自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章前編 異世界転生〜邪神討伐編

エルム解放編

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 いつも通り、ディナーの時間、フィルが加わったことで、お決まりのバイキングパーティー。
 料理の豊富さと美味さに驚きながもよく食べるフィル。みんな安心した。
 安心した。安心した。安心……いやちょっと食べすぎてね?大丈夫か?
 モデルも真っ青なスレンダーな身体の一体どこにそんなに入るの?
 今、軽く10人前は食べましたよね?まだ食べるの?いや、ケチってるわけじゃなくて、身体大丈夫か?
 食材は有り余る程ある。しかし、料理がヤバくなってきた。

(シア)わ、私、ちょっと料理作ってきます。

(なぎさ)お、おぉ、ボクも作るわ。ちょっと急ごう。

 
 急いでキッチンに走るシアとなぎさ。チート機械もフル稼働でどんどん料理を作っていく。

(なぎさ)余ってもいい、どうにでもなる。どんどん作ろう。
    今回の量を覚えとくんだ。

(シア)はい!でも凄い量ですよね。あんなにスタイルいいのに、こんなに食べるなんて……

(なぎさ)まぁ、いいやん。たっぷり食べて、元気が何より。代謝がいいんだろう。
    身体もかなり引き締まってたし、全く問題ない(笑顔)

(フェロ)料理、取りに来ました。大丈夫です?まだまだ食べそうですよ?

(シア)まだ?!身体壊さない?

(なぎさ)いいねぇ、作り甲斐がある!ただ、身体壊さないように注意してねって言っといて。

(フェロ)わかった、どんどん食べて、でも身体壊さないようにって言っとく。

 
 そうこうしてるうちに、リビングからストップがかかった。
 もうお腹いっぱい、食べれないと言ってると。

(シア)凄いです!なんだかんだで25人前ってとこですね(驚)

(なぎさ)いいねぇ、いいねぇ。次からそれを見込んで作ろう。

(シア)余った分はどうするんです?

(なぎさ)あぁそれね、食料育成区画あるよね?あそこの栄養分として分解された後、蒔かれるから、無駄にはならない。
    ちなみに、作ってる時に出る生ゴミもそう。とにかく養分になるものはそう処理されるから問題ない。
    栄養にならないゴミは、自動でベースキャンプやキャンパーの下に掘った穴に捨てられて、
    移動する前に埋めるから、ゴミを撒き散らしたりとかの心配はない。    
    しかも穴は深いし、土魔法で完璧に跡形なく消え、魔力残滓も残さないから追跡不可能。

(シア)この中に捨てるだけでそうなるなんて、凄いです!ってか、完璧ですね!

(なぎさ)便利なシステムやぁ~(微笑)

(シア)アンタが作りましたよね!ってか、そこまで気配りすることが凄い。

(なぎさ)まぁラノベの知識ってやつよ。
    そういう痕跡を辿って、見つける、見つかる、って話があったからな。

(フェロ)完璧ですね(驚)

(なぎさ)あっ!聞いてたん?フェロ。

(フェロ)ええ、チートといい、知識といい、桁外れっていうのがよくわかりました。

(シア)凄いでしょ?なぎささんって。頼りになります。

 
 とか雑談しながらリビングに戻ってくると、お腹をさすりながら、満足そうな顔をしたフィルがいた。
 そりゃもう、満面の笑みを浮かべて。

(なぎさ)どう?美味しかった?フィル。

(フィル)うん♪美味しかった、ありがとう、なぎさ。

(なぎさ)そりゃよかった(微笑)

 
 大丈夫か?フィル。もう某フードファイターもビックリのお腹。
 いつの間に妊娠したんですか?いや、臨月以上のお腹ですが……
 まぁ朝には元気な子が生まれるんでしょう……たんまりと(爆)
 その後、次に備えてミーティングが始まる。

(ミヤビ)次はエルム様じゃ。エルム様は神殿に封印されておるのじゃ。

(なぎさ)神殿か……(はぁ~)

(ユエ)またムカつく展開よね。(ため息)

(シア)どうせまた、権利者の都合ってやつですよね(静怒)

(玲・アカギ)ま、まぁ多分…

(椿・シナノ)で、でしょう…ね…

(雫・ヤマト)だ、だろう……って、こんな殺伐としたミーティングだったのか?私たちの時もって、そうだったな(大焦)

(ミヤビ)ま、まぁ、な。しかし、現地の方が凄かったがな。
    寂れた神殿だっただけに、ティオ様が居なければ、妾はチビっておった。
    魔物が可哀想と初めて思ったわ、狂乱の宴と化していたからのう……

(フェロ)・・・(怖)

(フィル)私、弓が得意。狙撃は任せて。

(なぎさ)了解!高性能な弓、作っておくから楽しみにしてて(ニヤリ)

(ティオ)この度はどうするのじゃ?狩りで部位回収か?単なる殲滅か?

(玲・アカギ)振り幅スゲーな、おい。

(フェロ)うわあぁ~、"単なる殲滅"とか言ってるよ。

(なぎさ)環境次第やね。冒険者の狩場なら、荒らすわけにはいかんし。
    放置状態なら、高位魔物なら狩り、低級なら殲滅で。
    町があるなら、狩場じゃないかと思うが、近くに町はあるんか?

(ミヤビ)町はあるのう。だから殲滅は堪えてくだされ。
    町の名前は『イレイサ』神殿は『ウル神殿』と呼ばれておる。
    で、エルム様じゃが、教会の神官長の娘として生まれ、
    幼い頃から、厳しい禁欲生活を美徳として育ち、若くして神官長となられたお方じゃ。
    魔力は桁違いで多くの人々を救い続け、人々に愛される存在であったのじゃ。
    それは時の権力者が震え上がるほどにのう。
    それゆえ自分たちの立場に危機感を覚えた権力者たちが『自国の繁栄と安寧を願う為』という暴論を押し付け、
    自らの神殿への封印による神格化をせまったのじゃ。
    しかし、それすらも『神の御心のままに』と快諾し、自らを神殿最奥部に封印したお方じゃ。
    多くの国民は涙し、封印月を『聖母の召された月』と定め、毎年鎮魂祭が執り行われ、鎮魂歌も布教されたと。
    封印は、約1200年前じゃ。
    と、ここまでが妾の知る情報じゃ。

(ユエ)今回、やたらと詳しいわね?

(ミヤビ)何故かは分からんが、妾の知る情報にはかなりのムラがあるのじゃ。
    肝心なところは情報が無い。多分、この世界に具現化した時に封印されたと考えておる。
    全てを知るならば、妾で完結してしまうからのう。
    そこまで都合よくとはいかんみたいじゃのう。

(なぎさ)たしかにな。救えだの試練だの関係なくなるからな。
    この世界の人と、イレギュラーで転生者がひとりぐらいが許容範囲なんじゃない?
    まぁ、これだけチートもらえたら、こっちも許容範囲どころか願ったり叶ったりやけどな(微笑)
    では行くか、イレイサに。地図あるか確認するやろ?どうせ作るけど。
 
(シア)やっぱりある方が楽ですもんね。

(雫・ヤマト)高ランクが作ったのであれば、かなり使えるからな。

(なぎさ)では、いつも通り(微笑)

(シア)ですね(ニヤリ)

(ユエ)朝?昼?

(なぎさ)まぁ早めに着いて、ゆったり行こう。

(ティオ)じゃな。

(フィル)??

(フェロ)自動で明日朝頃には現地到着です、フィル。まぁ、朝にわかるよ。度肝抜かれるから(汗)

 
 皆、自室に引き上げ、思い思いに過ごし、眠りにつく。
 今回も色々あった為、夜這いは無かった。
 というか、なぎさはフィルの弓を錬成していたので、遠慮したとか。大人になりましたなぁ……
 そして朝を迎える。朝日が部屋の中を照らす。
 そこには、各々の寝姿があった。皆さん寝相悪いっすねぇ~……
 てか、朝日が部屋の中を照らす?4部屋×4部屋で各部屋の周囲は廊下で囲んでましたよね?
 しかも一番外側も廊下。外部からの攻撃に備えて念の為に。
 でもね、ミスリルとアザンチウムの合金に魔力流して更に強化、
 魔法も分解吸収や反射攻撃が出来るものに攻撃するのは、バカか自殺志願者ぐらいですよ?
 第一、この世界にそれを切れる剣も突き破れる槍もありませんよ?傷すら付かないですから。
 それに窓ありましたっけ?あぁ、ミスリルとアザンチウムの合金……最上階と同じ仕組みっすね。
 その気になれば全面窓に?しかもマジックミラー加工で外から見えない?
 外から見えるようにするには、その部分だけ魔力を切る必要があると。
 オプションで転移魔法で自然光を取り入れられるようになっている?夜は切り替えひとつで星も見える?
 5階建ての2階の部屋の中なのに?……アメージング!!もはやカオス、何でもありっすね。
 例によって、既に現地に到着。固定まで完了した。固定まで完了した?もうそこまで自動化したんですか?
 アップデート半端ないっすね。
 順次、起きた者から朝風呂に入り、リラックスルームでくつろぐ。
 全員揃ったところでリビングへ
 あれ?朝食は?
 あっ!自動っすね。昨日、食材セットしてましたね。
 朝は大変っすもんね。えっ?食材セットしたら、全食可能?
 そのうち食材のセットも自動化すると。偏食になりますよ?
 はあ、各自の食事のメニュー管理も出来るようになる?
 でもメニューが……あぁ、数種類から選択可能ね、作ってもいいし、忙しいなら自動調理メニューから選べばいい?
 そうっすね、ストレージがあれば、作りたての状態で保管でしたね。
 各自のストレージと繋げる?ご飯で困ることなくなるっすね?
 至れり尽くせり仕様っすね。もはやチートの領域超えてません?

(なぎさ)さてと、行きますか。

(シア) はい!

 
 なんの疑問もなく、魔動車に乗り込む。大活躍の11人乗りの6WD魔動車。
 あれ?15人乗りは?

(ユエ)ちょっと小さいような気がする。気のせい?

(シア)いや、11人乗りになってます。前は15人乗りでしたよね?

(なぎさ)あぁ、ちと小ぶりにして、座席を広くした。改良版15人乗りもあるけど、前より長くなってアレかなって。

(シア)でも、この前みたいに運ぶとなると…

(なぎさ)あっ!ちょっと降りて、乗り換える。

 
 急ブレーキで止まると、新しい15人乗りを出す。

(シア)ほんとだ!大きくなってる。

(なぎさ)でしょ、街道幅結構ギリで荒れたとこでも大丈夫。

(ユエ)本当だ。幅も広くなって、長さも長くなってる。
   車輪も8個になってる。

(なぎさ)幅広げて長くしたのは座席を広くして、その分、走破能力上げるために車輪増やした。
    で、話しをしにくくなったんで、座席にスピーカーっていう音が聞こえるのと、マイクは知ってるよね?
    それエンチャントして、普通に話しが出来るようにした。まぁ乗ってみて。

(ミヤビ)チートは使っていいのじゃが……

(ユエ)うるさいミヤビ!

(シア)許容範囲内ですよ!快適重視って言ったじゃないですか!!

(ティオ)まぁ、乗り気だったミヤビ殿が、そういうことを言うとはのう。

(ミヤビ)いや、その、はい(反省)

(玲・アカギ)いいじゃん。だからついて行くと決めたんだし。

(椿・シナノ)たしかに、チート無しなら、絶対やらないな。

(雫・ヤマト)ま、まぁ、たしかに。っていうか、なんか妹たちがすまん。

(フェロ)私はなぎささんについて行くよ。支えたいし♡

(ユエ)いい度胸ね、フェロ。喧嘩売ってる?

(フェロ)いや、でも、あの時♡ときめいちゃったから仕方ないじゃない?(照)♡♡

(ユエ)ちょっと降りろ!話がある!(静怒)

(ティオ)まぁまぁ、たしかユエ殿は、『多妻も愛人、妾もかまわん。私の旦那の魅力はそんなもんじゃない。甲斐性もある。』
    と、申してた記憶がありがあるが、妾の記憶違いかのう(微笑)
 
(ユエ)うぐぐっ…たしかに……私が一番ならって言った。

(フェロ)ってことは、側室はいいのね。わかった、側室ユエさん(ニヤリ)

(ユエ)やっぱり、コイツ潰す!!(怒)

(雫・ヤマト)なんかわからないが、それぐらいにした方がいい。これから攻略だしな。

(椿・シナノ)フレンドリーファイアは嫌ですよ!

(フィル)私はなぎさのもの。だからついて行く。

(玲・アカギ)しれっと凄いことぶち込んできたな、おい(冷汗)

 
 ギャーギャー言いながら、イレイサに到着。エンカジに比べると小さいが、活気は負けていない。
 例のごとく、入場ゲートの列に並ぶ。
 魔動車はエンカジの時よりグレードUP。周りの目線は驚きよりも、もはや恐怖。
 そう思うには充分過ぎる迫力だった。
 順番がやってきた。

(門兵)こ、これは……

(ユエ)新型の馬車よ。(イラッ)

(門兵)あぁ、これが噂の。これは凄い。ただ、町中は狭いので、ぶつけないように気をつけてくれな(輝く目)

(ティオ)お、おぉ。町中走っていいのじゃな。

(門兵)あぁ。ここの皆は、新しいもんには飢えててな。噂を聞いてから、このことで、もちきりよ!
   最初に見れたのは役得だわ(笑)しかしスゲーな、想像以上だ(喜)

 
 意外な反応に、驚き半分、落胆半分の一行。フィルだけが不思議そうな顔をしてた。
 エンカジでのイベントを話すと、楽しそうに微笑んでいた。
 フィルは記憶を失っているだけでなく感情も乏しい。
 なぎさはそこが気になっていた。元々の性格なのか?それとも記憶と共に失われているのか?
 あまり詮索もよくないと、割り切ってはいるのだが……

(なぎさ)そのうちわかるか……(独り言)

(シア)どうしたんですか?なぎささん。

(なぎさ)いや、なんでもない。攻略に集中しよう。

 
 エンカジの冒険者ギルドに立ち寄って、地図を購入する。
 受付のギルド職員の話によると。
 "地図はギルド所属の金ランクパーティが作成したもので、信頼できる。
 また、新しいことが発見され次第、調査を行い改訂している"
 とのこと、かなり信用できるな。
 しかし、とりあえず自分たちでも作るが……オートマッピングスキル、超便利(笑)
 外に出ると、人集りが出来ていた。

(冒険者①:男)これが噂に聞く、新型の馬車か!迫力スゲーな。

(冒険者②:男)馬車だと4輪だが、コイツは8輪ときやがった!走れない道なんて、存在しねぇじゃねぇの?

(冒険者③:男)俺、噂聞いてから、早く来ねえかなぁって、楽しみにしてたんだ。今日は美味い酒、飲めるぜ。

(冒険者④:男)しかしよぉ、乗ってるヤツは、かなりヤバいヤツらしいぜ。あのキャリーが"関わるな"と警告するぐらいだ。

(冒険者⑤:男)キャリーって、あのキャリーか?

(冒険者④:男)あぁ、金ランク魔導士のキャリーだ。今、エンカジに居るが、会ったそうだ。
       こっそり魔力測定したらしいが、一瞬で振り切ったんだと。しかも全員。

(一同)怖えぇ~(怖)

 
 なんかハズい。こっそり隠れていると、先程のギルド職員が近づいてきた。

(ギルド職員:女)なんか凄いですよねぇ。どんな方々が乗られてるんでしょうねぇ(輝く目)

 
 一同、黙って頷く。そりゃそうだ。はい!私たちです!私たちなんですよ、あはは……
 ハズい、滅茶苦茶ハズい。お願い、これ以上話しかけないで。

(ギルド職員:女 アミ)
      私、アミって言います。依頼と買い取りを担当してるので、よろしくです。

(なぎさ)あぁ、今後ともよろしくです。買い取りとか大変じゃないですか?

(ギルド職員:女 アミ)
      そうなんですよ!難癖つけてきたり、色つけろとか、無茶苦茶言ってくるバカいるんですよ!!
      もうね、こっちはボランティアでやってんじゃねぇぞってね。
      文句あんなら、もっと上手く出来んのか!
      テメーの品質なら、これで充分だ、色付けてやってんの、分からんのか!ってね。

 
 おっとりしているように見えて、そこはギルド職員!キレたら怖い。

(シア)依頼はやっぱり、採取や狩りがメインですかぁ?

(ギルド職員:女 アミ)
      そうですね、やっぱり採取と狩りですね。たまに討伐もあります。
      うちは神殿一つだから、討伐依頼は珍しいぐらいですね。
      サマルは結構多いって聞きます。寂れた神殿を3つも抱えてますから。
      冒険者が増えて賑わえば変わると思うんですけど、難易度高いですからねぇ……
      地図作成に何度も挑んでるけど、ねぇ……
      エンカジなんか迷宮3つなのに、どれも賑わってますから、あそこも討伐依頼は少ないって聞きます。
      ただ、トリプルスタンビートの経験があるから、高ランクを沢山抱えて警戒はしてるみたいですよ。
      あっ!耳可愛いですね、触ってもいいですかぁ?(キラキラした目)

(シア)えっ?ええ、いいですけど、抵抗無いんですか?

(ギルド職員:女 アミ)
      ??フェアベルゲン自治区の方じゃないんですか?あそこ普通に獣人いますよね。
      冒険者でも獣人の方、少ないけど居ますよ?

(シア)やっぱ少ないんだ。

(ギルド職員:女 アミ)
      そうなんです。ポテンシャルは高いと思うんですが、人見知りというか、なんというか……

(シア)まぁ、フェアベルゲン自体が閉鎖的で、あまり外に出る人が居ないからねぇ……

(ギルド職員:女 アミ)
      でも、冒険者になってる方は、
      『あんな息詰まるとこで、一生過ごすなんてゾッとする。
      思い切って外に出たら、世界観が変わるし楽しい。自己責任な部分がかなり多いけど、慣れれば平気』
      って(笑顔)

(シア)そっかぁ~、上手くやっていけてるんだ(温かい目)

 
 なかなか引かない人集り。逆に増えてないか?
 どうする?誰が行く?と目で牽制しあう。
 何故か視線が集中しているなぎさ。涙目になりながら、『今話ししたから身バレするぞ!』と合図
 『あぁ~』と諦めた視線が返ってくる。
 『もういいのではないか?』と雫。
 『諦めよ』とティオ。
 『では、みんなで』となぎさ。
 覚悟を決めて………

(なぎさ)では、そろそろ行きますね。また、よろしくお願いしますね。

 
 魔動車に向かい、乗り込む。
 おぉ~!と歓声が上がった。

(ギルド職員:女 アミ)えっ?えっ?えぇぇぇっ!!!

 
 地図を見ながら、ウル神殿へ。
 さすがにアレなんで、少し離して隠す。
 たしかに冒険者が多い。

(なぎさ)素通りして、奥から狩りやね。

(ユエ)そうね。

 
 皆、頷く。冒険者を横目にどんどん奥に進んでいく。
 しばらくして、冒険者も少なくなったところで、デカい扉が現れる。

(冒険者:男)おい!そこはやめとけ。金ランクでも苦戦するって地図に書いてあるだろ。

(冒険者:女)そうよ。死んだらバカらしいし、一攫千金って場所でもないわ。

 
 2人パーティの冒険者が声をかけてきた。

(なぎさ)ありがとう。そうするよ。

 
 諦めた素ぶりを見て、2人は安心したようで、立ち去った。

(ユエ)金ランクは入ったのね。

(ティオ)『苦戦程度で生還はした』ということじゃな。

(玲・アカギ)ということは、問題ないな。

(椿・シナノ)特別な封印やトラップはあるのか?

(なぎさ)今調べた限りでは、特に封印は無い。トラップを調べている。

(フィル)私、弓準備します。なぎさが作ってくれた弓、使える時がきた。

(シア)なぎささん、どんな感じです?

(なぎさ)うーん、扉にトラップは見当たらないが、扉の向こう側が、いわゆるトラップハウス。
    ある意味、ボーナスステージ。

(ユエ)殺ろう♪

(シア)殺ります。殺りますぅ~♪
 
(ティオ)ちと運動したいのう。

(玲・アカギ)じゃあ、勝負するか。

(椿・シナノ)姉さんたちには負けないですからね。

(雫・ヤマト)お、おぉ。たしかに新作の剣を試したいからな。

(フェロ)久しぶりに吸精するかな。

(フィル)なぎさがくれた弓、2人の共同作業。

 
 先程の冒険者ペアが、なかなか戻って来ないなぎさ達を気にして戻って来ていた。

(冒険者:男)ア、アイツらおかしい。おかしいって!!

(冒険者:女)ち、ちょっと様子見よう。
 

 いや、様子見ずに帰った方がよかった。こんなところで放心したら、命の保障が無い。
 だって、部屋から聞こえるのは、悲鳴……ではなくて、
 笑い声と嬌声!やめればいいのに、そぉ~と覗いて卒倒しかけた。
 大量の魔物相手に、狩る!狩る!狩る!それはもはや蹂躙劇!笑いながら返り血浴びて、片っ端から狩っていく。

(ユエ)ミヤビ、これ、高いの?

(ミヤビ)残念ながら、二足三文じゃ。まぁ、低ランクの冒険者の食い扶持にはなるがのう。肉は使いものにならんが。

(ユエ)みんな聞いた?低ランクが居る場所にばら撒くから、殲滅して!!

(一同)了解!

 
 更に過激になる蹂躙劇、もはや狩りではなく、虐殺だ。

(玲・アカギ)143!雫姉に勝てる!

(雫・ヤマト)まだ甘いよ。184。

(椿・シナノ)くそぉ~!まだ132。

(シア)負けません!195。

(ティオ)まだまだじゃのう。258。

(フェロ)28。うえっ…コイツら不味すぎ(泣)

(フィル)私、負けない。539。

(なぎさ)みんなさすが!しかし、548!(ニヤリ)

(ミヤビ)妾も負けんわ!146。

(ユエ)やっぱり、私ね(微笑)847。

(一同)スゲー!!

 
 見てしまった。見なきゃよかった。でも、ばら撒くぐらいは手伝います。

(冒険者:男)やっぱおかしいって!なに?548とか?討伐数?討伐数だよな。
      でなきゃ、あんな山積みにはならねぇ……

(冒険者:女)なんなん?なんなんアイツら!なんで返り血浴びて、笑ってるの?普通じゃない!普通じゃないよ!
      こんなのギルドに報告しても、誰も信じないよ!!
      金ランクが苦戦する魔物よ?なんであんなに蹂躙出来るの!(驚)

(ユエ)ふぅ。片付いた。私は1248ね。

(なぎさ)スゲーな、887。なんか悔しい。

(シア)みなさん流石ですぅ~、でも777。やりました!(嬉笑)

(ティオ)いい運動じゃった。1158。ユエ殿までもうちょっとじゃったのう(笑)

(玲・アカギ)635。どうだ雫姉!

(雫・ヤマト)だから、まだ甘い!815。

(椿・シナノ)姉さんたちには追いつけなかった。597。

(フェロ)51。ごめん……コイツら不味すぎて(半泣)

(フィル)887。なぎさと一緒。嬉しい。

(ミヤビ)お疲れじゃった。252。妾はこんなものじゃ。

 
 お互いの戦果を讃え、一息つくと、一瞬にして部位回収。どうばら撒くか作戦会議。
 そこに冒険者ペアが近づいてくる。

(冒険者:男)な、なぁ、アンタら、そればら撒くって、どうやるんだ?俺たちも手伝うよ。

(冒険者:女)私ら、見ちゃったんだけど、秘密にするね。っていうか、誰も信じないと思うし。
      低ランク冒険者に撒くんでしょ?私も手伝うから、どうしたらいい?

(シア)それなんですけど、どうするのがいいかなって。
   プライドを傷つけずに、みんなの食い扶持になるようにするには……

(冒険者:女)それなら、ギルマスに相談するのがいいわ。私たちが取り継ぐから、今からギルド行きましょうよ。

(なぎさ)うーん、ちょっとここで調べたいことがあって……

(ユエ)それなら、この二人に預けましょ。お願いできる?

(冒険者)できねぇよ!!

(冒険者:男)そんなことしたら、俺たちが手柄横取りしたと思われるし、処罰される。

(冒険者:女)それに、どんなけ量があると思うの?私たちじゃ、運べないわよ!

 
 そこで、二手に別れることに。玲、椿、ティオの3人が部位を持ってギルドへ。
 残りは調査という名目でエルムを探す。

(冒険者:男)なぁ、たった4人で大丈夫なのか?

(冒険者:女)かなりの量があるわよ?

(玲・アカギ)問題無い。
       【ストレージ】

 一瞬にして、全てが消え、収納された。

(冒険者)・・・・

(椿・シナノ)さぁ、行きましょう。

(ティオ)大丈夫かのう?お二人さん?

(冒険者:男)あ、あぁ、大丈夫……なわけねぇ!!!
      ストレージ?しかもあの量を一瞬で?

(冒険者:女)ストレージなんて、神話の中での魔法よ?
      しかも、一瞬であの量を……貴方たち、一体何者なの??

(椿・シナノ)ごく普通の、か弱き乙女です(微笑)

(冒険者)・・・・(ガクッ)

(ティオ)まあまあ、気にしなさんな(笑)

 
 二人はそれ以上、聞くのをやめた。やめざるをえなかった。もうこれ以上聞きたくない。知りたくない。
 元々、冒険者は込み入った事を探るのは御法度だ。御法度だが、そんなことはどうでもいい!
 これ以上聞くと、頭がおかしくなる。背中が寒くなる。
 この時ほど、『世の中、知らない方が幸せなことがある』ということを実感したことはなかった。
 しかも、イレイサへは噂の魔動車で快適移動。こんなヤツらに根掘り葉掘り聞く輩は長生き出来ない。
 何もしなければ、素直に従っていれば、これほど安全なことは無い。
 分かっている。分かっているのに生きた心地がしない。
 あと、どうやってギルマスに説明すればいい。取り次ぐのは簡単だ。簡単だが、納得のいく説明が出来る自信が無い。

 その時、なぎさ達は調査をしていた。

(なぎさ)どうやら、どこかに隠し部屋か、階段があるな。

(ユエ)まぁ、それしかないよね。

(フィル)エルムってエルフなの?

(ミヤビ)そうじゃ。エルム様はエンシェント・エルフじゃ。

(フィル)じゃ、あそこ。あそこの階段を降りたところの部屋に居る。

(なぎさ)フィルは単なるダークエルフじゃなく、エンシェント・ダークエルフじゃないかな?

(シア)同じエルフ系だから、波長が合うとかですか?

(なぎさ)あってもおかしくないと思った。仮説の持論だけど。
    どうして分かったん?フィル。

(フィル)わからない。でも何か感じる。それに、その壁の隅に小さな魔法陣がある。
    魔力を流すと壁が動いて階段が多分現れる。その階段を降りればいい。

(シア)ほんとです!魔法陣あります!どうして分かったんですか?

(フィル)壁に書いてあるのが見えた。読んでみたらそう書いてあった。
    "下"って書いてある以上、階段だと思う。

(なぎさ)見えたのか?ここから。しかも、魔法陣の文字まで。

(フィル)うん。はっきり見える。

(シア)はっきり見えるんです?その距離から、こんな小さい魔法陣の文字まで。しかも、こんな明るさで。

(フィル)問題ない。普通に見える。その横に小さい石があるのも。

(シア)小さい石?え~??どこ?

(フィル)もうちょっと左で少し下。壁とよく似た色してる。

(シア)左?少し下??えーっと……えっ?まさかこれ?

(フィル)待って、それじゃない。その横の小さい石。

(シア)これじゃなくて……まさかこれ?

(フィル)そう、私が言ってるのはそれ。壁と似た色。

(シア)・・・・。

(なぎさ)どうした?シア??

(シア)はあぁ?これが見える??これが見えるの??そこから!!!
   こんなのですよ、なぎささん!信じられないぐらい目がいいです。

 
 シアが持って来たのは、ほぼ壁と同じ色、普通は見えるかこんなもん。
 しかも石?砂粒の間違いでしょ、これ!!
 しかも神殿最奥、いくらライトを数個飛ばしてるとはいえ、明るさも限界がある。

(なぎさ)凄いな、フィル!!これが見えるなんて。
    弓や狙撃が得意なのもそれで?

(フィル)わからない。小さい時からそうだった。だから気持ち悪いって。
    嘘つきって言われたりした。大体4km先の砂粒まで見える。誰も信じてくれないけど。

(なぎさ)マジか!それは凄い!!それは心強い!!頼りにしてる、フィル。お願いね(笑顔)

(フィル)信じてくれるの?今まで誰も信じてくれなかった。なぎさは信じてくれるの?

(なぎさ)あぁ、そうやよ。この状況でウソ言うヤツは居ない。
    しかも、弓が得意というより、狙撃全般が得意でしょ?多分、狙撃系の武器は使いこなせるはず。
    あの勝負した時、わざと討伐数、僕に合わせたよね?
    ほんとはもっと出来た、違う?
    弓がいくら遠距離からも攻撃可能って言っても、あんな風には使えないでしょ?
    何度も僕の身体をすり抜けた。こんな神技、技術だけで出来るかな?って。
    しかも、一撃で仕留める。見えてないと無理じゃないかなって。
    あの動きの中、一瞬だけ出来る小さな隙間、まるで針の穴を通す狙撃。
    風魔法も得意よね。合わせ技でしても、最後は見えるかどうか。だと勝手に思ってる。
    よく風が教えてくれるとか聞くけど、あの状況じゃ間に合うとは思えなかった。
    だから、目視でしてるんじゃないかなって。
    間違ってたらごめん。

 
 気づいたら、フィルが泣いていた。

(なぎさ)ご、ごめんなさい!勝手なことばっかり、一方的に言って。
    傷つける気は全く無かったけど……ごめんなさい。

(フィル)ううん、違う。嬉しい。そこまでちゃんと見てくれたの初めてだから。
    たまたまとか、偶然とか、運とか言われて、誰もちゃんと見てくれなかった。
    ほんとのこと言っても、嘘つき呼ばわりされるだけだったし(感涙)
    私、なぎさに出会えてよかった。私、ついていくから、だから、だから……一緒に居ていい?

(なぎさ)ボクでよければ、よろしくお願いします。そう言ってもらえて僕も嬉しい。ぶはっ!!!

(ユエ)何、二人いい雰囲気になってるの?ねえ、どうして?どうやしてなの?な・ぎ・さ(怒笑)

(なぎさ)待て待て待て待て、ちょっと待て!!暴力はやめて、暴力は。

 
 フィルに指定されたところに行き、小さな魔法陣に魔力を流す。
 壁が動いて部屋が出現する。しかし、何もない。

(なぎさ)あぁ、これ仕掛けがあるやつやね。どっかから迫り出すやつ。

(ユエ)シアのパターンね。

(シア)私、こんなのだったの?

(なぎさ)あぁ、地面から迫り出てきて、亀裂が入って現れるやつ。

(シア)な、なんか、カッコいい(嬉)

(ユエ)白い液体ぶっかけたらね(爆笑)

(シア)し、白い液体?!(焦)えっ?えっ?えっ?(照)

(なぎさ)あぁ、樹液な。(微笑)

(シア)・・・(恥)

(ユエ)何だと思ったの?ねぇ、何だと思ったの??ねぇねぇ(ニヤリ)

(シア)なっ、何でもないです!そう、樹液です!!樹液!!!(大焦)

(雫・ヤマト)まぁウソだよな(笑)

(ティオ)素直になったほうがよいぞ(爆笑)

(フェロ)私の分野ね(大爆笑)

(フィル)・・・ウソつき。

(ミヤビ)シア様がそんなわけなかろう(ニヤリ)

(シア)私のイメージって………(涙目)

(なぎさ)でだ、どこた?探そう。

(フィル)そこ。正面の壁。その魔法陣。他はトラップ。

(シア)凄いです!見えるんだ!!読めちゃうんだ!!!

(フィル)エルフ文字。しかも古代文字。私、読める。

(なぎさ)ありがとう、フィル。感謝する。ほんと助かる。

(フィル)なぎさが褒めてくれた。嬉しい。

 
 魔法陣に魔力を流す。その壁が左右に開いていく。
 すると十字架に貼り付けられた。エルフが出て来た。

(雫・ヤマト)これは!

(なぎさ)いや待て、なんかおかしいぞ?
    うーん……あれ??

 
 なぎさが突っつくとピクッと反応する。

(シア)あれぇ~??この手枷や足枷、ゆるゆるでグラグラですよぉ~??

(ユエ)息してない?なんか上手いこと衣装で隠してるけど、微妙に動いてない??

(フェロ)私に任せて。こういう時は、こうしたら、うふふっ♡

 
 フェロが何か取りだした。いや、今、どこから取り出した?
 粘液のようなものをエルフの身体に塗った。お前どこに塗った?

(フェロ)ふふふっ♡フェロちゃん特製、濃厚媚薬♡耐えれるものなら、耐えてみろ(エロ笑)

(シア)えっぐっぅ~(笑顔)乳首にクリにアソコにアナル、全部塗ったね(ニヤリ)

(雫・ヤマト)??たしか、フェロって……

(フェロ)サキュバスだよ~ん♡し・あ・げ♡浴・び・ろ♡頭からぁ~♡あはははぁ♡

(一同)うわぁぁぁぁっ(どん引き)
 

 そこにはもうエルフはいなかった、もはやエロフ(笑)全身でろでろ、糸引いてます。非常にエロいです。
 あれ?身体が微妙に震えてます。だんだん紅潮してきました。息がどんどん荒くなってくる。

(フェロ)しぶといねぇ~。そういうの、お姉さん好きよ(エロ笑)
    でもね、さすがにここは正直よね♡素直に楽になればいいのに(ニヤリ)
 

 先程よりも色が濃い液体を取り出した。しかも、粘度か高いのか、粘りが高そう。
 だから、お前、どこに隠してんだよ!
 ストレージの付与した指輪渡したよな?全然違うとこから取り出してるやん!!

(フェロ)ふふふっ♡お・ち・ろ♡ふははっ♡
 

 もはや一同ドン引き。取り出した濃い液体をアソコとアナルの中にたっぷりと塗り込んだ。

(フェロ)と・ど・め・よ♡
 

 白い錠剤のような形をした、ぷにぷにしたものを、また2カ所に詰め込んだ。

(シア)あ、あのぉ~、つかぬことをお聞きしますが……なんです?それ?(怖)

(フェロ)うん?うふふっ♡濃い液体のは、最初のより濃度が2倍、白い錠剤みたいなのは原末をゼリー状に固めたやつ(ニヤリ)
    効くよぉ~、サキュバス秘伝の媚薬だもん(微笑)
    人間なら、1粒入れたら、快楽死しちゃうから、ちゃんと溶かして薄めること!ってね(テヘッ)

(一同)殺す気かぁ!!!

(フェロ)大丈夫っしょ。人間なら、だから。いわゆる魔族には人間ほど効かないよ♡

(シア)よ♡、じゃねぇ~!!!死ぬでしょ!死んじゃうでしょ!!死にますよね!!!

(フェロ)大丈夫よ。1200年も溜まってんでしょ?もはや普通じゃ刺激が足りないって。
    老化してババアになると不感症になってくるから、ガンガン刺激しないとわかんないって、あはは♡

(エルム)・・・だ・れ・が・ば・ば・あ・だぁ~??はぁはぁはぁはぁ……
    よくもヤリやがって…はぁはぁ…お前コロス…姦り殺す…姦らせろぉ~!!!

(フェロ)きゃぁ~なぎさぁ~助け……おい!コラ!なぎさ、逃げるなぁ~!!!

(エルム)う、うるさい…はぁはぁ…素直に姦られろ。はぁはぁはぁはぁ。

(フェロ)えっ?あっ!その…ちょ、ちょっと待て、姦らすから。ねっ?ちょっと待て(焦)

(エルム)はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ……

 
 さすがにヤバいと感じ、なぎさに泣きつく。

(フェロ)なぎさぁ~(涙目)ごめん、やり過ぎた(涙)なんとかして、ヤバい、ヤバいよぅ~(半泣)

(なぎさ)素直に姦られろ(笑)みんなでじっくり見ててやるから(ニヤリ)

(フェロ)そ、そんなぁ~(半泣)

(なぎさ)姦られて、泣き叫ぶフェロ姉さん。見たいなぁ(ニヤリ)

(ユエ)素直に姦られなさい(微笑)

(雫・ヤマト)そうだな。と真面目に言うには、あまりに内容がアレだが(苦笑)

(フェロ)違う!違うんだ!これ、サキュバスは解毒出来ないんだ!他の種族と姦らないと解毒出来ないんだよぉ~(号泣)

(一同)はあぁ???

(なぎさ)じゃぁ~、どうしてやった?どうやって止めるつもりやったんや?

(フェロ)それは……なぎさが居るから……なぎさなら大丈夫だよねぇ~って(テヘッ)
 
(なぎさ) テヘッ……じゃねぇ~!!!!はぁはぁはぁはぁ。

(フィル)私が姦る。私が落とせばいい。

(なぎさ)待て、フィル!危な過ぎる。

(フィル)大丈夫。なぎさは私が守るから。

(なぎさ)ま……ユエ?

(ユエ)フィルに任せよう。それでもダメなら、なぎさお願い。

(なぎさ)・・・わかった。

 
 エルムの前に立つフィル。
 これって……レズですよね?ダークエルフvsエルフの。
 尊い……ゲフォゲフォゲフォ……いや、なんでもないです。

(フィル)お待たせ。私が相手する。私はフィル。貴方は?

(エルム)はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…私はエルム。貴方から、姦ればいいのね。

(シア)あのぅ~、なんか凄い決闘が始まるような雰囲気なんですが……そのぉ~……

(雫・ヤマト)しかし、大丈夫なのか?解毒の条件は何なんだ?フェロ。

(フェロ)解毒は簡単!姦ればいい。イクかイカすか、本人が満足すれば、解毒する。
    いわば果てればいい。単純でしょ(笑顔) げぶはっ!(涙)

(ユエ)な・ん・だ・っ・て??(冷笑)

(フェロ)いえ、ごめんなさいです(涙目)物理も強いんですね(半泣)

 
 それはそれは凄いバトルが展開される。もはや格闘技!世界戦レベル。

(フィル)ぐっ、はっ、あぁ♡がっ………

 
 ガクッと膝から崩れ落ちるフィル。

(なぎさ)フィル!!!

 
 なぎさが抱き支える。未だゾンビのごとくゆらめくエルム。
 どんなけ溜まってるんですか?1200年分ですか、ソウデスカ……

(エルム)まだよ…はぁはぁ…まだ足りない…はぁはぁ…もっと姦らせろ。はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ。

(なぎさ)いい方法がある!これを受け取れ!!

 
 シリコン製のような、柔らかいが打撃感は感じる短棒状のものを投げ渡した。

(なぎさ)これでやろうか?手ごたえはある。いい運動になるぞ!暴れて発散してもらおうか!!

 
 フィルを壁にもたれかせ、休める形状に壁を錬成してから、エルムに襲いかかる。

(ユエ)なぎさ!頑張って!!

(シア)フィルさんのことは心配しないでください。隙を見て回収します。

(雫・ヤマト)目の前の相手のことだけ考えるんだ。後のことは私たちに任せろ!

 
 激しい打ち合いになる。が、だんだんなぎさが押し込まれてくる。

(なぎさ)やっぱ、武術分野じゃ話にならないよな(冷汗)んじゃ、これに変えよう。

 
 なぎさは持っていた短棒状のものを捨てると、拳銃を取り出した。わぉ、反則っすね。

(なぎさ)剣と魔法の世界で、ガチにやり合って勝ち目はないわな。
    じゃ、続きやりますか?(ニヤリ)

(エルム)はぁはぁはぁはぁ、まだ姦る!まだ姦りたい!!はぁはぁはぁはぁ……

(なぎさ)ちょうど弾が出来たから、楽にしてやるよ。
    フェロ!解毒には、睡眠、痛みは無効か?

(フェロ)無効です!あくまで性的快感が必要なので。

(なぎさ)あいよ!!

 
 パン、パン、パン、と3発銃声がした。エルムがのけぞって痙攣している。

(ユエ)なぎさ、これは?

(なぎさ)電撃。快楽なら、電気ショックでも代用できたような気が……違うかな?
    当たると電撃くらう弾、収納庫内で作ってたんよ。

(シア)はあぁ?収納庫って収納魔法の?ですよね?

(なぎさ)みんなに後でエンチャントするから。
    錬成と組み合わせて、収納庫内に工房システム組んで、自動生産させればいい。

(雫・ヤマト)??意味がよく分からないんだが……

(なぎさ)大丈夫、とりあえずシステムもエンチャントするから、慣れっすよ。

 
 それからは、完全になぎさのペース。
 起き上がろうとするエルムを銃撃→電撃で痙攣させて発散させる
 の繰り返し。しかし、なかなかへたばらない。

(なぎさ)フェロ!お前どんなけ盛ったんや、エルムの身体、壊れるぞ!
    まぁ、床、錬成して、可能な限り負担を軽減してるけどな。

(フェロ)えっ?あぁ、そのぉ~……
    それと電撃も有効かもなんだけど、やはりセックスでイクのと比べたら満足度は下がると思うから、
    時間はかかると思う。
    床、錬成してたのね(ほっ)

 
 しばらくして、エルムの動きが止まる。

(なぎさ)ふぅっ……なんとかなったのか?な?エルムを見ててくれ、フィルを連れて行くから。
    大丈夫か?フィル?

(フィル)な、なぎさ?なぎさ♡なぎさだぁ~♡♡

(なぎさ)なっ!おい、ちょっと待て!どうした?どう……

 
 いきなり抱きつき、押し倒して馬乗りになって離れない。

(なぎさ)……フィル?どうした?フィ……

(ユエ)どういうこと?フェロ!(怒)

(フェロ)えっ?……あっ!しまった!!なぎささん、逃げて!!いや、姦られて!!

(シア)はあぁ?どういうこと??

(フェロ)あれだ!私が最後に詰めたやつ。あちゃー……
    詰めすぎて残ったのが、姦りあううちに体内に入っちゃったかも……

(シア)ということは……フィルさんが発情しちゃった。ってこと?

(雫・ヤマト)あちゃぁ~……もう押さえつけよう。

(フェロ)ダメぇ~!!そんなことしたら、発狂死してもおかしくない!!
    発散させるしかないんだよ(涙目)
    なぎささん!頑張って姦られて!!

(なぎさ)んぶっ…アホかぁ~!フェロお……うわっ、待て待て待て待て、止めろ、待ってく……

 
 這いずってきたエルムが襲いかかる。もはや2対1、どうする?
 しかも、エルムは短棒を握っているだけでなく、いつのまにか銃も拾っていた。

(フィル)なぎさ♡なぎさ♡♡なぎさ♡♡♡なぎさ♡♡♡♡

(エルム)えへっ♡え、獲物♡♡獲物♡♡♡新しい獲物ぉ~♡♡♡♡

(なぎさ)なっ!わっ!待っ…ぎゃっ…あっ♡…ああっ♡だっ♡…だめぇぇっ♡♡
 

 凄い光景が目の前で展開されている。フィルもエルムも姦る♡姦る♡♡姦る♡♡♡遠慮なんかするはずがない。
 タガが外れた2人に姦られまくるなぎさは、もはや生け贄と化していた。
 誰か助けろや!あぁ、発散させるしかないから、手が打てない。たしかに……

(シア)頑張ってください!なぎささん!!(照)

(ユエ)ムラムラして、涎が出てくる。いつもあんな風になるんだ(鼻息)

(ミヤビ)た、たしかに、改めて見ると、激しいのう、婿殿は(照)

(雫・ヤマト)ま、まぁ、悪くはなかったよな。この前のは(照)

(フェロ)ここまで姦れるんだ♡♡
 

 よかったな、なぎさ。この世界は魔法がある。姦り殺されても大丈夫だ!!(遠い目)
 しばらくすると、おとなしくなった。
 そこには、満足したエルムと幸せそうなフィル、白目剥いて失神しているなぎさが倒れていた。
 三者三様っすね。
 3人を回収して……どうする?
 いつも通りなら地図は出来ている。魔動車に乗ってキャンパーへ帰還。
 だが、今、なぎさは失神している。魔動車は誰が運転する?

(シア)どうします?魔動車、私が運転しましょうか?
   と、言いたいんですが、街中を走る自信がないです。

(ユエ)このままここで回復待つ。魔法でドーピングして。

(雫・ヤマト)それだ!いつもうっかり忘れるが、魔法は有効だったよな?

(ミヤビ)そうじゃった。ちと待たれよ。
     【リカバリー】
     【ハイヒール】
     【エナジーチャージ】

(シア)いつも思うんですけど……
   "エネルギー"と"エナジー"と"エネルギーチャージ"と"エナジーチャージ"って、どう違うんです?

(ミヤビ)それはの……………………………………………………………………………………………………………………………
    …………………………………………………………………………………………………………

(シア)な、長いっ!(汗)

(ミヤビ)同じじゃ(爆)

(シア)同じなんかい!!!!!

(ユエ)体力回復が必要な時に使うから幾つか作ってある。
   その時、言いやすいのを使えばいい。効果は同じ、速さが優先だから。
   それを思いついたのは、なぎさ。
   段階のいらない魔法なら、言い間違いを防ぐために、すぐ浮かぶ名前を幾つか付けておく。
   どっちだったか迷う瞬間が無駄って。

(ミヤビ)妾も気付かんかったわ。魔法の無い世界からみたらそう思うんじゃろうな……
    確実に発動させるなら、同じ魔法に言いやすい似た名前を幾つか付けておく。
    どっちと迷う瞬間の無駄や間違って不発を防ぐには、これが手っ取り早いと。
    たしかに名前なんて、どうにでもなるからのう。そこに目をつけたかと感心したのう。
    有詠唱、無詠唱などにはかなりの効果があるわのう。

(3人)うっ、うーん……

(エルム)あぁ~、なんかスッキリしたぁ~。めっちゃスッキリしたぁ~(喜)

(なぎさ)ふわぁ~、まぁいつものことっすね(照笑)

(フィル)・・・・(真っ赤)あの……なぎさ……

(なぎさ)どうした?フィル。なんか思いっきり姦ったなぁ(照笑)

(フィル)・・うん(照)……姦っちゃった♡(照)こんな時、どうしたらいいの?(照)

(なぎさ)笑えばいいと思うよ(微笑)

(ユエ)な・ぎ・さ・ちゃん♡なーんで、また、ふたりでいい雰囲気作ってるの?かな?かな?(氷笑)

(なぎさ)えっ?なんのこと?(引き攣り)

(シア)ま、まぁ…それより…

(ユエ)それより?

(シア)いえ、そうじゃなくて(怖)
   ギルドに戻ることになるんですよね?
   エルムさん、どうします?

(ユエ)姦る。

(シア)ユエさん(半泣)

(雫・ヤマト)と、とりあえず、話をしなくなるいいのか?

(なぎさ)あぁ、そうやね。この際、ミヤビお願い。

(ミヤビ)任せよ!エルム様、まずはこちらをご覧ください。
     【インデックス】
    そして、現在の最新のことは、こちらになります。
     【インデックスⅡ】

(なぎさ)わぉ!作ったんや!!

(ミヤビ)なんの、妾も婿殿を見習っての(微笑)
    たしかに便利じゃ。しかし、婿殿ぐらいじゃ"インデックス"をメモ代わりに使うた奴は(爆笑)

(エルム)なるほど。それはいけません!救いましょう、私たちで!神の御心のままに。

(ユエ)なんかねぇ。どう思う?なぎさ。

(なぎさ)個人的な意見やと………………まぁなぁ(苦笑)

(雫・ヤマト)流石、聖女様だ!………と、素直に言えないのは気のせいか?

(フィル)エルムはエロいひと、エロフ(微笑)

(フェロ)まぁ、あれだけ姦って、清廉潔白な訳ないわな。ってか、1200年が原因か?

 
 話がまとまったところでギルドに向かう。ティオたちと合流する為に。
 魔動車を見ても、『時代は変わられたのですね。』となにも驚く素ぶりを見せないエルム。
 周りは"絶対ウソだ!"と話していたが、1200年ということを考えると、
 ひょっとして……という気にさせるエルムの対応ぶりに、なんか薄ら寒さを感じないわけではなかった(笑)


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