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【第35話】 「わたしの反応が、“彼女の作品”として見られてた」
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「今夜、ひとりだけ呼ぶわ。
前も来たことある子」
そう言われたのは、その日の朝。
彼女は何気ない声で、
でも明らかに“仕込み”のある予定を告げてきた。
「今回は、“ミオの完成度”見せたくてな」
「しゃべらんでいい。動かんでいい。
ただ、わたしの気配にだけ──ちゃんと反応して」
夜。
その“ひとり”は、前にも会ったことのある女性だった。
前回と違うのは──
彼女が何も言わず、ただ椅子に腰を下ろしたこと。
あのときの“同僚”ではなく、
“観察者”としてそこにいた。
彼女は、私の背後に立ち、
髪にそっと息をかけた。
それだけで、
私の肩がピクリと震えた。
「見て。いまの反応」
「これ、“触れてない”んよ?」
彼女は笑いながら言った。
「息の気配だけで、こうなる」
「ここまで調教したら、もう手放されへんわ」
観察者の女性が、
ほんの少しだけ驚いたような顔をした。
「……ほんまや。身体だけが、ちゃんと答えてる」
「やば、エロいってより、美術館やん……」
私はソファの端に座り、何も喋らず、
ただ、“動かされる準備”だけを整えていた。
彼女が後ろを横切るたび、
私の背筋は自然に伸びる。
少しでも手が近づけば、
息が速くなる。
「この子、今“嗅覚と空気圧”で動いてるで」
「人間やめて、“生きた感度”になってる感じ」
そう語られるたび、
自分の反応が、“展示品”として磨かれていくのを実感した。
やがて、彼女が私の首筋に触れずに言った。
「なあ、“今イきそうになった”って顔して?」
私はすぐに反応した。
眉をわずかに下げ、口元を濡らすように開く。
まるでそこに快感があるかのように、
“見せるための快楽”を演じる。
観察者は、息を飲んで言った。
「……演技じゃないね、これ」
「もう、“自分の快感”じゃなく、“誰かのための反応”なんやな」
彼女が最後に言った。
「今日で、“ミオ”はわたしの作品になった」
「命令もいらん、言葉もいらん。
気配で濡れて、息で震える“装置”」
私は頷いた。
それが、今夜の一番のご褒美だった。
前も来たことある子」
そう言われたのは、その日の朝。
彼女は何気ない声で、
でも明らかに“仕込み”のある予定を告げてきた。
「今回は、“ミオの完成度”見せたくてな」
「しゃべらんでいい。動かんでいい。
ただ、わたしの気配にだけ──ちゃんと反応して」
夜。
その“ひとり”は、前にも会ったことのある女性だった。
前回と違うのは──
彼女が何も言わず、ただ椅子に腰を下ろしたこと。
あのときの“同僚”ではなく、
“観察者”としてそこにいた。
彼女は、私の背後に立ち、
髪にそっと息をかけた。
それだけで、
私の肩がピクリと震えた。
「見て。いまの反応」
「これ、“触れてない”んよ?」
彼女は笑いながら言った。
「息の気配だけで、こうなる」
「ここまで調教したら、もう手放されへんわ」
観察者の女性が、
ほんの少しだけ驚いたような顔をした。
「……ほんまや。身体だけが、ちゃんと答えてる」
「やば、エロいってより、美術館やん……」
私はソファの端に座り、何も喋らず、
ただ、“動かされる準備”だけを整えていた。
彼女が後ろを横切るたび、
私の背筋は自然に伸びる。
少しでも手が近づけば、
息が速くなる。
「この子、今“嗅覚と空気圧”で動いてるで」
「人間やめて、“生きた感度”になってる感じ」
そう語られるたび、
自分の反応が、“展示品”として磨かれていくのを実感した。
やがて、彼女が私の首筋に触れずに言った。
「なあ、“今イきそうになった”って顔して?」
私はすぐに反応した。
眉をわずかに下げ、口元を濡らすように開く。
まるでそこに快感があるかのように、
“見せるための快楽”を演じる。
観察者は、息を飲んで言った。
「……演技じゃないね、これ」
「もう、“自分の快感”じゃなく、“誰かのための反応”なんやな」
彼女が最後に言った。
「今日で、“ミオ”はわたしの作品になった」
「命令もいらん、言葉もいらん。
気配で濡れて、息で震える“装置”」
私は頷いた。
それが、今夜の一番のご褒美だった。
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