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社交界シーズン終了そして漬物
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年も明け、社交界シーズンも終わった。
大体の感覚で言うと、ハロウィンから年明けが社交界シーズンだ。
いわゆる収穫祭から新年を迎えた後という感じ。
年が明けてしばらくすると、その年の事で忙しくなる。
皆一度、領地に戻るのだ。
(アンネ・クラウド:娘)
セツナ、領地に来なさいよ。
(佐々城 雪夜)
えぇぇぇっ!!!(嫌顔)
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
(雪夜)
逆になんで領地に行かなきゃならないん?
(アンネ・クラウド)
それはお茶会があるでしょ。
(雪夜)
いや、そのお茶会ってすり合わせとか探り合いじゃないでしょ?
(アンネ・クラウド)
私のお茶会よ!
(雪夜)
自己満?
(アンネ・クラウド)
ううぅぅぅっ……
だって……食べたいもん……
(雪夜)
分かった。
(アンネ・クラウド)
ほんと!!
(雪夜)
王都でまた会おう!
(アンネ・クラウド)
分かってなああぁぁぁいいぃぃぃぃぃっ!
(雪夜)
いや、オフシーズンは仕入れに力入れるし。
(アンネ・クラウド)
そうかもしれないけど……
(雪夜)
在庫切れしたら、どうにもならないよ?
(アンネ・クラウド)
むうぅぅぅっ……
(雪夜)
王都にはいつ帰って来るん?
(アンネ・クラウド)
私は4の月よ、学園があるから。
(雪夜)
アンネって学園行ってたんだ!(驚)
(アンネ・クラウド)
行ってるわよ!これでも成績は優秀なんだからね!
(雪夜)
バカなのに?
(アンネ・クラウド)
バカじゃないわよ!
(雪夜)
4×5は?
(アンネ・クラウド)
4×5?
かけるって何よ?
(雪夜)
えっ?
じゃあ、4を5回足すと?
(アンネ・クラウド)
えーっと、20!
(雪夜)
20÷5
(アンネ・クラウド)
割る?
(雪夜)
20を5つに分けると?
(アンネ・クラウド)
4よ!
(雪夜)
同じ事、言ってんだけどね……
(アンネ・クラウド)
えっ?初めて聞いたわよ?
(雪夜)
そういう計算しかしないの?
それともアンネがバカなの?
(アンネ・クラウド)
バカじゃないわよ!
ホントに初めて聞いたんだから!
(雪夜)
じゃあ、そういう言い方なのかな……
25を25回足すと?
(アンネ・クラウド)
625!
(雪夜)
289を17個に分けると?
(アンネ・クラウド)
17よ!
(雪夜)
言い方の問題か……
早くて正確だ。
(アンネ・クラウド)
だから優秀って言ったでしょ?
魔法も優等生なんだから。
(雪夜)
どんな?
(アンネ・クラウド)
私、火魔法と水魔法、土魔法のトリプル属性なの。
ダブルでも珍しいのに、トリプルってなると極一部にしか居ないんだから。
(雪夜)
そうなんだ。
(アンネ・クラウド)
セツナはいくつ使えるのよ?
(雪夜)
"転移チート"で全属性。
(アンネ・クラウド)
ズルい!
(雪夜)
だって、元々魔法の無い世界だったからね。
転移したおかげで使えるようになったし、戻っても使えるから便利!
(アンネ・クラウド)
魔法の無い世界?なんか大変そう。
それって貴族も?
(雪夜)
ボクの居た国では貴族は居ない。
皇族と庶民ね。
一部、"なんか優遇されてんじゃね?"っていう"上級国民"って巷で言われるヤツは居るけど。
まぁ、ボクも"底辺貧民"だよ。
身体も壊してたから最悪だよ。
宝くじが当たって、とりあえず死ぬまでは食べていけるようにはなったけど。
他の国では貴族は居るかも。
(アンネ・クラウド)
そうなの?!
(雪夜)
そうだよ。
今はおかげ様でデカい商売が出来て充実してるけどね。
身体も魔法のおかげで治ったし。
ただ、通院は念の為してる。
いつどうなるか分からんからね。
今の主治医とかは良いから、繋いでおく為にも必要だよ。
(アンネ・クラウド)
ふ~ん、大変ねぇ~。
(雪夜)
3週間だけパーティー断ったやろ?
それが通院日だったんよ。
他は週半ばまでだから影響無いけど。
3ヶ月に1回とか半年に1回とかだし。
薬無くなったらとかね。
無くなるだろうタイミングで行くけど。
中には使えそうな薬があるけど、副作用が怖いから売れない。
痛み止めや睡眠薬なんだけどね。
薬が身体に合わないと、お腹壊したり下痢したり死んだりしたりする場合があるから。
(アンネ・クラウド)
そ、それは売れないわね。
(雪夜)
こっちでは薬を扱う人をなんていうの?
(アンネ・クラウド)
そうねぇ~、薬師かな。
(雪夜)
薬師に見てもらって、使えそうなのがあるなら売るけど。
(アンネ・クラウド)
うーん、そうすれば?
身体が治ったんなら、溜まってるんじゃない?
(雪夜)
うん、いっぱい。
(アンネ・クラウド)
なら、ウチのかかりつけの薬師、紹介するわよ。
話もしとくから。
(雪夜)
助かる。
(アンネ・クラウド)
という事で……
(雪夜)
帰って仕入れするね。
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
今の流れだと来る流れでしょ!
(雪夜)
いや、帰る流れだ。
薬、取って来なきゃいけないし。
(アンネ・クラウド)
いつでも取って来れるでしょ!
(雪夜)
"鉄は熱いうちに冷やせ"って言うよね?
(アンネ・クラウド)
"鉄は熱いうちに打て"でしょ!
(雪夜)
なら一層、早くしないと。
(アンネ・クラウド)
ムガああぁぁぁっ!!
なんだかんだで墓穴を掘るアンネ。
(アンネ・クラウド)
どうしても来ない気?
(雪夜)
必要とされてないもん(涙目)
(アンネ・クラウド)
私が必要としてるでしょ!
人の話、聞いてた!
(雪夜)
いや全然(微笑み)
(アンネ・クラウド)
その微笑みムカつくわああぁぁぁっ!!
(雪夜)
っていうか、ここ王都だよね?
ゴン!机で頭を打つアンネ。
(アンネ・クラウド)
アンタねぇ~、何処だと思ってたの!
(雪夜)
貴族のいっぱい居る、デカい街。
社交界シーズンオフ?に、領地に皆帰るところ。
(アンネ・クラウド)
それを王都って言うの!
(雪夜)
そうなんだ!(驚)
(アンネ・クラウド)
なんで驚くのよ!
(雪夜)
"異世界人"だから。
(アンネ・クラウド)
そうね、そうだったわ、忘れてたわ!
(雪夜)
何処から仕入れてきたって思ってたの?
(アンネ・クラウド)
い、"異世界"……
(雪夜)
ならボクは?
(アンネ・クラウド)
"異世界人"……悪かったわね、バカで!
(雪夜)
バカは認めるんだ。
(アンネ・クラウド)
認めないわよ!優秀だって言ったでしょ!
(雪夜)
優秀なバカね。
(アンネ・クラウド)
最高のバカみたいじゃない!
(雪夜)
いや、高飛車で"自称"優秀でお淑やかな我儘お嬢様でしょ?
(アンネ・クラウド)
な、なによ!
私をどんな目で見てたのよ!
(雪夜)
こんな目(生暖かい目)
(アンネ・クラウド)
そんな目で見てんじゃないわよ!
今日も平常運転、調子が良いんだな、お二人さん。
という事で、物理的に縋りつくアンネをペイして元に戻って仕入れする雪夜。
伯爵令嬢にも容赦ないな。
(雪夜)
まぁ、月一ぐらいは土産持って行ってやるか。
お前、クラウド家の領地の場所、知ってたか?
じっくり時間をかけて、しっかり仕入れをした雪夜。
(雪夜)
久しぶりだな。
クラウド家を訪ねてみた。
門の前に立ち、回れ右をして帰ろうとすると……
(アンネ・クラウド)
アンタねぇ~、声ぐらいかけなさいよ!
そう言ってアンネが走ってきた。
(雪夜)
いや久しぶりだなぁ~って、堪能したから。
(アンネ・クラウド)
だからって帰る事ないでしょ!
ってか、ホントに4の月まで来なかったわよね!
(雪夜)
いや月一ぐらいでお土産持って行こうかなとは思ったんだけど……
(アンネ・クラウド)
なら来なさいよ!
(雪夜)
まぁ良いかって。
(アンネ・クラウド)
良くないわよ!
(雪夜)
だって……
(アンネ・クラウド)
何よ。
(雪夜)
らっきょうが転がるんですものぉ~。
(アンネ・クラウド)
らっきょうって何よ、知らないわよ!
(雪夜)
と思って持って来た、らっきょうの漬物。
(アンネ・クラウド)
き、気がつくじゃない。
(雪夜)
料理長に試食してもらおうと思って。
(アンネ・クラウド)
私にも食べさせなさいよ!
(雪夜)
仕方ないなぁ……
はい、あーん♡
(アンネ・クラウド)
しないわよ!
(雪夜)
要らないんだ。
(アンネ・クラウド)
し、仕方ないわね、あーん(照)
(雪夜)
はい……あーげない(笑)
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!
久しぶりに絶好調だな。
(アンネ・クラウド)
でも、なんで来なかったのよ?
月一来る気なら来なさいよ。
(雪夜)
領地の場所、知らないもん。
(アンネ・クラウド)
あっ……
それはアンネが悪いわな。
(ケイン・クラウド:父親)
久しぶりだな、セツナ殿。
(雪夜)
お久しぶりです、ケイン様。
(ケイン・クラウド)
いや、"様付け"など不要だぞ。
其方のおかげで我が家は潤っておるんだから。
こちらこそ感謝せねばならん。
(アンナ・クラウド:母親)
我が領地にも来て欲しかったわ。
(雪夜)
それが領地の場所を知らなくて……
(ケイン・クラウド)
おお、それはすまん。
教えとくべきだった。
娘がうるさくてなぁ(笑)
(雪夜)
あはは。
で、これがお土産です。
ご飯にも日本酒にも合いそうな"漬物"というのを用意しました。
(アンナ・クラウド)
それはそれは、いつもありがとうねぇ。
という事で、早速キッチンへ行った。
(雪夜)
おやっさん、久しぶり!"漬物"っていうの、持ってきた。
ご飯にも日本酒にも合いそうだよ。
(料理長:女)
そうか、早速試してみよう。
で、オレ、女な。
早速切り分けて試食する料理長と雪夜。
糠漬け、つぼ漬け、粕漬け、奈良漬け。
(料理長)
これは良い!
ご飯にも日本酒にも合うな。
料理の具としても使えるぞ。
いくらだ?
(雪夜)
いつも通り。
(料理長)
お任せか……
そうだなぁ……こっちの世界には無い物だしなぁ……
金貨……いや、広めたいよな?
(雪夜)
もちろん、広く使って欲しい。
でも……
(料理長)
仕入れには限界がある。
そりゃそうだわな……
しかし、酒場のツマミにももってこいだしなぁ……
上手く使って、銀貨20枚でどうだ?
いや、それなら注文が殺到するか……
(雪夜)
通常メニューじゃなく、入荷次第の数量限定メニューにしたら?
(料理長)
その手があるな、なら銀貨20枚だ。
安すぎるがな。
これだと酒場も買えるだろう。
お貴族は取り合いだな。
コレも上があるか?
(雪夜)
あるけど、違いがあるかな?
贈答用の漬物を出す雪夜。
(料理長)
うーん、違いが分かるヤツには分かるぞ。
こっちを金貨1枚でどうだ、お貴族向けだ。
その容器も気に入った。
手土産や贈答品として使えるだろ。
(雪夜)
分かった。
でも、贈答用は入荷困難だから、注意してね。
という事で、雪夜は通常版を銀貨16枚、贈答用を銀貨80枚でクラウド家に卸した。
(料理長)
いつもすまんな。
(雪夜)
おやっさんの取り分もね。
(料理長)
気を使わせるな。
で、オレ、女な。
料理長にも宣伝してもらっているので、クラウド家からはボーナスが出ているのだ。
若い衆も口コミで広げてくれてるから、時々料理長が飲みに連れて行ったり、小遣いをあげたりしているからな。
大体の感覚で言うと、ハロウィンから年明けが社交界シーズンだ。
いわゆる収穫祭から新年を迎えた後という感じ。
年が明けてしばらくすると、その年の事で忙しくなる。
皆一度、領地に戻るのだ。
(アンネ・クラウド:娘)
セツナ、領地に来なさいよ。
(佐々城 雪夜)
えぇぇぇっ!!!(嫌顔)
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
(雪夜)
逆になんで領地に行かなきゃならないん?
(アンネ・クラウド)
それはお茶会があるでしょ。
(雪夜)
いや、そのお茶会ってすり合わせとか探り合いじゃないでしょ?
(アンネ・クラウド)
私のお茶会よ!
(雪夜)
自己満?
(アンネ・クラウド)
ううぅぅぅっ……
だって……食べたいもん……
(雪夜)
分かった。
(アンネ・クラウド)
ほんと!!
(雪夜)
王都でまた会おう!
(アンネ・クラウド)
分かってなああぁぁぁいいぃぃぃぃぃっ!
(雪夜)
いや、オフシーズンは仕入れに力入れるし。
(アンネ・クラウド)
そうかもしれないけど……
(雪夜)
在庫切れしたら、どうにもならないよ?
(アンネ・クラウド)
むうぅぅぅっ……
(雪夜)
王都にはいつ帰って来るん?
(アンネ・クラウド)
私は4の月よ、学園があるから。
(雪夜)
アンネって学園行ってたんだ!(驚)
(アンネ・クラウド)
行ってるわよ!これでも成績は優秀なんだからね!
(雪夜)
バカなのに?
(アンネ・クラウド)
バカじゃないわよ!
(雪夜)
4×5は?
(アンネ・クラウド)
4×5?
かけるって何よ?
(雪夜)
えっ?
じゃあ、4を5回足すと?
(アンネ・クラウド)
えーっと、20!
(雪夜)
20÷5
(アンネ・クラウド)
割る?
(雪夜)
20を5つに分けると?
(アンネ・クラウド)
4よ!
(雪夜)
同じ事、言ってんだけどね……
(アンネ・クラウド)
えっ?初めて聞いたわよ?
(雪夜)
そういう計算しかしないの?
それともアンネがバカなの?
(アンネ・クラウド)
バカじゃないわよ!
ホントに初めて聞いたんだから!
(雪夜)
じゃあ、そういう言い方なのかな……
25を25回足すと?
(アンネ・クラウド)
625!
(雪夜)
289を17個に分けると?
(アンネ・クラウド)
17よ!
(雪夜)
言い方の問題か……
早くて正確だ。
(アンネ・クラウド)
だから優秀って言ったでしょ?
魔法も優等生なんだから。
(雪夜)
どんな?
(アンネ・クラウド)
私、火魔法と水魔法、土魔法のトリプル属性なの。
ダブルでも珍しいのに、トリプルってなると極一部にしか居ないんだから。
(雪夜)
そうなんだ。
(アンネ・クラウド)
セツナはいくつ使えるのよ?
(雪夜)
"転移チート"で全属性。
(アンネ・クラウド)
ズルい!
(雪夜)
だって、元々魔法の無い世界だったからね。
転移したおかげで使えるようになったし、戻っても使えるから便利!
(アンネ・クラウド)
魔法の無い世界?なんか大変そう。
それって貴族も?
(雪夜)
ボクの居た国では貴族は居ない。
皇族と庶民ね。
一部、"なんか優遇されてんじゃね?"っていう"上級国民"って巷で言われるヤツは居るけど。
まぁ、ボクも"底辺貧民"だよ。
身体も壊してたから最悪だよ。
宝くじが当たって、とりあえず死ぬまでは食べていけるようにはなったけど。
他の国では貴族は居るかも。
(アンネ・クラウド)
そうなの?!
(雪夜)
そうだよ。
今はおかげ様でデカい商売が出来て充実してるけどね。
身体も魔法のおかげで治ったし。
ただ、通院は念の為してる。
いつどうなるか分からんからね。
今の主治医とかは良いから、繋いでおく為にも必要だよ。
(アンネ・クラウド)
ふ~ん、大変ねぇ~。
(雪夜)
3週間だけパーティー断ったやろ?
それが通院日だったんよ。
他は週半ばまでだから影響無いけど。
3ヶ月に1回とか半年に1回とかだし。
薬無くなったらとかね。
無くなるだろうタイミングで行くけど。
中には使えそうな薬があるけど、副作用が怖いから売れない。
痛み止めや睡眠薬なんだけどね。
薬が身体に合わないと、お腹壊したり下痢したり死んだりしたりする場合があるから。
(アンネ・クラウド)
そ、それは売れないわね。
(雪夜)
こっちでは薬を扱う人をなんていうの?
(アンネ・クラウド)
そうねぇ~、薬師かな。
(雪夜)
薬師に見てもらって、使えそうなのがあるなら売るけど。
(アンネ・クラウド)
うーん、そうすれば?
身体が治ったんなら、溜まってるんじゃない?
(雪夜)
うん、いっぱい。
(アンネ・クラウド)
なら、ウチのかかりつけの薬師、紹介するわよ。
話もしとくから。
(雪夜)
助かる。
(アンネ・クラウド)
という事で……
(雪夜)
帰って仕入れするね。
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
今の流れだと来る流れでしょ!
(雪夜)
いや、帰る流れだ。
薬、取って来なきゃいけないし。
(アンネ・クラウド)
いつでも取って来れるでしょ!
(雪夜)
"鉄は熱いうちに冷やせ"って言うよね?
(アンネ・クラウド)
"鉄は熱いうちに打て"でしょ!
(雪夜)
なら一層、早くしないと。
(アンネ・クラウド)
ムガああぁぁぁっ!!
なんだかんだで墓穴を掘るアンネ。
(アンネ・クラウド)
どうしても来ない気?
(雪夜)
必要とされてないもん(涙目)
(アンネ・クラウド)
私が必要としてるでしょ!
人の話、聞いてた!
(雪夜)
いや全然(微笑み)
(アンネ・クラウド)
その微笑みムカつくわああぁぁぁっ!!
(雪夜)
っていうか、ここ王都だよね?
ゴン!机で頭を打つアンネ。
(アンネ・クラウド)
アンタねぇ~、何処だと思ってたの!
(雪夜)
貴族のいっぱい居る、デカい街。
社交界シーズンオフ?に、領地に皆帰るところ。
(アンネ・クラウド)
それを王都って言うの!
(雪夜)
そうなんだ!(驚)
(アンネ・クラウド)
なんで驚くのよ!
(雪夜)
"異世界人"だから。
(アンネ・クラウド)
そうね、そうだったわ、忘れてたわ!
(雪夜)
何処から仕入れてきたって思ってたの?
(アンネ・クラウド)
い、"異世界"……
(雪夜)
ならボクは?
(アンネ・クラウド)
"異世界人"……悪かったわね、バカで!
(雪夜)
バカは認めるんだ。
(アンネ・クラウド)
認めないわよ!優秀だって言ったでしょ!
(雪夜)
優秀なバカね。
(アンネ・クラウド)
最高のバカみたいじゃない!
(雪夜)
いや、高飛車で"自称"優秀でお淑やかな我儘お嬢様でしょ?
(アンネ・クラウド)
な、なによ!
私をどんな目で見てたのよ!
(雪夜)
こんな目(生暖かい目)
(アンネ・クラウド)
そんな目で見てんじゃないわよ!
今日も平常運転、調子が良いんだな、お二人さん。
という事で、物理的に縋りつくアンネをペイして元に戻って仕入れする雪夜。
伯爵令嬢にも容赦ないな。
(雪夜)
まぁ、月一ぐらいは土産持って行ってやるか。
お前、クラウド家の領地の場所、知ってたか?
じっくり時間をかけて、しっかり仕入れをした雪夜。
(雪夜)
久しぶりだな。
クラウド家を訪ねてみた。
門の前に立ち、回れ右をして帰ろうとすると……
(アンネ・クラウド)
アンタねぇ~、声ぐらいかけなさいよ!
そう言ってアンネが走ってきた。
(雪夜)
いや久しぶりだなぁ~って、堪能したから。
(アンネ・クラウド)
だからって帰る事ないでしょ!
ってか、ホントに4の月まで来なかったわよね!
(雪夜)
いや月一ぐらいでお土産持って行こうかなとは思ったんだけど……
(アンネ・クラウド)
なら来なさいよ!
(雪夜)
まぁ良いかって。
(アンネ・クラウド)
良くないわよ!
(雪夜)
だって……
(アンネ・クラウド)
何よ。
(雪夜)
らっきょうが転がるんですものぉ~。
(アンネ・クラウド)
らっきょうって何よ、知らないわよ!
(雪夜)
と思って持って来た、らっきょうの漬物。
(アンネ・クラウド)
き、気がつくじゃない。
(雪夜)
料理長に試食してもらおうと思って。
(アンネ・クラウド)
私にも食べさせなさいよ!
(雪夜)
仕方ないなぁ……
はい、あーん♡
(アンネ・クラウド)
しないわよ!
(雪夜)
要らないんだ。
(アンネ・クラウド)
し、仕方ないわね、あーん(照)
(雪夜)
はい……あーげない(笑)
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!
久しぶりに絶好調だな。
(アンネ・クラウド)
でも、なんで来なかったのよ?
月一来る気なら来なさいよ。
(雪夜)
領地の場所、知らないもん。
(アンネ・クラウド)
あっ……
それはアンネが悪いわな。
(ケイン・クラウド:父親)
久しぶりだな、セツナ殿。
(雪夜)
お久しぶりです、ケイン様。
(ケイン・クラウド)
いや、"様付け"など不要だぞ。
其方のおかげで我が家は潤っておるんだから。
こちらこそ感謝せねばならん。
(アンナ・クラウド:母親)
我が領地にも来て欲しかったわ。
(雪夜)
それが領地の場所を知らなくて……
(ケイン・クラウド)
おお、それはすまん。
教えとくべきだった。
娘がうるさくてなぁ(笑)
(雪夜)
あはは。
で、これがお土産です。
ご飯にも日本酒にも合いそうな"漬物"というのを用意しました。
(アンナ・クラウド)
それはそれは、いつもありがとうねぇ。
という事で、早速キッチンへ行った。
(雪夜)
おやっさん、久しぶり!"漬物"っていうの、持ってきた。
ご飯にも日本酒にも合いそうだよ。
(料理長:女)
そうか、早速試してみよう。
で、オレ、女な。
早速切り分けて試食する料理長と雪夜。
糠漬け、つぼ漬け、粕漬け、奈良漬け。
(料理長)
これは良い!
ご飯にも日本酒にも合うな。
料理の具としても使えるぞ。
いくらだ?
(雪夜)
いつも通り。
(料理長)
お任せか……
そうだなぁ……こっちの世界には無い物だしなぁ……
金貨……いや、広めたいよな?
(雪夜)
もちろん、広く使って欲しい。
でも……
(料理長)
仕入れには限界がある。
そりゃそうだわな……
しかし、酒場のツマミにももってこいだしなぁ……
上手く使って、銀貨20枚でどうだ?
いや、それなら注文が殺到するか……
(雪夜)
通常メニューじゃなく、入荷次第の数量限定メニューにしたら?
(料理長)
その手があるな、なら銀貨20枚だ。
安すぎるがな。
これだと酒場も買えるだろう。
お貴族は取り合いだな。
コレも上があるか?
(雪夜)
あるけど、違いがあるかな?
贈答用の漬物を出す雪夜。
(料理長)
うーん、違いが分かるヤツには分かるぞ。
こっちを金貨1枚でどうだ、お貴族向けだ。
その容器も気に入った。
手土産や贈答品として使えるだろ。
(雪夜)
分かった。
でも、贈答用は入荷困難だから、注意してね。
という事で、雪夜は通常版を銀貨16枚、贈答用を銀貨80枚でクラウド家に卸した。
(料理長)
いつもすまんな。
(雪夜)
おやっさんの取り分もね。
(料理長)
気を使わせるな。
で、オレ、女な。
料理長にも宣伝してもらっているので、クラウド家からはボーナスが出ているのだ。
若い衆も口コミで広げてくれてるから、時々料理長が飲みに連れて行ったり、小遣いをあげたりしているからな。
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通販大好きベビーユーザーの渚が、お決まりの交通事故にあい、異世界転生する話。
しかし転生した世界は、渚が以前やっていたゲームの世界だった。
ギャグあり、シリアスありの異世界転生物語。
*台本形式です。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
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机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
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(実践出来るかどうかは別だけど)
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
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「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
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自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
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ユーヤのお気楽異世界転移
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死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
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