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なぎさセツナ

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1週間後

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 あれから1週間。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   あぁ、今日が最終日だわ。
   17時までしか居れないの。


 もう充分だと思うぞ。

(北条寺なぎさ MtF)
   また会えますし、でも、こんなに長く一緒に居たのは初めてですよね、お母様。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そうよ。
   でも、良い思い出がいっぱい。
   なぎさちゃんの
   コンカフェでの男装メイド、
   華百合神社での"巫女の舞"は3回も見れたし。
   コスプレ可愛いかったわぁ……
   うどんに焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、
   なぎさちゃんの手作りで美味しかったし。
   一緒に色々見て回って、食べ歩いて、エロエロして、
   いやぁ~ん♡もう、最っ高ぉ~!!

(北条寺なぎさ MtF)
   あはははは(汗)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   で、私、しばらく日本を離れなきゃいけないの。

(北条寺なぎさ MtF)
   しばらく……ですか……

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ええ、2日間(ニヤッ)


 ガン!

 なぎさは学園の柱に頭をぶつけた。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ふふふっ♡

(北条寺なぎさ MtF)
   甘いです、お母様。
   そこは真顔で言わないと(ニヤリ)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   うーん、しまったわ。
   ついついニヤけてしまいましたわ(笑)

(北条寺なぎさ MtF)
   惜しいです、お母様(笑)
   ほんとのところは?

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   2年よ。

(北条寺なぎさ MtF)
   に、2年!?

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ええ、40回ほど行き来しますが(真顔)

(北条寺なぎさ MtF)
   ぎゃん!

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ふふふっ♡やりましたわ(笑)
   しかし、向こうでの滞在の時間が多くなるから、半分は海外ね。

(北条寺なぎさ MtF)
   お疲れ様です。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   海外拠点などの視察や商談があるの。

(北条寺なぎさ MtF)
   成功することを祈っています、お母様。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ありがとう。
   そこでね、なぎさちゃんを半分、いえ、せめて1/3は借りれないか、渚と掛け合ってるの。

(北条寺なぎさ MtF)
   ・・・は?

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   なぎさちゃんは、自覚がないかもしれないけど、
   北条寺グループにしても、我が御堂グループにしても、
   なぎさちゃんは最重要人物なの。
   それは聞いてない?

(北条寺なぎさ MtF)
   司の方から言われましたが、
   イマイチなんというか、話が大き過ぎて……

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   それが現実なの。
   なぎさちゃんは、司ちゃんのお嫁さんよね。

(北条寺なぎさ MtF)
   はい。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   その司ちゃんは、北条寺グループの次期総帥。
   現総帥の渚は、なぎさちゃんのお父様よね。

(北条寺なぎさ MtF)
   はい。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   で、私はなぎさちゃんのお母さんであると同時に、
   御堂グループの総帥夫人。
   次期総帥は、息子の哲司よ。
   その哲司は、なぎさちゃんを終身支えることを誓い、
   なぎさちゃんと"深い"お付き合いをしています。
   そこまでは、理解できた? 

(北条寺なぎさ MtF)
   は、はい。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   他には、お互いの傘下、関連企業問わず、
   西寺商事創業家で次期代表取締役、西寺 誠
   神崎財閥次期総帥、神崎 涙
   白米財団次期総帥、白米 涼
   神谷自動車創業家、次期代表取締役、神谷 凛
   西成財閥次期総帥、西成 友也
   浜崎グループ次期総帥、浜崎 あゆな
   剣城グループ次期総帥、剣城 舞
   琴音財団次期総帥、琴音 玲
   早乙女グループ次期総帥、早乙女 哲也
   惣流グループ次期総帥、惣流 蓮
   壇之浦グループ次期総帥、壇之浦 雫
   新蘭財閥次期総帥、新蘭 琴音
   飛龍財団次期総帥、飛龍 蘭
   そこに
   日本神道次期会長、神凪 紫音
   が、現在、なぎさちゃんに終身支えることを誓い、
   "深い"お付き合いをしてるの。
   この先まだまだ増えるわ、
   お友達の
   大間 晶、渋谷 翔も、なぎさちゃんを終身支えると誓いを立てたわ。
   えーっと、大丈夫かな?

(北条寺なぎさ MtF)
   は、はい。
   壮大過ぎる話ですが、なんとか付いて行ってます(冷汗)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そこで必要となってくるのが経験ね。
   場数は多いにこしたことはないわ。
   それは分かる?

(北条寺なぎさ MtF)
   はい、分かります。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そこで連れて行けないか?って事よ。
   北条寺グループと御堂グループ、両方の関連企業や財閥財団、取引先に人脈を作る!
   これほど強力な人脈はないわ。
   他の者じゃ出来ないもの。
   どう頑張っても、北条寺グループの関係者が御堂グループで、
   逆に御堂グループの関係者が北条寺グループで人脈は作れない。
   お互いの財閥グループのスパイや裏切り者的な立ち位置になるからね。
   なぎさちゃんは、北条寺家、御堂家両方に繋がりがある、というか、相手が望んで出来た。
   どちらの関係者でも無いからね。
   婚姻と愛人まで言えば関係者になるけど、
   それなら、自動的に両方に繋がりが出来たよね。
   なぎさちゃんを軸に、右腕が北条寺グループなら、左腕は御堂グループなの。
   そういう立ち位置になってるのよ。
   なら、両方に関係しても問題ない、いや、関係する方が良い!
   お互いのグループはお互いが幅を利かせられる。
   でも、橋渡し役は出来ない。
   その橋渡し役がなぎさちゃんなの。
   だから、できるだけ顔を売って、存在を知ってもらう必要があるの。
  
(北条寺なぎさ MtF)
   な、なるほど。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そこで、ちょうど私が海外出張に行く。
   海外拠点に存在を知らしめる、良い機会じゃない?
   ちなみに、司ちゃんは連れて行けないわよ?
   ガチガチの北条寺家でしょ?
   相手も関わろうとしないわ。
  
(北条寺なぎさ MtF)
   なるほど。
   でも……

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そう言うと思ったから、掛け合ってるの。
   経験に早い遅いはないわ。
   逆に早い方が場数が踏める。
   これも財閥夫人のお仕事よ。

(北条寺なぎさ MtF)
   なんか、上手く言い包められてるような……

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ギクッ(汗)

(北条寺なぎさ MtF)
   今、"ギクッ"って言いましたよね、"ギクッ"って。

(北条寺 司 MtF)
   あっ!なぎさ!お疲れ!
   御堂夫人、ご機嫌よう。
   今日までですよね。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ええ、今日の17時までよ。

(北条寺 司 MtF)
   じゃあ、夕食、一緒に食べようね、なぎさ(笑顔)

(北条寺なぎさ MtF)
   うん(笑顔)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   その事なんだけど……


 御堂夫人は、司に話をした。
 これからの事や、なぎさの立ち位置。
 その事で、総帥の渚に話をしている事。

(北条寺 司 MtF)
   そ、そんな……

(北条寺なぎさ MtF)
   私も嫌です。
   司は生涯の契りを交わした夫、
   言っていることは理解できましたが、夫婦がそんな事になるなんて。
   なら、せめて司と一緒に……
   司が同行している事がバレなければ……

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   甘いわよ、なぎさちゃん。
   仕事はそうはいかないの。
   そして私達の仕事は何?
   少なくとも自分の傘下の、関連企業の同志の家庭を守ること。
   何万、何十万、いえ、何百、何千万の従業員とその家族を守らなくちゃいけない。
   だから、そこは理解して、割り切らなきゃダメよ。辛いけど。
   司ちゃん、出来ないなら、今すぐなぎさちゃんと別れなさい。
   貴方は貴方の財閥を守る義務がある。
   なぎさちゃんは私が引き取ります。
   皆、なぎさちゃんを終身支えると誓いを立てているのです。
   その者達を裏切るわけにはいきませんから。
   そして、なぎさちゃん。
   貴方はもう、後戻り出来ない立場になっているの、嫌でもそれは理解しないと。
  
(北条寺なぎさ MtF)
   終身という事は……

(北条寺 司 MtF)
   なぎさ!

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そうよ、その先は言っちゃダメ。
   貴方が皆を裏切ってどうするの。
   辛くても理解しないとね。

(北条寺なぎさ MtF)
   ど、どうすれば……


 そこへ渚が駆けつけた。

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   なぎさ!大丈夫か!

(北条寺なぎさ MtF)
   ・・・。
   はい、お父様(笑顔)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   あの話をしたのか?環奈、いや、御堂。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   誰かが言わなくてはいけないわ。
   しかも再来年は大学!
   準備は必要でしょ?

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   御堂、お前。

(北条寺なぎさ MtF)
   お父様、大丈夫です。
   私は北条寺 司の妻です。
   妻は夫を支えるのが嗜み。
   なら、この立場、見事、果たしてみせましょう!
   それが夫、司の。
   北条寺グループ次期総帥、北条寺 司の妻として、力になれるのなら、私はその役目を果たします(微笑み)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   なぎさ……お前……そこまで……
  
(北条寺なぎさ MtF)
   お父様、私は司をこの上なく愛しています。
   そして、お父様を心底お慕いしております。
   だから、そのお力になれるのなら、
   私は逃げずに自分の義務を果たします(微笑み)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   なぎさ……すまん……恩に着る(感涙)

(北条寺 司 MtF)
   なぎさ……(涙目)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   司、覚悟を決めろ!
   お前は北条寺グループ次期総帥だ。
   なぎさはお前の為に覚悟を決めた。
   夫のお前がそんなことでどうする!

(北条寺 司 MtF)
   ・・・分かった。
   なぎさ、出会えて良かった。
   なぎさが妻になってくれて良かった。
   ボクは幸せ者だ。
   なぎさがそこまで支えてくれるんだ。
   ボクはボクで義務を果たす。
   これから一緒に北条寺グループを支えてくれ!

(北条寺なぎさ MtF)
   はい、あなた(微笑み)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   私の御堂グループも忘れないでね。
   御堂は哲司が継ぐから。

(北条寺なぎさ MtF)
   はい!

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   では、文化祭は楽しんで。
   11月16日に迎えに来ます。
   クリスマスには間に合うように帰国しましょう、何事もなければね。
   それでよろしいです?北条寺 渚様(ニヤッ)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   分かった、そうしよう、御堂 環奈様(ニヤリ)

(北条寺 司 MtF)
   お父様?

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   大切な仕事の話だ、馴れ合う呼び方は出来んからな(ニヤリ)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   そうよ、公私は分けないとね(ニヤリ)

(北条寺 司 MtF)
   勉強になりました。

(北条寺なぎさ MtF)
   では、11月16日にお待ちしております、御堂夫人。

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   ぎゃん!
   そこはお母様と呼んでよ、なぎさちゃん(涙目)
   それと、今日は17時までは一緒だからね。

(北条寺なぎさ MtF)
   了解致しました、御堂夫人(ニヤリ)

(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
   あ、貴方、なかなかやるわね(ニヤッ)

(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
   いいぞ、なぎさ。
   もっとやれ!(笑)
  

 話は終わった。
 17時までは御堂夫人がなぎさと一緒。
 なので、渚は司と一緒に居る事にした。
 司のケアも兼ねて、しっかり理解させ、納得させる為に。
 それと、次期総帥としての自覚と、なぎさについて。
 なぎさの事を誤解しないように、
 そして、その気持ち、覚悟、司に対する思いを分からせる為に。



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