俺の彼女はいつも隣に

作このえ りのん:校正ヴァルキュリア

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このハゲーー!!違うだろぉぉぉ!!

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教室の自分の席で俺は突っ伏していた。

「あ"あ"あ"あ"あ"~~~~~!!  だぁるぅぅぅうう!!  」

何故こんなにうなだれているかというと、数学の時間に居眠りをしていた。夢の中で星宮さんといい事をしていた時、『布の向こう側がどうなっているのか分かるか』と聞かれ、分からないと答えた時には夢から覚醒していて分からないと口走っていた。
その時に数学教師に言ったものだと勘違いをされ、居残り勉強をさせられる始末。
するとそこへ当の本人の数学教師が職員室から帰ってくる。

ガラガラ……

聞き慣れた一般的なスライドドアの音がする。

「え~っと……如月君…一人かな?  」

教室を見回しながら話す。

「はい。俺一人です」

と言いつつ

(当たり前だろ。普通残りたくないって。脳みそ腐ってるのか、このハゲ)

と思ってしまっていることは内緒。残らされたり、友達に煽られたりでヘイト高くなってた。悪口すみません。

先生は手に持っているプリントを俺に渡して、

「如月君、このプリントにやり方が全部書いてあります。プリントの例題と今日やった教科書の復習問題を解いて見せに来てください。先生はこれから忙しくて職員室に戻るのでよろしくお願いします」

ん?  プリントを見てやってって事か?  

「教えてくれないんですか?  」

まぁ先生がいないなら、いないでいいけどもし分からない事が本当にあったら辛いんじゃ……

「先生はめんどk……忙しいのでやり方のプリントを渡したのでそれを見てやってください」

このハゲ、めんどくさいって言いかけたぞ?  悪口すみませんは撤回だ。

「では、よろしくお願いします」

ガラガラ……

めんどくさいなら帰らせろよハゲ(キレ気味)
というかもうキレてる。
まぁ、やらないと帰れないしやるか。

カリカリ……


10分後……

カリk……………


30分後……

………………………

やばい。分からない所が分からない。全てが分からない。

いやいや、プリント見ればわかるでs…………
分からねぇ………
もう適当に書くか……いや、あの先生の事だ。めんどくさいと言いつつそういう所はしっかりしてる本人もめんどくさいやつだからな。

キュッキュッキュ………

遠くから歩く時の上履きが擦れる音がする。

ん?誰か来たか?  まぁ違うクラスって事もあるし、忘れ物か?  先生って事はないな。たぶんめんどくさがって来ないだろう。

キュッキュッキュ………

どんどん近くなって来て最後は前側のドアの前に来たみたいだ。俺のクラスのやつだったんだな。

ガラガラ……

入って来たのは星宮さんだった。いやいやいやいや、急展開過ぎるでしょ!?  なになになになに?  誰もいない教室に二人っきりっていきなりいい雰囲気過ぎって!  まさか告白!?  いやいや、それは早いか。え?  でもなんで?  

星宮さんが来たのを確認すると俺はパッと課題に向き直っていた。心臓が早鐘を打つ。

忘れ物だろ?  二人っきりって考えるといつも以上にドキドキするから早く行ってくれ。いやではないけども………

キュッキュッキュ………

近づいてきてる!?  星宮さんの席は外の窓側の方が近いだろ?なんで廊下に一番近い1列目通って俺の方に……
心臓の鼓動がだんだん早くなる。

「如月く~ん。進んでる~?  」

話し掛けてきた!!??  
俺は思わず飛び上がる。

ガタンッ!!  

『うわっ』

ガシャーン!  

二人の驚いた声と立ち上がった音と椅子が倒れた音が教室に重なり響く。

「どーしたの?  大丈夫?  」

星宮さんの表情を見る限りとてもビックリさせてしまったようだ。とても焦っている。

「あ、えっと、いや、そ、そう!  集中してて気付かなくてビックリしただけだよ!  」

「あっ!  そうなの!?  ビックリした~」

心臓がBPM200くらいで鐘を打っている。

俺、今日で死ぬかもしれない…………
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