自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第三章 色々な異世界編

何故か繋がった異世界A②

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(なぎさ)これからどうする?

(シア)まず、路銀が必要ですよね。

(フェロ)路銀なら落てますよ(ニヤッ)


 さっき眠らせたBランク冒険者を指刺す。

(冒険者一同)アンタら鬼か!(怖)

(エルム)嘘です。討伐部位を換金してください。


 エルムがとんでもない物を出した。

(ギルド職員:女)こ、これは……

(エルム)えっ?

(ギルド職員:女)
      ど、何処で討伐したんです?厄災とまで言われた"ローパーエンペラー"を。

(エルム)あっ!いや、その……落ちてたのを拾って……

(冒険者一同)嘘だぁ~!!!

(ギルド職員:女)
      落ちてたのを拾ったなら、仕方ないですね。あはは(笑)

(冒険者一同)お前、正気に戻れ!!!

(冒険者:男装)ギルマスを呼んでくる。

(シア)いや、その、それだけは。

(フェロ)私たち、あまり目立ちたくないので。

(冒険者:男装)Uランクってだけで無理だ。

(なぎさ)じゃあ、Fランクで。

(冒険者:男装)もっと無理だよ!!

(ギルドマスター:男)
      何を騒いでいる。

(冒険者:男装)ギルマス、コイツらが……

(なぎさ)逃げろ!

(ギルドマスター:男)
      全ギルドで指名手配するぞ。

(シア)そんなぁ~、お父さん(涙目)

(ギルドマスター:男)
      誰がお父さんだよ!!

(フェロ)じゃあ、お兄ちゃん?

(冒険者一同)なんでだよ!!


 ノリが良いなぁ~。お前ら、嫌いじゃないぜ(笑)
 ギルド職員と冒険者数人が説明する。

(ギルドマスター:男)
      ちょっと来てくれるか。

(エルム)2歩で良いですか?

(ギルドマスター:男)
      そのちょっとじゃねぇ~!!(はぁはぁ)

(なぎさ)もう、面倒くさいのは嫌なんですよ。

(シア)路銀が欲しいので、それさえ貰えば消えますから。

(フェロ)言い値で良いよ。銀貨ぐらいにはなる?

(ギルドマスター:男)
      なるかぁ!アレを出せ、アレだ。

(ギルド職員:女)は、はい!


 そう言うと、Uランク冒険者カードと黒いカードを渡された。

(ギルドマスター:男)
      冒険者カードは知ってるな。
      それと、黒いのは"ブラックカード"だ。
      それを見せると全てがタダだ。
      全額ギルド持ちだ。メシも宿も娼館も。
      使えるランクは無制限。
      どんな高級メシも高級宿も高級娼婦もな。
      もちろん、仕事道具の武器、防具も買いたい放題だ。
      それで買えない物はねぇ。全てギルドの奢りだ。
      家も買えるぞ。
      アンタら5人パーティーか、一人一軒買ったらどうだ。


 すると、フィルが受付にカードを出した。

(フィル)このギルド、買う。

(ギルド職員:女)
      へっ?

(ギルドマスター:男)
      ま、待て待て待て待て待ってくれ、それはやめてくれ!

(フィル)嘘です(微笑み)

(ギルドマスター:男)
      悪い冗談はやめてくれ(涙目)

(フェロ)じゃぁ~。ふふふ♡貴方を買うわ、お父さん♡

(ギルドマスター:男)
      鬼嫁に殺されるからやめてくれ!!(半泣)

(なぎさ)じゃぁ~………………すまん、ネタ切れだ。

(ギルド職員:女)
      ええっ!期待してたのに……

(冒険者:男装)アンタも大概だな、おい。

(なぎさ)じゃ、失礼します。これで皆んなに奢ってあげて。


 と言うと、なぎさはブラックカードを見せた。

(冒険者一同)ゴチになります、兄貴!!

(シア)じゃあね(微笑み)

(冒険者一同)お疲れ様でした!


 ギルドを出て行こうとして、ギルマスに止められる。

(なぎさ達)ええぇぇぇっ!!!

(ギルドマスター:男)
      どさくさに紛れて何処へ行く。

(エルム)ギルマスが帰してくれないから、奢りは無しで。

(冒険者一同)ギルマス!!(涙目)

(ギルドマスター:男)
      わぁ~った!お前ら好きにしろ、今日はギルドの奢りだ。

(ギルド職員:女)
      ギルマスの奢りですよね。給金から天引きしておきます。

(ギルドマスター:男)
      やめて!鬼嫁に殺される!!

(なぎさ)では、お騒がせしました。

(フェロ)またね。

(冒険者一同)お疲れ様でした、兄貴、姐さん!


 ギルドから出て行こうとして……

(ギルドマスター:男)
     だから待てや。話があるんだよ。

(シア)そのお話はお断りします。

(ギルドマスター:男)
      まだ何も言ってねぇ~わ!


 仕方がないので、ギルマスの部屋へ。

(ギルドマスター:男)
      そこに掛けてくれ。

(フィル)嫌。

(ギルドマスター:男)
      なんでだよ(涙目)


 仕方ないのでソファーに腰掛ける。

(ギルドマスター:男)
      話というのはな、

(エルム)お断りします。

(ギルドマスター:男)
      だから、まだ何も言ってねぇ~!(半泣)

(フェロ)話があるんじゃないのかな?

(ギルドマスター:男)
      お前らが言わせねぇ~だろ!なんだ?俺が嫌いか?

(フェロ)うん、好みではない。

(ギルドマスター:男)
      辛辣!

(シア)で、話って?

(ギルドマスター:男)
      聞いてくれよ、ちゃんと聞いてくれよ、ほんとに聞いてくれよ(涙目)

(なぎさ達)嫌(笑顔)

(ギルドマスター:男)
      なんでだよ!その笑顔、ムカつくわぁ~!!

(シア)だってねぇ~(ニヤッ)

(エルム)聞いて、聞いて、聞いて。はぁ~(ニヤッ)

(フェロ)聞け、聞け、聞くな。ですよねぇ~(ニヤリ)

(ギルドマスター:男)
      なんでなんだよ!

(なぎさ達)常識。

(ギルドマスター:男)
      んなわけあるかぁ~!!

(なぎさ)ということで。

(シア)お騒がせしました。

(エルム)身体に気をつけてくださいね。

(フェロ)これどうぞ、夜に効くよ、すっごく(ニヤリ)

(ギルドマスター:男)
      そ、そうか、悪りぃ~な(ニヤリ)

(なぎさ)では。

(ギルドマスター:男)
      あゝ、またな。


 ギルマスの部屋を出るところで。

(ギルドマスター:男)
      違ぁ~う!ちょっと待て!危ねぇ~!!

(なぎさ達)チッ(ボソっ)

(ギルドマスター:男)
      "チッ"って言ったな?今"チッ"って言ったよな?

(シア)もう、話って何です?全然進まなんですけど。

(ギルドマスター:男)
      あ、あゝすまん……?って俺か?俺が悪いのか??

(エルム)自分の信じた道を。

(フェロ)迷わず行けよ、行けば分かるさ。

(シア)元気ですかぁ~!!

(ギルドマスター:男)
      病気だよ、疲れたよ、ヘロヘロだよ。

(なぎさ)じゃあ、ゆっくり休んでください。

(ギルドマスター:男)
      あ、あゝ、ありがとう。

(なぎさ)では(笑顔)

(ギルドマスター:男)
      ぬがあぁぁぁっ!!(叫ぶ)

(シア)急にどうしたんです?

(エルム)大事なお体に障りますよ?

(ギルドマスター:男)
      なら、話を聞け!聞いてくれ!!(泣)

(なぎさ)はい、なんでしょう。

(ギルドマスター:男)
      実は……

(シア)なるほど、大変ですね(笑顔)

(ギルドマスター:男)
      だから、俺はまだ何も言ってねぇ~(号泣)

(エルム)よちよち、泣いちゃダメよ。はーい、おしゃぶりですよぉ~(笑顔)

(ギルドマスター:男)
      お前ら、俺になんか恨みでもあるんかぁ~!!

(シア)まぁ、散々足止め食らってますから。

(フェロ)なかなか換金してくれないから、路銀に困ってるし。

(エルム)お腹空きません?

(フィル)そろそろ疲れた。

(ギルドマスター:男)
      わぁ~った。おい!下からメシ持って来い。それと買い取り金もな。

(ギルド職員:女)
      そんなこと言っても、"ローパーエンペラー"の部位なんて、いくらなんです?
       
(ギルドマスター:男)
      うーん……金貨100枚。

(ギルド職員:女)
      いや、かなりありますよ。

(ギルドマスター:男)
      なら金貨1000枚だ、それ以上は分からん。

(ギルド職員:女)
      そんな適当な……

(なぎさ)いや、それで構いませんよ。何処に出しましょう?此処は無理です。

(ギルド職員:女)
      なら、裏の解体広場にお願いします。

(なぎさ)分かった、行こう。


 なぎさはギルド職員:女と一緒に行き、部位を山積みにした。

(ギルド職員:女)
      お金を用意しますから、ギルマスの所へお願いします。

(なぎさ)分かった。

 
 なぎさが戻ってきた。

(なぎさ)で、話って?

(ギルドマスター:男)
      それはな……

(なぎさ)そりゃ大変だ。

(ギルドマスター:男)
      だから、進まねぇ~!!

(シア)だから、何です?(イラッ)

(ギルドマスター:男)
      なんでイラつくんだよ!こっちは泣きてぇ~よ(半泣)

(エルム)よちよち……

(ギルドマスター:男)
      お母さぁ~ん(号泣)

(なぎさ)帰るよ?(イラッ)
 
(ギルドマスター:男)
      なんでそんなに嫌なんだよ!

(なぎさ)面倒くさいから。

(ギルドマスター:男)
      なぁぁぁぁっ!!(号泣)

(シア)私たちはここではない、いわゆる異世界から来ました。

(エルム)だから、元の世界に戻らないといけません。

(フェロ)そんな頭のおかしい事を言う集団です。お役に立てるとは思いませんので(笑顔)

(ギルドマスター:男)
      だろうな、アンタらの強さは人外だ。異世界人なら納得だ。

(シア)チッ(ボソっ)

(フィル)逆効果(ボソっ)

(ギルドマスター:男)
      頼むから聞いてくれ。ほんと、困り果ててるんだ(半泣)

(エルム)どういう事です?

(ギルドマスター:男)
      やっと聞いてくれるか。

(エルム)そうですか、大変ですね。頑張ってください。

(ギルドマスター:男)
      なんでえぇぇぇっ!!!(大泣)

(なぎさ)分かった分かった、埒があかん。話せ。

(ギルドマスター:男)
      やっとか、やっと聞いてくれるか。
      実はな、ここんところ、大型の魔物が頻発してんだ。
      アンタらが討伐した、"ローパーエンペラー"のような厄災級の魔物がな。
      ただ、その原因が分からないんだ。
      最初は聖教国の陰謀か?
      との噂だったんだが、どうやら違うらしい。
      その証拠にどの国でも起こっている。

(なぎさ)その聖教国の召喚ミスか何かで失敗して、暴走してるんじゃないか?

(ギルドマスター:男)
      それは真っ先に疑った。
      しかしそうじゃなかったんだよ。
      困り果ててる聖教国は、各国の査察を受け入れ、証明したんだよ。
      王家の秘密まで公開してな。
      他国も同じだ。疑われては堪らんと、徹底的な査察を受け入れ、自国も被害国だと証明したんだ。
      また、魔物の出現に規則性が無い。いつ何処に現れるか分からんのだよ。

(シア)被害はどうなんです?

(ギルドマスター:男)
      かなり出てる。領軍は消耗するわ、街に近いとその魔物に壊滅されたところもある。

(なぎさ)なるほどな。

(ギルドマスター:男)
      で、力を貸して欲しいんだ。
      あれだけの戦闘力だ、是非助けて欲しい。

(シア)私たちを使い捨てにするつもりですか?盾にして。

(ギルドマスター:男)
      ち、違う、そんなつもりは更々ない。
      全面的にバックアップする。
      国にも進言するし、待遇はギルドをあげて保証する。

(エルム)残念ながら、なんの魅力も無いですね。

(シア)私たちはそう言われて死にもの狂いで戦ったけど、その国の都合で使い捨てにされた者の集団なんですよ。

(フェロ)だから、私たちは私たちの気分で仕事を選ぶ。

(エルム)それに、この世界と私たちの居る世界とは時間の流れが違うことが分かったんですよね。

(フェロ)私たちの世界の1日は、こちらでは2880日。これじゃあ何にもできない。

(シア)商売するにしても、次回入荷が2880日後ですって話にならないし儲からない。

(エルム)国の中央の仕事を特別待遇でしていますが、次回相談等に乗れるのが2880日後って役に立ちます?

(なぎさ)それに文化レベルが話にならない程低い。これでは暮らしにくい。

(シア)それにそんなけ時間に差があると、世代交代などの理由で簡単に約束を反故にされやすい。

(エルム)これだけ悪条件が揃うと、魅力を感じます?ギルドマスター。

(ギルドマスター:男)
      た、たしかにそう言われると……
      なら、今回限りの助力でどうだ。
      報酬は払う。今回限りなら、確実に報酬は手に入る。
      未払いや反故は発生しない。
      その後は好きにしてくれれば良い。
      ギルドはこの世界が滅ばない限り、存在するだろう。
      それだけ時間に差があるんなら、この世界を休息地に使えないか?
      文化レベルの差は時間の差で補うとか。
      貴方達の世界で1日休むつもりで2880日休暇が取れる。
      ブラックカードの有効期限は無い、ギルドに制度がある限り続く。
      ブラックカード制度が無くなった、ギルドが無くなり換金できないとなってから見捨てても良くないか?

(なぎさ)私たちの日常生活に、私たちの文化レベルを投入しても、一切干渉しないと約束出来ます?
    約束を反故にすれば、即撤退します。
    帰る方法は確立されていますから。
    それと国には進言しない。
    国が絡むと碌なことがないだろう。
    あくまでギルドとの契約であると。

(ギルドマスター:男)
      約束する。未来永劫約束する。
      しかし、それでは報酬が雲泥の差ほど少なくなるが良いのか?
      ギルドにそこまでの資金は無いぞ?

(シア)構いません。私たちは経済的には全く困ってません。逆に余裕があります。
   国が絡むと面倒くさくなるでしょうから、天秤にかけてギルドを取ります。

(なぎさ)それにブラックカードがあれば、こちらでの生活には困らないでしょう。

(ギルドマスター:男)
      たしかに経済的に余裕があるなら、そうなるな。なら!

(なぎさ)助力します。しかし、次回は期待しないでください。なにせ翌日来ても2880日後です。
    それに毎日来ると、自分達の世界での仕事が出来ないので。

(ギルドマスター:男)
      分かった、約束する。
      でも、もし、もしもだ、もしタイミングが合えば、何かあればまた助力してくれるか?

(なぎさ)それは約束する。

(ギルドマスター:男)
      恩に着る。


 そう言うと、ギルドマスターは泣きながら土下座して喜んだ。
 換金の金貨を受け取ると、ギルドを出た。
 感謝の印と倍の金貨2000枚を受け取った。

(シア)な・ぎ・さ・さん♡(感情の消えた目)

(フィル)お人好し(感情の消えた目)

(なぎさ)いやでもエンジェの迎えには時間がありすぎて暇やん。
    生活に困らないなら良くないか?
    金貨が手に入った。釣銭から全ての日常使用の通貨は手に入るだろう。
    錬成で幾らでも作れる。
    それに分解すれば、簡単に鉱石が手に入らないか?
    鑑定したが、金が50%、銀25%が、銅15%、鉄10%だ。

(エルム)なるほどね、私たちの世界で売れる物が作れますね。

(なぎさ)それと暇つぶしを考えて引き受けたんだ。ブラックカードのおかげで此方での生活は保証された。
    武器防具を売ったり、家を買って家賃を取るのも良い。要らなくなったら売却処分。

(シア)なるほど!流石商売人(ニヤリ)

(フィル)なぎさGJ。

(フェロ)そこまで考えてたとは!

(なぎさ)ブラックカードで元手はタダ。やり過ぎないように気をつければ良い。
    武器防具、日用品、装飾品は通貨分解で作れる、これもいわゆるタダみたいなものやん。

(エルム)換金できれば、尽きないですよね(ニヤリ)

(なぎさ)ボク達の文化レベルを日常に持ち込める、日常生活にはあまり支障は出ないでしょ(ニヤリ)

(フェロ)気が向けは、此方の文化を楽しむのも良いかもね(ニヤッ)

(なぎさ)休暇絡みでも、魅力が無い事はない。

(シア)1日の休暇が此方に来れば2880日、十分以上に休めますね。

(フェロ)小遣い稼ぎも出来る。なるほどね。


 そんな話をしながら宿に向かう。

(なぎさ)この街の最高級の宿に泊まろう、1泊。

(シア)調査ですね。

 聞いて回ると、どうやら貴族御用達の高級宿が分かった。

(なぎさ)1泊したいんですが。

(受付:男)此処は貴族専用です。冒険者はお引き取りください。

(シア)これでも?


 そう言うと、シアはブラックカードを見せた。

(受付:男)し、少々お待ちください。


 慌てて奥へ行った。
 そして1人の男を連れてきた。

(支配人:男)これはこれは、ようこそ我が宿へお越しくださいました。
      特別室をご用意致しますので、こちらへ。


 そう言うと部屋へ案内した。

(支配人:男)此方は我が宿でも最高級のスイートルームになります。何かありましたらお申し付けください。
      ではごゆっくりおくつろぎください。

(なぎさ)ありがとう。


 そう言って、チップに金貨1枚を渡した。
 大喜びで、お食事は部屋へお運びいたしますと言い残して部屋出て行った。

(なぎさ)どう思う?

(シア)大したことないですね。

(エルム)あの喜びようからして、経済水準はハイリヒ、サタルニアと同じと見て良いんじゃない?

(なぎさ)ちょうど細かいのが無い。金貨1枚で様子を見るか。

(フェロ)そうだね、経済水準の把握は大事だよね。


 食事が運ばれてきた。今細かいのが無いからとチップを金貨1枚渡した。
 泣くほど喜び、何度も礼を言って出て行った。
 それから何回か用事で来たが、毎回チップを金貨1枚渡すと同じ反応をした。
 ついでにさりげなくこの世界のことを聞いたが、大体予測通りだった。
 また、流石に高級宿、何度も同じ人が小遣い欲しさに出入りすることはなく、
 用事がある時にしか来なかった。

(シア)従業員教育は出来てますね。

(フィル)乞食は居ない。

(フェロ)そうだね、それなりの教育はある世界みたいかな?

(エルム)今のところ、識字率は問題ない。

(なぎさ)こういう時、助かるな。"ライティング"。


 特に何も無く、朝を迎える。
 朝食を持ってきた。
 食事のレベルは発展前のハイリヒと同じ。
 やはり香辛料は嗜好品みたいだ。

(シア)貴族向けでこれだと、庶民は薄塩と出汁ぐらいですかね?

(なぎさ)それも調査しよう。


 宿代も特にボッタクる事なく、普通だった。
 そこは高級宿のプライドか。

(支配人:男)またのご利用を心からお待ちしております。
      是非お越しくださいませ。

(エルム)ええ、色々ありがとう(微笑み)

(支配人:男)こ、此方こそ、ありがとうございました。


 昼は庶民が出入りしている、繁盛店に入ってみた。

(シア)予想通りですね。

(なぎさ)でも、不味くはない。腕が良いんだろうな。


 お代も大して変わらない。
 全体的に水準が低い事が分かった。

(なぎさ)今からどうする?

(シア)ギルドで何か依頼を受けます?

(フェロ)良いかも、この世界の魔物のレベルも確認しよう。

(エルム)そうね、情報は多い方が良いわ。

(なぎさ)じゃあそうしよう。


 なぎさ達はギルドへ。

(なぎさ)依頼を受けたいんだけど。

(ギルド職員①:女)
      はい!どんな依頼にします?貴方達ならなんでもOKです(輝く目)

(シア)なら"薬草採取"で。


 ガチャン!
 一斉にズッコケる(笑)

(冒険者:男装)なんでアンタらが"薬草採取"なんかするんだよ!

(シア)楽しいよ?

(フェロ)ピクニックにちょうど良い。

(冒険者:男)ま、まぁ、そう言われると……

(冒険者:女)いや、違うでしょ!Uランクが"薬草採取"してどうすんの!!

(フェロ)だから、ピクニックだって。

(エルム)このお弁当、5つください。

(料理長)あ、あゝ、まいどあ……いや、違ぁ~う!!

(シア)気づいているでしょ、私たちがこの世界の人じゃない事を。

(フェロ)だから、色々調査したい。今後の討伐に参考になる。

(エルム)この世界のことを出来るだけ知ってないと、討伐失敗したらダメでしょ?

(なぎさ)実際、自分の目で確認した方が良いんじゃない?

(ギルド職員①:女)
      そ、そう言われるとそうですね。じゃあ、これを。

(なぎさ)どれどれ?

(ギルド職員①:女)
      オーガキングの討伐です。


 ゴン!
 今度はこっちがズッコケた。

(シア)あ、貴方、なかなかやるわね。

(ギルド職員①:女)
      お任せください(ニヤリ)


 仕方ないので"オーガキングの討伐"と"薬草採取"のクエストを受けた。

(なぎさ)薬草は取りすぎたらあかんから、手加減しよう。

(シア)オーガキングは根絶やしですね、15体居ますし。

(エルム)討伐部位が必要だから、消し炭は無しで。


 そう言うと、フィルが5連射、シアが10連打で仕留めた。
 シア曰く、"ワンパンでいけた"と。

(エルム)薬草は大体同じよね、幾つか初めてのはあったけど。

(シア)オーガキングは大体同じ強さですね。手答えなさすぎたので、同じ水準ということで良いと思います。

(なぎさ)では戻ろうか。

(シア)ですね。


 その日の夕方、ギルドに戻る。

(ギルド職員①:女)
      どうされました?

(シア)終わったです。

(ギルド職員①:女)
      は?

(フェロ)だから、終わったよ。オーガキングは15体で合ってる?

(ギルド職員①:女)
      じ、15体?!3体じゃなく?

(エルム)??洞窟の前に15体居ましたよ?
    どうも住処みたいでしたが、特に何も無かったです。
    何か被害が出てます?

(シア)討伐したオーガキングとは別個体とか……

(ギルド職員①:女)
      い、いえ、多分、合ってるかと。

(なぎさ)場所は正確?

(ギルド職員①:女)
      はい、あの周辺です。

(なぎさ)戻ろう、まだ居たら厄介だ。

(シア)です。

(フェロ)行こう。

(エルム)サーチをすれば良かったわ。

(フィル)私たちの失態。


 そう言うと、速攻で戻る。
 何か言ってたが、聞こえなかった。

(なぎさ)日没迄には間に合ったか。

(シア)ギリギリです。やりましょう。

(フェロ)サーチは1km四方で良い?

(エルム)念の為、10km四方で、他の魔物は脅威にならないのは残しましょう。

(フィル)了解。


 10km四方にサーチをかける。

(シア)ホーンラビットが数十体。

(フェロ)ロックボアが30体ほど。

(フィル)アースベアが十数体。

(エルム)ハニービーの巣が2つですね。

(なぎさ)だな、オーガキングは居ない。

(シア)なら、大丈夫ですね。

(フィル)魔物の位置はマークした。マップを出せば終わり。

(エルム)じゃ、帰りますか。


 日が沈んでからギルドに戻ってきた。

(ギルド職員①:女)
      どうされました?やはり明日にしますよね?

(フィル)行ってきた。

(ギルド職員①:女)
      は?

(シア)オーガキングは他には居なかったです。

(エルム)で、これなんですけど。


 そう言うと、一枚の紙を出した。

(フェロ)これが指定された場所から10km四方なんですが、
    ココとココにハニービーの巣があります。
    大体この辺りとこの辺りにホーンラビットが合計数十体、
    此処と此処ら辺にアースベアが合計十数体、
    ここに7体、ココに5体、こことここに3体づつ、此処に2体の合計20体のロックボアが居ます。

(ギルド職員①:女)
      ・・・、あ、あのう討伐は?

(シア)してません。クエストが出ていたら、他の冒険者に迷惑がかかりますから。
   討伐して良かったら、今から行ってきますが。

(ギルド職員①:女)
      そ、そうです、そうですよね……でも、ハニービーの巣はやってもらえると助かります。
      かなり手を焼きますから。ハチミツのある巣と槍や矢先に使える針が回収出来ると良いんですが。

(なぎさ)分かった、やってくる。いつまで開いている?

(ギルド職員①:女)
      今日私は夜勤なので、朝まで居ます。買取りは後2時間で閉まっちゃいますが。

(フェロ)そうだ!この世界は一日は何刻?じゃないか、何時間でひと月何日で一年は何ヶ月?

(ギルド職員①:女)
      ?あっそうか!刻じゃないです、時間です。
      1日は24時間、ひと月は30日、1年は12ヶ月、360日です。

(エルム)なるほど、ありがとう。
    ってことは、今は……

(ギルド職員①:女)
      17時です。夜間買取りは19時までです。
      ギルド自体は24時間開いてますが、食堂は21時までです。

(なぎさ)分かった、出来るだけ、21時までには帰ってくる。

(ギルド職員①:女)
      お食事は?

(なぎさ)任せる。

(ギルド職員①:女)
     分かりました。行ってらっしゃいませ、ご主人様、お姉様。

(冒険者一同)は?


 周りは無視して討伐に向かう。

(なぎさ)何匹居るかな?

(シア)此処は40匹ですね。

(フィル)任せて。


 そう言うと、フィルは連射で瞬殺する。

(なぎさ)流石フィル。

(シア)見事です。

(フェロ)次行こ次。


 死骸は焼却処分する。
 2つ目に到着。

(エルム)此処は大きいですね、70匹ですよ。

(なぎさ)頼める?

(フィル)任せて。


 もはや匠、今更ながら、惚れ惚れしますな。
 
(なぎさ)巣が2つと針が110本だよね。

(シア)です。

(フェロ)じゃ、戻ろう。


 ギルドに戻ってきた。時間は20時30分。

(なぎさ)食堂には間に合ったな。

(ギルド職員①:女)
      おかえりなさいませ。

(シア)ただいまです。

(ギルド職員①:女)
      回収は出来ました?

(フェロ)バッチリよ。

(ギルド職員①:女)
      では、鑑定します。

(エルム)えっ?もう閉まっちゃったんじゃ……

(ギルド職員①:女)
      いえいえ、大丈夫です。ねっ。

(ギルド職員②:女)
      はい、私たち待ってました。

(ギルド職員③:女)
      凄く興味があったんです。

(ギルド職員①:女)
      それに、どんな風に回収してくるか、早く見たくて。

(フェロ)じゃあ、どうぞ(ニヤリ)

(ギルド職員①②③:女)
      うわぁ~!!

(ギルド職員②:女)
      なにこれ凄い!

(ギルド職員③:女)
      こんな綺麗なの、見たことが無い!

(ギルド職員①:女)
      無傷ですよ、この程度の傷って生きてた時の傷ですよね!
      討伐時の傷じゃないですよね。

(ギルド職員②:女)
      そうそう、これとこれなんて、いわゆる生活傷ですよ!最高品質ですよ、これは!

(ギルド職員③:女)
      買取り価格は通常の倍、いえ3倍でも安いぐらい。

(なぎさ)そんなことして怒られない?相場は大丈夫?

(ギルド職員①:女)
      大丈夫です。この品質だと言い値です。
      しかも美術品や宝飾品に使われますからね。

(なぎさ)ならいいけど。

(ギルド職員③:女)
      じゃ、買取り価格は金貨3枚です。

(フェロ)は?これたった一本で?

(ギルド職員②:女)
      はい。高額買取りの場合は、売値の6割って決まっているんです。
      これは5枚は堅い、それ以上で売れた場合は追加報酬が出ます。

(エルム)安かった場合はどうするの?

(ギルド職員③:女)
      もちろんギルド持ちです。返金要求はありません。

(なぎさ)なら、尚更慎重にしないと。

(ギルド職員②:女)
      大丈夫です、私たちが失敗した事はありません。
      それにこれ以下で宝飾品用として売れたのが金貨5枚です。
      これはそれ以上付きますよ!

(なぎさ)ならいいけど。

(ギルド職員①:女)
      そんなことまで心配してくれるんですか?

(ギルド職員②:女)
      優しいんですね。

(ギルド職員③:女)
      そんなことまで心配してくれる冒険者は居ませんよ。

(シア)単なるバカなお人好しですから(笑)

(エルム)気にしないでください(笑)

(なぎさ)辛辣!

(フェロ)でもまだあるよ?巣が約束通り2つと針は110本回収したから。

(エルム)ちなみに死骸は焼却処分で良かったのかな?

(ギルド職員①:女)
      はい、死骸は焼却処分でお願いします。って、110本?!

(フィル)出す?

(ギルド職員②:女)
      ち、ちょっと待ってください。余分な傷は付けたくないので。


 そう言うと、木箱に大鋸屑の入ったものを、大量に持ってきた。

(ギルド職員③:女)
      ゆっくり、1本ずつお願いします。


 そう言うと、まるで宝飾品のように扱っていた。
 1人が鑑定し、1人が箱に並べて丁寧に保管していく。

(ギルド職員③:女)
     たしかに受け取りました。流石です、どれも最高級品です。
     とりあえず、金貨3枚が110本、金貨330枚です。
     これ、まだまだ上がりますよ、期待してください。

(なぎさ)ありがとう。

(ギルド職員①:女)
      私、受付のミカって言います。

(ギルド職員②:女)
      私は鑑定士のアンヌです。

(ギルド職員③:女)
      私も鑑定士のライラです。

(ギルド職員①:女)
       以後よろしくお願いします。

(ギルド職員②③:女)
      よろしくお願いします!

(シア)こちらこそよろしくね。

(ギルド受付:女 ミカ)
      そうそう、うちのギルマスですけど、ドムって言います。

(なぎさ)分かった、ドムさんね。


 なんかガンダムでそんな名前のモビルスーツが居たな。黒い3連星だったっけ?

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      で、巣の方は?

(なぎさ)ここでいい?

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      はい、お願いします。


 なぎさは2つ出した。

(ギルド受付:女 ミカ)
      ・・・。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      む、無茶苦茶綺麗。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      しかもこっちは大きい!

(ギルド受付:女 ミカ)
      これ、ハチミツ取る為に潰すんですか……

(ギルド鑑定士:女 アンヌ&ライラ)
      もったいない!

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      この査定、少し待ってください。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      ちょっと商人と相談します。これ、普通じゃない。
      いくらになるか、分かりません。

(ギルド受付:女 ミカ)
      明日、ミケランジュさん来ますよね。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       その時、相談します。

(エルム)分かったわ、よろしく。


 その後、ギルドで食事を取った。
 3人から色々聞かれ、話をした。
 冒険者の詮索は……まぁ良いか、この世界の者じゃないし。

(なぎさ)あっ!薬草忘れてた。どうする?もう明日にしない?

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      それで良いんですか?

(なぎさ)良いよ、今沢山受け取ったし、昨日の分もある。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
       いえ、今からします。傷んでしまったらいけないので。

(なぎさ)分かった。

 
 買取りカウンターに行き、薬草を出す。
 
(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      こ、これは……

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      これも最高品質!どうやって運んだんです?

(なぎさ)例のストレージだよ。

(ギルド受付:女 ミカ)
      ストレージって、どんなけ入るんですか!

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       これは倍は確定です。どれも特級品で売れますから。
       でも、少ないですね。

(なぎさ)取りすぎは良くないでしょ。しかも低ランクがこなしてない?
    食い扶持奪う事になるよ?

(シア)こういう事を考える、お人好しなんですよ(笑)

(ギルド受付:女 ミカ)
      うーん、そうかぁ~、そうですよねぇ……

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       じゃあ、時々、この品質のを納めてください。
       なかなか特級品って無くて。

(なぎさ)頻繁にあると、値崩れするよ?

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
       大丈夫です。ミケランジュさんと相談して、入荷量を調整します。
       なので、時々クエストでお願いします。

(シア)あのぅ~、盛り上がっているとこ悪いんですけど……
   私たち、自分の世界に帰るよ?
   そりゃ、たまに来ても良いけど、私たちの1日はこっちの2880日よ?大丈夫?

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
        なら、余計に大丈夫です。ギルドにはストレージがあるんです。
        その中で保管すれば良い。
        言われるように、取り尽くさない程度に採取し、ストレージに入れとけば、必然的に希少品になる。

(エルム)なるほど、大量ストックして、小出しすると。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       そうです!

(シア)なら、協力します。目安を教えてくださいね。

 
(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      はい!


 色んな種類を採しておいたので、大体の相場が分かった。
 倍の値という事は、その半値が流通品の買取り価格だ。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
       薬草類は8割が買取り価格なんですが……
       このクラスになると高額買取り品になるので6割になっちゃいます……ごめんなさい。

(なぎさ)いや、気にしなくていい。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       例によって、高額買取り品なので、想定以上の価格になると追加報酬が出ます。期待してください。


 すると、そこへ

(レム)なぎさ!大丈夫?!

(なぎさ)あっ!レム!大丈夫やよ。繋がったんだ。待ってたよ。

(レム)遅くなってごめんなさい。エンジェも気が動転して、計算間違えたって。

(雫・ヤマト)遅くなってすまん。これを渡してくれって。


 そう言うと、指輪を渡された。

(なぎさ)かなり慌てたみたいだね。

(玲・アカギ)なぜ?

(なぎさ)いや、エンジェなら、まず盃出すかなと(笑)

(椿・シナノ)ぶっ!それ、ヤクザです(笑)

(なぎさ)襲名披露(笑)

(シア)2回は殺されますよ(爆笑)

(なぎさ)そういう皆んなも(爆笑)

(フェロ)否定出来ないのが良い(爆笑)

(フィル)似合いすぎ(笑)

(エルム)知りませんよ?分体入っていませんよね(爆笑)

(なぎさ)えっ?……

(雫・ヤマト)あっ!……

(レム)ここ、どうして分かったんだっけ?……

(玲・アカギ)反応……だよね?……

(椿・シナノ)何の反応でしたっけ?……

(シア)ち、ちなみに反応は?

(雫・ヤマト)5つ……だったな……

(フェロ)今は?

(雫・ヤマト)……9つ……

(エルム)それって……
 
(フィル)リリーの分体反応……

(なぎさ達)ぎゃぁ~!!

(なぎさ)か、帰るのやめようか……

(雫・ヤマト)いや、そういうわけには……

(玲・アカギ)しばらくこっちでやり過ごそう、雫姉。

(椿・シナノ)いえ、無理です。1日が2880日ですよ?
      仮に28800日隠れても、あっちでは10日です(涙目)

(なぎさ)28800日ってどのぐらいだ?

(シア)えーっと、1年が360でしたよね。

(フェロ)ってことは、80年隠れてもハイリヒは10日しか過ぎてない。

(エルム)そっか、ハイリヒの1日はこっちの8年か……

(フェロ)素直に諦めて……

(フィル)皆、何度か死ぬ。

(なぎさ)だな……

(レム)いや、これだけ人数が居れば……

(なぎさ)見逃してくれる??

(シア)事はありませんね……(涙目)


 覚悟を決めたなぎさ達?

(なぎさ)で、どうする?

(雫・ヤマト)どうするって、帰るだろ?

(シア)それがですね。


 シアが説明する。

(レム)はぁ(ため息)

(椿・シナノ)お人好し全開(ため息)

(雫・ヤマト)まぁ、少なくとも数日はいてやらないと、ギルドが困るよな。

(玲・アカギ)それは良いと思う。ハイリヒ刻でも大した刻ではない。

(レム)討伐が面倒ですね。

(雫・ヤマト)しかし、80年かかっても、ハイリヒでは10日か。

(玲・アカギ)さして問題は無い日数だな、雫姉。

(椿・シナノ)まぁ、仕事には影響はないな。余程のことが無い限り。

(なぎさ)じゃあ、ボクらはこのまま居る?

(シア)私は居ますよ。

(フェロ)フェロちゃんは居るよ?楽しそうだし。

(エルム)回復特化は1人欲しいですよね?私も残ります。

(フィル)私はなぎさと居る。

(レム)じゃあ、私も。

(なぎさ)レムは大丈夫?スポーツジムは凄い人気でしょ?

(レム)行き来すれば問題ない。なんてったって80年居ても10日でしょ?全然大丈夫。

(なぎさ)なら嬉しい。

(レム)なぎさ(照)

(雫・ヤマト)私たちも問題ないな、行き来するなら息抜き感覚で来れる。

(玲・アカギ)そうだな、こっちでしっかり休んでハイリヒで仕事。今より良いかもな、雫姉。

(椿・シナノ)たしかに休みがしっかり取れる。気分転換には良い。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)皆さん、バイト感覚で討伐するんですね(汗)

(なぎさ)ちなみに全員嫁です。

(雫・ヤマト)安心してくれ、私たちのスペックは全員同じだ。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      は?

(レム)私たちのスペックは得意不得意はあるが、全員なぎさと同じレベルだって。

(ギルド受付:女 ミカ)
      さ、最強集団?!

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      き、9人も?!

(レム)実際は13人居るんだけどね、仕事との兼ね合いがあるから全員集合はどうかな。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      13人も!

(雫・ヤマト)たしかに全員集合はな。しかし、ことと次第によるんじゃないかな?

(椿・シナノ)戦力不足となると、乗り込んでくるがな。

(玲・アカギ)そうだ、リリーを呼ぼう。諜報なら右に出る者は居ない。

(雫・ヤマト)そうだな、そうしよう。私が行ってくる。

(なぎさ)帰る方法は?

(雫・ヤマト)その指輪に魔力を流すだけ。今はこの程度だが、近いうちに完全固定が実現する。

(なぎさ)そうか、それは良かった。

(ギルド受付:女 ミカ)
      な、なぎささん、今は帰っちゃダメですよ?お願いしますよ(涙目)

(なぎさ)あゝ、分かってる。じゃ、帰るか(ニヤッ)

(ギルド職員一同)
      えぇぇぇっ!!!(涙目)

(なぎさ)嘘です(テヘッ)

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      ほんとですよね?ほんとにほんとですね?(半泣)

(なぎさ)何が?ってふざけません。ちゃんとメド?かな?つくまでやるから。用事あって……

(シア)無理です、なぎささん。1日帰るだけで2880日です。

(なぎさ)あっ!そうか、帰っちゃダメなんだ、なら居なきゃね。

(玲・アカギ)なぎさの仕事は代わりが効く、こっちの用件には代わりが効かない。だから帰るのは終わってからだな。

(レム)なぎさの仕事は影響力がデカい、それだけにボク達も代わりが効くように習得したからね。

(雫・ヤマト)小手先だが、今の状態を維持するのは可能だ。

(玲・アカギ)私たちも考えはするんだが、なにぶん知識不足だ。実際見聞きしたものを改良して投入できるのは、なぎさしか居ない。

(椿・シナノ)知らないものは、想像できない。だから調べる術があっても、何を調べたら?という事が出てこない。

(エルム)ベースが無いんですよね。私たちなら当たり前と思っていた更に上の上を知っているのがなぎさだからね。

(フェロ)文化水準の違いだよね。クソなところはその水準が非常に高い。

(ギルド受付:女 ミカ)
      クソなところ?

(レム)なぎさが元居た、だよ。相当な目に合い、二度と帰りたくない場所。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      あゝ、禁句ですね。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      絶対触れてはいけないことですよね。

(なぎさ)触れた瞬間、帰る。

(ギルド職員一同)
      分かりました。

(雫・ヤマト)では、私はリリーを連れてくる。

(なぎさ)お願いします。


 そう言うと、雫はリリーを呼びに帰った。

(なぎさ)ボクらも動く?

(椿・シナノ)リリーを待つ方が……いや、時間を考えたら、待ってるわけにはいかないな。

(玲・アカギ)宿はもう?

(シア)いえ、これからです。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      なら、私の家に来ませんか?今から宿を探しても、なかなか無いですし。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      空いているところは碌なところじゃないですね。

(シア)それか、ギルドの空き地って無いです?そこを仮の家にしたいんですが。

(レム)そっか、その方が近いなら便利だ。

(フェロ)コテージがあるから、土地さえ有れば大丈夫だよね。

(ギルド受付:女 ミカ)
      なら、倉庫の裏が空いてます。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      そうそう、倉庫拡張が必要になった場合に備えて空けてあったね。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      私たちも近くに居てもらえると助かります。

(なぎさ)なら借りよう。

(フェロ)それと家を買って誰かに貸す、なんて事は出来ます?

(ギルド受付:女 ミカ)
      出来ますけど、家は高いですよ?

(エルム)コレを使う。あまりやり過ぎるとアレだから、1人1軒買って貸そうかって話をしてるんよ。


 そう言うと、例の"ブラックカード"を見せる。

(フェロ)あと、報酬を使ったりね。

(シア)家や店舗を買って、貸すのもアリかと考えてるんよ。

(エルム)あと、高額報酬なら、金貨じゃなくて家や店舗でもらったり。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
       うーん、家賃も取れるし、不要になったら売却っていう手ですよね?

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
       何十年単位なら良いですが、数年単位なら、逆に減りません?

(ギルド受付:女 ミカ)
      そうですね、十数年経つと増えるって聞きますよね。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      だからお勧めします。

(フェロ)?

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      そうか!その間は、少なくともこちらと関わってくれますよね!

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      たしか、10日がこちらの80年?でしたっけ?なら簡単に利益が出ます。

(ギルド受付:女 ミカ)
      ギルドが責任を持って管理しますから、未払いなんか起こしません!

(なぎさ)お、おおぅ、分かった。管理費は?

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      要りません、その為の"ブラックカード"ですよ!

(フェロ)なるほどね。なら、そうしようか?なぎさ。

(なぎさ)そうだな、そうさせてもらう。

(ギルド職員一同)
      やったぁ~!!

(なぎさ)とりあえず5軒買うか。お勧め紹介してくれる?

(ギルド受付:女 ミカ)
      任せてください。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      不動産ならキルドさんだよね。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      そうそう、キルドさんだね。

(ギルド受付:女 ミカ)
      では、空き地に案内します。


 そう言うっ、ギルドの倉庫の裏に案内する。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      ここです。

(シア)意外と広いですね。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      先々、倉庫がいっぱいになったら拡張する予定でしたから。

(レム)じゃあ、ここ借りますね?

(ギルド受付:女 ミカ)
      はい、どうぞ。


 レムは15人用のコテージを出した。

(ギルド鑑定士:女 ライラ)
      ・・・(絶句)

(ギルド受付:女 ミカ)
      い、今、どこから出しました?(驚)

(レム)ん?ストレージ。

(ギルド鑑定士:女 アンヌ)
      そ、そうですか……(遠い目)

(エルム)じゃ、おやすみなさい(微笑み)

(ギルド職員一同)
      お、おやすみなさい。


 そう言うと、なぎさ達はコテージに入った。

(シア)これで快適な居住区は確保できましたね。

(なぎさ)あゝ、拠点は出来た。

(エルム)じゃあ、寝ましょう。

(シア)明日もありますしね。

 
 そう言うと、各部屋に入り、寝た。
 最近襲われないから安心してたら、シア、フェロ、フィル、エルム、レムに襲撃された。
 エルムが居るから大丈夫!
 そんなイナバ物置じゃないんだから。
 "100人乗っても大丈夫"(笑)



 
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