それはアレだ。つまりそういうコトだ。

まるちよ

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平凡な俺

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奏多のひっつき虫、ぱっとしないやつ、平凡なΩ。
それがクラスメイトの俺への印象だ。
俺には奏多という幼なじみ兼パートナーがいる。 パートナーといってもそこに恋愛感情はなくただ性欲を処理するだけのモノしかない。
この世にはオメガバースという第2の性が存在し、この国ではΩ、‪α‬の性の暴走が起きぬようにと番や恋人関係以外でも、性欲処理のパートナーを作ることを推奨していて、その数も本人たちが納得していれば認められている。もちろん、同意、避妊が大前提だが。
そんな訳でこんな平凡な見た目の俺でも、曲がりなりにもΩであるから、パートナーが存在する。それが幼なじみの奏多だ。奏多は平凡な俺とは違い、‪α‬の名に恥じないそれはそれは美しい見た目をしている。絹のような黒髪、雪のように白い肌、黒曜石をはめ込んだような輝く瞳。容姿だけならず成績も優れていて、運動もできる。御曹司といかないまでも、家柄ももちろんいい。更には愛想もいい。俺以外にだが…
そんな完璧‪α‬の奏多が俺をパートナーにしている理由は家が近く、昔からの顔見知りで、発散したい時に好きなように発散出来るからだろう。
というのも、普通、性処理限定のパートナーだとしてもお互いwin-winになるような関係でなければならないからだ。どちらかが嫌がればそれは成立しないし、行為を無理強いすることはできない。そんなことすれば即お縄だ。昔は性差が大きく弱き者は強き者に支配されていたが法が整備され直してから、性別に関するものが強化されたのだ。
しかし、それは拒否した側の訴えがあってこそ。つまりどちらかが拒否を主張しなければ法的組織も動かないのだ。
では何故奏多が好き勝手発散できるのか。それは奏多以外、俺を相手してくれる人間がいないからである。Ωならば、βを相手にすることも可能ではあるが、βでは発情期の発散は難しい。
それに、Ωは見た目麗しく小柄で、花のような見た目が多い。なのに俺は平凡なΩ。顔もΩの割に地味でどちらかと言えば隣のクラスの男性βである佐藤のほうがΩぽい可愛らしい見た目をしている。そんな俺は奏多を逃すとこの先一生1人で発情期やらを乗り越えなくてはいけなくなる。それはつらい。行き当たりばったりの関係も、俺の年齢的にほぼアウトだしリスクが大きすぎる。国の方針は未だに強制ではなく推奨であるし、「パートナーは自力で捕まえてね♡でも無闇に不特定多数を相手するのはメッだよ?性病怖いよ??」の体勢であるから希望は持てない。
初めての発情期に立ち会ってしまった奏多に縋り付き幼なじみのよしみで抱いてもらいそのままズルズルとパートナーという形に収まっているのだ。
そうなると、もはや奏多の一存、機嫌で俺は暴走Ωになってしまうのだ。だから、奏多が求めれば俺は拒否しない。たとえそれがどんなに変態的なプレイでも、だ。(痛くなければだが)
そのため、見た目が平凡で好き勝手抱ける以外に取り柄のない俺を、奏多は数多のパートナーのうちの一人に入れておいてくれるのだ。
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