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夏休みの終わりに
日常って何? その14だよ!
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「さぁてと、片付けも終わったし、私はどうしようかなぁ」
「ねぇ真由美、面白い? ずっと小室さんの様子見ているけど」
「うんうん、小室さんの反応するのいいよう。こうやってバイブのスイッチたまに切ってあげてさぁ、ガクって来るとこなんか物凄く色っぽよ」
はぁ、「そうかそうか」なんか私は冷めているよ。
「真由美明日撮影だからいいところで小室さんも開放してあげてよ」
「分かってるって。それじゃ仕上げと行きますか」
「えええっ、仕上げって……」
「最強にしてあげま―す」
「あうぐっ、うわああああ。イッちゃいます、イッちゃいます」
叫ぶ様に小室さんの悶絶する声がする。
美代ねぇと美和子さんの方はかる―くイッたのかなぁ。意外としっとりとおとなしい。もっと激しいかと思ったけど、なんだろう二人の息がぴったり合っているのかな。まるで私としているみたい。
ん? もしかして私って今嫉妬している?
美代ねぇと美和子さんに。
何で?
それとも小室さんに夢中になっている真由美に?
そんなことはないよね。だってさぁ、今までだってこんなことあったじゃん。
なんだろう、少しづつもやもやとした気持ちになってくる。
なんかやだなぁ。こんな気持ち。
目の前にある美代ねぇの飲みかけのワインを飲んだ。
本当は飲んじゃいけないんだけど、飲まずにはいられなかった。
もう一度口に含み、真由美に口移しでワインを流し込んだ。
「ウグん、ゴクゴク」
いきなり流し込まれたワインを真由美は飲み込んでいく。
「どうしたの亜美?」
「わかんない。でも何だろう変な気持ちになっちゃって」
「もしかしてヤキモチ?」
「そうなのかなぁ……なんかこうもやもやした気持ちがしてさぁ」
「うんうん、分かるわぁその気持ち。ずっと私が抱えていた気持ち、夏休前までずっと私が感じていた気持ちと同じなんじゃないの」
「そうなの? これがヤキモチと言うものなのかなぁ」
「多分ね」
真由美は小室さんの拘束帯を取り
「私たちお部屋に行きます」
ベッドに真由美が腰かけるとその横をポンポンと叩いた。
そこに座れという事だ。
「亜美さぁ、ヤキモチとかそんな気持ち今までなかったでしょ」
「多分ね。気がついたら私の周りには、美代ねぇがいたし、真由美も亜希子も沙良ちゃんもいた。今まで今日の様なことだってあったのに、どうしたんだろうね」
「もうじき夏休みが終わるから?」
真由美が何気なく言ったその言葉がなぜか胸に刺さった。
もう時期夏休みが終わる。
本当にいろんなことがあった夏休み。
これほど思い出深い夏休みは初めてだった。そんな思いがさっき無意識のうちに湧き出て来たんだろうか。
「ほんといろんなことあったね」
真由美がしみじみと言う。
「うん……」
「私さぁ、今年の夏休みほど充実していて、ドキドキした休みの日々を送ったことなかった。これも全部亜美と一緒にいれたからだよ。それに亜美の事正面から愛せるようになったことが一番うれしい」
「うん……」
なんだろう涙が溢れてくる。
私の頭を優しくなでてくれる真由美。
涙が止まらない。
私の方こそ、本当は一番思い出深い夏休みなんだよ。真由美。真由美とこうして一緒になれたこと、この私の方がもっと嬉しんだ。
真由美は私の事中学の時から好きだったって言っていたね。
ずっと気にはなっていた真由美の事。
真由美もずっと私の事気にしてくれていた。
その想いを私は感じていたんだね。
そっと私を抱き寄せてくれた……
「亜美のこんな姿初めて見たなぁ」
「うん」
「亜美ってさぁ、表向きクールそうに見せてるけど、本当は物凄い甘えん坊さんなんだよね。本当の亜美の姿多分誰にもわかんないと思う。私にしか見せない亜美の本当の心の姿。今私に見せてくれているんだと思う。こんな私だけど、私にだったらどんなに甘えてもいいんだよ……でも私の方が亜美にいつも甘えているかぁ」
ニコット笑う真由美。
「ありがとう真由美」
そっと真由美にキスしようとした時、扉の向こうでカタっと音がした。
真由美と顔を見合わせて、部屋のドアを開けた。
「わぁ!」
美代ねぇと美和子さんがドアの向こうで私たちの会話を聞いていた。
「あのねぇ、二人とも、もう終わったの?」
「なははは、ごめんねぇミーちゃん。さっきちょっと様子変だったから気になっちゃって」
美和子さんも
「こんなこと二人の前でしちゃって、すごく反省してます。ごめんなさい!」
「ああ、ええッと。私二人の事なんとも思っていなかったみたい。ヤキモチかなぁなんて思ってたけど、違っていたみたい」
「じゃぁどうしちゃったの?」
「なはは、なんかいつもこんな感じの毎日が続いていたから、夏休が終わるのが物凄く寂しくなっちゃったんだよ。多分。夏休みシンドローム」
「おいおい、よしてくれよ。いるんだって、夏休終わると学校に来なくなる生徒。それこそ夏休み症候群て言う難病だよ!」
「難病かぁ。そうですよね。私難病にかかっちゃったのかもしれません。ですから、明後日の始業式お休みもらえませんか? 先生!」
「はぁ? 亜美、真面目に言っているのかぁ?」
「へへへ、真面目ですよぉ」
「ダメだ! ちゃんと始業式には来い」
「ええ、夏休み最後の明日一日中撮影があるんですよぉ。どうせ始業式はまた校長のかったるい話だけなんでしょ。授業もないし」
「撮影ってお前らが言っていたドールのか?」
「あら先輩ドールの事知ってるんですか」
「ああ、二人から聞いたよ。デビューしてるんだってな」
「えへへ、私が無理やりデビューさせちゃったんです。でも二人とも逸材なんですよぉ。もうオファー来てるんですからねぇ。デビューステージもすごい好評だったんですからぁ」
「まぁ、いろいろそのあとあったけどね」
「もう、それは忘れましょ。私思い出すだけで涙出ちゃうんだもん」
ほんと真由美は心配してくれていたんだよな。
「それでも始業式は出て来いよな。ドールの仕事は認めてやるけど、学生としてやるべきことはきちんとやるそれがけじめだ」
「あああ、やっぱり、美和子さんに言っても多分帰ってくる言葉想像していた通りでした」
「ま、当日体調不良なら仕方ないけどな」
と、付け加えてくれたけど、多分私たちは行くでしょうね学校に。
だって私たちプロなんでもん。
そんなことしたら、妹の沙良ちゃんにお尻叩かれそうだし。
さぁ、明日いよいよ夏休み最後の日を迎えます。
「ねぇ真由美、面白い? ずっと小室さんの様子見ているけど」
「うんうん、小室さんの反応するのいいよう。こうやってバイブのスイッチたまに切ってあげてさぁ、ガクって来るとこなんか物凄く色っぽよ」
はぁ、「そうかそうか」なんか私は冷めているよ。
「真由美明日撮影だからいいところで小室さんも開放してあげてよ」
「分かってるって。それじゃ仕上げと行きますか」
「えええっ、仕上げって……」
「最強にしてあげま―す」
「あうぐっ、うわああああ。イッちゃいます、イッちゃいます」
叫ぶ様に小室さんの悶絶する声がする。
美代ねぇと美和子さんの方はかる―くイッたのかなぁ。意外としっとりとおとなしい。もっと激しいかと思ったけど、なんだろう二人の息がぴったり合っているのかな。まるで私としているみたい。
ん? もしかして私って今嫉妬している?
美代ねぇと美和子さんに。
何で?
それとも小室さんに夢中になっている真由美に?
そんなことはないよね。だってさぁ、今までだってこんなことあったじゃん。
なんだろう、少しづつもやもやとした気持ちになってくる。
なんかやだなぁ。こんな気持ち。
目の前にある美代ねぇの飲みかけのワインを飲んだ。
本当は飲んじゃいけないんだけど、飲まずにはいられなかった。
もう一度口に含み、真由美に口移しでワインを流し込んだ。
「ウグん、ゴクゴク」
いきなり流し込まれたワインを真由美は飲み込んでいく。
「どうしたの亜美?」
「わかんない。でも何だろう変な気持ちになっちゃって」
「もしかしてヤキモチ?」
「そうなのかなぁ……なんかこうもやもやした気持ちがしてさぁ」
「うんうん、分かるわぁその気持ち。ずっと私が抱えていた気持ち、夏休前までずっと私が感じていた気持ちと同じなんじゃないの」
「そうなの? これがヤキモチと言うものなのかなぁ」
「多分ね」
真由美は小室さんの拘束帯を取り
「私たちお部屋に行きます」
ベッドに真由美が腰かけるとその横をポンポンと叩いた。
そこに座れという事だ。
「亜美さぁ、ヤキモチとかそんな気持ち今までなかったでしょ」
「多分ね。気がついたら私の周りには、美代ねぇがいたし、真由美も亜希子も沙良ちゃんもいた。今まで今日の様なことだってあったのに、どうしたんだろうね」
「もうじき夏休みが終わるから?」
真由美が何気なく言ったその言葉がなぜか胸に刺さった。
もう時期夏休みが終わる。
本当にいろんなことがあった夏休み。
これほど思い出深い夏休みは初めてだった。そんな思いがさっき無意識のうちに湧き出て来たんだろうか。
「ほんといろんなことあったね」
真由美がしみじみと言う。
「うん……」
「私さぁ、今年の夏休みほど充実していて、ドキドキした休みの日々を送ったことなかった。これも全部亜美と一緒にいれたからだよ。それに亜美の事正面から愛せるようになったことが一番うれしい」
「うん……」
なんだろう涙が溢れてくる。
私の頭を優しくなでてくれる真由美。
涙が止まらない。
私の方こそ、本当は一番思い出深い夏休みなんだよ。真由美。真由美とこうして一緒になれたこと、この私の方がもっと嬉しんだ。
真由美は私の事中学の時から好きだったって言っていたね。
ずっと気にはなっていた真由美の事。
真由美もずっと私の事気にしてくれていた。
その想いを私は感じていたんだね。
そっと私を抱き寄せてくれた……
「亜美のこんな姿初めて見たなぁ」
「うん」
「亜美ってさぁ、表向きクールそうに見せてるけど、本当は物凄い甘えん坊さんなんだよね。本当の亜美の姿多分誰にもわかんないと思う。私にしか見せない亜美の本当の心の姿。今私に見せてくれているんだと思う。こんな私だけど、私にだったらどんなに甘えてもいいんだよ……でも私の方が亜美にいつも甘えているかぁ」
ニコット笑う真由美。
「ありがとう真由美」
そっと真由美にキスしようとした時、扉の向こうでカタっと音がした。
真由美と顔を見合わせて、部屋のドアを開けた。
「わぁ!」
美代ねぇと美和子さんがドアの向こうで私たちの会話を聞いていた。
「あのねぇ、二人とも、もう終わったの?」
「なははは、ごめんねぇミーちゃん。さっきちょっと様子変だったから気になっちゃって」
美和子さんも
「こんなこと二人の前でしちゃって、すごく反省してます。ごめんなさい!」
「ああ、ええッと。私二人の事なんとも思っていなかったみたい。ヤキモチかなぁなんて思ってたけど、違っていたみたい」
「じゃぁどうしちゃったの?」
「なはは、なんかいつもこんな感じの毎日が続いていたから、夏休が終わるのが物凄く寂しくなっちゃったんだよ。多分。夏休みシンドローム」
「おいおい、よしてくれよ。いるんだって、夏休終わると学校に来なくなる生徒。それこそ夏休み症候群て言う難病だよ!」
「難病かぁ。そうですよね。私難病にかかっちゃったのかもしれません。ですから、明後日の始業式お休みもらえませんか? 先生!」
「はぁ? 亜美、真面目に言っているのかぁ?」
「へへへ、真面目ですよぉ」
「ダメだ! ちゃんと始業式には来い」
「ええ、夏休み最後の明日一日中撮影があるんですよぉ。どうせ始業式はまた校長のかったるい話だけなんでしょ。授業もないし」
「撮影ってお前らが言っていたドールのか?」
「あら先輩ドールの事知ってるんですか」
「ああ、二人から聞いたよ。デビューしてるんだってな」
「えへへ、私が無理やりデビューさせちゃったんです。でも二人とも逸材なんですよぉ。もうオファー来てるんですからねぇ。デビューステージもすごい好評だったんですからぁ」
「まぁ、いろいろそのあとあったけどね」
「もう、それは忘れましょ。私思い出すだけで涙出ちゃうんだもん」
ほんと真由美は心配してくれていたんだよな。
「それでも始業式は出て来いよな。ドールの仕事は認めてやるけど、学生としてやるべきことはきちんとやるそれがけじめだ」
「あああ、やっぱり、美和子さんに言っても多分帰ってくる言葉想像していた通りでした」
「ま、当日体調不良なら仕方ないけどな」
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