自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章後編 ハイリヒ王国復興編

商売、本格始動!①

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 散々姦られて、5日間へたばったなぎさは復活した。
 早々に復活させると碌なことが無いと、回復魔法無しで放置されるというエグい方法で。
 こっそり、なぎさは回復魔法で回復していたが、
 そこは魔法のプロ、ユエ、フィル、エルム、エンジェにはすぐ見つかり、
 気配察知のエキスパート、シア、フェロ、雫三姉妹、リリー、シランも騙すことは出来ず、
 白目を剥いて失神まで姦られて、強制的に休まされた。
 それ、休んでるって言うんか?マジで(笑)

(なぎさ)自転車の件、取り掛かって良いか?

(ユエ)しっかり休ませたから良いよ。

(なぎさ)あれ、休んだって言えるんか?

(シア)しっかり休んでましたよ(ニヤリ)

(なぎさ)まぁ、良いわ。
    服の方はどうなん?

(ユエ)バッチリよ(笑顔)

(シア)プレオープン用の土地も用意出来てますよ(ニヤリ)

(ティオ)ギルドにも話を通し、協力を約束しおったしのう。
    アーミアも大喜びじゃ。

(レム)各商会もいつでも集合出来る準備はできてるって。
   リリアナ達も楽しみにしてるって。

(フィル)街中用が50台、マウンテンバイクが20台、予約(笑顔)

(ユエ)服は200着、予約よ。もう笑いが止まらないわ(ニヤリ)

(なぎさ)すげ~な、おい(笑顔)

(フェロ)ギルドが大々的に宣伝しまくったからね。
    とりあえず王都だけでこの数。
    他の街は集計中だけど、ここまでは無いと予想されてるよ(笑顔)

(なぎさ)たしかに、貴族はそんなに居ないからな、ギルドがターゲットになるだろう。

(ティオ)ほぅ、ギルドがと?

(なぎさ)レンタル、所謂、貸し自転車よ。冒険者や中堅以下の商人を狙ってみる。
    ついでに冒険者向け荷車も出す。固定式と小型折り畳み式。
    もちろん、レンタルもやる。
    所有しても良いし、要る時だけギルドから借りるのも良い、みたいな。

(ティオ)分かった、早速ギルドへ持ち込んでくるかのう。

(なぎさ)先の細かいことは説明するから、アーミアにアポ取っといて。

(ティオ)あい、分かった、任せよ。


 早速ティオがギルド本部へ向かった。
 話を聞いたアーミアが王都担当者も引き連れてやって来た。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なぎさ、来てやったぞ(笑)

(なぎさ)これはこれは、お引き取りください(笑)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なんでだよ!(笑)

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      なぎさ様、貸し自転車の件、聞かせていただきました(笑顔)

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      どのようなお話か、楽しみにして来させていただきました(笑顔)

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      私たちはどのようにすればよろしいでしょうか?

(なぎさ)それはそれは、わざわざどうも。
    その件について、ギルドの意見を聞かせてください。
    まず、貸し自転車の件なんですが、
    ギルドに希望するタイプを何台か渡そうと思ってます。
    これを中堅以下の商人あたりや、冒険者、希望する下級貴族に貸し出し、レンタル料金を取るんです。
    1回や、1日、月極、年間契約とかで。
    移動や買い物、ちょっとした回収物の運搬などに。
    当然徒歩より早いので、冒険者などにも良いかと。
    と、同時にキャリアカー、荷車ですね、これも置きます。
    固定式と小型折り畳み式を。
    冒険者などは、より多くの獲物を運べるので便利かと。大物とかね。
    レンタルなら必要な時だけで良いから、利用者が見込めないかなと。
    購入希望者には、当然売れば良い。
    もちろん、今までのより軽量化しますから、特に小型折り畳み式とかは1人でも使えるぐらいに。
    出来れば、裏に置き場と作業場を作ってもらって。
    ゆくゆくは技術者も育成するので、整備清掃修理などのメンテナンスを有料でやったりしたら、儲からないかな?って。
    もちろん所有のも引き受けて。
    ある程度種類を作るので、用途に合わせて大きさを選ばせたらなぁと。
    で、キャリアカーは自転車とも連結出来るようにもしときますから。
    盗難窃盗に関しては、魔法をかけておきますし、ギルドカードにも記録を残したら、下手な事は出来ないでしょう。
    自転車整備士という新しい職業も出来るので、雇用創出にもなる気がしますし。
    どうでしょうか?需要、ありそうです?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なぎさ、お前天才か!
      たしかに冒険者は持てる範囲が限界だ。
      大物仕留めても、悔しい思いをしてた奴が居る。
      後から回収しようにも盗まれたり、痛むから査定が下がる。
      こっちとしても、程度の良いのが多く買い取り出来るのは金になるし、
      依頼が増える期待がある。そんな事で金になるなら願ったり叶ったりだ。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      長期契約ほど割引をしたら良いんですよね!
      しかも整備費用も取れるなんて、夢みたいな話ですよ。
      整備費用も安めに設定すれば、自前で雇うより持ち込んでくるでしょうし。
      置き場所なんて、どうにでもなります。
      各1セット、目立つ所に並べて宣伝しますし。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      ギルドカードへの記録なんて簡単です。
      ちょっといじれば良いだけですから!

(なぎさ)そんなに簡単なん。なら、送金システムもやってみる?

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      送金システム?ですか?

(なぎさ)そう、ギルドにお金を預けると、いつでも必要なお金がどこのギルドでも受け取れるシステム。
    大金を動かす商人や、儲けた冒険者が、他の街へ移動中に野盗に襲われても、お金だけは被害が少なくなる。
    ギルドカードになら不正も強奪もほぼ不可能でしょ?
    受け取る時に手数料を取れば良い。
    このぐらいなら利用した方が得だな、ぐらいの手数料を設定して。
    1回いくらでも良いし、金額の何%でも良いやん。
    流石の野盗でも、ギルド絡みの馬車は襲わないと聞いたから。
    不足しそうなギルドにお金を補充する為に運んでも大丈夫かなって。
    後、商人は商品があるだけに護衛依頼や人数を減らすことは出来ないだろうと素人ならが考えてたり。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      お前、神だ!なぎさ!
      たったそれだけでギルドが儲かる。
      こんな美味い話は無い!

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      ギルド会員も助かりますよ!
      野盗対策が頭痛の種ですし、ギルド間の行き来がしやすくなるから冒険者も助かります!

(なぎさ)ちなみに、ウチの権利金の集金もよろしく。
    途中で襲われたら意味がない。
    もちろん手数料は払う、安くしてね(微笑み)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ほんとか!もちろん安くする、特別料金だ!
      お前んとこの金額は半端ないからな!

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      どれだけ儲けさせてくれるんですか!
      もちろんやります!すぐやります!いえ、やらせてください!

(なぎさ)先々、赤字のギルドも出てくるかもしれんから。
    ここにも出して欲しいんだけど……みたいな。
    その時の補填になればと。

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      どこですか?いつでも言ってください。どこにでも出します!

(なぎさ)じゃあ、ギルド認定制度ってのもやってみる?
    一定条件を満たした宿屋や食事処をギルドが認定して、優先的に紹介する制度。
    安くて良いから会費をとる。その代わり特に常連とかが無い冒険者や商人に安心してもらう為に。
    特典として、お客の斡旋、新しいメニューの優先的な紹介や作り方の講習、まとめ買いによる材料費の低コスト化、
    ギルドが買い取った採取や獲物の優先購入の権利付きなんてね。
    他にもあれば付けちゃったら?迷惑客の排除や嫌がらせへの制裁とか、
    この際、大盤振る舞いしちゃえ(笑)
    ギルド認定冒険者による派遣をすれば、認定冒険者にはある程度の安定収入にもなるだろうし、
    冒険者の質と地位向上にもなるかな?なんちゃって(笑)
    安めに設定したら、小さなところにもチャンスがある。
    売り上げの何%とかなら、小さくても頑張ってるところが加入しやすいんじゃない?
    利用者にはギルドが認定したという安心感がある。
    認定店にはボッタクリやサービスの質の手抜きを防げるし。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      お前、クソな世界では、商人だったろ?(爆笑)

(なぎさ)さすが本部ギルマス、薬師の資格を持った商人やよ(爆笑)

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      く、薬師も出来るんですか!(驚)

(なぎさ)でも、こっちの世界のはよく分からんと思う。多分。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      回復魔法の使い手でもあったよな?(笑)

(なぎさ)"エリアテラヒール"までなら使える。内緒やが、蘇生魔法も使えるよ(笑)
    乱用は危険なんで制限付きやけどな。

(ギルド職員一同)
      はあぁ?(どん引き)

(なぎさ)蘇生した為に気が狂ったり、不幸になる人が居る。
    そうなると責任を持って殺す必要がある、二度も苦しめるのは死者への冒涜だよ。
    まぁ、生意気や口を割らない捕虜や犯罪者には何度でもしてあげるから、有効だけどな(ニヤリ)

(ギルド職員一同)
      ・・・(どん引き)

(なぎさ)なんだよ、文句あっか?(笑顔)

(ギルド職員一同)
      ありません(怖)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      お、オレ、殺して無いよな?殺されて無いよな!(涙目)

(なぎさ)そんな事はしてないよぉ。ボクらとアーミアの仲じゃないぃ(棒読み)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      棒読みじゃん!遠い目じゃん!
      泣くよ?泣いちゃうよ?次からしないで!足舐めるから(半泣)

(なぎさ)じゃあ、はい(ニヤリ)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      うっ、うぐぐぐぐ、ううっ、く、クソおぉぉぉっ(半泣)

(なぎさ)あはは、ウッソぉぉぉっ(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      その笑顔、ムカつくわぁぁぁっ!!

(なぎさ)で、その認定制度、やる?

(ギルド職員一同)
      はい!喜んで!!


 小出しのはずが、一気に進んだな。
 まぁまとめた分、手間が省けた。
 こっちの商売にとっては有益だ。
 ユエに報告して殺されるか(笑)

(ユエ)あ"あ"っ!とでも言うと思った?
   よくやったわ、なぎさ。手間が省けたじゃない(笑)

(ティオ)これで更にギルドは頭が上がらんのう(笑)

(シア)しっかり私の事業が組み込まれてるのが素敵♡
   しかもネタ切れ対策までしてある(笑顔)

(フェロ)新作メニューがネタ切れや開発が難航しても、
    材料費の低コスト化、お客の斡旋、バカの排除のメリットは大きい(笑)

(エンジェ)よほどのバカでない限り、売り上げ連動制にするだろう。
     そこはやり手の商人集団、産業ギルドがあるからな(笑)

(リリー)特に冒険者は"安くて美味い"食事処を好むからね(ニヤリ)

(エルム)清潔でサービスの良い宿屋もでしょ?(笑)

(雫・ヤマト)立ち寄った街での"当たり外れ"を探さなくて良いのは非常に助かるからな(笑)

(ユエ)で、自転車は?

(なぎさ)出来てるよ、いつでもどうぞ(ニヤリ)

(シア)へっ?いつの間に……あっ!そうか!

(フェロ)収納庫内の自動生産システムからのぉ~(笑)

(エルム)ストレージ保管(笑)

(なぎさ)ひとつあれば、全自動。材料がある限り(笑顔)

(エンジェ)よく思いつくわ、そんな活用法(爆笑)


 なぎさとユエで産業ギルドに向かう。

(なぎさ)こんにちは、ギルマスのナチナスさん居ます?

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      あっ!なぎさ様、ユエ様。はい、今すぐ呼んで来ます。
      どうされました?

(なぎさ)自転車、納品に来ました。

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      ・・・・・は?

(なぎさ)??自転車、持ってきましたよ?

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      えっ?……ええぇぇぇっ!!!(驚)

(ユエ)私は自転車用の服の販売開始の連絡。

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      は、はいっ!す、すぐ呼んで来ます!

(なぎさ)あっ!危ないから慌てなくて……あぁ…(はぁ~)

 
 エルナムは思いっきり階段を駆け上がって……コケた。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      おっ!お待たせしまし……

 
 今度はナチナスが駆け降りてくる途中で足を踏み外して、転がり落ちてきた。

(なぎさ)大丈夫ですか?
      【ハイヒール】

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      は、はいっ!大丈夫です!ありがとうございます(涙目)

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      ぎ、ギルマス!書類、書る……

(なぎさ)危ないって、あぁ……(ため息)


 エルナムが書類を持って駆け降りて来ようとして……落ちてきた。

(ユエ)      【ハイヒール】
   落ち着く!(ため息)

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      ひゃい、しゅみまひぇん(涙目)

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      で、自転車は。

(なぎさ)予約分、街中用50台、マウンテンバイク20台、お待たせしました。
    展示品、各1台もあります。もう少し要ります?在庫ありますよ?

(ユエ)服も予約分は完成してます。私のお店にありますよ?
   一応ブランドを立ち上げているので、解説します。
   オーダークイーン:貴族向けオーダーメイド
       クイーン:貴族向け既製品
    ハイプリンセス:貴族向けオーダージュニアブランド
      プリンセス:貴族向けジュニアブランド既製品
    プリンセスミニ:庶民向けブランド
     ユニマックス:庶民向けブランド、男女兼用
         ユニ:庶民向け既製品
  このラインナップでいきます。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      分かりました、模造品の取り締まりはお任せください!
      それと、自転車の展示品は各4台お願いしても大丈夫ですか?
      ギルド内に各2台、表に各2台飾って宣伝します!

(なぎさ)分かった。試乗車は?

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      し、試乗車まで大丈夫ですか!出来れば4台づつお願いしてもいいですか?

(なぎさ)了解!余裕やよ(ニヤリ)

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      流石なぎさ様!

(なぎさ)で、この後、冒険者ギルドにも行くんだけど、一報お願いしても?

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      はい!すぐ行ってきます!

(なぎさ)あっ!ちょっと待って。渡して無かったっけ?連絡用具。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      連絡用具?ですか??

(なぎさ)えっ?……あっ!ごめん、ごめん。コレなんよ。


 そう言うと、なぎさは箱を出した。
 真ん中で完全に仕切られていて、半分は中身が見えなくなっていて、半分は透明で中身が丸見えになっていた。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      これは??

(なぎさ)中身が見えない方は、天井に差し込み口があるでしょ?
    ここに用件を書いたメモを入れると、届けたいギルドに届く。転移魔法を仕込んである。一方方向のみ。
    透明な方は相手から届く方、だから……

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      中身が見えるようになっている!

(なぎさ)透明な方は宝箱の様になっているから、ゴミも入りにくい。
    識別は既に使っている、ギルドの印。
    これを認証して転移するから、全ギルドの印を用意して。
    偽造の問題が気になるなら、連絡専用の印を作ってくれる?登録するから。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      ひょっとして……

(なぎさ)全ギルド対応。もちろん本部ギルドも(ニヤリ)
    渡してなかったかぁ、しまった……

(ユエ)納品の時に渡したら?

(なぎさ)そうするか。今回はごめん、お願いして良い?

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      はい!喜んで!!本部ギルドも行ってきます!

(なぎさ)ありがとう。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      礼を言うのはこちらです。一瞬でやり取りできるじゃないですか!
      印は専用のを作ります。今から一斉に他のギルドへ連絡を飛ばします。

(なぎさ)となると……"速達郵便"なんてのも始められますよね?やります??

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      速達郵便??

(なぎさ)一瞬でやり取りできる。だから、手紙も一瞬で届く。
    ギルド便は物も運ぶと聞いたんで、不要にはならない。
    価格はギルド便より少し高めに設定して、至急は転移、そうでなければギルド便。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      また儲かるじゃないですか!

(なぎさ)それだけじゃない。居場所は本人が書かない限り、分からない。
    知られたく無い人は知られなくて済む。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      そうか!送り先の印だから、何処から来たかは分からない!

(なぎさ)指名手配は、とりあえず識別して送り元が分かるようにはしとくけど……

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      これだけ早くやり取り出来れば、ギルドに来た時点でアウトです!

(なぎさ)入り口に識別装置を埋め込み、この転移箱から来たギルドを自動一斉送信出来るようにしてあります。
    装置、もう埋め込みます?

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      はい!喜んで!!


 なぎさは早速埋め込み、とりあえずこのギルドにある賞金首を登録した。

(なぎさ)こうやってかざすだけで読み取るから(笑顔)

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      なぎさ神様!もはや貴方は救世主です!(輝く目)

(なぎさ)でも、限界はあるよ。ヒゲや髪型ぐらいなら識別するけど。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      充分過ぎます!

(なぎさ)ただ、似顔絵注意ね。似てるのも反応するから、出来るだけ正確に。特に特徴ね。
    傷跡とか刺青とか。見えないと反応しないから。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      いえいえ、そこまでは。しかし、髪型やヒゲは大丈夫なのは?

(なぎさ)似顔絵の顔の形、いわゆる骨格に反応するから。後は見えた特徴ね。
    顔の傷の場所、刺青の場所。
    しかし、似ている形の顔や傷、刺青にも反応しちゃうのがねぇ。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      それ、普通に完璧ですよ!!それが出入り口を通過するだけで反応するんですよね。

(なぎさ)うん、そう。
    あとは冒険者に捕まえてもらいましょう。せっかく賞金がかかってるんだから。

(冒険者一同)なぎさ神様(輝く目)

(なぎさ)人間違いには気をつけてね。ボコって取り押さえたけど別人だったは洒落にならないから。捕まるよ?

(冒険者一同)はいっ!(嬉目)

(なぎさ)後は大丈夫かな?

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      はい、大丈夫です。

(ユエ)私達の事は、直接来て。悪いけど。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      はい!ハイリヒやフェアベルゲンの事もあるから、直接の方が安心です。
      任せてください。

(なぎさ)ギルドの窓口はティオだから、よろしくお願いします。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      はい、和服の竜人の奥方様ですね。承知致しました。

(なぎさ)じゃあ、冒険者ギルドに行くね。何かあればベースキャンプに。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      はい、よろしくお願いいたします。

(ユエ)私は本部に寄ってベースキャンプに戻るわ。

(なぎさ)ボクも本部には、最後に顔出しとわ。
 

 ユエと別れ、冒険者ギルドに行く。
 もう、表で皆待っていた。

(なぎさ)ありゃ(笑)お待たせしました。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      いえいえ、そんな事はないです。
      自転車、出来たんですよね(笑顔)

(なぎさ)あぁ、出来たよ。荷車も出来てる。とりあえず4種類。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      よ、4種類も!(驚)

(なぎさ)とりあえず自転車出すね、何台要る?

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      何台?1台じゃなくて?

(なぎさ)うん、それぐらいの在庫あるよ。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      か、各5台とか……

(なぎさ)宣伝用の展示品と試乗車は?

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      へっ?……じ、じゃあ、各10台とか、あはは(大汗)

(なぎさ)………………………………………………………………

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      あはは(汗)無理……ですよね?(滝汗)

(なぎさ)…………………………………………………………………………

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      う、うっ……(冷汗)

(なぎさ)・・・あるよ(ニヤリ)

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      やっぱり……えっ?今、なんと?

(なぎさ)だから、あるよ。安心して(笑顔)

(冒険者一同)あるんかい!!

(なぎさ)はい、これ。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      ま、マジだ、マジである!(驚)

(なぎさ)荷車は?

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      か、各10台、なんちゃって。いくらなんでも……

(なぎさ)はい。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      ほんとに有るうぅぅぅっ!!!(驚)

(なぎさ)で、ここからなんだけど。


 なぎさは自転車と荷車を連結させてみる。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      こ、これは凄い!

(なぎさ)人力でも、こうやって自転車にも連結出来る。
    このレバーはブレーキ。速度を落とす時に握れば良い。
    右と左、別々で操作出来るから、曲がりやすいと思う。
    自転車と連結したら、自転車のブレーキと連動するから止まりやすいと思う。
    で、この魔石はロック用。
    タイヤを完全にロックするから、これを2回触ると動かなくなるから便利でしょ?
    動かす時は、魔石を4回触れば良い。
    回数が多いのは、うっかり触れたり、何かが触って誤作動するのを防止する為。
    でも気はつけてね。過信はしないで。
   
(冒険者:男①)これだと、かなりの大物も運べる。今までみたいに諦める必要がねぇ!!

(冒険者:女①)非力な私達でも、かなりの量が運べるわ。

(冒険者:男②)誰が非力だって?(笑)

(冒険者:女①)そんなに死に急がなくても良いのに(氷のような目)

(冒険者:男②)誰だ、姐さんにそんな事言う奴は!

(冒険者一同)お・ま・え・だ・よ(爆笑)

(なぎさ)非力でも大丈夫だよ(笑)あの石、5個ほど載せてみて。

(冒険者:男③)こ、これをか?

(なぎさ)そうそれ。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      お前ら、やれ!

(冒険者一同)あい!


 数人がかりで、やっと載せる。

(なぎさ)うーん、そうやねぇ……あなた、何歳?

(少女)へっ?私?まだ5歳よ。

(なぎさ)これ、引いてみて(ニヤリ)

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      なぎさ様、流石に無理ですよ。まだ5歳の子供ですよ?

(なぎさ)まぁ、良いから。ほら、お願い(微笑み)

(少女)は、はい……


 その少女が荷車を引きだすと……動いた!特に力むこともなく。

(少女)え??

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      ど、どういう事ですか?何が起こってるんだ?

(冒険者:男③)嘘だろ?!まだ5歳のガキだぜ??

(なぎさ)魔法を付与して、誰でも軽く引けるようにした。ただ、少しは感じるよ?
    荷物が落ちたのが気付かないと意味ないから。
    今は、あの青い魔石を目一杯回してあったから、こんな事が出来た。
    使いやすい手応えになるように、青い魔石を回して調整してね。

(冒険者:男④)す、凄げぇぇぇっ!!これなら載りさえすれば、どんな大物でも楽に運べるぜ!!

(冒険者:女①)しかも、手応えは調整出来るときた!こんなのアーティファクトじゃない!

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      お前ら、変な気を起こすなよ!
      ギルドカードに記録は残る、意味分かるな!!

(冒険者一同)はいっ!


 石を元に戻す。

(冒険者:男①)あれ?なんか動いたぞ?


 荷台を押さえてみる。

(冒険者:女②)あぁっ!アンタ壊したんじゃないだろうねぇ。

(冒険者:男①)そ、そんな事はしてねぇ!

(なぎさ)あぁ、それ、サスって言って、クッションの役目をする機能なんよ。
    荷物を少しでも傷めにくくするための仕組み。

(冒険者:男②)も、もはや国宝級じゃねぇか?これ。

(なぎさ)あはは。重い荷物なら、この仕組みの方が良いからね。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      こ、これ、いくらで売れば……いや、貸し出せば……

(なぎさ)任せるよ。皆んなが気楽に使えるぐらいにしてあげて(微笑み)

(冒険者一同)なぎさ神様!!(感涙)

(なぎさ)じゃあ、後はよろしく。あっと、これ、忘れてた。


 なぎさは例の箱を取り出し、一通り説明した。
 その後、識別装置を取り付け、賞金首を登録した。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      わ、分かりました。早速専用印を作ります。
      もう本部ギルマスやりません?ギルドあげます。
      その方が絶対良いですよ!

(なぎさ)いや、気楽にやりたいから遠慮します。

(冒険者:女①)アンタが元締めになってくれたら、ここに居る皆んな、アンタに命預けるけどな(ニヤリ)

(冒険者:男①)そうだな、アンタになら命、預けても良いぜ(笑顔)

(冒険者:女②)金も女も思いのままだよ?今晩どうだ(ニヤリ)

(なぎさ)ユエに殺されるのでやめときます(笑)

(冒険者:女③)なんだ、アンタも尻に敷かれてるクチか(笑)

(なぎさ)12人の嫁の尻に敷かれて、足で踏まれてまふ(爆笑)

(冒険者:男③)同士よ!(大爆笑)

(冒険者:女①)嘘つけ!アンタ、嫁もらう甲斐性もないだろが(爆笑)

(なぎさ)じゃあ、本部ギルドに行くので。


 そう言って立ち去ろうとしたら、
 なぜか、両腕を女冒険者にガッツリ組まれる。

(なぎさ)えっ?

(冒険者:女①)何寝言吐いてんだ?なぎさ神様(ニヤリ)

(冒険者:女②)今から飲むに決まってるでしょ!なぎさ神様(ニヤリ)

(なぎさ)いや、本部ギルドに……

(冒険者:女①)んなもん、後でいい!飲むぞ!なぎさ神様(ニヤリ)

(冒険者:男①)俺の奢りだ!盛大にやろうぜ!

(冒険者:男②)ちょっと待て!俺も奢る!なぎさ様に奢ったとなると、箔が付く!

(冒険者:男③)俺も混ぜろ!さっき大物仕留めたから、金はある!


 微笑みながら、前から歩いてくる4人組女冒険者パーティ。
 良い笑顔だ、凄く良い笑顔だ、なのに目が怖い。
 肉食獣の目だ、完全に捕食者の目だ(怖)

(なぎさ)あのう、お酒はメチャクチャ弱いから……

(冒険者:女①)なっ!マジか!(嬉)

(冒険者:女②)既成事実のチャァァァンス♡

(なぎさ)ウソぉ~ん(涙目)

(冒険者:女③)いいわぁ、その目。お姉さん、ゾクゾクしちゃう♡

(なぎさ)いやぁ~ん(半泣)

(4人組女パーティ)
      剥けぇぇぇっ!!!(嬉)

(なぎさ)やめてぇ~、お婿さんに行けなくなるぅ~(涙)

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      まだ嫁をもらうんですか?なぎさ様。

(なぎさ)ユエ次第っすね。奥方筆頭ですから。

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      そうですねぇ……(遠い目)


 この隙に逃げようとしたなぎさを女冒険者たちが取り囲む。
 さりげなく流れに乗ったハズなのに……
 女の勘、恐るべし!
 仕方なく付き合う事にした。
 まぁ期待通り、予想通りのどんちゃん騒ぎ。

(なぎさ)これで良いんか?ギルマス?

(王都ギルマス《冒》:女 ナタニア)
      にょお?今日は構わん、納品記念にゃ!めでてぇ~日は飲むに限りゅ!いひひっ(酔笑)

(なぎさ)アンタも飲んでんかい!

(王都ギルド職員《冒》:女 マタニア)
      ウチのギルマスがすみません。

(なぎさ)いえいえ、シラフな人が居て助かります。

(王都ギルド職員《冒》:女 マタニア)
      ??私はお酒にメチャクチャ強いですから、まだ10杯目です(真顔)

(なぎさ)帰りたい(涙目)


 宴会が終わったのは日付が変わった深夜だった。

(なぎさ)今から本部ギルドに行くのもなぁ……まぁ良いか、アーミアだし(微笑)
    しかし、本部ギルドって言いにくいというかなんというか……
    ギルド本部じゃアカンのか?


 そんなことをボヤキながら、本部ギルドに行く。

(なぎさ)アーミアぁ~、居るかぁ~(笑)って、寝てるよなぁ~(笑)


 なぎさは気配を消し、ギルマスの部屋に行く。

(なぎさ)執務室、な訳ないわなぁ~。ほら(微笑)奥だな奥(笑)


 そう言うと、一番奥の部屋に行く。
 そこのベッドにはアーミアがイビキをかいて寝ていた。

(なぎさ)ほらな。どうすっかなぁ(ニヤリ)


 そぉ~っと近づき……
 耳元で。

(なぎさ)わっ!(ニヤリ)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ふぎゅわ!!

(なぎさ)はあぁ~い(ニヤリ)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      @#&¥$%*〒€々♪〆!

(なぎさ)おはよう。清々しい目覚めやね(爆笑)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      どこがだよ!!!(涙目)

(なぎさ)で、自転車と荷車、ユエのブランドの事なんだけど。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      今、何刻だよ!!(半泣)

(なぎさ)うーん、分かんない(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      2刻半だよ!深夜だよ!!その笑顔、ムカつくわぁ~!!!(涙)

(なぎさ)話を進めるよ(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      人の話を聞けよ!!

(なぎさ)ユエから聞いたと思う。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      だ・か・ら、聞け!

(なぎさ)そういう事なんで、よろしく。じゃあ帰るね、おやすみ(微笑み)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      待てや!この鬼畜!!

(なぎさ)どうしたん?(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      どうしたん?じゃねぇわ!!
      こんな夜分にいきなり来るわ。
      "そういう事なんでよろしく"で帰ろうとするわ。
      って、何やってんだよ!

(なぎさ)ん?お腹減ったから、ここに丁度いい豆と干し肉があったから食べてる。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ぬわぁぁぁぁっ!!それ、金貨10枚する最高級品だ!
      昨日ハイリヒの女王が挨拶に来た時の貰い物だぞ!(涙目)

(なぎさ)ならいいやん。あっ!もう無くなった、おかわり(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なああぁぁぁっ!それで全部だよ!!まだ食ってなかったんだぞ!!!(半泣)

(なぎさ)それで未開封だったんだ!(驚)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なんで驚いてんだよ!普通、分かるだろ!!悪魔!!!(涙)

(なぎさ)じゃあ、ツマミが無くなったから、帰るね(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ぶっ殺す!ずぅぇぇぇったい、ぶっ殺す!!(泣叫ぶ)

(なぎさ)あっ!これ、リリアナからの預かり物。さっきのと同じになっちゃうけど。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      はあぁ?


 そこには、さっきあった物と同じ物があった。しかも5倍の量で。

(なぎさ)ミケルナさんと仲良く分けてね。独り占めするなよ?
    それと、これはボクから。異世界料理の中のおつまみなんだけど、
    こっちの世界の材料で再現した。
    とりあえず試食品、はい。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      あ、あぁ。うん?これ、美味いな。こっちも美味い。

(なぎさ)それは味付けして漬け込んで、燻したんよ。味付き燻製かな。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      よく出来てんな!材料は何なんだ?

(なぎさ)右手のが"クラーケン"左手のは"オクトパス"

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ぶっ!何食わすんだよ!!

(なぎさ)??でも美味しいでしょ?お酒のアテとかオヤツに食べたりするんよ。
    調理してみたら、再現出来た。シアのおかげだよ。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      マジで聞く。マジな話か?ネタじゃなくて?

(なぎさ)あぁ、マジっすよ。ボクの好きな食べ物だし。
    クラーケンとオクトパスが居たから、とっ捕まえて、研究した。
    とりあえず獲れるところは、旧サスティナ帝国のアイルトン子爵家次女セリナが領主になった場所の沖合。
    そこの領地の名産品として売り出す話があるよ。
    先では5分割になり、最東部がセリナの領地になる予定やけど、まずそこの名産品として売ろうとなった。
    ひょっとしたら、このまま3分割で終わるかも知れんし。
    今のところ、開発開拓費はハイリヒだけど、独自の分は各領地の負担になるから。
    これは領地の名産品になるから、領地の負担やわ。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      って事は、権利金が発生してると。

(なぎさ)あぁ。まず、ギルドの食堂あたりから宣伝して、売り込んでくれる?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      はっ、ははは、あははは。任せろ!
      これは売れるぞ!酒のツマミにもちょっと良い。
      アイツらはまず酒だ!これは絶対当たる!!

(なぎさ)とりあえず試食品、5kgづつ置いていくから、王都から攻めて。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      任せろ!日持ちは??

(なぎさ)大体2ヶ月、そう保つように加工した。保管は注意してよ?湿気と高温、直射日光はダメだよ。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なら普通だな。忠告はするが、心配ないな。

(なぎさ)後これな。


 なぎさは例の箱を出し、使い方を説明した。
 新しい商売も。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      お前、神か?こんなもん、アーティファクトじゃねぇか!

(なぎさ)識別装置は?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      当然頼む。

(なぎさ)自転車や荷車とかの説明は?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      大丈夫だ。ギルドからも説明を聞いた。
      各10台置いて行ってくれ。徹底的に売り込む。
               
(なぎさ)了解っす、姐さん(笑顔)


 用が終わったので、ベースキャンプに戻る。
 そこには鬼のユエ達が居た。
 経緯を話すと、大爆笑された。

  
 
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