恋する獣たちのメルクマール

風巻ユウ

文字の大きさ
7 / 14
本編

おめデートう

しおりを挟む
スカイ・オリーヴはむしゃくしゃしていた。

モチヅキがノエリオを語るあの顔は、どう見ても性的興奮でいやらしい顔つきにしか見えなかった。
本当はただのケモミミフェチで、兎耳にハァハァしていた為にあの顔なのだということを知らないスカイは、どうしてもモチヅキを恋のライバル視してしまう。

だから焦っていた。ノエリオも言っていたではないか。モチヅキはエリートだと。それこそスカイが苦手とする人種。優等生というやつだと。

もたもたしていたら掻っ攫われてしまう。エリート野郎に。誰を?決まっている。あそこで躓いて転びかけている白兎をだ。

「ほわあぁぁ…と、あれ?」
「何も無えとこで転ぶんじゃねえよドジっ子め」

既に体が45度近く傾いていたノエリオの体。腹に腕をぐっと入れて、持ち上げる。筋肉のあまりつかない、しなやかな体格である猫獣人だが、これでも重いものは運び慣れているし、冒険者に憧れて、こっそり筋トレしてたりもする。憧れてるだけで冒険者になるつもりはないけど。
何にせよ、スカイにとったらガリチビなノエリオは造作もなく体重を支え、その場に真っ直ぐ立たせてやることができるのだ。

「ありがとうなんだぞスカイ。もうちょっとで床にキスしちゃうとこだった」
「アホタレ。そんなとことキスするくらいなら、俺とすればいい」
「…ん?」

今、スカイは何と言ったのだろう?
ノエリオは垂れ兎耳をぴくぴくさせてみたが、更に変な言葉を聞いて困惑した。

「キスなら俺としろ」

「ふぁ…?」

スカイは真剣な表情である。嘘じゃないらしい。冗談じゃないらしい。本気で言っているらしい。
キスしろって? スカイとだけキスしていいって? それって独占欲とかそういうのじゃなかろうか。つまりあれだ。惚れた腫れたの恋心ってやつだ。

(ふえええマジでえええスカイが俺のこと…す、すす、好き?!)

ノエリオの頬が朱に染まった。大口開けて、ぽかんとしてしまう。

「ボケてんじゃねえ。俺の言った意味、分かるだろうが」
「ひゃえ?え?あ、う、うん」
「了承なら、今度の休日はデートする。そんで初キスだ。異論は認めねえ」
「でーとぉ???」

キスから急に飛んだんだぞーとは思うが、その言葉を聞いてノエリオの口元は綻んだ。嬉しい感情が表立って出てきて、にこにこしてしまう。
その表情を確認したスカイは「よし!」と、頷いて、また接客の仕事に戻って行った。

にこにこ白兎は口がついニヤけて締まりのない顔になってしまうのを堪えながら厨房に戻る。

「良かったですねえノエリオ」
「テオじー聞いてた? 俺、で、で、でーと、でーと…!」

興奮でお盆を持ったまま腕をフリフリしてしまうノエリオ。行き場のない感情を抑えておけない様子だ。

「萌豆の赤飯を炊いておきますね」

テオも漸く動いた二人の関係性に喜び、祝い事に欠かせないメニューを作ると宣言した。
親代わりというか爺代わりに見守ってきたテオにとっても喜ばしい出来事ということだろう。
しかしこの後、二人がデートする事を知った水色兎から「デート行くんだ。おめデートう」と寒いギャグを贈られ「俺もデート連れてけ」と迫られる未来を、テオには見通せていなかった。



デート当日の休日────。

冬のメルクマールは寒い。
雪もちらつく昨今、街中をデートするような若者は寄り添い手を繋ぎラブラブモード全開である。

もちろんスカイとノエリオも手袋をした手であるが手を繋ぎ、メルクマールの中央広場にやって来ていた遊園地で一緒に遊んだ。
珍獣ピヨマル釣りや子供用の回転木馬に乗る時は手を離したけれど、ホラーハウスやトリックアートを見学する間はずっと手を繋いでいた。

もうちょっとグレードアップして腕を組みたいなと思った頃、小腹が空いたのでマーケットまで移動し、総菜を売るお店を見て回った。キッシュにパイなど、お店に入って食べるより、テイクアウトで食べ歩きできるものを選ぶ。

途中で温かいコーヒーも買って、広場へ降りる途中の階段に座って食べた。地べたは冷たいが二人寄り添っていれば温かかった。

他にもちらほら、階段に座りくっつきっ放しのカップルはいる。人間同士のカップルもいれば、スカイとノエリオのように獣人同士もいる。そして人間と獣人のカップルだっている。
カップルたちは男女だけということもない。男と男、女と女、同性カップルも多かった。ここメルクマールは種族での偏見がなく、同性愛にも寛容な街なのだ。

たまに、「ちゅっ」なんて音も聞こえてくる。なんの音だろう?なんて思って振り返ってしまったのがいけなかった。後ろにいた獣人と人間カップルたちが仲良くディーーーープなキスをしていたから。

「あわわ、ここ、そういう場じゃないはずなんだぞ」
「そりゃそうだがなあ…普通だろ。恋人同士なんだし」
「恋人ってすごいんだぞ……」

ごくり…と喉を鳴らして、斜め右に座るカップルの「んん、んぁん、んちゅー」現場も聞き耳立ててしまうノエリオだった。

「気づいてんのか? 俺らも恋人同士なんだけど」
「ふぁい?!」

デート中であり、告白だって済ませた。正真正銘の恋人同士だとスカイは主張する。
ノエリオの両肩にスカイの両手が乗った。二人の距離が、ぐっと縮まった。

「あぅ…」
「目ぇ閉じろ」

瞬きもせず見つめ続けるノエリオの瞳は戸惑いと期待。どちらかというとキラキラ好奇心で輝いている。眩しいくらいに見詰めてくるから、閉じていて欲しい。下手くそではないと思いたいが、ノエリオの期待に沿えなかった場合は居たたまれないだろう。せめて目を閉じて、ノエリオ自身で集中してキスに夢中になってくれればいいと変に期待して、スカイはノエリオの唇に初キスを贈った。

「…ふ、ンー」

ノエリオの鼻から空気が抜けた。間抜けな音を鳴らしてしまったとノエリオは内心で泣きたくなったけれど、スカイからの初キスが嬉しくて泣くよりも舌を絡める方を選んだ。

(スカイが舌でつっついてくるから…しかたないんだぞ)

一回は離れたのだ。ちゅってしてから、一旦の距離は開いた。けど、また、どちらともなく求め合って口をくっつけたら離れ難くなった。

唇を割って入ってくるスカイの舌が、思った以上に気持ち良い。ノエリオもぎこちなく舌を動かして、れろれろの要領で頑張ってみる。うん、頑張ってみた。頑張ってみただけ。殆どスカイの舌使いについて行けず、「っん、んぅぅ」って、呻き声に似た何かを発しながら閉じた瞼の下で目を泳がせた。

「ふぁ…ぁう…」

唇が離れた。涎が垂れた気がする。ノエリオは目を閉じたまま、だらしなくなってしまった口の中から赤い舌を出して、口周りを舐めた。

「お前それ、誘ってるように見える」
「さそう?って?ひあ…っ」

ぎゅううぅっと前から抱きすくめられて、ノエリオの声が上ずった。

「んだよぉ…ハグくらいで、そんな可愛い声出すなよ」
「か、か、かわい、い?!」

スカイの口から可愛いなんて単語聞いたのは初めてだ。出会ってこの方、詰られたことの方が多い気がする。
辛辣な言葉と共に煙草の煙を顔面に吐かれたり、耳を引っ張られたり…碌なことされてない。それなのに、どこでどうして、この傍若無人で気まぐれな猫に惚れたのか…。

ノエリオは瞳を大きく開いてスカイを見つめた。かっこいい顔してるのだスカイは。
シャープな顎ラインの小顔にバランス良く配置された目鼻口。柔和とは程遠い顔つきだけれど、キリリッとしてて怜悧な猫目がノエリオを見つめ返している。

多分、この顔に最初、してやられたんだとノエリオは思っている。造作の整ったスカイ。ただの不良猫には見えないのだ。サボり癖はあるけれど、接客の仕事を楽しそうにこなしている姿を見ていると、ノエリオも楽しくなる。
おばちゃん猫たちに気に入られて、最近やたらと猫娘をプッシュされているらしいが、歯牙にもかけない態度は好感が持てる。
スカイの過去の爛れた猫性活を知らないノエリオは、そんなところでポイントを上げていた。

「あう…スカイ、スカイ…っ」

抱きしめられたお返しだとばかりに抱きつき返したノエリオの腰にスカイの腕が回る。手の平がお尻を撫でている気がするけど、そんなこと気にならないくらいノエリオは今直ぐスカイにギュッとしたかった。

「可愛い…俺のピノ」

耳が犯されるとはこのことか…!
ノエリオの耳の中に木魂するスカイの声。惚れた人の声は兎耳を溶かしていく。腰も蕩けそうだ…!

しばしハグを堪能し、帰りは腕を組んで帰った。



日々のデートは順調。
お付き合いする流れになってからというもの、ノエリオの兎耳を衆人の前で無暗に引っ張って遊ぶということはしなくなったスカイ。それどころか、ノエリオの兎耳は尊きものだとでも思っているのか触ってくれなくなった。

ノエリオは今までの、無遠慮に撫でたり引っ張ったり指つっこまれたりが無くなって……物寂しい想いだ。

兎耳だけの話じゃない。どこも触られないのだ。スカイからのスキンシップというのが一切無くなった。

ちょっとでも手が触れたり、肩が接触したりということくらいあるだろう。同じ店の同じ店員なんだし。ホールと厨房を行き来するだけで何がしらの何かはあるはずだ。
つい先日だって転びそうになったところをスカイが支えてくれた。それでデートが決まったんだからドジっ子万歳であった。

それが…ない。何もない。一切合切ない。

しかしデートに行けば別だ。遠慮がちだが手を繋いでくれるし腕組もしてくれる。
ノエリオは普段できないことを、ここぞとばかりにやった。スカイにくっついて、ぎゅっとハグもした。とても健全なお付き合いである。

そう、純粋なピュアラブなのだ。
他人が茶々入れることも戸惑われるほどの純なカップルがここに誕生していた。

勿論、二人のピュアぶりには同じ店員仲間であるウィルも気づいているし、店主テオも「純粋培養な白兎を煮て焼いて食おうなんて鬼畜の所業です」とばかりに温かく見守っている所存だ。

傍から見たら初々しいが、実はなんともジレンマなカップルになっているスカイとノエリオ。
今日も今日とて休日デートと称して街中へと繰り出した。

メルクマールの”真ん中市場”は東西を繋ぐ目抜き通りにある巨大マーケットだ。
普段の仕入れは近所で済ませるが、中心街まで行けば貿易路から運ばれた珍しい品が拝めるので、デートで二人して歩くには、なかなか良い散歩道といえる。

そしてノエリオにとってのここは、じー様を探す場所としても、うってつけだった。
じー様が行方不明になった都市はここよりも遠いところだが、メルクマールは大きな街で貴族が統括する領地だ。領地の繁栄にあやかろうと、引っ切り無しにノエリオの故郷がある方からも商人たちが入ってくる。彼らの噂話を聞くために、ノエリオは今日も魔法を使った。

「お前、魔法使えたのか…」

一緒に来ていたスカイの猫目が驚きで見開かれる。
そういえば店で魔法は使ったことがなかった。ノエリオは自分のことを三流魔法使いだと思っているし、魔法をひけらかすという行為もどうかと思うので、わざわざ魔法を使って接客業するなんてこともしたことがないのだ。

魔法を補助に使えば、おそらくノエリオのドジっ子は緩和される。
補助魔法をバリバリにドーピングして、重い食器をもっと気軽に運ぶことだって出来るし、何もない所でこけたとしても、魔法だって使えた。
ノエリオは真に優秀な魔法使いなのである。本人の自覚が薄いだけで。

ともあれ、今ここで使う魔法は、じー様を探すためだけに使う【探索の魔法】だ。前も使った【音を集める魔法】と合わせて同時展開する。
探索するには、探索物に関連のある物品を使う。じー様が唯一残した宝物、うさぎのぬいぐるみを胸に抱えて、ノエリオは複雑な複合魔術を練り上げた。

重ねて述べれば、この複合魔術というのは相性の良い魔法同士を掛け合わせるのが常識で、【探索】と【集音】を同時に熟そうとすると、かなりの習熟度が必要である。それこそ学園の教師レベル。へたしたら中央お抱え王族御用達な魔法使いにだってなれる熟練度だ。

それをノエリオは易々と熟すあたり、一般常識から外れていた。しかも本人に自覚がないのだ。はっきり言って心配レベルだが、この事実を知っているのは胸に抱えられたピンク色うさぬいこと、じー様だけという不毛な事実。

「んー。できるけど俺、魔法へたくそなんだぞ。今も上手くかからなかったし…」

ノエリオは困り顔で、うさぬいをぎゅっとする。
探索の魔法が不発に終わったことを感じ取り、やはり自分はへっぽこな魔法使いなのだと落ち込んだ。

実際には、きちんと発動しており、失敗だと思った原因は腕の中のうさぬいにある。探索対象のじー様が腕の中にいるのだ。ノエリオの行動は筒抜けであり、探索されたくないじー様は全力で妨害魔法を放っただけのこと。

そのことを知らないノエリオは盛大に溜息を吐き、集めた情報を精査するのだけに焦点を絞った。

『中央の式典が…』『新しい手配書が…』『美味い店だって?』『早いとこ確保しないと…』

聴こえてきた噂話が物騒。近所のマーケットでは庶民的な噂が多いけれど、ここでは商人たちの幅広い噂が集まって来る。中には物騒な噂もある。中央政府の話や中央からきた手配書の話などその最たるもので、一般市民のノエリオには関係ないことではある。
お店情報を交換する人々は多いし、物盗りなんかも人が多いところではよく聞こえてくるものだ。

膨大な情報から、じー様に関することなんかあるのだろうかとも、一瞬諦めかける。けれど、じー様はそれなりに有名で特徴的な教師だし、故郷の噂話は耳に入れておいた方がいいだろうと思い直す。

真剣になったり落ち込んだりと忙しない表情をつくるノエリオを、スカイだけがじっと見ていた。
路の縁、屋台と屋台の間の空きスペースに二人掛けの椅子があったので、そこに座っている。一応、肩を組んで。でも、さっきから微動だにしない恋人。うさぬいを胸に抱きしめる姿は可愛くて、デートなのにぬいぐるみ持って行きたいと言い出した時はどうしてかとも思ったけれど、こうやって魔法を使うのに必要なのだろう。と、妙に納得して今に至る。

スカイはノエリオのことが可愛くてしゃーなかった。
嫉妬の勢いで告白してデートして、初キスしてもハグしても足りない何かがある。その何かが何なのか、スカイには分かっていた。分かっているけれど、この熱情をそのままノエリオにぶつけていいのか、迷う。

ノエリオはこれまでに付き合ったことのある獣人たちと違うタイプだ。斜に構えて捻くれた自分は、付き合ってきた奴らも世間に馴染めない輩が大半だった。所謂、不良という奴らだろう。そいつらは素行悪く、独りにしてくれとグレながらも群れるのが好きで、肌を合わせるのが生き甲斐の奴らばかりだった。おかげでそちら方面の経験値は豊富な方だ。

しかしノエリオは全然違う。素直で育ちが良い。それは出会った当初から思っていた。純粋でキラキラした混じりっけのない率直な行動を目の当たりにすれば、こいつ童貞だなと察しがつくもの。
そして優等生。ノエリオは優等生という言葉に嫌悪を示していたが…そういえばモチヅキをエリートだと評していたな…。
スカイからしたらノエリオこそエリートだろうにと、隣で易々と魔法を使いこなす白兎を見て思う。

そして魔法が不発だったと嘆く恋人の姿に、改めて可愛いと思う。魔法使う姿が綺麗だとか神秘的だとか、そういう賛辞も思い浮かんだが、それより何より可愛かった。
煌めく宝石のような瞳に柔らかそうなほっぺ。ほてっとした唇なんかもう吸いつきたい涎出そう…。

「魔法がどういうもんかは知らねえけど、またチャレンジするんなら俺も付き合うぜ。まだ昼間だしさ。ああそうだ、飯食おうか」

腹減ってたら出来る魔法も出来ねえしなと適当な持論も述べつつ、スカイは隣の屋台に売られていた”赤牛の揚げ巻き”を買う。
片手で持つのに丁度いいフィンガーフードを持って、ハフハフと齧りつく。外側の皮はパリパリで中の赤牛肉は赤身。肉の旨味とシャキシャキした野菜の歯ごたえがなんとも絶妙だ。味付け濃いのがいい。ジャンクフードならではだ。

ノエリオも、上品に両手で持ってこぼさないよう気を付けながら食べた。
膝の上にうさぬいを置いて小さな口を動かすその様に、またあらぬ欲望が渦巻いてくるのはもうしょうがない。

ノエリオが可愛いから。これはもう揺るぎない事実だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大きい男

恩陀ドラック
BL
 転移した異世界は大きい男ばかりだった。  この作品はフィクションです。登場する人物・団体・出来事等はすべて架空のものであり、現実とは一切関係ありません。©恩陀ドラック

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜

紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。 ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。 そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?

【完結】下級悪魔は魔王様の役に立ちたかった

ゆう
BL
俺ウェスは幼少期に魔王様に拾われた下級悪魔だ。 生まれてすぐ人との戦いに巻き込まれ、死を待つばかりだった自分を魔王様ーーディニス様が助けてくれた。 本当なら魔王様と話すことも叶わなかった卑しい俺を、ディニス様はとても可愛がってくれた。 だがそんなディニス様も俺が成長するにつれて距離を取り冷たくなっていく。自分の醜悪な見た目が原因か、あるいは知能の低さゆえか… どうにかしてディニス様の愛情を取り戻そうとするが上手くいかず、周りの魔族たちからも蔑まれる日々。 大好きなディニス様に冷たくされることが耐えきれず、せめて最後にもう一度微笑みかけてほしい…そう思った俺は彼のために勇者一行に挑むが…

【完結】レルプスの花冠

Nansiro
BL
公爵家に生まれた心優しい白兎・ノエルと、彼を取り巻くすべての物語

アケミツヨウの幸福な生涯【本編完結】

リラックス@ピロー
BL
ごく普通の会社員として日々を過ごしていた主人公、ヨウはその日も普通に残業で会社に残っていた。 ーーーそれが運命の分かれ道になるとも知らずに。 仕事を終え帰り際トイレに寄ると、唐突に便器から水が溢れ出した。勢い良く迫り来る水に飲み込まれた先で目を覚ますと、黒いローブの怪しげな集団に囲まれていた。 彼らは自分を"神子"だと言い、神の奇跡を起こす為とある儀式を行うようにと言ってきた。 神子を守護する神殿騎士×異世界から召喚された神子

【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話

日向汐
BL
「好きです」 「…手離せよ」 「いやだ、」 じっと見つめてくる眼力に気圧される。 ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26) 閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、 一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨ 短期でサクッと読める完結作です♡ ぜひぜひ ゆるりとお楽しみください☻* ・───────────・ 🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧 ❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21 ・───────────・ 応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪) なにとぞ、よしなに♡ ・───────────・

ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら

音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。 しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい…… ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが…… だって第三王子には前世の記憶があったから! といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。 濡れ場回にはタイトルに※をいれています おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。 この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。

処理中です...