながらなんとか言い訳をした。
嘘だってバレないよな?  
すると、母親は何かを見透かそうと俺を無言で見てくる。
おいおいおい!  バレてない……よな?  
その後、母親は目を閉じ、一息付き口を開く。

(母親)「あら、そうなの。娘が嫁に行くのも孫の顔はまだ先なのね……」

(拓斗)「すみません。期待させて」

なんとか誤魔化せた。

(那由)「……ごちそうさま。私部屋戻る……」

すっかり意気消沈した那由は2階へ消えていった。

(母親)「かず?  そろそろ7時よ?  かずの大好きな『イヌトラマン』が始まるよ?  」

(弟)「ん~!  ごちそーさま!  テレビ見てくる~!  」

(作者)(イヌトラマンて何!?  ウルトラry  じゃないん?  )

「拓斗君?  」

た、拓斗君??いつもは拓ちゃんなのにどうして……
母親の目元が陰り、口は笑ってるのに目が笑っていない表情をしている。
怒っているようだ……

「は、はい……」

「何もやってないって言うのは信じるわ……。ちゃんと責任取る気が無いのなら絶対うちの娘に手を出すんじゃないよ?  あの子がなんと言おうとね……。あの子(かず)がいるからちゃんと言えないけどね、遊びで済ませようなんて事は絶対しないで……。そんな事したら……」

睨まれている訳では無いが母親の眼光、目線が突き刺さる。

「拓斗君だとしてもただじゃおかないよ?  いい?  」

「は、はい……」

那由のお母さんてこんなに怖かったのか!?

「よろしい!  」

そう言うとニコッとしていつもの母親に戻った。


────────


「じゃぁ、また明日」

「うん!  ……今日はごめんね?  」

もう外はすっかり暗くなったようだ。

「いや、大丈夫だよ。じゃ帰るね……」

「あっ!  待って!  これ……」

またそれどっから出したんだ。
那由が取り出した物を見るとそれは……

「なっ……それは……か、返してくれるんだろ?   」

秘蔵コレクションの中の1冊、『月刊  shining  3月号  先生、私の中にぶっといお注射してください』じゃないか!?
那由の顔を見るとさっきの母親を思い出す。

「私は、『返す』じゃなくて『考える』って言ったんだよ?  」

そ、そんな引っ掛けを!?

「……はは……そんなぁ…か、返してくれますよね?  」

「ごめんなさい♪  」

またどこからかライターが出てくる。
ん?  ライター?  ライターだと!?  
劫火を灯したそれは、一欠片の慈悲もなく聖典との接吻を果たす。

「うあああああああああああ!!!」

「うふふっ……よく燃えるね♪  暖かい♪  」

あああああああああああ!!!

ばいばい。俺の天使達…………


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