自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章後編 ハイリヒ王国復興編

商売、本格始動!④

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 それから10日後、満を持して"魔動車"を投入する。
 サスもリッジドサスが普通に作れるようになり、初代魔動車を投入することにした。
 ボールベアリングの精度はかなり上がり、最低限満足が出来る性能に達したからだ。
 荷車、馬車の改良版も投入したところだし。
 軸受けをボールベアリングに変更し、一度の航続距離も飛躍的に伸びただけに、
 お貴族様に爆発的に売れた。
 そこで、そろそろ"魔動車"を投入してはどうか?という事になったからだ。
 価格はギルドと相談し、金貨200枚となった。
 上位子爵がギリギリ買える値段だ。
 払い下げの中古車を先で売る事も考慮した。
 中古車が出回る頃に中古車を金貨80枚で売れば、騎士爵、勲章爵や大店が手が届くからだ。
 流石商人、貴族の懐事情はバッチリ掴んでいるな(笑)
 同時に技術者の育成にも取り掛かった。
 それと同時にサーキットも建設し、レース開催も発表した。
 走行場所は私有地のみ、街中での走行は危険なため禁止の条件付きで。
 また、街中を走れば即没収。
 事故を起こせば二度と購入出来ないどころか、今までの名誉も全て取消し。
 再発行時に名前を晒されるどころか、王宮呼び出しの上、社交界で大々的に発表される。
 こんな危険を犯してまで破るバカは居ないだろう。
 居たとしても、家ごと晒し者である。
 しかし、それではなかなか気持ち良く走れない。
 その為のサーキットであり、レースである。
 サーキットの建設なんだが、リリアナに相談したところ、
 まずは王都郊外に作る事になった。
 早く完成させる為に魔法全開!
 コースレイアウトは自転車遊技場と同じ。
 とりあえずは慣れたレイアウトが良い。
 またこれで同じ場所で何度もレースが出来る。
 組み合わせ次第で数パターンが出来るからだ。
 サーキットの使用はレース以外には解放し、一度の走行台数も制限した。
 
 完成後、発表試乗会を開催。
 街乗りは禁止されている為、気兼ねなく走らせることはここだけになる。
 魔動車には興味があったが、走らせる場所の規制が厳しい為、迷っている貴族も結構居た。
 金貨200枚という金額にも、気楽に走らせられないのならという事も大きな理由でもある。
 それが思いっきり走らせる場所が出来たのだ、俄然盛り上がるのは火を見るより明らかだった。
 早速興味がある貴族達が集まる。
 期待半分、恐怖半分である。
 たしかに夫人のご機嫌を伺わなければいけない貴族も居るわけで、
 いかに口説き落とすか、作戦を練る必要もあるからな。
 って、そっちの恐怖かよ(爆笑)

 待ちに待った試乗会が始まる。
 特になぎさ、シア、フェロ、エンジェに同乗した者は、
 要望があれば、ド派手なパフォーマンスと、軽い模擬レースが経験出来るため、
 ユエ達のに試乗した後、4人に再度試乗を申し込む者も居た。
 そして、そのど迫力に魅せられた貴族は、早速購入予約をした。
 中には本人以上にご夫人が興奮し、ご夫人の方が購入を申し込むという現象まで起こった。
 まいどあり!
 15台が売れた。
 納車は7日後、順次自宅にて行われる。
 と同時にレースの開催を提案すると、早速開催の要望があった。
 レースは4ヶ月後、1ヶ月後にコースを発表すると、購入した貴族達は大喜びした。
 レースとなると勝負である、
 勝負である以上、勝敗は家の名誉にも関わる。
 名誉に関わるなら、準備が必要!
 準備とは?そう、このサーキットの走り込みである。
 となると、ご夫人の目を気にするどころか、堂々と乗りまくれる!
 ご夫人達は、主人に必ず勝つようにと檄を飛ばした。
 この時だけは、本人も大喜びである。
 そして、サーキットの使用料が発表される。
 【練習時】
       走行料:金貨1枚
   スイートルーム:金貨5枚
 プライベートルーム:銀貨5枚
        他は無料
 【レース】
   スイートルーム:金貨50枚
 プライベートルーム:金貨5枚
     座席:銀貨:10枚
      立ち見席:銀貨1枚
 また、サーキット外には無料で観戦できる場所が設置され、
 魔導具で投影する、いわゆるオーロラビジョンが設置される為、
 興味がある人は所得に関係なく楽しめるようにした。
 もちろん屋台も出る、公認屋台は売り上げの1%を納め、
 当然、レストランや持ち帰り専門店も入居している。
 ここはいつも通り、売り上げの20%を納める、
 その収益金はサーキットの維持管理に使われる。
 もちろん、通常時も営業することを伝えると、大喜びであった。
 練習走行やフリー走行に来る貴族や観客も目当てだ。
 いわゆる、皆んなで協力して成功させましょうという参加型イベントにした。
 それだけに、闇屋台の取り締まりは厳しい。
 全て没収の上、近くには二度と出せなくなる為、たった1%をケチるバカは泣きを見ることになる。
 最初は数店居たが、あまりに悲惨でバカらしい結果に、以後そんな不届き者はほとんど居なくなった。
 それでもたまに居るのがなんというか……バカだ(ため息)
 
 また使用料の安さにも大喜び。
 ご夫人達も、このお値段ならと即決で許可をしていた。
 それにあのレストラン等も入る。
 なかなか予約が取れないのに、そのお店が1店舗増えた。
 主人が走らせてる間にお茶会や食事会が出来る。
 使えるのはサーキットに来ている者のみ、チャンスが増えた!
 
 レースの1ヶ月前には次回のコースレイアウトが発表され設定される為、走り込むことが出来る。
 お貴族様からすれば破格の安値で、レースに向けての練習走行も充分出来るとギルドが太鼓判を押した。
 流石は商人、お貴族様の懐事情は完璧に把握している。
 また、レースでの報酬も綿密に計算されている。
 ルールは改造禁止。
 ルール違反、忖度は失格。
 強要した者にも同じ処分が適用される。
 正々堂々と戦いをすることを宣誓した書類に記名しての参戦になる仕組み。
 まずはレース単体での優勝者にスペアの魔石を2つ、記念の盾と旗、順位証明書。
 2位にはスペア魔石1つと記念の盾と旗、順位証明書。
 3位には記念の盾と旗、順位証明書が貰えると宣伝しまくった。

 納車の日を迎え、順次納車していく。
 初回購入特典として、馬車で引く専用荷車、いわゆるトランスポーターをプレゼント。
 ただ載せるだけの、簡単な荷車だが、それが意外にウケが良かった。
 ただ載せるだけ、という事は"丸見え"である。
 それが良かった、いかにも"どうだ!"と言わんばかりだけにやたら目立つ。
 それが貴族達のプライドをくすぐった。
 これもオーダーメイド可能と伝えると、興味を示す貴族も居た。
 流石お貴族様、金持ちっすねぇ~(笑)
 皆、納車翌日からサーキットへ行き、走り出した。
 ご夫人方は食事会やお茶会。
 レストランやスイートルーム、プライベートルームまで毎日満員御礼。
 関係者一同、笑いが止まらない。
 ウハウハである。
 毎日熱心に走るご主人様、毎日あのお店で食事会やお茶会を楽しめるご夫人方、Win-Winである。
 そして1ヶ月が過ぎ、開催コースが発表された。
 コースは"鈴鹿"そこを10周する。
 既に"鈴鹿"以外のコースは封鎖されている為、分かりやすいと好評だった。
 社交界でも魔動車は注目を集めていただけに、当日の有料スペースは立ち見席以外は即完売した。
 アーミア、ミケルナ、ナチナス、ナタニアと祝杯をあげた。
 笑いが止まらない。
 流石は産業ギルド、鴨葱の扱いには一日の長がある。

 また、コースが発表されるまでの1ヶ月間は練習走行を無料で公開した。
 なぎさ達がデモ走行して宣伝する為に、ワザと時間を空けた。
 同時に技術者の育成に入る。
 先では工房の改造パーツやオリジナルパーツの作成も解禁する、
 権利料は他と同じだが、改造パーツは10%、完全オリジナルは5%と発表した為、
 俄然、盛り上がった。
 そりゃ儲かるし、工房の技術力の見せ所でもある。
 
 そしてサーキットには治癒魔法士を常駐させ、無料で治療を受けられるようにし、
 魔動車自体も怪我をしたところでハイヒールで完全完治出来る超安全仕様にしてある。
 当主や次期当主、王族も参戦可能にする為に。
 その為の忖度禁止である。
 シラけるからね。
 後日発覚した場合は、順位の取消し、贈答品の没収、順位は繰り上がり制、
 改めて贈答時に理由も公開されるという鬼仕様。
 没収と言っても返さないだろうから、砕け散る魔法がかけてある。
 まさに鬼畜。
 参加者には、4位以下には自分の順位が書かれた賞状
 9位以下には小さな証明書が発行される。
 "参加した"という名誉を讃える為にね。
 再発行時には、そこに理由と名前が記載された伝令書が付くから。
 社交界では良いネタになるだろう(笑)
 とはいえ壊れないわけではない。
 ぶつければ壊れるし整備もいる。
 工房大喜びである。
 のちに"魔動車整備士""魔動バイク整備士"という、新しい職業が出来ることとなった。

 なぎさは今後の打ち合わせの為、アーミア達と本部ギルドに戻る。
 ユエ達はベースキャンプと言う名の王宮に戻る。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      で、当日は任せろ、オレが仕切ってやる。

(なぎさ)丁重にお断りする(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なんでだよ!

(なぎさ)解説出来るのか?無理だろ?頭悪いし(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      あ、ああ、解説かぁ……って、頭悪くないわ!

(なぎさ)脳筋でしょ?(笑顔)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      誰が脳筋だ!ってその笑顔、ムカつくわぁ~!!

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      なぎさ様、私たちも何かお手伝いしたいのですが。

(なぎさ)じゃあ、当日のアシスタントを頼みたい。
    観客への説明や解説、見どころがある場所をビジョンに映し出して盛り上げて欲しい。
    今から説明するから、覚えてくれる?

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      はい!


 なぎさは解説した。
 それを必死に覚え、反復練習をした。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なぎさ様ぁ~、解説やりたい、やらせてようぅ~(涙目)

(なぎさ)無理でしょ?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      ううぅぅぅっ……

(なぎさ)なら司会する?軽快なトークで煽って盛り上げる、出来る?
    解説担当者とのやりとりなんかも上手く使って。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おぉぉぉっ!それなら任せろ!見せてやるぜ、オレの力!

(なぎさ)成功するかどうかの大事な役目だけに不安だなぁ……

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      その期待、見事裏切って大成功させてやる!

(なぎさ)はいはい。

 
 ベースキャンプ(王宮)に戻る。

(なぎさ)ユエ居る?

(ユエ)何?なぎさ?

(なぎさ)これからの計画を話したいんだけど。

(ユエ)分かったわ、皆んなを集めるね。


 ユエからの連絡で、皆集合した。

(雫・ヤマト)これからと聞いたが、どんな計画だ?

(なぎさ)これからのガッポリ儲ける計画なんやけど、皆にも協力して欲しくて。

(フェロ)ようやく私たちを頼るようになったね。

(なぎさ)あはは。
   
(エンジェ)で、どんな計画だ?

(なぎさ)まず、娯楽部門、これはリバーシ、将棋に続くものやが、
    紙、もしくはそれに準ずるものが出来たら、
    カードゲームなど、色々投入したい。
    他にもあるので、スマホで調べてくれる?


 そう言われ、スマホを出した。
 丁度良い機会だから、ユエ達に今後の投入予定のものを一気に伝えた。

(なぎさ)いくよ?
   【娯楽部門】
    紙の生産が安く出来るようになれば、
     カードゲーム
      トランプ
       七並べ
       ポーカー各種
       ババ抜き…いや、ジョーカー抜きに名前を変えよう(怖)
        (ババ抜きと言った途端に射殺す目で睨まれたんで(冷汗))
       スピード
       大富豪
       ハイ&ロー
       他
     カルタ
     百人一首
     UNO
     花札
      花合せ
      花札
    ボードゲーム各種
     人生ゲーム
     魔動列車ゲーム
     世界一周等
   五目並べ、わかるなら囲碁
   サイコロ
    半丁
    ハイ&ロー
    など。
   【スポーツ部門】
    野球
    アメリカンフットボール
    ラグビー
    フットサル
    バスケットボール
    3on3
    バレーボール
    テニス
    ドッジボール
    卓球
    バドミントン
    ゴルフ
    ミニゴルフ
    グランドゴルフ
    ゲートボール
    ボーリング
    セパタクロー
    ラクロス
    クリケット
    アルティメット
    ペタング
    モルック
    自転車レース各種
    他
 武道大会だけでなく、弓、槍投げ、砲丸投げもしたらどうか?
 短距離走や中距離、長距離走、障害物とか。
 日頃の訓練にも使えるだろうしと。
 高跳び、棒高跳び、幅跳び、リレー、クライミングなんてのもあるよなんてね。
 【文化部門】
    イベント追加
     年越しカウントダウン
     幸運の熊手(家内安全、商売繁盛、安産祈願、祈願成就など)
     初詣(羽子板、蹴鞠も順次投入)
     厄退治
     バレンタイン
     ホワイトデー?
     ひな祭り
     子供の日
     母の日
     父の日
     など。
 【魔動部門】
   魔動車レース(随時追加とクラス分け)
    サーキットレース
    ラリーレース
    砂漠冒険レース
    耐久レース
   魔動バイクレース
    上記に同じ
 クラス分けして開催すればかなりの数が出来るし、混走という手もある。
 共に改造クラスと無改造クラスを作って、クラス別でやりたい。
 最終的には年間王者を出したい。順位にポイントをつけて。
 優勝10、2位8、3位6、4位5、5位4、6位3、7位2、8位1ポイントとして。
 単発やゲーム総合、スポーツ総合、レース総合、全部門総合で。
 もちろん、盾等は単発と同じ。総合になると、更に立派な物にして。
 魔石ぐらい幾らでも作れる。不要なら必要な者に売るなり贈るなりすれば良い。
 ゲーム部門やスポーツ部門は魔石の代わりに欲しいゲームや用品がもらえる。
 優勝はオーダーメイド、2位は高級品、3位には普及品。
 部門や競技の指定は無し、好きなのが選べる。
 お貴族様は普及品なんて要らないだろう。
 ならノブレス・オブリージュで、恵まれない子供達や孤児院、貧民街に寄付すれば良い。
 だから、大会は当然、庶民、貴族混合でやる。
 投入時期はギルドと要相談、色々あると伝えておき、ガッツリ儲けましょうと。
 元々、建国祭や誕生祭はあったので、文化はそれに追加して行こう。
 他にも良いのがあったらどんどん投入、投入時期はギルドと要相談。
 今言ったのは、試作品50セットは出来ているから。
 良いの見つけたら、例の製造システムに登録して。
 

 大まかな説明はして、詳しくはスマホでと説明した。

(フィル)凄い、なぎさ。

(シア)でも、なんで今、言ったんです?

(なぎさ)こういう情報は皆んなで共有した方が良いと思って。

(ティオ)たしかに知っておく方が効率が良い。


 ユエが速攻、アーミア達を呼び出し、再度説明会をするハメになった。
 愕然とするアーミア達だったが、次の瞬間、歓声が上がる。
 特にナチナスさんとエルナムさん。
 流石産業ギルド、商人の理解は早い!
 皆さん目が金貨になってますよ(笑)
 また例の工房対抗戦には力を入れて、技術向上に励ませるとも約束してくれた。
 そりゃ部品の精度が上がれば改良版や新型が出せるから、何度も美味しいわな。
 なので、自転車、荷車、馬車、魔動車の進化スケジュールも話しておいた。
 落ち着け、ナチナスさん、エルナムさん、鼻血出てますよ?ついでにヨダレも(笑)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なぎさ様!

(なぎさ)ん?

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      今日から、貴方は永世ギルド名誉会員だ!

(なぎさ)突然、何言い出す?てか、貴方ってビックリしたわ。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      こんなもん、ギルドにどんなけ莫大な金が入ると思う!
      ここまで貢献した奴を普通のギルド会員にしとけるわけがないわ!

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      全く想像がつきませんね。まるで空から金貨が降ってくるみたいですよ。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      今でも莫大なお金が入って来てます。ギルド全体が物凄く助かっていますが……

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      これは更にその上です。まるで金貨の雨ですよ!

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      オレでも分かる。その為には専門家が要る、それを育てる必要がある。
      専門職が出来りゃあ、雇用も増える。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      最終的に、技術力が上がって国力が底上げされる。

(本部ギルド職員 ミケルナ)
      これは凄い事になる。

(なぎさ)でもこの事は、

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      わぁ~ってる!他言無用だ!我々だけでやる。

(王都ギルマス《産》:女 ナチナス)
      投入時期は任せてください、最高の利益を出してみせます!

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      私たち商人の真価が問われる案件です、お任せください!

(なぎさ)分かった、よろしくお願いします。

 
 流石だ、怖いぐらい気合いが入ってますな。
 それからしばらくして15台の納車が終わった。
 
 第1回という事で、レースは3ヶ月後、使用コースは"鈴鹿"ここを10周すると発表した。
 3回目以降は予定通り、開催1ヶ月前に発表と説明した。
 普段からしっかり走り込めよ(笑)
 オーナーは俄然やる気が出たのか、毎日のように走り込む者も出た。
 迷わないように他のコースは閉鎖しており、今走れるのは"鈴鹿"のみ。
 これは分かりやすいと好評だった。
 エントリーは18台、こちらからは、なぎさ、シア、フェロがエントリーした。
 ってか、購入者全員エントリーするんだ。やっぱりね(笑)
 当然ユナ達も招待し、スイートルームを予約しといた。
 デリバリーはSHIAと甘味処クレハ、完璧である。

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      お父様。

(なぎさ)リサ、レナ、来てくれたんだ、ありがとう。

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      当たり前ですよ、お父様の勇姿を見ないでどうするんですか(笑)

(猫人族 次女 レナ・パトリエット)
      絶対優勝してくださいね、お父様!(輝く目)

(なぎさ)えーあー、ユエ監督と相談かな。

(熊人族 ナジヌ・ルミナ)
      なんでぇ~(不満)

(なぎさ)いきなりぶっちぎりだと興ざめしたらダメやからね。
    "また参加したい!""魔動車買いたい!""買って参加するぞ!"
    って思わせないとダメやん。
    これも商売だからね(ニヤリ)
    ただ、ド派手なパフォーマンスはする予定だよ。
    まぁ他のお貴族連中も、かなり走り込んだのも居るから、
    その辺、上手くやるよ。

(豹人族 クリス・アストラ)
      いわゆる接待ですね(ニヤッ)

(犬人族 ラチア・ストラス)
      ほぼ出来レース(ニヤリ)

(狐人族 長女 ティナ・スタシア)
      バンバン売り込まなきゃですもんね(ニヤリ)

(狐人族 次女 ルナ・スタシア)
      財布の紐を緩めにゃきゃ。ですよね、分かります(ニヤリ)

(蛇人族 リナ・オスマヤヒ)
      ハイリヒの貴族は財布です(ニヤリ)

(蛇人族 フェラ・オスマヤヒ)
      ガッポリ儲けましょう、お父様!(ニヤリ)

(なぎさ)内緒だよ(笑顔)

(子供達)はーい(笑顔)

(親一同)・・・(遠い目)


 そろそろ開始の時間が近づく。

(なぎさ)ユエ、どうする?

(シア)そうです、作戦はどうするんです?

(フェロ)盛り上げなきゃダメだしね。

(ユエ)そうねぇ、とりあえずポールショット?だったっけ?
   それはポールポジションのシアが決めて。
   なぎさはスタートミスで3位から4位に下がる。
   フェロはそのまま5位キープかな。
   そこから巻き上げる感じで。

(なぎさ)了解。ド派手なパフォーマンスは即やって良い?

(ユエ)ええ。で、なぎさはファイナルラップ?でクラッシュね。使い方、合ってる?

(なぎさ)合ってるよ。ってかコースアウトして、最下位でゴールって手もあるぞ?1台ぐらい抜くとか。

(フェロ)それ良くない?ド派手にパフォーマンスするんだから、コースから飛び出して最下位、
    なんとか追い上げ1台だけ抜くって。

(ユエ)なぎさ、出来る?

(なぎさ)ああ、可能やよ。クラッシュから1台抜くまでのどれかって、作戦に幅を持たせよう。

(シア)どんなストーリーで行きます?

(なぎさ)シアとボクとでトップ争いしよう、抜きつ抜かれつで。
    で、ファイナルラップでシアを抜くためにメインストレートで飛び出し、
    1コーナーに横並びで突入するが、踏ん張りきれずにコースアウト、クラッシュかコースに戻るが最下位に落ちる。
    だから、ボクはアウトから行く、シアはインから突入ね。
    被せ気味に車体半分以上前に出すけど、外に外れるから、シアはぶつからないように慎重にね(ニヤリ)

(シア)了解です。任せなさいです!

(雫・ヤマト)いわゆるスリップストリームとか言うのを使うんだな。これは盛り上がるぞ(笑顔)

(ユエ)フェロは前に1、2台挟んで。お貴族様にも華持たさなくちゃね(ニヤリ)

(フェロ)了解。お貴族様2人ほどとバトって、状況次第で1、2台、前に出して盛り上げるよ。

(ティオ)しかし、こんな手心を加えられてるとは思わんだろうのう(笑)

(なぎさ)あはは、ただねぇ~(ニヤリ)

(玲・アカギ)商売だからな(ニヤリ)

(椿・シナノ)しかし、かなり走り込んだ連中も居るから、油断は禁物だ。

(なぎさ)もちろん、勝手に競り合ってくれるのを望む。確定事項はボクだけだ。

(シア)いえ、別にトップ争いでなくても私との競り合いは盛り上がると思うです。

(なぎさ)それは言える。見どころのあるのをビジョンに映し出すからね。

(フェロ)よし、それで行こう。

(ユエ)こちらからも状況を伝えるわ。


 そろそろ時間だ。
 初レースは予選をせずに、くじ引きでスターティンググリッドを決めた。
 各車ピットから順番通りに出てくる。
 そのままフォーメーションラップに入っていく。
 会場では、アーミアが司会をしている。
 じっくり魔動車が見れるだけに、否が応でも盛り上がってくる。
 そしてメインストリートに戻ってきた。
 各車、指定の位置に止まる。綺麗な2列に並んでいる。
 スタートの合図は正面上部に設置されたシグナル4つ。
 順番に一つづつ点灯し、それが消えたらスタート。
 さあ、点灯した。
 1つ、2つ、3つ、4つ、ブラックアウト!
 一斉に魔動車18台がスタートする。
 と同時に観客から歓声が上がる。
 いわゆるクラッチは付いていないから、動けない魔動車は居なかった。
 ただ、シフトチェンジは必要にした、いわゆるセミオートマチック。
 何故って?その方が面白いから。
 フルオートマチック車も作ってあるよ?
 どっちでも参戦可だから、使いやすい方で。
 ちなみに
 なぎさ:セミオート
 シア:セミオート
 フェロ:フルオート
 予定通り、シアが素晴らしいスタートでポールショットを決める。
 なぎさは派手にホイールスピンをして4位に下がり、フェロは無難にスタートを決め、なぎさの後ろに付く。
 魔動車が行く先々で、もの凄い歓声が上がる。
 魔動車にはドライバーの名前が書いてあるが見にくいので、
 デカデカと好きな番号と家紋を書いておいた。
 アーミアの司会が盛り上げる。
 と同時に、見どころがビジョンに映し出される。
 アーミア、意外だ。
 そんな才能があったんか(笑)

(ユエ)そろそろ行って、なぎさ。

(なぎさ)了解!


 なぎさがペースを上げる。
 3位のマシンにくらいついた。

(なぎさ)ん?あの家紋?
    ユエ、前に居るのって(ニヤリ)

(ユエ)ええ、アイルトン子爵家次女セリナね(笑)

(なぎさ)もう買ったんだ(笑)

(ユエ)貴方への忠誠心からじゃない?(笑)

(なぎさ)なら、お礼しなきゃね(ニヤッ)

(ユエ)やっちゃってぇ~(笑)


 なぎさはコーナーというコーナーで襲いかかる。
 襲いかかるだけ。
 抜かないところがたまらなく鬼畜ぅ~♡

(セリナ・アイルトン子爵)
      ひいっっっっ(涙目)な、何、何?誰よぉ~(半泣)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      さぁ~激しいバトルが繰り広げられているぅ~!
      魔動車No.42、セリナ・アイルトン子爵に魔動車No.2、なぎさが襲いかかるぅ~!!

 
 バックミラーとルームミラーの代わりになるモニターが運転席に内蔵してある為、後ろは見える。
 モニターの下には数字が表示されている。スピードメーターだ。
 フロントガラスの右隅下には順位が表示される。
 助手席との間のダッシュボードにはモニターがあり、トリップメーターになっている。
 いわゆる整備の目安になるようにしてある。
 後にアップグレードされ、タイムが表示出来るようにもなるんだが、
 まだ正確な時間の測定が出来ないので、今は距離だけである。
 
 
(セリナ・アイルトン子爵)
      誰?誰?No.2って誰よぅ~(半泣)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      さぁ~最終コーナーを立ち上がってくる!もはやベタ付きだぁ~!!
      1コーナーで抜くのか?それとも、このメインストレートで行くのか?


 スリップに入るなぎさ、もはや泣いているセリナ。
 そして、スリップから抜け出し外側から一気に抜き去った。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      行ったぁ~!外から抜いて行くぅ~!!
      メインストレートで豪快に行ったぁ~!!
      これでなぎさは3位になったぁ~!!

 豪快なオーバーテイクに観客席から大歓声が上がる。
 各ビジョンの前の観客達も立ち上がって歓声をあげた。
 もちろんサーキットの外の無料観客スペースでも、お祭り騒ぎ。

(少女)行けぇ~!!なぎさ様ぁ~!!!

(ユエ)次、誰だと思う?(笑)

(なぎさ)その反応からして、カイル?なんちゃって(笑)

(ユエ)当ったりぃ~!!(笑)

(なぎさ)2台も買ったんだ、アイルトン子爵家。いやはや、まいどありぃ~(笑)

(ユエ)ちょっとは可愛がってあけてね、なぎさ(笑)

(なぎさ)はぁ~い。今やろ?(ニヤリ)

(ユエ)今も、普段もよ(爆笑)
 
(なぎさ)ユエ、カイルって結構上手いな。

(ユエ)たしかにね。騎士だけに運動神経と適応能力は高いみたいね。

(なぎさ)死ぬ気で走り込んだな(笑)
    コース使用料もまいど!やね(笑)

(ユエ)あはは(笑)言えてる(爆笑)


 2周目のシケインでカイルに追いついた。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      さぁ~魔動車No.2、なぎさの快進撃が止まらない!
      今度は2位、魔動車No.43、セリナ近衛騎士団長カイル・ハイランドに追いついたぁ~!!
      今度はどこで抜くのかぁ~??


 ベタ付きで最終コーナーを立ち上がってくる。スリップに付くが……なかなか行かない。

(セリナ近衛騎士団長カイル・ハイランド)
      わっ!わっ!わっ!わっ!来たよ、来ちゃたよ、魔動車No.2。
      一体誰?誰だよ?(涙目)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      まだ行かない、まだ行かないのか?行けないのかぁ~!


 おおっ!と観客が息を飲む!

(ユエ)温まったわよ(笑)

(なぎさ)だな(ニヤリ)
 

 一気に外側に飛び出し、横並びになる。

(セリナ近衛騎士団長カイル・ハイランド)
      嫌ぁ~!!(半泣)

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おっと!行ったぞ!どうする?どうなる?
      これは1コーナーでのブレーキ競争だぁ~!!
      どっちが勝つんだ!どっちが前に行くんだぁ~!!


 もはや観客の視線はこの2台に釘付け。ビジョンにも映し出される。

(少年)行けぇ~!なぎさ様ぁ~!!抜いちゃえぇ~!!!

(なぎさ)悪いな、カイル(ニヤリ)

(セリナ近衛騎士団長カイル・ハイランド)
      にやぁ~!!!(泣)

 
 ブレーキングで少し前に出るなぎさ。
 そのまま外側から抜いて行った。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      抜いたぁ~!勝ったのはなぎさだぁ~!!外側から豪快に行ったぁ~!!!


 見事なオーバーテイクに地鳴りのような歓声が起こる。
 そして、次。シアに襲いかかる。
 シケインの4つ手前のコーナーで追いつく。
 そこからが見せ場!ド派手なパフォーマンス劇場の開幕だ。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      さぁ~、後はトップを走る魔動車No.4シアのみ!
      どうなるんだぁ~!どんなドラマが待ってるんだぁ~!!

(なぎさ)行くよ、シア!

(シア)了解です!


 まずは挨拶代わりのシケイン攻防戦。
 ベタ付けのままシケインに向かい、飛び込みで横並びになる。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おぉ~っと!そこで行くか!そこで行っちゃうのかぁ~!!


 内側に飛び込むなぎさ、外側にシアだが、ここはシケイン、かぎ型になっている。
 内側に入るという事は、次は外側になる。
 飛び込みで前に出るなぎさ、しかし、すぐ次で内側に飛び込んだシアがトップを取り返す。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      内側から行った!いや、すぐ内側にシアが飛び込みトップを取り返したぁ~!!


 それは単なる序章と言わんばかりに全コーナーでトップが入れ替わる。
 時には横滑りしてないか?というようなド派手な展開で。
 これには他の貴族達も大歓声を上げた。
 もはや、家の名誉も派閥も関係ない。
 ただただ繰り広げられるバトルに夢中になる。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      さぁ~、もうすぐ残り1周、最終周をファイナルラップというそうです。
      目の前のラインを超えたら、泣いても笑ってもファイナルラップのみ。
                

 最終コーナーをシアが先頭で立ち上がってくる。
 すぐ後ろになぎさがベタ付きで走っている。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おっと!魔動車No.4、シアが先頭で立ち上がってきたぁ~!
      しかし、すぐ後ろに魔動車No.2、なぎさが居る!
      これはどうなる?どうする?なぎさ、シア!
      今、ファイナルラップに突入ぅ~!!


 なぎさが内側から行こうとしたところをシアも内側によりブロックするが、すぐ逆へ振ったなぎさが外側から抜きに行く。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おっと!なぎさは内側から行くと見せかけて、外側に振ったぁ~!!
      横並びになる!これはまた、1コーナーでのブレーキ競争だぁ~!!!


 観客のボルテージが最高潮を迎える。
 なぎさが前に出る。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なぎさが前に出る!また、勝者はなぎさ……


 と、誰もが思った瞬間、曲りきれずにスピン、コースアウト。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なんて事だぁ~!なぎさがスピン!なぎさがスピンしてコースアウトしたぁ~!!


 観客席から悲鳴が上がる!
 もはやこの世の終わりみたいに落胆する者もいる。
 しかし、砂煙の中から、ノロノロとコースに戻ってくる魔動車No.2、なぎさ号。
 コースに戻った時、最下位の魔動車が前を横切り抜いて行く。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      なんとかコースに戻れた魔動車No.2、なぎさ。
      しかし順位は大きく落とし、最下位になってしまったぁ~!


 しかし、どこからか拍手が起こり、散々見せ場を作ったなぎさ号に歓声を送っていた。
 その応援を背に、なぎさ号はペースを上げて走り出し、
 シケインで追いつき、最終コーナーを17位の魔動車にベタ付きで立ち上がってきた。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      おぉぉぉっ!なぎさはまだ諦めていない!1台でも抜くつもりだぁ~!!


 また観客が釘付けになる。
 最下位争いといえど、緊迫している。
 必死ににげる79号車、喰らいつくなぎさ号。
 なぎさが内側に振り、横並びになりかける。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      これは凄い!最下位争いといえど、侮れない!
      どっちだ?どっちが先にこのラインを走り抜ける!!


 横並びでラインを超えた。
 観客が息を飲む。
 勝ったのはどっちだ?!

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      こ、これは同着?か?
      魔法でしっかり確認してみましょう。


 ビジョンに映し出され、スローモーションで動かされる。
 どっちだ?食い入るように見る観客達。
 ラインが映り出す、ゆっくり、ゆっくり。
 そして、拡大される。
 なんと、先に魔動車の先がラインを超えたのは、なぎさだった。
 目で見てもわからない。
 拡大して、やっと分かるレベルに観客達は熱狂した。
 拍手と大歓声が起こり、棚ボタで79号車もヒーローになった。
 良かったな、79号車(笑)
 誰だろ?79号車。
 と思っていたら、なんと、ジル・アイルトン子爵だった!
 3台も買ってくれてたの?
 いやはや、ありがとうございます。

(アイルトン子爵)いやはや、参りましたな。流石、なぎさ様。

(なぎさ)いえいえ、アイルトン子爵様こそ。しかも3台も買ってくれたのですね、ありがとうございます。

(アイルトン子爵)いやまぁ、セリナに強請られましてな。
        本当は私だけ、こっそり楽しむつもりだったんですが(笑)


 そこにアイルトン子爵家長女カリナが走り寄ってきた。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      お父様、お疲れ様です。
      なぎさ様!凄かったです!たまりませんでした!!濡れました!!もうびしょびしょです!!(照)


 おい、子爵家の長女がそれはどうかと思うぞ。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      お父様!私も欲しいです!私もやりたいです!


 魔動車だよな。レースをやりたいんだよな?姦りたいじゃなくて。

(アイルトン子爵)いや、それは、その……。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      いいじゃないですか!セリナには買ってあげたじゃないですか!!

(なぎさ)危ないですから、長女という大事なお立場では、ねぇ。

(アイルトン子爵)そ、そうだぞ。お前にはもう、許婚が居るじゃないか。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      私、知ってますからね。
      超安全仕様、王族が乗っても大丈夫。
      レース後は治癒師のチェックと治療付き。
      骨が折れても完全完治、後遺症どころか傷すら残らない。
      よって、絶対死なない。
      なぎさ様の言い付けを守れば、魔動車は潰れても絶対安心だって。
      大体、お父様だってしてるじゃないですか!
      妹には買ってあげたのに、なんで私だけ!!(静怒)
      それにセリナがNo.42なのは、私も興味があるからNo.41はダメって言ったんですからね!

(なぎさ)・・・・(遠い目)

(アイルトン子爵)あは、あはは、はぁ~(ガクッ)

(なぎさ)絶対口外しませんか?ちゃんと買ったって言います?

(アイルトン子爵)??はぁ。

(なぎさ)じゃあ、私から1台プレゼント致します。
    カリナ様がお使いください。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      えっ?……う、嘘!良いのですか?(輝く目)

(なぎさ)これも何かの縁ですから。他の人はダメですよ。

(アイルトン子爵家長女 カリナ)
      ありがとうございます!なぎさ神様!絶対口外いたしません!
      誰にも言いません!誓いを破ったら、殺してください!!(嬉)

(なぎさ)いやだから、そういう物騒なことを言うのはやめようか(汗)


 そして式典が始まる。リザルト(順位)が発表される。
 優勝:シア 魔動車No.4
 2:セリナ近衛騎士団長カイル・ハイランド No.43
 3:セリナ・アイルトン子爵 魔動車No.42
 4:フェロ 魔動車No.6
 5:近衛騎士団団長シューマン・マクレガー 魔動車No.89
 6:ミウナ・リルクレア伯爵 魔動車No.100
 7:アルムン・ラムダ子爵 魔動車No.92
 8:フェアリ・インフィニ子爵 魔動車No.123
 特別賞:ジル・アイルトン子爵 魔動車No.79
     なぎさ 魔動車No.2

 そして、上位3人と家の者2人が呼ばれ、表彰台に順に上がる。
 それぞれ、盾、旗、景品の目録が渡された。
 拍手喝采、大いに盛り上がったところで、アーミアから重大発表がされた。
 ポイント制である。
 来年より
 優勝:10ポイント
 2位:8ポイント
 3位:6ポイント
 4位:5ポイント
 5位:4ポイント
 6位:3ポイント
 7位:2ポイント
 8位:1ポイント
 が与えられ、年間王者を決めるという制度
 もちろん、優勝、2位、3位には同じ物が送られる。
 魔動部門はNo.1が居ない。
 これは年間王者だけがつけられるナンバー、
 シルバーの1だと、その単なる魔動部門の年間王者、
 しかし、王冠付きのゴールドだと魔動部門総合年間王者に与えられるナンバーと説明。
 また、これ以外にも、スポーツ部門、娯楽部門にも適応され、
 そこでも年間王者が決まり、最終的には全てを対象にした総合部門も新設されると発表された。
 貴族達は歓声をあげて喜んだ。
 "年間王者""総合年間王者"の言葉に前のめりで食い付いた。
 目論見通りである。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      盾をよく見てください。
      今回、"王歴573年8の月 第1回魔動車レース 鈴鹿"
      と、順位、家名、名前が彫られています。
      旗にも刻まれています。是非、飾ってください。
      また、8位までは順位が記載された賞状が贈られます。
      それ以下の方には、参加証明書として順位が記載された書面が渡されます。
      よろしければ記念に残しておいてください。
      参加出来るだけでも財力、名誉の証となりますので。


 思いもよらないサプライズに貴族達は盛り上がった。
 たしかに魔動車が買え、レースに参加出来ることは財力の証となる。
 これはある意味、家にとっては名誉である。
 また、それだけではない。
 得意分野でも適応され、最終的には総合も対象な為、
 逆転もあり得る、これは大きい。
 社交界でも自慢の種になる。
 ただ、財力が誇示出来るものほど、沢山参加出来るほど、財力と能力が示されるだけに家の名誉になる。
 貴族達は"来年と言わず、今すぐ導入してくれ"と要望を出した。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      今、要望がありましたので、このイベントから適応します。
      また色々、新イベントを考えていきますので、皆様是非参加してくださいね。


 流石お貴族様、名誉、財力、能力、誇示に弱い。
 これは儲かる、なぎさ達が儲かれば、ギルドも儲かる!
 アーミアは笑いが止まらなかった。
 ミケルナは早速イベント計画に取り掛かる準備にかかり、
 ナチナスは販売計画を立てる会議を召集する調整に入った。
 次のレースはいつが良いとの問いかけに、早速、来月と帰ってきた(笑)
 慌ててエルナムが走って聞きにきた。

(なぎさ)分かった、開催しよう。第2回はそうだなぁ……"インディ"、距離は30周でどう?
    1周は最短で単純だけに分かりやすいようで、奥が深い。
    簡単に抜けそうで抜いてみろ!だし(笑)

(王都ギルド職員《産》:女 エルナム)
      分かりました!


 アーミアに伝える。
 一瞬、えっ?って顔をしたが、言われてみればと納得し、発表した。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      リクエストに応えて、ちょうど1ヶ月後、コースは"インディ"
      距離は30周で行います。
      単純にして奥が深い。抜けるものなら抜いてみろ!なコースです、ご期待ください。


 一瞬、貴族達もえっ?と反応したが、走ったことがある者は意味が分かった。
 たしかに奥が深い。ほぼ全開コース、たしかにいつ抜くんだ?と。
 それにコーナーが微妙に違う、大きさ、路面の角度、ストレートにまで角度があったりする。

(本部ギルドマスター:女 アーミア)
      コース解放は明日、是非参加してください!


 意味が分からない貴族達も盛り上がる貴族達を見て、とりあえず参加表明をし、翌日から走ってみた。
 早速、言っていた意味が分かった!
 なんだこれは!なんて奥が深い!
 しかも、すぐ壁、その壁が迫ってくる。
 それを怖がってしまうと抜かれる。
 しかし、無策で突っ込むと壁の餌食になる。
 何台かはクラッシュを経験した。
 早速、修理の要請が来た。
 中には買い替える貴族も居た。
 お貴族様の財力ってスゲー(笑)
 しかし、それが良い宣伝になった。
 ぐちゃぐちゃに壊れたのも居たが、軽い骨折程度の怪我しかしなかった。
 即、治癒室に運び込み、治癒師の治療を受けたが、またそれが良かった。
 選りすぐりのエリート治癒師、こんなの怪我に入らんと傷すら残さず完全完治。
 これにより、魔動車の異常なほどの安全性とエリート治癒師の配置による万全の体制が証明された。
 早速社交界で噂になった。
 続々と参加表明が集まり、今回は20台。
 あの後、熱狂した貴族5人が早速購入、参加表明をしてきた。
 そこに、雫・ヤマト、玲・アカギ、椿・シナノが参加し、合計23台で開催されることになった。

(雫・ヤマト)あのコースは好きなんだ。

(玲・アカギ)奥深さが騎士道に通じるものがある。

(椿・シナノ)お姉ちゃん達、固いなぁ。単純に面白いじゃない。
      駆け引きが最大の勝因でしょ。

(雫・ヤマト)あぁ、舐めてかかると相当痛い目にあうからな(笑)


 早速、走り込みを始める雫三姉妹。
 他の貴族達にコースを走り込ます為に、最小限に止めていた。
 あまり多いと走りにくい為、毎日7台程度が走り込みをしていた。
 持ち帰り専門店、レストラン、プライベートルーム、スイートルームとも繁盛し、皆ウハウハだった。

 第2回魔動車レース"インディー"はメチャクチャ盛り上がった。
 それもそうだ、荒れに荒れまくったレースになったからだ。
 23台中12台がクラッシュする上、初めて"イエローフラッグ"と"レッドフラッグ"が振られ、
 "ペース魔動車"まで出たからだ。
 ちなみに"ペース魔動車"はエルムが運転した。
 "イエローフラッグ"をフィルが、
 "レッドフラッグ"はエンジェが担当した。
 事前に出場者には説明をしていた。
 "レッドフラッグ"レース中断。即停止後、指示に従ってピットに戻る。
 "イエローフラッグ"この先注意、追い越し禁止。
 "ブルーフラッグ"レース再開。
 "ブラックフラッグ"反則、即レースから離脱し、邪魔せずゆっくりピットに戻れ。
 "ペース魔動車"この魔動車は追い越し禁止、また、速度を合わせて隊列を組んで走ること。
         もちろん魔動車同士も追い越し禁止。順位はキープする事。
 と。
 観客はアーミアの説明で理解すると、より盛り上がり、熱狂した。
 このレース、雫三姉妹は皆リタイアした。12台中3台は雫三姉妹だった(笑)
 攻めすぎだよ。
 まぁ、トップが次々クラッシュしたんだから、そりゃ盛り上がるわな。
 優勝:アイルトン子爵家長女カリナ 魔動車No.41
 2位:セリナ・アイルトン子爵 魔動車No.42
 3位:ミウナ・リルクレア伯爵 魔動車No.100
 4位:フェアリ・インフィニ子爵 魔動車No.123
 5位:アルムン・ラムダ子爵 魔動車No.92
 6位:キャスト・ダイハルム子爵 魔動車No.695
 7位:マニア・タナトリス子爵 魔動車No.777
 8位:エレン・シグナス子爵 魔動車No.888
 ちなみにそれに
 9位:ノア・トヨタルム子爵 魔動車No.145
 10位:キリエ・マリス子爵 魔動車No.194
 と続く。
 あのう……新領主様方、たまってますのね、鬱憤が(温かい目)

(なぎさ)なんか凄くないか?今回(遠い目)

(シア)あれだけ荒れたのにね。

(フェロ)絶対ストレス溜まってるよ、新領主様(爆笑)

(ユエ)アイルトン子爵が可哀想だったわ、カリナとセリナに挟まれた上に行き場が無くなってクラッシュだもんね(大爆笑)

(フェロ)うわぁ~、容赦ねぇ~って笑った(大爆笑)

(なぎさ)せっかくトップになってたのにな(大爆笑)

(シア)そこが面白かったです。自分の父親を撃墜するんですから(大爆笑)


 そこへジル・アイルトン子爵がやって来た。

(なぎさ)お疲れ様です、アイルトン子爵。怪我は大丈夫ですか?

(ジル・アイルトン子爵)
      なぎさ様、ありがとうございます。大丈夫どころか古傷も治りました。
      凄い治癒師を揃えたのですね。

(なぎさ)思いっきり楽しんでもらいたかったからね。

(シア)しかし、残念というか、なんと言うか(笑)

(ジル・アイルトン子爵)
      あはは(笑)お転婆な娘達で、なんと言うか(笑)

(なぎさ)まぁ、レースに参加する以上、それぐらいが良いですよ(笑)

(ジル・アイルトン子爵)
      しかし私、娘達に恨まれるような事があったのか?と一瞬自問自答しましたよ(笑)

(フェロ)えげつなかったですからね(笑)

(ジル・アイルトン子爵)
      情け無いながら、悲鳴を上げましたからね(笑)
      しかしよく見ると、新領主様ばかりですね、上位が(笑)

(ユエ)かなりストレス溜まってるんじゃない(笑)

(ジル・アイルトン子爵)
      たしかに領地経営は大変ですからね(爆笑)

(なぎさ)コースの方はどうでした?

(ジル・アイルトン子爵)
      いやはや、感心いたしました。
      一件簡単に見えますが、奥が深い。
      速く走るには、かなりのコツと度胸が必要ですね。
      しかもレースとなると、策略が必要になります。
      ちょっとした駆け引きを間違えると、とんでもないしっぺ返しを喰らいます。
      私は大変気に入りました。
      この雪辱は晴らしたいですね(笑)

(なぎさ)まだ3コースありますから、楽しみにしてください。
    それに、固定するとは限りませんから(笑)

(ジル・アイルトン子爵)
      と言いますと?

(なぎさ)例えば、今回の"インディー"と前回の"鈴鹿"を組み合わせるとか。
   
(ジル・アイルトン子爵)
      そうか!"鈴鹿"のような立体交差で繋げますよね!それは凄い!
      是非走ってみたいですね。

(なぎさ)まだ"モナコ""富士""ル・マン"が残ってます。
    ご期待ください(ニヤリ)

(ジル・アイルトン子爵)
      はい、楽しみにしております。
      ご相談なのですが、魔動車は修理出来ますでしょか?

(なぎさ)壊れ具合にもよりますが、可能です。
    今は私が引き受けてますが、技師が育ち次第、専用工房が出来ます。
    工房の腕次第で、改造部品も出てきますよ。
    ゆくゆくは無改造クラスと改造クラスに分ける予定もありますし。

(ジル・アイルトン子爵)
      なんと!それは楽しみが増えました。是非参加します。


 そう言うと、娘達と食事の約束があるのでと帰って行った。
 ジル・アイルトン子爵のピットに行き、魔動車の状態を見た。

(アイルトン子爵家執事長)
      なぎさ様、お疲れ様でございます。
      この魔動車なのですが、修理は可能でしょうか?

(なぎさ)うーん、ギリギリ修理可能ですね。
    ココとココが無事だったので。
    しかし、取り替える事になりますから、それなりの金額になりますが、買い替えより遥かに安く済みますね。
    それと、技師が育つと専用工房が出来、そちらで修理や手入れをすることになります。
    これを直すのが、おそらく工房では限界になると思いますから、そこはご了承くださいね。
    金額については工房と相談します。
    工房に任せた途端に高くなってもいけませんし、安くして技師達が食べていけなくなってもいけませんから。

(アイルトン子爵家執事長)
      もちろん、了承しております。
      なぎさ様は全ての人が幸せになれる事を、常に考えておられるとお聞きしておりますので。


 そう言うと、深々と頭を下げた。

(なぎさ)いえいえ、買い被りすぎですよ。そんなことは不可能ですから。


 なぎさは魔動車をベースキャンプに運ぶように伝えると、ユエ達と甘味処クレハの持ち帰り専門店へ行った。
 流石イベント、凄い行列が出来ている。

(ユエ)今日はやめましょう。

(なぎさ)そうやね。

(甘味処クレハ店員)
      あっ!なぎさ様、ユエ様。ちょっとお待ちください。

(なぎさ)いや、いいよ。他の人をやってあげて。

(ユエ)あぁ……行っちゃった(ため息)

(甘味処クレハ店長)
      なぎさ様、ユエ様。よくいらっしゃいました。さぁ、こちらへ。

(なぎさ)いや、いいよ。他の人をやってあげて。本店にもすぐ行けるから、大丈夫やよ。

(甘味処クレハ店長)
      大丈夫です。専用室がありますから。

(ユエ)専用室?

(甘味処クレハ店長)
      はい、ユナ様から全店舗に専用室を作るように言われております。
      そこはなぎさ様方とユナお嬢様方だけが使えるお部屋です。
      プライベートやビジネスにいつでも使えるようにと。

(なぎさ)はあ……

(甘味処クレハ店長)
      なので心配ございません。ささっ、こちらへ是非。

(ユエ)ええ、わかったわ。行きましょう、なぎさ。

(なぎさ)えっ?あぁ、うん。


 サクっと買って帰るつもりだったが、2階の飲食店へ案内された。

(甘味処クレハ店長)
      こちらが本日の甘味、白ブドウの果実水とレモンのタルト、りんごのパイにございます。
      では、ごゆるりとお過ごしくださいませ。


 そう言うと深々と頭を下げ、出て行った。

(レム)りんごのパイはなぎさが大好物だよね(笑顔)

(なぎさ)あぁ、ここのりんごのパイは絶品だもんな(笑顔)

(ティオ)白ブドウの果実水とな。

(シア)ティオさん知ってます?

(ティオ)あぁ、ブドウとはまた違った味わいがあるのう。妾はこちらの方が好みじゃな。

(リリー)そう言えば、今日のレースなんだけど(ニヤリ)

(雫・ヤマト)言うな、やらかしたわ(笑)

(玲・アカギ)もうちょっと、いけると思ったんだけどなぁ(笑)

(椿・シナノ)お姉ちゃん達、攻めすぎなんですよ。人の事言えないけど(笑)

(雫・ヤマト)一番ド派手にクラッシュしたもんな(笑)

(玲・アカギ)ストレートの端から端まで滑って行くのは初めて見たな(爆笑)

(椿・シナノ)壁が意地悪して止めてくれないんだもん(笑)

(シア)いえいえ、壁に張り付いているのに踏み込んでましたよね(爆笑)

(椿・シナノ)このまま壁使って滑って行けば、いけるかなと(爆笑)

(一同)無理だ(大爆笑)

(フェロ)で、駆動軸を捩じ切ったと(爆笑)

(エルム)何それ、見たかったなぁ(爆笑)

(リリー)そうそう、雫達に話が来てたよ?後、フィル、エルムとエンジェも。

(なぎさ)へぇ~。

(シア)何々?どんなのです?

(リリー)フィルとエルム、それとエンジェには、モデルをやらないか?って。
    後、雫三姉妹はアイドルのオファーがきたよ(笑)

(雫・ヤマト)ぶっ!

(玲・アカギ)は?

(椿・シナノ)私、やる!

(雫・ヤマト)ちょっと待て、椿!あ、アイドルって……

(玲・アカギ)そ、そうだぞ?皆んなの前で歌ったり、踊ったり、なんていうか、破廉恥な衣装とか……

(椿・シナノ)いいじゃん!歌って踊って人気者になってやる!
      レースの前にステージするとかね、
      アイドルレーサー、上等じゃない!

(玲・アカギ)雫姉!(涙目)

(雫・ヤマト)・・・(固)

(リリー)で、モデルの皆さんは(笑)

(フィル)やる。なぎさがよければ。

(エンジェ)なかなか見る目があるな、褒めてつかわそう(笑)

(エルム)私、治癒院に居るんだけど……名前は変えても良いの?

(椿・シナノ)無理にとは言わない、私ひとりでやるから!

(玲・アカギ)止めてよ雫姉!(半泣)

(雫・ヤマト)無理だ、もう何を言っても聞こえてないよ、あの子(涙目)

(なぎさ)フィルはモデルしたい?フィルが後悔しないのが大切だから。

(フィル)じゃあ、やる!応援して(笑顔)

(なぎさ)分かった。がんばれ(微笑み)

(エンジェ)女神の美しさは罪だな。良かろう、引き受けてやる(微笑み)

(なぎさ)悪魔の……

(エンジェ)後でお・仕・置・き♡な、な・ぎ・さ・ちゃん♡(ニヤリ)

(なぎさ)謹んでご辞退致します(怖)

(エンジェ)遠慮するな。なら今、姦ろうか?(ニヤッ)

(エルム)じゃあ、私もやろうかな。でも、"エルム"じゃなく"エリー"で。
    治癒院の事もあるから、名前は変えるわ。


 なんだかんだでやる気満々な連中だった。
 雫と玲は固まっていたが(笑)

 
     
 
 
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