1 / 3
俺の能力は没能力
俺の能力 その1
しおりを挟む
俺の名前はタロウ・タナカ。現在15歳だ。見た目は、友達の親戚の従兄弟のお嫁さんの叔母さんの息子に居そうな顔で中肉中背。チャームポイントはこめかみのホクロ。
のどかな田舎に両親と弟2人と住んでいる。父が領主のため、長男の俺は将来領主になる予定だ。領主として、学がないといけないという父の考えの元、俺は今年から王都にある、全寮制のルーウェレイ学園に入学することになった。
突然だが、そんな俺、タロウには前世(?)の記憶とやらがある。それも、この世界では無い別の世界での記憶。いわゆる異世界転生というやつだろう。6歳の夏、ふと意識が浮上した。それまでの今世の記憶もあるが、前の世界での俺の記憶がふわり、と脳内に舞ったのだ。
異世界転生する前の俺は、社畜のファンタジー作品の中でもラノベを読むことを生きがいにしていた人間だった。だから、前世とやらを思い出した時に、異世界転生したら必ずと言ってもいいほど出てくるチート能力とハーレムに思いを馳せた、というより期待した。前世では突出したなにかがあった人間では無かったような気がするし絶対そうだ。ラノベを読んでいる記憶と、社畜で心が疲弊していたこと以外思い出せないからだ。前の世界での記憶があるということは、神かナニかの手違いでこちらの世界に転生させられ、そのお詫びでチート能力を授けられているはずだ。6歳の俺は小さい脳みそでそう結論付け、どんな能力が授けられたのか知るために色々試した。
この世界では、魔法が存在する。火、水、雷、土、風、生命……自然に関するものが中心に、更に光、闇と複数存在する。異世界転生チート能力といえば、全魔法に適正があるとか、全魔法レベルカンストとか、この世界にはない魔法を使えるとか、そういうものが定番だろう。
しかし、俺にはそんなチート能力は授けられていなかった。
まず、魔法は普通、その人それぞれに適正があり、多くても3つ。それ以上適正があるものはほとんどいない。適正以外の魔法は基本初級魔法しか使えない。身体がキャパオーバーを起こすからだ。
生まれた時点で、適正をはかるための、人の眼球程の大きさの透明な水晶に赤子の手をかざさせる。そうするとそれぞれの魔法の色になる。大体は適正は1つ。しかし稀に2つ、3つ持っている人もいる為、水晶は子どもが産まれたら3つ用意するのが習わしだ。水晶は1度使ったら割って作り直さないと利用出来ない。割って再利用が出来るが凝固するに時間がかかる為だ。 2つ目の水晶が透明のままならその子どもは適正のある魔法は1つのみ。2つ目の水晶の色が変わったらその子どもは適正のある魔法が2つある、ということになる。
そして、俺は魔法の適正が1つしかない。ちなみに土だ。なんだかパッとしない。魔法の適正は生まれた時点で決まっていてそれは決して覆ることは無い。この時点で、「全魔法に適正がある」可能性は完全に消えている。
次に、「全魔法レベルカンスト」についてだが、まず適正は土にしかなく、今の俺ができることといえば手を使わずに砂場で自分の膝の高さくらいの山をひとつ作るくらいだ。これは土魔法の中でも初級…すなわち、レベルカンストではないのだ。土魔法に適正のある子どもなら7歳までにできて当たり前のこと。
そして最後に、「この世界にはない魔法を使える」に関してだが、確かめ方が全然思いつかなかった。
のどかな田舎に両親と弟2人と住んでいる。父が領主のため、長男の俺は将来領主になる予定だ。領主として、学がないといけないという父の考えの元、俺は今年から王都にある、全寮制のルーウェレイ学園に入学することになった。
突然だが、そんな俺、タロウには前世(?)の記憶とやらがある。それも、この世界では無い別の世界での記憶。いわゆる異世界転生というやつだろう。6歳の夏、ふと意識が浮上した。それまでの今世の記憶もあるが、前の世界での俺の記憶がふわり、と脳内に舞ったのだ。
異世界転生する前の俺は、社畜のファンタジー作品の中でもラノベを読むことを生きがいにしていた人間だった。だから、前世とやらを思い出した時に、異世界転生したら必ずと言ってもいいほど出てくるチート能力とハーレムに思いを馳せた、というより期待した。前世では突出したなにかがあった人間では無かったような気がするし絶対そうだ。ラノベを読んでいる記憶と、社畜で心が疲弊していたこと以外思い出せないからだ。前の世界での記憶があるということは、神かナニかの手違いでこちらの世界に転生させられ、そのお詫びでチート能力を授けられているはずだ。6歳の俺は小さい脳みそでそう結論付け、どんな能力が授けられたのか知るために色々試した。
この世界では、魔法が存在する。火、水、雷、土、風、生命……自然に関するものが中心に、更に光、闇と複数存在する。異世界転生チート能力といえば、全魔法に適正があるとか、全魔法レベルカンストとか、この世界にはない魔法を使えるとか、そういうものが定番だろう。
しかし、俺にはそんなチート能力は授けられていなかった。
まず、魔法は普通、その人それぞれに適正があり、多くても3つ。それ以上適正があるものはほとんどいない。適正以外の魔法は基本初級魔法しか使えない。身体がキャパオーバーを起こすからだ。
生まれた時点で、適正をはかるための、人の眼球程の大きさの透明な水晶に赤子の手をかざさせる。そうするとそれぞれの魔法の色になる。大体は適正は1つ。しかし稀に2つ、3つ持っている人もいる為、水晶は子どもが産まれたら3つ用意するのが習わしだ。水晶は1度使ったら割って作り直さないと利用出来ない。割って再利用が出来るが凝固するに時間がかかる為だ。 2つ目の水晶が透明のままならその子どもは適正のある魔法は1つのみ。2つ目の水晶の色が変わったらその子どもは適正のある魔法が2つある、ということになる。
そして、俺は魔法の適正が1つしかない。ちなみに土だ。なんだかパッとしない。魔法の適正は生まれた時点で決まっていてそれは決して覆ることは無い。この時点で、「全魔法に適正がある」可能性は完全に消えている。
次に、「全魔法レベルカンスト」についてだが、まず適正は土にしかなく、今の俺ができることといえば手を使わずに砂場で自分の膝の高さくらいの山をひとつ作るくらいだ。これは土魔法の中でも初級…すなわち、レベルカンストではないのだ。土魔法に適正のある子どもなら7歳までにできて当たり前のこと。
そして最後に、「この世界にはない魔法を使える」に関してだが、確かめ方が全然思いつかなかった。
11
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる