自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章後編 ハイリヒ王国復興編

商売、本格始動!②

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 大爆笑はされたが、なんだかんだでボロボロに姦られたなぎさ。
 お決まりの回復魔法で復活。
 もはや日課だな(笑)
 で、朝食を食べながら、本日の予定を相談する。

(なぎさ)今日はどうする?

(ユエ)そうねぇ……

(シア)ハイリヒからの依頼は、終わったですよね。

(雫・ヤマト)当面の自転車、荷車、リバーシは投入済み。
      まぁ、変わり種自転車のコースはまだだが、
      それはなぎさに任せる。
     
(玲・アカギ)そういうのはよく分からんからな。

(なぎさ)了解っす。

(ユエ)じゃあ、私達は自分の事業に取り掛かりましょう。

(なぎさ以外)はい。


 なぎさはリトナの案内で、郊外の土地に来ていた。

(なぎさ)此処ですか、なかなか良い感じですね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      お褒めにあずかり、光栄にございます。

(なぎさ)此処だと庶民向けですね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      そうですね。庶民の住居区からも近いですし、なぎさ様の王宮からも近いです。

(なぎさ)お、王宮???

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      はい、なぎさ様方の国があります。
      なぎさ様方の住居は王宮、事業所、店舗は領地、ハイリヒ王宮内のなぎさ様方の場所は大使館と。

(なぎさ)なんでそうなる?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      宰相リコイル様の決定です。
      なぎさ様はなぎさ様の国の国王で、この度、ハイリヒ王国リリアナ女王様と同盟を結びました。
      その証として、リリアナ女王と婚姻を結び、王配となられた。
      また、優れた文化、技術を我が国にもたらしてくださるという事なので、ハイリヒはなぎさ様の国と協定を結びました。
      また、この運用などの教えやアドバイスを得る為に、相談役を依頼し引き受けていただきました。
      他国に対して納税を求めるのは属国化であり、なぎさ様の国と戦争をすることになります。
      あなた方はなぎさ様と共存をし、ハイリヒの発展を求めますか?
      現在の我が国の信じられない早さでの急成長を見れば理解できるでしょう。
      それとも全面戦争をし、ハイリヒ王国の滅亡もしくは属国化を希望しますか?
      戦力差は、先の戦争でお分かりだと思いますが。
       と。
      この事は、先日の女王様主催の晩餐会において大々的に公式発表され、
      誰一人、戦争を望む者はおらず、共存を支持しました。
      この事は、社交界では周知の事実となっております。

(なぎさ)・・・。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      もう取り消しは出来ませんから。

(なぎさ)・・・ハイ……。


 気を取り直して、コースの設定に入る。
 楽しく安全かつ飽きのこない、ワクワク出来るコースレイアウト。
 5つのコースをくっ付けた。
 モナコ、鈴鹿、富士、インディー、ル・マン。
 スタートは同じだが、先で5つに別れる。
 そこで周回するコースが決まる。なかなかの自信作。
 当然ミニチュア版、本気でやったら大変な事になる。
 誰が4kmの直線なんて走りたい?たしか一周13km以上なかったっけ?知らんけど。
 まぁ、魔動バイクや魔動車レースなら、丸パクリするが(笑)
 真ん中は小さな子でも楽しめるように、ドーナツにした。
 一応、方向を決めとかないと危ないんで。
 一番外側には屋台スペースを設けた。
 橋をかけて渡り易くもしたが、適度に疲れる構造になっており、一日中いびたりにくくもした。
 やっぱり回転率も必要だし、それと同時に入れ替わる事で、より多くの人達が楽しめるように計算がされている。
 これにより時間制でなく、1日中乗り放題かつ低価格化が実現する。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      此方が貴族用の土地になります。
      貴族の居住区に近い郊外ですし、経路も交差しないのでよろしいかと。

(なぎさ)なるほど、安全という訳ね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      はい、貴族どもはこぞって自転車を買うことでしょう。
      リバーシの時と同じです。
      見栄と財力の誇示になりますから。
      リバーシに比べ高価であり、整備も必要、しかも専用地でしか使えないとなると、
      かなりの自尊心を満足させることが出来ます。

(なぎさ)なかなか目の付け所が良いですね。
    流石王宮のメイド長(ニヤリ)

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      光栄にございます。


 そういうと、なぎさはコース作成に入る。
 庶民向けと同じレイアウト。
 ただ、大きさは広さに合わせて1.5倍。

(なぎさ)庶民向けの1.5倍。
    それに外側にはバルコニー付きのスウィートルームやレストランを誘致出来るようにした。
    見渡せる3階&4階はスウィートルーム、2階に高級レストラン。1階は持ち帰り専門店。
    もちろんスウィートルームには配達もする。
    此処には王都でも指折りの有名店に来てもらう。
    もちろん賃料無料で売り上げの20%さえ払えば良いという条件で。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      それは凄い事になります。もはや奪い合いです。

(なぎさ)それが目的、入れるところは、味と評判。
    売り上げが一定金額に達しないと強制的に撤退、新規店と入れ替える。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      これは競争になります。
      手抜きもできないので、出張店だからと侮ると大変な事になります。
      また残り続ける事はその店のステイタスにもなるので、既存店の評判にも直結します。

(なぎさ)そう、それが目的。またここ専用メニューとか投入したりするかもね(ニヤリ)

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      差別化することで、こちらへのお客誘導にもなりますし、売り上げの確保にもなる。
      それはここが儲かる。すなわち、なぎさ様が儲かる。

(なぎさ)まぁね。展示車や試乗車も置くから、話題になればと(ニヤリ)

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      大丈夫です。貴族は見栄の塊、飛びつきます。
      社交界での話題には確実になりますし、無ければお付き合いにも影響が出ると予測できます。
      リバーシの時のように。

(なぎさ)オーダーメイドも受け付けるからね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      まさに貴族向けです!


 最初の設定に時間がかかっただけで決まると早い。
 さっさと魔法で出来上がり。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      ここの管理を任せてもらってもよろしいでしょうか?

(なぎさ)うーん、そうだねぇ。貴族相手だから、ある程度の地位が無いとややこしいか……

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      ええ。下手に庶民に任せて、勘違いする貴族が出てもいけませんし。
      難癖を付けたり、脅迫や不払いなどが起こってもいけませんし。

(なぎさ)そうやねぇ、任せる。
    整備が出来る技師に伝手はある?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      お任せください。一流の技師を数人手配いたします。

(なぎさ)お願い。庶民向けのは、こちらで手配する。
    出来れば馬車などを扱う技師で、腕の良い若者が良いからね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      それもお任せください。
      メイドを総動員して探し出してみせます。
      しかし、何故若者を?

(なぎさ)熟練は、やはり馬車を担当してほしい。近々新型を投入するので、その腕と経験が欲しい。
    見込みのある若者を"自転車整備士"という新しい職業を作ろうと思って。
    専門家を育成することで、雇用創出にならないかと。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      なるほど。しかし、なぎさ様方の事業、商売は無税なのでは?

(なぎさ)だからだよ。無税だから高めの給金が設定出来る。
    ボクらの商会の従業員になるから。
    でも?従業員がハイリヒで食事、買い物等をすれば?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      ハイリヒのお店の売り上げが伸びて、最終的にはお店を通して税収が上がる!

(なぎさ)ボクらの事業、商売は無税。すなわち、敷地内や建物内は無税。
    しかし、従業員がハイリヒで消費するのは対象外。
    ハイリヒのお店が儲かれば、税収は期待出来る。
    その為の高めの給金。ちょっとした贅沢をしたくなるかな?と。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      そ、そこまで……。たしかにお店が繁盛すれば、それに関わる商人、商店も儲かります。
      全体的に景気が良くなり、税収は上がることでしょう。
      そこまで計算をされているとは……

(なぎさ)お互いさまだからね(ニヤリ)

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      幾らぐらいを想定されているのですか?

(なぎさ)職業によるけど、ハイリヒの1.3倍から2倍。
    無税の恩恵の還元と、優秀な従業員が欲しいから。
    新技術や新製品に関わる事になるからね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      分かりました。その条件に相応しい人材を集めてみせます。

(なぎさ)よろしく頼む。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      はっ!


 終わった、終わっちゃった。どうしよう、暇だ。

(なぎさ)ただいま。

(ユエ)おかえり。どう?

(なぎさ)終わった。

(シア)・・・は?

(なぎさ)だから、終わっちゃった。
    立地条件は抜群、広さもちょうどいい。
    となると、コースレイアウトなんだが……

(フェロ)なんだが?

(なぎさ)最高の組み合わせが実現出来た。
    後はスペースに合わせるだけ。
    庶民向けの1.5倍が貴族向け、土地の型は同じ。
    なんなら今から走りに行く?

(ユエ)いいわねぇ、行きましょう(笑顔)


 なぎさは、まず庶民向けの場所へ案内。
 仕様を説明する。
 そして本命の貴族向けへ。

(シア)なるほど、単に大きさが1.5倍なんですね。

(なぎさ)という事は?

(シア)という事は?……あっ!

(フィル)1周の長さも1.5倍。

(ティオ)ほう、それは走り甲斐があるよのう。

(フェロ)お貴族連中は、マイ自転車だろうしね(ニヤリ)

(雫・ヤマト)しかし、5つもあると迷うな……

(玲・アカギ)なぎさ、これってスタートが同じなんだから……

(なぎさ)先で別れてるから、その入り口までに決めたら良い。
    止まるのは禁止。危ないから。

(椿・シナノ)じゃあ、毎回違うコースでも?

(なぎさ)良いよ。色々楽しんだら良い。
    ちなみにレースの時は、入り口を封鎖すれば迷わない(ニヤリ)

(レム)私行ってくる。自転車出して。

(なぎさ)せっかくだから、コレにしようか(ニヤリ)


 なぎさが出したのは、レーシングカーの様な4輪自転車。

(エンジェ)おっ!良いねぇ。分かってるじゃん(笑顔)


 なんだかんだで15周した。

(ユエ)私は"鈴鹿"が好きかな。なかなかの難コースね、しかも立体交差してるのがお気に入りかな。

(シア)私は断然"インディー"です。滅茶苦茶簡単そうに見えて、速く走るのにはテクが要る。
   仕掛けられた罠に注意だもん(笑)

(なぎさ)気づいたか(笑)

(シア)気づきましたよ!単純に見えて、走ると全然違う。
   微妙に曲がる大きさも違えば、傾斜角も違う。
   速く走るにはコツが要るです!

(レム)私は"モナコ"。かなりの難コースで、登り降りも激しい。
   しかし、洞窟?を抜けた時は気持ちいい!

(雫・ヤマト)ただし、その後から鬼の様な急カーブが続くけどな(笑)

(玲・アカギ)突っ切って、気持ちいい!って油断したら、いきなり急カーブだもんね。

(椿・シナノ)そうそう、戻ってくるまで気が抜けない。

(フィル)私も"モナコ"。森の中を駆け抜けるのと似てる。

(エルム)私は"ル・マン"かな。速くも走れるし、ゆっくり走るのも楽しい。
    私なら、馬車タイプので、優雅に走りたいかな(笑顔)

(ティオ)"富士"を忘れておらぬか?あれもなかなかのものよ(笑顔)

(なぎさ)気に入ってくれて何より。

(エンジェ)しかし、あんな短時間でよく出来たなぁ……

(リリー)こんな情報は知らないし、名前まで付けてあるもんね。

(なぎさ)それはアレです。そこで魔動車で競い合うレースがあって、特に覚えてたコースを再現した。
    他にもあるけど、それは魔動車レースで使いたいかな。1周5kmとか普通にあるから(笑)
    スマホで調べてみて、"F-1 コース"で。

(ティオ)ほう、お勧めは?

(なぎさ)"ホッケンハイム""インテルラゴス""ニュルブルックリング""スパ・フランコルシャン"
    "ジル・ヴィルヌーヴ""マリーナ・ベイ""シルバーストーン""モンツァ"
    F-1以外なら、"グラナ・セカ""ギア"なんてのもある。
    ちなみに"ル・マン"を"サルト"としても良かったんだけど、なんとなく"ル・マン"にした。
    あと、砂漠の中にある"バーレーン"ってのもある。

(リリー)砂漠ならいっぱいあるから作れるね。

(なぎさ)その砂漠自体を使ったレースもあるんよ。
    一定距離を時間通りに走ったり、タイム測ったり、その合計時間で競い合うレース。
    早くついても、遅くついても、ダメってね。
    専用車両を使って。それも計画してる。

(椿・シナノ)でも、砂漠なら護摩化し放題じゃ。

(なぎさ)立ち寄らないといけない場所がある。不通過には罰則として、タイムが足される。
    しかも目印しか書いてないから、迷う迷う(笑)
    此処だと魔物が居るから、結界張っても良いし、立ち寄る街の順番を決めて、その順で立ち寄らなければいけないとか。
    車にも結界魔法を付けとけば大丈夫だしね。
    後、街道は危ないから不可とか、それこそギルドカードの要領で記録出来るしね。
    冒険ラリーって言うんだ。

(フェロ)しかし、取り残されたのは?

(なぎさ)最後尾から、回収車が来る。それに追いつかれたら、失格。
    サーチの魔法がある、回収可能。車はストレージで運べばいい。
    壊れたり、交換が必要になれば、自分たちで交換しないといけない。
    積めない部品があるなら、チームを組んで運搬車を後ろから走らせる。
    また、勝てる、上位でゴール出来るとなると、味方の車から部品を取って交換したりする。
    部品提供した車は走れなくなるから、自分達の運搬車が来るまで待たなきゃいけなくなる。
    だから、いかにチームで作戦を練るかにもかかってくる。車に乗っている人の交代は失格だから。
    2人乗りで参加、交代出来るのは、その2人のみ。

(シア)じゃあ、得意な人が交代するのは?

(なぎさ)構わない。その2人なら。

(雫・ヤマト)なんか、面白そうだな!

(玲・アカギ)ワクワクするよね。

(椿・シナノ)専用車両が要るという事は(ニヤリ)

(ユエ)参加したいなら、買わなきゃいけないよね(ニヤリ)

(シア)まいど!です(ニヤリ)

(なぎさ)魔動車の販売状況を見ながら、レースの種類を追加していく。
    例の話したポイント制にして、単発の証明書と盾を送り、ゆくゆくは全レースのポイント合計で年間順位を決める。
    上位3人は盾付き、それ以下は10位までは飾れる証明書のみ。
    それ以下は小さな順位が書かれた証明書しか貰えない。
    行きわたりだしたら払い下げの中古も販売して参加者を増やす(ニヤリ)
    貴族の名誉と財力の見せ所。

(フェロ)屋敷の関係者迄しか参加出来ないんだよね。

(なぎさ)そう、専属禁止。成績が悪かったからクビや罰則は失格となる。

(エンジェ)その場合は?

(なぎさ)順位が繰り上がる。いわば名誉が失われて恥をかく。もちろん渡した物は粉々になる(ニヤリ)
    そして繰り上がると、新しい順位が書かれた証明書や盾が届く、理由付きで(爆笑)

(エルム)その鬼畜さ、Priceless(爆笑)

(ユエ)絶対抉るよね、『是非見せてください』とか言って(爆笑)

(リリー)分かってて言うのが貴族(爆笑)

(雫・ヤマト)社交界での良いネタだ(爆笑)

(なぎさ)これだけでなく、スポーツ部門、リバーシなどの文化部門もタイミングを見て導入する。
    落ち着きだしたら大会は頻繁にやっても良い、庶民の娯楽や屋台等の売り上げに貢献!
    大会開催、運営の専門会社を作ってね。
    そうなると、やろうと思えば月1でも可能になる。
    なりきりお茶会やグッズ即売会も同じ、自分の都合の良い時に参加すれば良い。
    多くなると抽選になるから、順番待ちで参加出来るようにすれば問題ない。

(玲・アカギ)儲かる未来しか見えん。

(なぎさ)そうとも限らん。行き渡り、種類が増えたら固定化しだすと思う。
    まぁ、屋台とか必要消耗品は売れるだろうけど、最初のようにはいかないよ。

(エンジェ)それでもかなり儲かると思うよ。
     こちらの作成品も売れるし、公式品の権利料も入るんだから(ニヤリ)

(なぎさ)で、そろそろ馬車の改良版を出そうと思う。
    魔動車で既に知ってると思うけど、あのサスを入れた乗り心地改善版。

(ユエ)荷車に導入したやつね。

(なぎさ)そう、まずはそれから。

(シア)その上があるんですか?

(なぎさ)あるよ、しかし、それはまだしない。また改良版を出して儲ける(ニヤリ)
    更に乗り心地が改善されるし、荒れた道も走れるバージョン。

(フェロ)2度美味しいってパターンね(ニヤリ)

(なぎさ)そして、その次。

(レム)まだあるの?

(なぎさ)そう、また改良版。今度は豪華便利仕様。
    床下や座面下に収納庫をつける!それもストレージ(ニヤリ)

(雫・ヤマト)ひょっとして、食べ物や飲み物を出来立てのまま運べると!

(なぎさ)で、更に追加装備が出来るようになったバージョンを後から出す。
    火魔法、風魔法、水魔法を応用した、途中で買い足しても、温めて保存したり、冷やして保存出来る収納庫を追加。

(フィル)なぎさ、天才。

(なぎさ)改良版が出れば、一つ前のは値段を下げる。そうすれば辻馬車の人達も買えるようになる。
    農家は……選んでくれ。今投入しているのは、重い荷物を運ぶのには最適な構造だから。
    しかし、導入には、それが整備、修理出来る技師が要る、部品を作れる工房がいる。
    だから、簡単な構造のものから投入して、技師と工房を育てる。
    地味だけど、工房対抗戦と言うのがあった。
    各工房が威信をかけて競い合う大会。コレをやる。
    もちろん優勝すれば盾を進呈、これが有る、または沢山有る工房は腕の良い技師が居る工房と宣伝になる。
    また、競い合うことで、技術が向上し、欲しい部品の製作や精度が上がる。
    妨害、窃盗を防ぐために護衛や陰を付ける、なきさ商会から。
    ライムさん部隊に頼む予定。

(玲・アカギ)儲けながら技術を向上。言う事ないな!

(なぎさ)技術が上がって精度が良くなれば、既存品のレベルも上がる。
    買い替え需要を狙ってる(ニヤリ)

(ティオ)商人の鏡じゃな。まさか技師を育成し、性能を上げて同じ物を売ることまでは考えておらんと思うぞ。

(椿・シナノ)普通は匠と言う人に任すか、自然と良くなるのを待つよね。
      だから、なかなか進化しない。
      それを意図的に進化させる方向に持って行くなんて考えないよね?
      良い師匠に弟子入り出来たら程度だもん。

(エルム)より儲けるには数が要る。必然的にそれが作れ、整備出来る技師が沢山要る。
    それを作り出すんだもんね。

(エンジェ)やっぱ商売人だわ、間違っても勇者じゃない(ニヤリ)

(なぎさ)お褒めに与り光栄です(ニヤリ)


 これで、新型馬車と自転車の技術者育成が決まった。
 後に工房主を集め、説明した。
 工房の腕の見せ所と新規顧客を期待して、大いに盛り上がった。
 そして早速、学校に自転車科と言う部門が出来た。
 自転車の製作、整備を専門に教えるところだ。
 と同時に馬車科と言うのも出来た。

 数日後、やはりテナントスペースは取り合いになった。
 いくら売り上げが足りないと強制的に撤去させられるとはいえ、
 そこは貴族御用の高級店、自信が無いはずが無い!
 中には賄賂を持って来よとして、なぎさ商会の直営と聞くと、誰も渡そうとしなかった。
 そりゃそうだ、中立派の自爆とも言える行為は商売人なら誰もが知っている。
 話を聞きに来た時、なぎさが応対した為、速攻で賄賂を隠した者も居る(爆笑)
 最終的にくじ引きで決める事になり、当たりを引いたレストランは大喜びをした。
 そりゃあ新規顧客が得られるチャンスでもあり、既存店の泊にもなるのだから。
 オーナー会議をし、1週間後にはオープン可能という事で、プレオープンは1週間後に決まった。
 早いね、流石だ(笑)
 こちらは既にスタンバイ状態の他、余裕だが。
 だって、リトナの手配で、専属から20人が投入されるから。
 気合い入ってますね、リトナ。ある意味、忠誠心の見せ所!目一杯点数稼ぎにきた(笑)
 しかし、今後、どうするんだ?

(なぎさ)めっちゃありがたいけど、今後はどうするん?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      はい、なぎさ様の傘下に入りたいメイドは山のように居ます。
      その中から、私が直接面接し、信頼のおけるメイドを派遣します。

(なぎさ)大丈夫?その人達の休みは?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      大丈夫です。月1~2程度でお小遣い稼ぎ程度にする予定です。
      王宮メイドの中の、精鋭部隊となりますから、
      サービスの質で遅れはとりません。
      貴族達も、普段接することすら許されないメイドから接客が受けられるのです。
      これも強みになるかと。

(なぎさ)良い話があると、召し抱えとかの話もあるかもやしね。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      それは考えにくいかと。皆、なぎさ様に付いて行きたいのですから。

(なぎさ)うーん。家同士の付き合いとか大丈夫なのか?

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      なぎさ様!そこはこのリトナ、対策を取っております。
      なぎさ様なら、必ず心配されると考えておりましたから(ニヤリ)

(なぎさ)ほぅ。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      "なぎさ様の考えは分かっていますよね。いつも皆の事を第一に考えています。
      ならば、どうすれば良いか分かりますよね?分からない者は必要ありません。早々に切り捨てます。"
       と。で、皆の答えは、
      "なぎさ様の為に家に従います。婚姻をした暁には、その家の内部情報を全て渡します。"
      と。私、リトナが僭越ながら、窓口にさせていただきました。
      何かあれば、私が処罰を受ければ良いだけです。
      なぎさ様方にはご迷惑をおかけしません。これは私の独断ですから(笑顔)

(なぎさ)分かった。しかし、何かあれば必ず報告してくれ、出来る限りの助力はする。

(専属メイド長:王宮 リトナ)
      あ、ありがたき幸せにございます(涙目)


 この使徒、無下に出来んなぁと思うなぎさであった。
 打算を超え、信者を超え、もはや使徒となっていた。
 いつの間に?と怖くなるなぎさだった。
 大変だなぁ、なぎさ(爆笑)

 プレオープンを迎えた。
 それはまぁ、大盛況だった。
 スイートルームは満室どころか、くじ引きになった。
 駆けつけた貴族達も大満足。
 試乗車は順番待ち。展示車を見た貴族達は我先にと購入予約をし、
 早い者は、プレオープンだというのに、展示車、試乗車を購入する予約を入れた。
 運が良かった者は、当日手に入れる事ができ、1週間後の本格オープン日のスイートルームの予約までして帰った。
 新車でなくて良いのか?
 大成功に終わったプレオープン。
 終了後、レストランオーナーと会議をする。

(なぎさ)どうでした?皆さん。

(レストランオーナー①)
      どうもなにも、笑いが止まりません(笑)

(レストランオーナー②)
      私のところも常連様ですが、半年先まで予約が埋まりました。

(レストランオーナー③)
      私のところも御新規様が10組も!もちろん既存店の宣伝もしておきました。

(レストランオーナー④)
      私のところは既存店の問い合わせがあり、この週末に4組もご予約をいただきました。

(レストランオーナー⑤)
      私どもは、ここ専用メニューの開発に取り組もうと考えています。
           既存店との差別化をはかり、こちらへの顧客誘導をしたいと考えています。

(なぎさ)スイートルームへの配膳で何か希望はありますか?

(レストランオーナー①)
      魔動エレベーターの数を増やしていただけると助かるのですが……

(レストランオーナー⑥)
      魔動エレベーター待ちで大混乱をしてしまいました。
      階段を駆け上がれるメニューの場合、走った方が早い時が多かったです。

(なぎさ)となると……各店舗専用の魔動エレベーターがあれば解決します?
    1台か2台ならスペース的に可能ですが。

(レストランオーナー⑦)
      2台も!それは助かります。

(なぎさ)では、各店舗2台、魔石の赤を3階、青を4階とセットします。
    3日後、また集合していただけますか?
    確認してもらいたいので。
    それと、今から設置場所を決めに行こうと思うのですが、大丈夫でしょうか?

(レストランオーナー一同)
      はい!大丈夫です!!


 早速、各店舗を回り、位置を決めていく。
 希望の位置、大きさに合わせて印を付ける。
 重なる場合は相談して決めてもらった。

(なぎさ)では皆さん、3日後に。
    出口は飾り扉にしようと思いますので、各々デザインを描いて来てください。
    お得意先の工房がある場合は、職人を連れて来てください。

(レストランオーナー一同)
      はいっ!

(なぎさ)あっ!そうだ!照明を付けるので、夜間営業も可能ですが、その要望はどうですか?

(レストランオーナー①)
      夜間営業も可能ですか!舞踏会や社交会帰りに寄ることは出来るのか?
      という問い合わせはありました。

(レストランオーナー②)
      我々も元々ディナーがメインでしたから、夜間営業は大歓迎です。

(なぎさ)分かりました。ではやりましょう、夜間営業。
    ただし、飲酒後の自転車は禁止してください。
    それは昼間も同じで。
    どう考えても事故になりますから。
    それは可能ですか?

(レストランオーナー③)
      はい。なぎさ様からの指示となれば、黙って従うと思います。

(なぎさ)ならいい。自転車走行後の帰宅前に如何ですか?なんて宣伝が良いかもですね(ニヤリ)

(レストランオーナー④)
      それは良いですね、運動後に合うお酒の提供に力を入れます(ニヤリ)

(なぎさ)ガッツリ儲けましょう(ニヤリ)

(レストランオーナー一同)
      はいっ!(ニヤリ)



 3日後、魔動エレベーターの試運転をし、問題なく完了。
 後は各レストランが準備するだけ。
 連れて来た職人がエレベーター扉を装飾していく。
 各店舗のコンセプトがあるとのこと。
 色々あるんだなぁと感心するなぎさだった。
 また、シェフ達は仕込みに入った。
 色々店舗から運んで来ていたので、予想はしていたが。

(なぎさ)やはり、仕込みには時間がかかりますよね。

(シェフ)ええ。店舗で出来るものはそちらで用意しているのですが、
    やはり、ソースや特にブイヨンは現地で作れるなら、作った方がいいですからね。

(なぎさ)火を絶やせないと。

(シェフ)流石なぎさ様!ブイヨンはベースになるので、継ぎ足しで旨みを維持します。
    途中で火を絶やすと味が変わってしまいます。いわゆる"スープが死ぬ"と言われる現象です。
    店舗から、ある程度は運んで来てますが、ここからが勝負ですね。
    いかにウチの店の味に戻せるかが腕の見せ所、いや、絶対に戻さないといけない。
    でないとウチの味ではなくなり、常連様を幻滅させてしまいます。
    既存店の評判にも影響が出ますから、これだけは不眠不休で間に合わせる必要があります。

(なぎさ)オープンは遅らせることは出来るから、納得がいくまで調整してください。
    間に合わないかも?と思ったら、すぐ連絡ください。
    身体が資本ですから、あまり無茶はしないでくださいね。

(シェフ)お心使いありがとうございます。
    万が一の時はお願いするかもですが、料理人のプライドにかけて間に合わせてみせます!


 大変だな。邪魔になったらダメなんで帰ろう。
 料理人も職人も4日後に迫った本格オープンに向けて、最後の仕上げに必死になって作業をしていた。

 無事、予定通りオープンを迎える事が出来た。
 予約をしていた者達は、自転車を受け取り、満面の笑顔を浮かべていた。
 レストランも大盛況。順番待ちが発生するぐらいで、予約をして待ち時間に自転車を乗る事態になっていた。
 スイートルームは余裕があるので、くつろぎながら様子を眺めていたり、そろそろ行くか!と準備をしていたりした。
 自転車はとりあえず11種類投入した。
 4輪レーシングタイプ1人乗り。意外と少女からの予約が多かった。ストレス発散っ!か?
 これには2人乗りも用意した。横に2人のタイプと縦に2人タイプ。1人漕ぐタイプと2人漕ぐタイプも用意した。
 まぁ、あれだ。1人漕ぎは彼女なり許嫁なり、愛人なりに良いカッコつけたい男性陣からの予約が多かったなぁ(笑)
 馬車タイプの2人乗りと4人乗り。ご婦人方からの予約が多かった。
 街乗り用の自転車と、その自転車を縦2人で乗り、2人で漕ぐタイプ。息が合わなきゃコケるか空回りするぞ(笑)
 あと跳ねながら走るタイプ。ペダルの代わりに立つスペースがあり、跳ねる要領で漕がないと進まないもの。
 同じく立ち乗りで、足置き場所がクネクネ動き、ちょうど平泳ぎの要領で漕ぐタイプ。
 この2種類はほとんど予約は無かったが、当日の試乗でハマった者が出て、追加注文が入った。まいどあり!(ニヤリ)
 王宮からもメイド隊50人が駆けつけ、給仕に案内に説明に奔走していた。
 良く頑張ってるな、助かるわ。
 しかし王宮は大丈夫なのか?
 リリアナもやって来て、最初はお淑やかに馬車タイプの4人乗りに乗っていたが、
 嫁ーズが大集合して、4輪レーシングタイプでレースを始めたら、
 リリアナも飛び降りてレーシングタイプに乗り込み、勝負に行った。
 死にかけてるシューマンさん、お疲れ。
 これ、抜かれてリリアナが早く戻れと煽ったな。
 近衛騎士団長があんなに死にかけてるって、戦場以外ならここぐらいかもな(笑)

(なぎさ)お疲れ様です、シューマンさん(笑)

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様、笑い事では無いですよ。
      途中で奥方様方に勢いよく抜かれたものだから、"早く戻れ"と勅命を出されましたよ(涙目)
      シランまでぶち抜いて行きましたし。

(なぎさ)どのコースだったん?

(近衛騎士団団長シューマン)
      "ル・マン"と言うコースでした。

(なぎさ)あぁ、一番長いコースね。お疲れ様っす。

(近衛騎士団団長シューマン)
      なぎさ様ぁ~(半泣)

(なぎさ)いや"モナコ"でなくて良かったと思うよ?2番目に短いけどね。

(近衛騎士団団長シューマン)
      2番目に短いのに?ですか?

(なぎさ)戻って来たら、また馬車タイプで行ってみて。あそこは楽しいけどテクニックが要るから。
    ちょっと連絡するわ。


 なぎさはユエ達に連絡をした。インカムを渡してあったから、お互いが話しながら走れる。
 それだけに熱いバトルが繰り広げられる(笑)
 ユエ達から返事が来たが皆笑っている。
 なるほどな、良くお分かりで。
 さっきみたいに先行させといて、途中でぶち抜くなこれ(笑)
 シューマン、死ぬなよ(ニヤリ)

 ピット、いわゆる車両庫前にリリアナを引き連れ戻って来た。

(リリアナ女王)後で勝負ですからね!

(ユエ)ええ、良いわ。コースは"モナコ"にしましょう。
   まずはシューマンとコースを見て来たら(ニヤリ)

(リリアナ女王)分かったわ。シューマン、行きましょう。"モナコ"ですね!

(ユエ)ええ、"モナコ"よ(ニヤリ)


 何故か全員、良い笑顔だ、凄く良い笑顔だ(笑)

(シア)なぎささん、今どこに居ます?(ニヤリ)

(なぎさ)えっ?今は……トンネルに向かう上り坂に差し掛かるところたな。まだ出たばっかりたしな(笑)

(ユエ)行くよ!プランBね!(ニヤリ)

(嫁ーズ)了解!(ニヤリ)


 シューマン、死んでくれ。君の事は忘れないよ(爆笑)

(なぎさ)わぁ~お!やっぱりな(大爆笑)


 凄い勢いで迫る11人。
 シラン、良いのか?知らんぞ?シランだけに(笑)
 上り坂の中腹辺りて捉えたが早いか、巧みにコーナーで次々抜いて行く。
 シアなんて最後尾に居て、あの下りのヘアピンで一気に抜くなんて、F一1ドライバーも真っ青だぜ。
 後ろが見えるようにミラーをさりげなく付けといたから、煽る様にバトルしてるな。
 この速度で馬車タイプを、しかも4人乗りタイプを走らせるなんて、流石は近衛騎士団長!絶対死ぬな(笑)
 絶対追いつけない、しかし視界にはチラチラ見える距離を保って楽しくバトルする嫁ーズ。
 あんな連続カーブで最後尾の自転車がチラチラ見えたら、堪んないだろうなぁ。
 前では抜きつ抜かれつのバトルをしてんだし、絶対キレてるよ、リリアナ。
 ピットインしてきた嫁ーズ。

(シア)あぁ、楽しかった(笑顔)次はマジ勝負です。

(ユエ)えぇ、受けて立ちましょう(笑顔)

(リリー)リリアナは大丈夫かな?(笑顔)

(フェロ)それを言うなら、シューマンだろ(笑顔)

(エンジェ)もう死にそうな顔してたぞ(爆笑)

(フィル)かなり手加減した。あの重い自転車でついてきたのは褒める(笑顔)


 フィルさん、いつになく良い笑顔ですね。多分、今まで見た中で一番良い笑顔だと思うよ(爆笑)

(雫・ヤマト)ちょっと大丈夫かな。

(玲・アカギ)大丈夫だよ、雫姉。腐っても近衛の騎士団長なんだから(笑顔)

(椿・シナノ)遊びなんだから良いじゃない、雫姉さん(笑顔)

(レム)皆んな分かってて煽るんだもん。でも面白かった(笑顔)

(リリアナ女王)ぬおぉぉぉっ!!なんなんです?私、何かやらかしました?

(なぎさ一同)お帰り、リリアナ(笑顔)

(リリアナ女王)その笑顔、ムカつくわぁ~!!!

(ティオ)大体の感じが分かったじゃろ?これから皆で勝負するが、お主はどうする?

(リリアナ女王)やるに決まってんでしょ!!

(近衛騎士団団長シューマン)
      り……り……り……(はぁはぁはぁはぁ)

(なぎさ)諦めろ、シューマンさん。まぁ、ユエ達が居るから大丈夫だろう。

(近衛騎士団団長シューマン)
      そ……そ……そ……そ……(はぁはぁはぁはぁ)

(なぎさ)いや、多分、だと思うよ、きっと、であって欲しい、知らんけど(笑顔)

(近衛騎士団団長シューマン)
      そ……そ……そ……そ……な……な……(ヒューヒューヒューヒュー)


 まぁ、激しいバトルが繰り広げられた。リリアナ以外で(笑)
 そりゃもう、そんなラインがあったのか?いや、普通無理だろ?という光景が繰り広げられる。
 自転車に乗っていた者ですらコースの端に寄せ、見守っていた。
 危ない場所に止まっている自転車は自動的に移動さされる為、心配は無い。
 また、安全な場所からでしか映像は見れないようにしてある為、自然とそこに集まってくる。
 スイートルームからは各部屋にモニターを設置しているが、バルコニーに出てきてオーロラビジョンを見ていた。
 レースは3周、しかし2周目にはリリアナを捉える。
 リリアナの必死のブロックをあざ笑うかのように、右から左からぶち抜いていく。
 直線ではすぐには抜かず、ピッタリ付いて右に左にワザとブロックさせ、コーナー進入で内から外からぶち抜くのも居れば、
 ワザと並走して内から押し出す、外から被せる。皆さん見せ場を作るの、上手いですね(笑)
 リリアナの名前は可哀想なんで表示はせず、ユエ達は表示した。と同時に順位と前の自転車との差もリアルタイムで表示。
 すると大歓声が起こり、それぞれ贔屓のドライバーが見つかったのか、声援を送っていた。
 そうなると調子に乗るのがシアとフェロ、何故かレムも追従した。
 意外と雫三姉妹は内なる闘志を燃やし、話に乗ってきた。
 なので、残り周回数を表示、皆の希望で5周追加になった。
 また雫らには、"チーム雫 長女 雫・ヤマト""チーム雫 次女 玲・アカギ""チーム雫 三女 椿・シナノ"
 と即席のチームを結成し、表示を頼まれたのでしてみた。
 そのおかげもあり、更に盛り上がった。
 全体のバトルのみならず、三姉妹同士の激しいバトルも勃発してることが分かっただけに、
 長女派、次女派、三女派が出来、熱い声援を送っている。
 ここまで来たらリリアナを表示するのは、いくら鬼畜でも気が引ける。
 という事で"リリアナ"とだけ表示した。トップとの差と一緒に(笑顔)
 アンタ悪魔か(爆笑)
 "リリアナ"が"リリアナ女王"とは気付く人は無く……いや、多分、知らんけど(笑)
 なので、"頑張ってぇ~!リリアナぁ~!!"と少年少女から、熱い声援が贈られた(ぶっ!)
 結果は、
 優勝:シア
 2位:レム +0.01
 3位:雫・ヤマト +0.13
 4位:ユエ +0.17
 5位:椿・シナノ +0.27
 6位:玲・アカギ +0.29
 7位:フィル +0.32
 8位:フェロ +0.41
 9位:エンジェ +0.44
 10位:エルム +0.51
 11位:ティオ +0.79
 12位:リリー +0.97
 13位:シラン +0.99
 14位:リリアナ +3周
 リリアナを除き、全員がトップと1秒以内という大接戦に観客は熱狂した。
 意外にも、リリアナにも『よく頑張った!』『感動した!』『元気をもらった!』
 と、熱い声援がかけられていた。

(なぎさ)リリアナ女王様!(ニヤリ)

(リリアナ女王)今、その名で呼ぶなぁ~!!(涙目)

(なぎさ)いや、ネタバラシは必要かと(笑顔)

(リリアナ女王)その笑顔、ムカつくわぁ~!!(半泣)

(シア)もう、なぎささんったらぁ~。素晴らしく鬼畜ぅ~!(笑顔)

(フィル)そんななぎさに惚れた♡

(フェロ)流石、私の旦那様♡

(ユエ)自慢の夫よね(照)

(近衛騎士団団長シューマン)
      おかしいって!アンタらおかしいってぇ~!!


 大フィーバーしているのでちょうどいい。
 なぎさ達は早々に引き上げた。
 これで貴族側は大成功したと安心した。

 1週間後、庶民向けがプレオープンした。
 庶民向けなので、プレオープンは1週間。
 この間は無料開放した。
 しかも、屋台も食べ放題。
 オープン後の値段は教えてあげてと言っておいた。
 屋台も応募多数な為、くじ引きにし、プレオープンの間は毎日入れ替えるが、
 オープン後は2週間交代で入れ替わることにした。
 より多くの屋台に来てもらい、儲けてもらえるように。
 まぁ、タチの悪い屋台は強制撤去だから大丈夫だろう。ライム部隊もついてるし。
 人員はギルドで募集した。
 アーミアに話を持って行ったから大喜びして、依頼料は要らないと言い出した。
 仕事内容から、冒険者ギルドだな。
 という事から、早速、冒険者ギルドに依頼を出してもらった。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      依頼が有ればオレに言え。色々手を回したりしやすいからな。
      あまり報酬が高いと、他の依頼主に影響が出てもいかんのでな。
      自分とこの従業員は関係ねぇ、しっかり弾んでやってくれ(ニヤリ)

(なぎさ)何か出てるのか?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      あぁ、早速出てるな。
      お前んとこの従業員は羽振りが良い。店も大喜びだ。
      後、面接に通ればワンチャン有りと聞いて、皆真面目になりつつある。
      悪評、ガラが悪い、低能は雇ってもらえねぇと、日頃から気をつけ出した奴もいるし、
      無料だからと学校に行く奴も居るしな。
      オレんとこにも相談がくるぞ(笑)

(なぎさ)なかなかだな(笑)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      そりゃハイリヒの安くて1.3倍、良ければ2倍だもんな。
      自信のある奴は聞きに来るわ(笑)
      しかも庶民メインの募集だろ?
      そりゃそうなるわな。


 良い感じになってきてるかもな。そう思うなぎさだった。

 庶民向けのプレオープンも大盛況に終わった。
 参加屋台の店主を集めて希望を聞いてみる。

(屋台店主①)どうもなにも、大盛況ですよ(嬉)

(屋台店主②)1日でこんなに売れりゃあ大満足ですよ(笑顔)

(屋台店主③)交代制は残念っつうたら残念だけどよ、こんなに売り上げが出るんなら文句はないな。

(なぎさ)今は祭りだからいいけど、いつまでもそうはいかないんじゃない?

(屋台店主①)それは分かっていますが……

(屋台店主④)こんなに売れりゃあ、思わず期待しちまうわな(笑)

(屋台店主⑤)まぁ、甘くはないのは充分わかってるが、普通に街中でやるより3倍は売れたしな。

(屋台店主⑥)お貴族様のお嬢様も混じってたよな。あの子はウチの常連だ(笑)

(屋台店主②)ウチにも来てたな、あのお転婆娘(笑)なぎさ様には内緒ってな(笑)

(屋台店主③)しかし、貧民街の子達に服着せて、身綺麗にして連れて来てたのには感心したな。

(なぎさ)あはは。こちらは夜間営業をする必要は?

(屋台店主①)無いですね。お貴族様と違って護衛は居ませんし、子供には危ないですからね。

(なぎさ)なら、営業は日没まで?かな?

(屋台店主①)そうですね、"9刻頃から日没前まで"が分かりやすいと思いますね。

(なぎさ)ではそれで。一応閉園時間に何人か回すように考えてみます。

(屋台店主②)オレらも見とくわ。あんま遅くならんうちに帰らせねぇとな。

(屋台店主③)俺たちもその程度の手伝いはするから、安心してくれ。

(なぎさ)分かりました。よろしくお願いします。

(屋台店主④)そんな、頭を上げてくださいや。俺たちの方こそよろしくお願いしますよ、なぎさ様。


 終わった。明日からは通常営業、どれだけ儲かるか楽しみななぎさであった。
 
 
 
 
    
 
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