自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章前編 異世界転生〜邪神討伐編

王都帰還編

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 王都に帰還した一行は、すぐ女王と謁見することになったが、またそこで問題が。
 長旅の割にはあまり疲れた様子もなく。
 それどころか、髪は艶々、肌はプルプルになっていた為、周りからは疑いの目が。
 メイドたちは、逆にものすごく羨ましがり、何故自分が行くと申し出なかったのかと悔やんだ。
 いやだから、慰安旅行じゃないって。
 自分たちの派閥の仲間たちと土産話で盛り上がる。
『いいなぁ』『今度そういう時は代わってよ、約束だからね』と。
 だから、慰安旅行じゃないって。
 違う派閥のメイドなど、派閥を乗り換えればワンチャンありか?などと相談していたり。
 あのなぁ~(ため息)
 リリアナ女王と謁見の時間になった。

(リリアナ女王)この度はご苦労であった。では聞こう、この者達の言ってた事はまことか?
       近衛騎士団副団長シラン。

(近衛騎士団副団長シラン)
      はっ!申し上げます。この者達のおっしゃっていた事は、誠でございます。

(リリアナ女王)そうか……誠か……
       ならば、早急に手を打たねばならぬ。どうするかのう……

 
 どうする。どうしたもんかなぁ…こっちから話しかけていいんかな?
 こういう時、どうしたらいいか、分からないの……
 笑えばいいと思うよ。
 ひとりノリツッコミしてしまった(爆)
 シラン、早く話し振れよ。
 目でサインを送ってるやろが!!
 アホかぁ、何不思議そうな顔してんだよ!!
 シランがようやく気づいて、女王に進言する。

(近衛騎士団副団長シラン)
      女王様、この者達の意見を聞いてみてはいかがででしょうか?

(リリアナ女王)そうだな、お主のその言葉、待ってだぞ。

 
 絶対ウソだ。なら、そっちから声かければいいやん。この場の主導権、そっちなんだからさぁ。

(リリアナ女王)なぎさと言ったか?ソナタは何処思う?

 
 韓流は嫌いです。パチンコも嫌いです、ソナタでかなり負けましたから。あっ!間違えた(笑)

(なぎさ)はっ!そうですね、まだ特に動きが無いこと。
    有力な情報があるが、あり過ぎて迷走している為、真偽不明ということから、
    軍の準備をしてはどうかと。
    一時的になら、こちらが準備した武器を使用してもいいと考えてます。
    その為にも、使用する武器に慣れる必要があるかと。

(リリアナ女王)そう堅苦しくならなくていい。そうなるのなら、こちらはあなた方を頼ることになる。礼は不要だ。
       で、何故一時的?武器に慣れる必要がある?

(なぎさ)僕が作ります。対邪神用兵器です。多分まだこの世界にありません。
    だけど使いこなす必要があるからです。
    これからどんな武器が要るか、どの情報が正しいか、精査する必要がある。
    ミヤビやリリーといった情報通や諜報が得意な仲間たちと作戦を練る必要があるから。

(リリアナ女王)なるほどねぇ。そうなると私は軍を用意する必要があるな。
       シューマン、至急軍を召集しろ。
       それから、お前はなぎさの傘下に入れ。

(近衛騎士団団長シューマン)
      はっ!

(リリアナ女王)なぎさ達には部屋を用意する、そこで休んでくれ。

(なぎさ)はい。でもいいんですか?シューマン様が傘下に入るなんて。
    近衛騎士団の団長なのに?

(近衛騎士団団長シューマン)
      お心使い感謝する。だが、事が事だけに一向に構わん。
      こんな時に意地はって、世界を滅亡させたりしたら、とんだ戯け者だ(笑)
      それと、俺のことはシューマンと呼べ、様付け不要だ。

(なぎさ)分かりました。シューマン。

 
 部屋に案内された後、メイドにすぐキャンパーに戻ると告げた。
 ちょっとビックリしてたが、メイド長に報告しますと言うので、心配だったら誰か一緒に来てくれていいと付け足した。
 早速キャンパーに戻ろうとして、泣いた。
 そうです、宮殿内です。迷子になりました。
 ちょうど良いタイミングで、旅に同行したメイドと会う。

(王宮メイド シエル)あれ?なぎさ様、こんなところにどうしたのですか?

(なぎさ)助かった(半泣)正門行こうとして迷った。キャンパーに戻るんで。

(王宮メイド シエル)あ!(ニヤリ)じゃあ、私も一緒に行く!いいですか?

(なぎさ)いいよ。でも許可取らなくて大丈夫?

(王宮メイド シエル)すぐ行ってきます!(輝く目)

 
 それからが早かった。えっ?もう行ってきたの?ってぐらい早く戻って来た。

(なぎさ)えっ?早かったね?

(王宮メイド シエル)
      えへへ。王宮内は私たちの庭みたいなもんですから(笑)
      メイド長も、大抵いつも執務室に居ますし。

(なぎさ)そっか、じゃ行こう。

(王宮メイド シエル)
      はい!あっ!早くしましょう、他のメイド達に見つかると取り合いになりますし。

(なぎさ)了解(微笑)

 
 急かされるままに、正門に向かう。
 おや?あれは……

(なぎさ)あれ?リコルさん、どうしたの?

(王宮メイド リコル)
      どうしたの?じゃないですよ!抜け駆けは酷いです!

(なぎさ)はあぁ?だって、シエラさんが同行だよ?

(王宮メイド リコル)
      ち・が・い・ま・す!私です!

(なぎさ)?許可取ったって言ってたけど?

(王宮メイド リコル)
      取ってません!メイド長に一方的に報告して飛び出して行きました!

(なぎさ)あぁ……まぁ止めなかったということは、許可でよくね?

(王宮メイド シエル)
      ですよねぇ、もうなぎさ様!愛してます、お慕いしてます、もう濡れてビチョビチョです(照)

(なぎさ)・・・やっぱり、置いて行こう。

(王宮メイド シエル)
      なんでですかぁ~!!

(なぎさ)いや、怖いから……

 
 そう言いながら、二人を連れてキャンパーに戻る。

(王宮メイド シエル)
      そう言えば、戻って来て何をするんです?

(なぎさ)ひ・み・つ(ニヤリ)

(王宮メイド リコル)
      うわぁ、ひでぇ。

(なぎさ)武器作るんよ。対邪神用の。

(王宮メイド シエル)
      邪神?ですか?

(なぎさ)そう、どうやら今回の件には邪神が絡んでいる。という情報がある。
    世界を滅亡させるんだ、別に不思議じゃない。
    なんで、その戦闘時に使う武器を作る。この世界にはまだ無いと思う。
    可能な限り強力な武器にするつもりなんで貸し出すだけで回収する。

(王宮メイド リコル)
      えぇ~、くれたっていいじゃないですかぁ~!

(なぎさ)いいけど。で、他国と戦争して瞬殺?世界変わるけど?

(王宮メイド シエル)
      い、いいえ、いいです。そんなことしたら、そこら中で戦争になります(冷汗)

(なぎさ)でしょ。

(王宮メイド リコル)
      うーん、それは困る。今まで入ってきてた商品が入って来なくなる。

(なぎさ)属国にすればいい。職人や農家が生きていればね?多分無理。
    特に田畑は壊滅するだろうなぁ……

(王宮メイド リコル)
      要りませんよ!そんな武器!

(王宮メイド シエル)
      でも、今回の戦争には必要?

(なぎさ)と思う。相手が相手だ、用心に越した事はない。
    普通、世界を滅亡させるというんだから、他国程度じゃないやろうなぁ。でしょ?

(王宮メイド リコル)
      ですよねぇ……

(なぎさ)という話は終わりにして、お風呂入ってきたら?いつでも使えるし。
    キッチン行けば食事も取れる。軽食からガッツリ系まで(ニヤリ)

(王宮メイド リコル&シエル)
      はぁ~い!やったぁ~!!

 
 なぎさは早速取り掛かる。邪神相手だ、半端な武器じゃ対応出来ない。

(なぎさ)どうするかなぁ、とりあえず銃関係か。

 
 接近戦も考慮して、拳銃から高射砲、戦車と作っていく。威力上げる為、据え置き式も作る。

(なぎさ)ミヤビの情報だと、邪神がどっかの国王を唆して戦争を仕掛ける。
    それに乗じて戦力がズタズタになったところで、世界を滅亡させる。が有力だと思うと。
    ということは、まず他国との戦争に勝たなきゃ話が始まらない。
    しかも可能な限り、戦力を温存して。出来れば瞬殺楽勝がいいとは言うけどなぁ……
    まぁ、チート炸裂、出し惜しみ無しといくか。

 
 その後、どんどん武器を作ってはストレージへ。
 また、その都度工房システムを組んで大量生産をする。

(なぎさ)後、何が要る?海は関係ないか……となると、空か……
    空ねぇ……まぁ止めとこ、そこは聖域した方がいい。
    その代わり、ミサイルと、迎撃システムつくるか。
    爆弾は……要るか……まぁあるに越したことないか。

 
 どんどん自重がなくなっていく。
 この世界でミサイルですか、迎撃システムですか、何を迎撃するおもりで(汗)
 しかも工房で大量生産。アンタが世界、滅亡させることのないように。

(なぎさ)そうだ、迎撃システムは対人対空仕様にしとこう。
    空からの弓矢や魔法、その他諸々を自動的に迎撃させよう。
    ミサイルは非誘導と誘導の2種類いるな。
    戦車もアクティブサスのリンク式自動照準システムにしとこう。何台とリンクさせようかな?
    まぁ最大は無制限にしとこう、一点集中が必要な時、外すの嫌だし。
    高機動自走砲もいっとくか。

 
 どんどん凄い事になっていく。
 下手にあのアレで、沸騰ワ●ド自衛隊特集観たりしたもんだから、装備が凄まじい方向へ。
 あの、この世界、ケントデリカットじゃなかった、剣と魔法の世界ってわかってますよね?
 それだけ最新鋭兵器投入したら、相手はたまったもんじゃない。
 それで物理と魔法、両方防ぐって相手泣くよ?
 特殊作業車まで投入してるし。
 何日も引きこもって作ってるもんだから、ついにリリアナ女王から呼び出しがかかった。

(リリアナ女王)なぎさよ、一体何をしてたのだ?かれこれ2ヶ月も経つぞ?

(なぎさ)へっ?もうそんなに?色々武器を作ってたんですが、そんなに経ってたなんて……
    えーっと、情報はどうなってます?

(リリアナ女王)ミヤビから聞いてないのか?サタンナ帝国がきな臭いとのことだ(はぁ~)

(なぎさ)じゃあ、兵器の練習に入りましょうか。

(リリアナ女王)あぁ、そうしてくれ。私も見たいので一緒に行こう。

 
 リリアナ女王と訓練場に行く。

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様、やっとお会いできましたな、今まで何をされてたのです?

(なぎさ)武器を作ってたんだ。今からお披露目するし、それを使いこなす訓練をして欲しい。

(近衛騎士団団長シューマン)
      わかった。

(なぎさ)ではいきます。まずはこれ。
    これは銃です。これで狙って、これを引くだけ。その的を撃つね。

 
 片手で引き金を引く、パンと音が鳴り、的がふっ飛ぶ。ちょっと威力強すぎない?
 人だと肉片になってないか?

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・(固)

(なぎさ)次、ライフルね。使い方は同じ。狙ってこれを引く。その魔法用のやつを撃つね。

 
 同じく、パン!
 魔法練習用の壁が砕ける。

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・(引き攣り)

(なぎさ)どんどんいこう。これ、マシンガン。やり方は同じ。

 ぱぱぱぱぱぱぱぱん!
 地面に穴が空きまくる

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・(どん引き)

(なぎさ)と、これが個人用の武器。間違ってもフレンドリーファイアはしないこと。

(近衛騎士団団長シューマン)
      絶対するか!

(なぎさ)騎士たちは物理がいいと思うから、あんな感じ。
    魔導士は、弾の代わりに魔法弾が撃てる様にしてあるから、引き金に魔力流すとそうなる様にしてある。

(近衛騎士団団長シューマン)
      つくづくあんたが味方で良かったと実感してるわ(冷汗)

(なぎさ)後は車両ね。

 
 まぁ続々と出てくるありとあらゆる形の車。

(なぎさ)これが戦車、これが高機動自走砲、これが特殊車両。
    でも、ここで試し撃ちが出来ないなぁ……

(近衛騎士団団長シューマン)
      一応聞く、なんで?

(なぎさ)軽く城壁吹っ飛ばすから。

(近衛騎士団団長シューマン)
      だと思った(どん引き)

(なぎさ)じゃあ、特殊車両から。
    これは道を確保する車両。こうなる。

 
 車体上半分が動き、橋の様になる。

(なぎさ)この上は、あの戦車とかが何台も同時に走れるようにしたから、
    歩兵ぐらいじゃびくともしないから、安心して通れるよ。
    この車両が道を作る。どんどん邪魔物どけて、平らな道を作る。
    この車両が救護用、治癒院代わりに使うやつね。
    次、固定武器いくよ?
    これが速射砲、当然180度回る、威力はさっきのマシンガンの約100倍と考えて。
    固定する分、威力を上げれた。当然、魔力弾も撃てる。
    これ、自走砲、こうやって動かせるけど、左右には回らない。
    その分、威力を上げた。マシンガンの1000倍ぐらい。
    これ、固定砲台。これは左右までしか回らない、危ないからね。威力はマシンガンの100万倍以上。
    一番小さいいのがそれね。大きくなるほど威力は桁外れに上がる。
    で、これ。ミサイルランチャー。マシンガンの1万倍。
    で、これミサイル。一番小さいのでマシンガンの1億倍、
    デカいのになると更に上、その最大のだと王都1つぐらいは軽く吹っ飛ぶ。
    で、全てに赤い魔石があるよね?一回さわると誘導弾になる。狙った相手を追尾するから。
    これは誰でも出来るようにした。2回触ると解除する。状況に応じて使いわけて。
    後、数が要るから大量に作った。ミサイルも山ほどあるから安心して。
    そう簡単に弾切れはしない。多分、10年は戦争出来ると思う。
    減った分はどんどん補充するから、思いっきり暴れてね(笑顔)

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・・(絶句)

(なぎさ)あっ!これらはこの戦争が終わったら回収する。でないと世界がヤバい。

(近衛騎士団団長シューマン)
      嫌だと言いたいが、マジで世界が終わりそうでゾッとするから返す。(大量冷汗)

(なぎさ)あれ?リリアナ女王?

(リリアナ女王)お願い!お願いだから、味方で居て!なんでもするから!(涙目)

(なぎさ)ちょっと、ちょっと、ちょっと!そんな事言っちゃダメですよ!
    それがどうしたの?そんな程度なら潰してあげるわ。ぐらい言わないと。

(リリアナ女王)言えるかぁ~!!!

 
 泣きそうなリリアナ女王と完全に言葉を失ったシューマンがなぎさを見る。
 そして思った、コイツだけは敵に回したらダメだ!と。そして肝に命じた。
 それから、自国で良かった、敵国なら悪夢だったと神に感謝した。

(リリアナ女王)今更ですが、なぎさ様は何故この国に?

(なぎさ)様付けやめて。うーん、偶然?

(リリアナ女王)神よ!この命、尽きるまで感謝致します(感涙)

(なぎさ)なんかこの国は良い国で、統治しているリリアナ女王様は広く国民から愛されている。
    という噂を何処かで聞いたから。同じならそういう国に居たいやん。

(近衛騎士団団長シューマン)
      リリアナ女王様(感泣)

(近衛騎士団副団長シラン)
      あっ!なぎさぁ~、何してんの?ってかデカいなこれ(コンコン)

(近衛騎士団団長シューマン)
      バカ野郎!触るんじゃねぇ!!

(近衛騎士団副団長シラン)
      わっ!どうしたんです?団長?

(近衛騎士団団長シューマン)
      それ1個で王都1つ消え去るんだよ!!

(近衛騎士団副団長シラン)
      えっ?またまたぁ~そんな冗談をぉ~、そんなわけないよね?なぎさ。

(なぎさ)えっ?そうだけど?軽く吹っ飛ぶ。
    ミヤビから、邪神絡みで、何処かの国王を唆して戦争ふっかけ、戦力がガタガタになったところで滅亡させる。
    っていう情報が、どうやら信憑性が高いかもって聞いたから作った。
    流石に国1つ窪地にする気はないから、そこまでの威力のは…………

(近衛騎士団副団長シラン)
      は?

(なぎさ)念の為、10個だけ作っちゃった(テヘッ)

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・(凍)

(近衛騎士団副団長シラン)
      流石なぎさ!万が一の保険ね(嬉)

(近衛騎士団団長シューマン)
      お前らおかしい!おかしいってその感覚!!シラン、お前なんで平気なんだ?

(近衛騎士団副団長シラン)
      えっ?だってなぎさだもん。
      身内には滅法甘い、絶対守ってくれるからですが?

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・・(遠い目)

(リリアナ女王)ついていきます。ついていきますから絶対見捨てないでくださいね!!(涙目)

(なぎさ)うーん。今はそんなつもりは更々無いし。それにそんな気なら、こんなの作らないよ?

(近衛騎士団副団長シラン)
      えっ?……"今は"なの?(涙目)

(なぎさ)えっ?いやね、みんな頼られて、"勇者"とか"英雄"とか勝手に周りが持ち上げときながら、
    終戦したら、上層部の自己中極まりない理由で、封印されたり、処刑されたり、追放されたりしてるから、
    皆んながどうするか分からんし……

(近衛騎士団団長シューマン)
      ・・・。そんな過去があるのか……間違っても我々はそうじゃない。それはこの剣に誓う。

(リリアナ女王)私もそんな事は絶対ありえません!もしそうしたら、この国を好きにしてください。差し上げます。

(なぎさ)うん、分かった。皆んなに話しとく。

(近衛騎士団副団長シラン)
      これ聞くのもアレなんだけど……
      もし、もしよ?またそんな目にあうとして、この武器を返さず攻撃したら、なぎさ達って勝てる?

(近衛騎士団団長シューマン)
      シラン!お前頭狂ったのか?そんなこと絶対させんからな!!
 
(なぎさ)瞬殺で勝てる(ニヤリ)

(リリアナ&シューマン&シラン)
      ですよねぇ~(号泣)

(なぎさ)ということで、この武器使いこなせるように訓練して欲しいんだけど。
    あ、爆弾はいい、そのかわりこれ!地雷、地面に埋めて、踏んだら吹っ飛ぶやつ。
    これの使い方と設置の仕方も。
    あくまで訓練ね。本物使ったら危ないからこれ、訓練用、音と光が出て少し爆発するやつ。
    失敗しても、頭吹っ飛ぶぐらいに調整してあるから(笑)

(近衛騎士団団長シューマン)
      あのぅ~、私共、何かお気に障ること致しましたでしょうか?(半泣)

(なぎさ)ウソっすよ。そう言って、慎重に扱えるように訓練してください。
    ちょっと痛い程度で、訓練続行出来ます。
    本番用は、最低数人から1個大隊吹っ飛ぶやつまで、作戦によって使い分けますから。
    中途半端にやると、味方が死にます。
    いわゆる、魔力温存の物理攻撃ってやつです。
    味方の疲労は極力抑えたいし、回復魔法メインで出来る限り助けたいので。

(近衛騎士団団長シューマン)
      はい!喜んで!!(嬉)

(リリアナ女王)そこまでしてもらえるんですか(感涙)

(なぎさ)ん?やっぱ、味方が死ぬのは嫌だし、家族も居るでしょ?
    いくら報奨金積んだところで、本人が帰ってくるのには敵わないんじゃない?
    忠誠誓って死ぬのもいいけど、家族までは極力巻き込みたくないやん。
    それでも犠牲者は出るだろうしね。
    皆、帰ってきて欲しいと思うよ?
    まぁ、絶縁関係の何故死なないの?なところは知らんけど(微笑み)

(リリアナ女王&シューマン)
      なぎさ様(感泣)

(なぎさ)だから、様付けやめてって!

(近衛騎士団副団長シラン)
      なぎさ様らしい(感涙)私、なぎさ様の近衛騎士になります、忠誠誓います(感泣)

(なぎさ)アンタはこの国の近衛騎士団副団長でしょうが!リリアナ女王様に忠誠誓え!!(ため息)

(リリアナ女王)なぎささ、なぎささん様(感泣)

(なぎさ)言葉おかしいって!(はぁ~)

 
 まぁ、なんだかんだで訓練が開始された。
 そりゃもう、こっちが心配するぐらい気合いが入ってる騎士団長シューマン。
 恐れ慄く騎士達、もはや近衛も騎士団も関係ない。
 騎士団側に不満が出るが、シューマンの演説に目の色が変わる。
 もう垣根何それ美味しいの?状態の連携ぶり。
 気合いが入りまくり、騎士同士でも檄が飛ぶ。
 一心不乱に訓練をする姿に、やり過ぎたと頭を抱えるなぎさ。

(シア)どうしたんです?

(ユエ)なぎさの過剰なまでのお人好しが、こういう状態を招いた(ニヤリ)

(フェロ)流石にヤバく無い?皆んな目が血走ってるし(微笑)

(ティオ)やり過ぎたのう。これじゃあ訓練で死人が出てもおかしくないのう(微笑)

(フィル)なぎさ、やり過ぎ(笑)

(雫・ヤマト)おいおい、尋常じゃないぞ?これは(笑)

(なぎさ)あははははは(汗)ちょっとキャンパーに行ってくる(冷汗)

(エルム)キャンパーに行ったはいいけど……

(玲・アカギ)悪い予感しかしないな。

 
 キャンパーからなぎさが戻ってきた。そのまま騎士達のところに駆け寄る。
 何かを出した途端、騎士達がひざまづく。
 慌てるなぎさ、しかし騎士達はまるで報奨を授かるかのように平伏して受け取った。
 ガックリ肩を落として戻ってくるなぎさ。

(椿・シナノ)ほらな。

(シア)何したんです?なぎささん(微笑)

(なぎさ)えっ?あぁ、あまりに力んでるから少し力抜いて休息もと、身体が大事だからと伝えて……

(フェロ)伝えて?

(なぎさ)疲労回復のポーションと軽い食事を差し入れした。

(なぎさ以外)あぁ……

(なぎさ)あぁって……

(ユエ)なぎさ、自分の立場、分かってるの?

(なぎさ)へっ?

(シア)やっぱりですよ!相手は騎士、しかもシューマンさんの演説で気合い通り越して命懸け。

(ティオ)シューマン殿はいたく感銘を受け、なぎさ殿の皆に対する思いを伝えた。しかも大々的にのう。

(玲・アカギ)普通は"水と油"の近衛と騎士団、それがその思いで混ざり合った。ありえないことだ。

(椿・シナノ)その張本人が自分たちの前に降臨、皆を労り回復ポーションや食事まで用意してくださった。

(雫・ヤマト)騎士ならば剣にかけて忠誠を誓う。出来ないやつは騎士の資格無し!

(なぎさ)泣いてもいいですか?

(フィル)ダメ(微笑)

 
 ならばと開き直ったなぎさ!毎日訓練に立ち会い、休息や労を労い食事を提供。
 負傷者には回復ポーションや回復魔法と至れり尽くせりの状況を作った。
 そうなれば誰もブレーキをかける者は居ない。アクセルあるのみ!死ぬほど訓練、死ぬほど食って、死ぬほど休憩(は?)
 なぎさもフル稼働、騎士達やる気2万%、もう上達が早い早い(笑)
 その度激励するなぎさ、死ぬ気で喰らいつく騎士達、もはや練度100万%。
 もう訓練の必要なくね?
 すると、シューマンがやって来た。なぎさの前にひざまづく。

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様、ミヤビ様が呼んでおられます。なんでもかなり確実な情報を掴んだとか。

(なぎさ)そうか、じゃあ一緒に行こう。

(近衛騎士団団長シューマン)
      ははっ!
 

 もうなぎさは英雄になった、いや、現人神になった。
 もはや諦めと悟りの境地!なら、やってやろうじゃないか、現人神!
 ユエ達はそりゃもう大爆笑で、毎日どんな事があるか楽しみに眺めていた(大爆笑)

(なぎさ)ミヤビ、何かわかったんか?

(ミヤビ)おぉ、婿殿、いや現人神なぎさ様(大爆笑)

(なぎさ)やかましいわ!

(ミヤビ)で、情報なんじゃが……どうやらサスティナ帝国がキナ臭い。
    今、リリー達に潜入してもらってるが、どうやらそこの国王がやらかしそうとのこと。

(なぎさ)何その"持続可能な帝国"みたいな名前。

(近衛騎士団団長シューマン)
      サスティナ帝国!あの軍事帝国が、ですか!

(なぎさ)軍事帝国?なんか嫌な予感がするな、おい。そこの帝国民って生活大丈夫か?

(なぎさ以外)気にするの、そこ?!

(なぎさ)あ、いや、まぁ、元々そこで生まれたら、それ以外知らんから大丈夫か。

(なぎさ以外)そこじゃなぁ~い!!!

(ミヤビ)ゴホン!でだ、シューマン殿は何かご存じで?

(近衛騎士団団長シューマン)
      はい!サスティナ帝国は世界制覇を掲げる軍事帝国。
      タチが悪いのが、国民生活そっちのけで軍拡を続ける帝国ですね。
      それを知る商人達は、売れ残りの粗悪品や訳あり品を通常価格より高めで売り捌いてますね。
      いわばゴミ箱みたいな扱いです。それでも売れるのは、物が無いからです。
      国内に物が無いから国外品に憧れる。憧れるから、粗悪品でもボッタクられても買いたがる。
      買いたがるから持つことにステータスが生まれる。
      商魂逞ましい商人がその足元を見て荒稼ぎ。というわけですね。

(なぎさ)うーん……

(ミヤビ)どうしたのじゃ?婿殿。

(なぎさ)そういう国って、貧富の差が激しすぎるのがテンプレなんやが……
    超一部の大富豪と大多数の貧民みたいな。

(近衛騎士団団長シューマン)
      流石なぎさ様、そのとおりでございます。
      また仰ったように、国民は外を知りません。というより知る事が出来ません。
      洗脳とかではなく、お金が無いのです。
      お金が無いから外へ行けない。行けないから聞くだけで実際に見れない。
      それゆえに単なる夢物語か御伽噺にしか思っていないというのが現実ですね。
      ある意味、洗脳や英才教育よりタチが悪いのです。

(ユエ)世の中、知らない方が幸せってあるよね。

(なぎさ)ユエさん!とツッコミたいけど、その通りっすね。知ったから喜ぶとは限らないしなぁ。

(ティオ)ある意味、搾取の対象になりかねんな。そのままそっとするのが良いかものう。

(雫・ヤマト)我らの時代、実際にあったぞ。

(玲・アカギ)そうそう、一級品を見せられて、浮き足だったところをこれでもかとボッタクる。

(椿・シナノ)周りから、笑われ、カモにされ、バカにされてることに気づかずにね。

(エルム)悲劇よね。

(なぎさ)まぁ、それはこの際置いといて。まず、この国を守ることを考えよう。
    で、どんな手でやるつもりなんや?

(ミヤビ)今、そこの真偽を確かめる為に潜入調査してもらってるのじゃ。
    掴んだ情報によると、国家総動員じゃ。これは間違いない。
    ただ、そのやり方がのう……
    
(なぎさ)やり方が?まぁ嫌な予感しかないが、総動員の特攻隊か?

(ミヤビ)まぁ、そうなんじゃが……最後の一人まで戦えるように、アンデッド化すると。

(なぎさ)はあぁ?バッカじゃね?いや、気狂いだ!なんだそれ!!其奴にとって、国民は捨て駒か!!!(激怒)
    シューマン、もし、もし其奴を消した場合、その国の統治は出来るか?

(近衛騎士団団長シューマン)はっ!私では、私だけでは無理ですが、必ず適任者を選抜し統治してみせます!

(ユエ)なら決まった、殺る。

(シア)殺る一択です!

(フィル)殺る。

(なぎさ)そこまでやるなら、其奴に手加減不要だな。死ぬより辛い地獄を見せてやろう(大激怒)

(雫・ヤマト)そこまで怒るなぎさは初めて見たな。

(ティオ)なんだかんだでお人好しじゃのう。

(玲・アカギ)で、サスティナ帝国の皇帝とは?

(近衛騎士団団長シューマン)
      サスティナ帝国皇帝は、マクドル皇帝です。
      かなりの野心家で、
      国境付近でのいざこざは全てマクドルの指示による自作自演と言われています。

(ティオ)自作自演で難癖つけられる方も大変じゃのう。

(近衛騎士団団長シューマン)
      たしかに。ただ、隣りのサンタナ帝国も同じく軍事帝国なので、
      両者の間は冷え切っており、いつ戦争が起こってもおかしくない状態ですね。

(シア)まだ戦争は無いの?

(近衛騎士団団長シューマン)
      はい、サンタナ帝国のナムル皇帝はマクドル皇帝より切れ者なので、
      周辺諸国を味方に付ける為、防衛に徹しており、その策略が功を奏し、
      今のところサスティナ帝国のひとり悪という状態を主張できる環境を演出できております。

(ユエ)演出出来てる?もしかして。

(近衛騎士団団長シューマン)
      そうです。お察しの通りでございます。
      サンタナ帝国も世界制覇を隙あらば狙っているとのもっぱらの噂である為、
      その為の戦力を温存をする為という見方が2国1都市の見方であります。
      サスティナ帝国が軍事行動を起こせば、自動的にサンタナ帝国の味方に付くしかありませんから。

(シア)2国1都市?

(近衛騎士団団長シューマン)
      はい、今この世界はサスティナ帝国、サンタナ帝国、エレノア共和国、自由都市アロンソ
      と、我が国ハイリヒ王国の4国1都市が存在しておりません。
      そのうち、サスティナ帝国と国境を接しているのはサンタナ帝国のみ、
      我が国ハイリヒ王国と自由都市アロンソは広大な砂漠地帯を挟んでおりますから、
      直接の被害は出ておりません。
      貿易という面では、商人の行き来はありますので、そこには影響はあるかと。

(フェロ)配置的にはどうなってるの?

(近衛騎士団団長シューマン)
      シラン、地図を。

(近衛騎士団副団長シラン)
      はっ!
 

 あっ!シラン居たんだ。思わず言ってしまいそうになったなぎさ一同(笑)
 いや、笑ったらアカンけど(爆笑)

(近衛騎士団副団長シラン)
      これが地図です。今、あっ!居たんだって思いましたよね?なぎささん達(涙目)

(なぎさ一同)いえいえ、とんでもない(微笑)

(近衛騎士団副団長シラン)
      ほらぁ~、笑ってるじゃないですか!いいんです、私なんて(半泣)

(ユエ)シラン、卑下しすぎ(笑)

(シア)そうですよ、頼りにしてますから(ぶっ!)

(フェロ)そうそう、頼りにしてるよ(ぶはっ!)

(近衛騎士団副団長シラン)
      ほらぁ~(半泣)

(エンジェ)あの件があるじゃん(微笑)

(エルム)そうそう、期待してるよ?

(近衛騎士団副団長シラン)
      うっうっうっうっ、本当ですか?

(なぎさ)あれはシランしか出来ないからな。

(近衛騎士団副団長シラン)
      はい。絶対期待に応えますから。

(近衛騎士団団長シューマン)
      あの件?期待?

(近衛騎士団副団長シラン)
      わぁわぁ!シューマン団長!なんでもありません!

(近衛騎士団団長シューマン)
      そ、そうか……

 
 シランの鬼気迫る迫力に、渋々納得したシューマン。

(近衛騎士団副団長シラン)
      で、これです。
      我が国とサスティナ帝国の間はこの広大な砂漠、砂漠の東側の中間辺りに自由都市アロンソ、
      自由都市アロンソとフェアベルゲン自治区の間も砂漠、
      フェアベルゲン自治区の西側がほんの少しサスティナ帝国と接している程度。
      フェアベルゲン自治区とは不可侵条約がある上、広大な森林地域、
      ここに攻め入るのは自殺行為の為、流石のサスティナ帝国も手を出しません。
      獣人との基本スペックの差、それに彼らの庭とも言える森林地帯、
      勝てる可能性などまず無いですから。
      やるとなると、他国制覇の後でしょう。手を出した瞬間、全員敵に回しますからね。
      西側から海岸にかけて、北からサンタナ帝国、エレノア共和国、
      で我が国ハイリヒ王国という位置関係です。
      幸いにも我が国は軍事帝国とは接していない為、ある意味幸運ですね。

(ティオ)たしかにエレノア共和国が緩衝地帯になっておるのう、安心は出来んが。

(近衛騎士団団長シューマン)
      はい、その通りでございます。

(なぎさ)全ての可能性を考えなきゃダメだが、ミヤビの話から判断するに、
    この西側、サンタナ帝国→エレノア共和国と潰していくのが現実的な気がする。
    兵糧の補充と補給路の確保という意味で。
    シューマンさんはどう見てます?

(近衛騎士団団長シューマン)
      はっ!私もそのルートが現実的かと。
      自由都市アロンソがあるとはいえ所詮は都市、軍隊の兵糧を調達にはとてもとても。
      単なる侵攻ではなく覇権を賭けた戦には向きませぬ。

(なぎさ)しかし、総動員&グール化となれば、可能なんだよなぁ……

(シア)グール、アンデットに食料は不要ですもんね。

(ティオ)しかし、それでは世界制覇は出来ぬのでは?

(フェロ)邪神の後ろ盾、世界滅亡の捨て駒と考えたら?

(エルム)ありうるけど、あまりにも露骨だから他国が気づき一致団結されたら面倒くさくない?

(エンジェ)1国づつ潰していく方が楽だと思うしなぁ~。

(雫・ヤマト)グール化は別として、私なら1国づついくがな。戦力消耗とやり易さから考えると。

(玲・アカギ)雫姉と同意見だね。砂漠越えは不自然な上、三方同時侵攻、現実的ではないな。

(椿・シナノ)グール化としても数に限りがある。
      それなら1国づつ潰してそこの国民をグール化して戦力補充と考えるのが妥当。
      グール化は簡単だしな。

(ミヤビ)たしかに。噛み殺すか、殺してその後に噛ませればグールの出来上がりじゃしのう。

(エンジェ)単なる数合わせなら、アンデット化までする必要は無いからなぁ~。

(近衛騎士団団長シューマン)
      あのぅ~。あなた方が世界制覇しそうな勢いに聞こえるのは私だけでしょうか?(怖)

(なぎさ)??やってもいい?(ニヤリ)

(近衛騎士団団長シューマン)
      ダメ!絶対!

(近衛騎士団副団長シラン)
      あっ!それ良くないっすか?その方が安心な気がする(真顔)

(近衛騎士団団長シューマン)
      頭おかしいのか?シラン!!(半泣)

(近衛騎士団副団長シラン)
      至って正常ですよ?同行してわかったんですよ。
      なぎささん達って本当に皆んなの事を考えてるんです。
      そんな人達が世界制覇してくれた方が良くならないっすか?
      ハイリヒ王国の味方っすよ?

(近衛騎士団団長シューマン)
      ぬぐぐぐぐっ……ある意味ド正論だ……

(ユエ)面倒くさいから嫌!

(シア)統治とか政治とか嫌ですよ!気楽に楽しんで生きたいんですから!

(フィル)社交嫌い。面倒。

(近衛騎士団副団長シラン)
      大体、自分達が狩った魔物をわざわざ剥いで、回収部位だけの状態で捨てるんですよ?
      自分達には不要、しかし低ランク冒険者には食い扶持になるからって。
      しかもギルドに報告せず、偶然見つけたの?良かったね!と。

(近衛騎士団団長シューマン)
      本当か!それは凄い!騎士の鏡、ノブレス・オブリージュじゃないか!

(近衛騎士団副団長シラン)
      だからですよ。

(近衛騎士団団長シューマン)
      そうか……いや、危ない。もう少しで……

(近衛騎士団副団長シラン)
      こんな武器まで作れるんですよ?

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様……

(なぎさ)嫌です!

(ミヤビ)現人神なぎさ様(笑)

(なぎさ)うっさいわ!

(ミヤビ)冗談じゃ。今、リリー部隊から伝令が来た。
    サスティナ帝国の蜂起で間違いない。国民総グール化、指揮官のアンデット化。
    侵攻ルート、西側サンタナ帝国より南下と同時にエレノア共和国で分隊、一部自由都市アロンソ侵攻。
    自由都市アロンソ侵攻部隊が更に分隊、自由都市アロンソ素通り部隊はそのままフェアベルゲン自治区へ。
    本隊はサンタナ帝国→エレノア共和国→ハイリヒ王国→自由都市アロンソの後、フェアベルゲン自治区で合流、
    全部隊をもってフェアベルゲン自治区を攻め落とす。
    いわば、グールを補充しながらやるつもりだと。

(なぎさ)で、蜂起の時は?

(ミヤビ)今より4の月後。当然トップシークレットの為、マクドルとその側近、軍上層部の限りられた者しかしらぬわ。
    また、其奴らの身の安全とその後の待遇も約束されていると。

(なぎさ)邪神が守ると思う?(微笑)

(なぎさ以外)無いな。

(なぎさ)軍は間に合う?

(近衛騎士団団長シューマン)
      はっ!最早いつでも出撃可能です!

(なぎさ)いや、出撃はいい。完全防衛戦で行く。ただし、撃ち漏らしは無しだ。
    国境で迎え打つ。あれなら王都防衛戦でもいい、確実に止める。
    その後、邪神討伐に入る。
    僕と一部の皆んなは同行して、自由都市アロンソ→フェアベルゲン自治区の順で加勢する。
    自由都市アロンソでも分隊してフェアベルゲン自治区にも行く。
    向こうがそう来るなら、こっちも乗ってやる。
    僕は少しだけ加勢して、先にフェアベルゲン自治区に行く。ユエ、組み合わせをお願い。

(ユエ)じゃあ、最初は総力戦。
   途中から残るのは、エンジェ、私、ティオ、玲。
   自由都市アロンソに残るのは雫、フェロ、椿、エルム。
   最終的にフェアベルゲン自治区になぎさと同行するのは、フィル、レム、シア。
   伝令にはリリー部隊
   これでどう?

(ティオ)妥当な組み合わせだと思うのう。

(シア)各組に超回復要員、フェアベルゲン自治区には受け入れやすい獣人系。理想的だと思う(ニヤリ)

(フィル)森での狙撃は得意。私はフェアベルゲン向き。

(玲・アカギ)王国防衛組が一番手厚い。これでいいだろう。

(なぎさ)で、シューマンさん、どっちでいく?国境?王都防衛?

(リリアナ女王)話は聞かせてもらいました。この際、王都防衛戦でいく。
       王都より北の国民には一時的に王都より南に避難してもらって、王都で迎え打ちたい。

(なぎさ一同)了解です!

(近衛騎士団団長シューマン)
      では、早急に準備いたします。シラン、行くぞ!

(近衛騎士団副団長シラン)
      了解です!

(なぎさ)シューマンさん、シラン。可能な限り死者を出さないようにお願いします。それと、死なないでくださいね(微笑み)

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様(感涙)分かりました、このシューマン、必ず生きて帰って参ります。(感泣)

(近衛騎士団副団長シラン)
      あ、ありがとう。絶対帰ってくるから(照)

 
 それから準備にかかるが、もう早い早い。
 なぎさ様の御神託(笑)を皆に演説したシューマン。
 これ以上無いぐらいの盛り上がりに士気は限界突破!
 鼻息荒く目は血走って、昼夜問わず準備にかかる。
 指定された場所への武器、罠の設置。どうやって測定した?1ミリの狂いも無いなんて(驚)
 またまたやらかすなぎさ。あまりの状況にいてもたっても居れず、差し入れを惜しげもなくやるもんだから、
 もはや軍隊というより狂信者軍団。気合い半端ない。

(ティオ)なんというか……

(シア)学習能力が……

(なぎさ)まぁ、なぎさだから(苦笑)

(フィル)でも素敵♡

(レム)なぎささんらしいです(嬉顔)

 
 なんという早さ。
 4の月後のはずですよね?そうですよね?そのはずですよね?
 なんでたった1月で準備完了するんですか?
 バレますよ?そんなに早いとバレますよ?早いのは嫌われますよ?(爆)

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様!全ての準備、完了いたしました。

(なぎさ)えっ?あ、あゝ、その、そんなに早いとバレません?

(近衛騎士団団長シューマン)
      大丈夫です。全て偽装しております。
      町に残っている者は全て軍人。いざとなれば即撤収、犠牲者無しでやり遂げてみせます。

(なぎさ)あ、あゝ、それならいいけど。商人とか……

(近衛騎士団団長シューマン)
      奴等とてバカではありませぬ。
      情報漏洩がどれだけ自分達の不利益になるか、わかっております。
      箝口令が敷かれれば、話す者などおりません。
      ただでさえサスティナ帝国のきな臭い情報は既に掴んでいる為、
      国を敵に回したくないなら話しません。
      商人同士で止まります。後は撤収時期と儲け時を探るでしょう。

(ユエ)さすが商人(微笑)

(シア)見誤ると大損どころか、命が危ないですからね(笑)

 
 準備が完了したので、各自自主練。その動き、最早ロボット。
 寸分の狂いなく、コンマ1秒のロスも無く動く。
 人間、そこまで出来るんだ(驚)
 開き直ったなぎさは労りと差し入れをする。
 それが更に輪をかける。アンタらもはや匠の領域だよ。
 なぎさは武器のチェック、大量のストックに自動補給システムまで構築する。
 ここまでくれば、現人神を越えてもはや神!
 そして、皆は騎士を越え、狂信者を越えて、御使い様!
 なぎさ神に応えることを最上の喜びとなっていた。
 家名の誇りや名誉など霞んで見えると。

(シア)あぁあ、知~らない。行くとこまで行っちゃったよ(ため息)

(ティオ)この国の行く末は大丈夫かのう(はぁ~)

(ユエ)これ、この戦争の責任とって、復興まですることになりそう(ため息)

(フェロ)いや、責任は無いでしょう。世界救うことになるんだし。

(エルム)でも、放っておいてはくれないでしょうね(ため息)

(フィル)でも、なぎさならやると思う。

(レム)私の為に身体中の骨を超合金に入れ替える人だもん(誇る目)

(雫・ヤマト)ノブレス・オブリージュの塊。

(玲・アカギ)頼られたら、裏切らない限りやるだろうなぁ……

(椿・シナノ)まぁ、それだけの能力はあるんだしな。

(リリー)ハイリヒ王国は今以上に発展するだろうな(微笑)

(ミヤビ)まぁ裏切れば、我らが総力を上げて更地にするがのう。
    窪地は後々面倒だからのう(ニヤリ)

(エンジェ)?あれっ?リリアナ女王様、どうしたんですか?顔色悪いですよ?
     どこか具合でも悪いのですか?治しますよ?

 
 そこには、血の気が引いたリリアナ女王が居た。
 もはや真っ青を通り越し土気色。滝のような汗をかきながら、今にも慟哭しそうな顔をして。
 泣きそうを越え、号泣も越えた慟哭ですよ。
 身体は震え上がり、歯をカチカチ鳴っらしながら。
 何言っちゃったんです?相手は一国の女王様ですよ?

(リリアナ女王)あっ、あっ、あっ、あっ……

(シア)あっ?(不思議顔)

(リリアナ女王)ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!
       とにかくごめんなさい!
       そんなこと、これっぽっちも考えてません!
       絶対無いです!そんなこと言っている貴族連中は居ます。
       必ず処刑します!今すぐ処刑します!我が名において、即処刑します!
       そんな疑い持たれるような態度が見れたのならごめんなさい!!
       私の命で信じてもらえるなら、今すぐ差し出します。
       だから、我が国を、我が国を助けてください!お願い致します(土下座)

(ティオ)おやおや、また我らを都合良く使い捨てるおつもりで(冷笑)

(雫・ヤマト)ほぉ~。まだ戦争は始まっていないのにな(氷のような目)

(エルム)あれだけ、"皆んなの為に"って走り回ってるなぎさが聞いたら、どう思うかなぁ(蔑む目)
 
(リリアナ女王)あわっ…あわっ……

(玲・アカギ)あわっ?(不思議顔)

(リリアナ女王)きゅうぅ~(失神白目)

(レム)おっと。

(シア)皆さん、趣味悪いですよ(笑)可哀想じゃないですかぁ~(ぶっ!)

(エンジェ)ほんと、ほんと、悪よのう。ブハッ!ごめん、吹き出した(笑)

 
 頑張れリリアナ!皆んなにイジられて。ブッ!ごめん、笑っちゃいかん、笑っちゃ(笑)
 しかし、その後何人かの処刑と家を取り潰され国外永久追放になった貴族が居たとか居なかったとか。
 されど、なんとかしてハイリヒ王国に移住してもらえないか。
 どうにかしてこの国難を乗り越えたあかつきには、力添えをしていただけないだろうか。
 最早その話でもちきりに。お前ら、その前に戦争だろ!
 貴族として迎え入れてはどうか?公爵の称号を。
 いや、あのお方達は自由を求めておられる。ならば一層の事、永久に国賓として扱うのはどうか?
 などなど。だから、お前ら戦争やってからにしろよ!




  
    
             
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