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其之十二:甲賀の里の戦い
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甲賀の里へと辿り着いた。伊賀村とは異なり、幾分豪奢に見えた。藁葺きの家は少なく、瓦葺きの家が多い。伊賀の方は幕府に重用されているが、甲賀は別の方から重用されて資金が潤っているのか。そんな事と考えた。ということは、伊賀よりも甲賀の方が忍びとして優れているのだろうか?特にどこかの家に重用されているという話は耳にした記憶はないのだが。むしろ、島原での失態で評判を落としたという噂を聞いたのだが、実際のところについては、俺が知らぬだけなのだろう。
ちょうど里の入り口にいた青年に俺は声をかけた。
「それがし、柳生十兵衛と申す。村長(むらおさ)に会いたいのじゃが、お住まいはどちらに……」
とたんに空気が変わった、この村全ての住人が、俺に殺気を向けてきた。
――なんだ。伊賀村とはずいぶんと応対が違うな。
俺は、ぼんやりとそんな事を考えた。この状況、ここが甲賀者の賊の根城か。つまり、お菊の父はここにいるのか。
短筒を構える気配が俺の耳に届く。俺は射たれる前に間合いを詰め、そいつの腕を典太の峰で叩き折った。男の叫び声が村中に響いた。その声が、俺と甲賀者との戦いの合図であった。
――しかし、厄介だな。
甲賀の忍びは雲霞のように押し寄せてくる。手裏剣や飛び道具まで飛んでくる。向こうは俺を殺せる。なんといっても、それが目的なのだから。しかし、俺は、ここの甲賀者を斬るわけにはいかないのだ。その中にお菊の父親がいたら、何もかもが御破算である。
刀を返し、手裏剣を躱し、鉄砲の弾を避け、峰打ち、柄当てにて襲いかかってくる忍びを打ち倒す。これがなかなかにしんどい。
まぁ、一撃で昏倒させれば、斬ったも同然であるし、命が助かるのであれば、骨折ぐらいはお菊も許してくれるだろう。そう思いながら、一人一人、甲賀者を気絶させ、甲賀の里を横切っていった。目指すは、あの大屋敷。おそらく、あそこが村長、甲賀者の頭領のいる家であろう。お菊の父親の行方は、頭領に聞くのがおそらく一番手っ取り早い。しかし、数が多いので厄介だが、妙に手応えがない。これなら、道中で遭った伊賀者、甲賀者の方が強敵であったのだが。裂帛の気合いで俺を殺すという気力が見られない。むしろ、こちらに脅えているようだ。睨むだけで逃げ出すものもいる。甲賀者の力はそこまで落ちてしまった、ということなのか。それが事実なら、何と言う没落なのか。「伊賀者、甲賀者」と言えば、忍びの代名詞であったろうに。この豪奢な装いとは異なり、なんというていたらくなのか。
一番大きな屋敷の門をくぐる。と同時に俺は門を閉めた。これであのうるさい雲霞のような弱い甲賀者はとりあえず防げるであろう。門を閉めている間に屈強な甲賀者に襲われるかと懸念したが、それもなかった。ここが村長、つまり甲賀の頭領の家ではないのか。俺は少し不安になった。
「率爾ながら」俺は玄関にて大声をあげる。「甲賀の頭領とお会いしたい。それがし、柳生十兵衛三厳と申す。お目通りまかりならぬか」
その声が終わると同時に、屋敷から忍びが現れた。屋敷の外で出会った者とは技量が違う事が見て取れた。やはり、ここが頭領の家である事は間違いないのか。
その屋敷の奥に差配を持つ男が座っていた。
「さすがは柳生十兵衛。強いわ。単身、甲賀に乗り込んでくるなど、見事である」
こいつが甲賀の頭領か。その男は差配を投げ捨て立ち上がり、腰の刀に手を伸ばした。
「しかし」甲賀の頭領が口を開く。
「お主の命であれば、軍勢で来ると思ったのだがな……なぜ、ここに来るに際して、元締め単騎で来られたのかね?」
……元締め?単騎?何を言っているのだ、甲賀の頭領は。俺はただ、お菊の家族を救い出すのが目的。そんな事を柳生の庄の人間を使ってするわけもない。これは俺個人の問題である。どうやら、今回の件について、甲賀の頭領と俺とでは、その認識が異なるらしい。
沈黙。甲賀頭領が腰の太刀をズラリと抜いた。
「立ち会う前に聞きたいことがある」俺は言った。
「お菊という娘子のくノ一を知らぬか?」
その言葉を聞き、甲賀の頭領は笑った。
「お菊?知らんな」奴は言った。しかし、この言葉もどこまで信じられるか。「おぬしもここまで来る間に気づいたのではないか?甲賀ではあまりくノ一は重用せん。しかも、年端のいかぬ娘子などなおさらだ」頭領は再び笑った。
「しかし、柳生十兵衛三厳殿がわざわざこちらに出向いてくれるとはありがたい。ここでぬしを倒せば、わしらの目的は達成されるのだからな」頭領はにやりと笑った。
「お菊という名に本当に覚えがないのか?」俺は再び問うた。
「覚えがあったところで、ここでぬしが倒れれば、何も意味はなかろう」再び頭領がニヤリと笑った。
「俺を倒す、という目的は何だ?」俺はさらに問う。
「それはおぬしが誰よりも知っておろうに」頭領は答えた。
そうして、俺達は互いに太刀を打つ瞬間を待った。甲賀頭領。やはり簡単な相手ではない。ただ、どうやらその言動から、お菊の父ではなさそうだ。それがかろうじての救いだった。こちらも、俺の新陰流を存分に使える。
俺はゆっくりと間を取り、再び口を開いた。疑問を解くために。
「何故、俺はぬしらに命を狙われればならぬのじゃ?」
「今更なにをとぼけている」頭領は言った。「ぬしを倒せば、柳生の目論みは崩れ、甲賀が政の舞台に返り咲けるからじゃ」
「……政の舞台?俺は『廃嫡の身』だぞ?政になど関係のない身だ。なんの話なのだ」
「いつまでも……とぼけるなぁ!」甲賀頭領は大上段に刀を振り上げて俺に斬りかかってきた。
「島原の甲賀に対する幕府の仕打ち。その島原で何の手柄もないのにのし上がろうとする柳生。裏柳生の元締めが、この意味合いを知らぬとは言わせんぞ!」
裂帛の気合いの一撃。それを紙一重で躱す。没落しているとはいえ、頭領の技倆はやはり低くはない。これは気合いを入れないとこちらも危ういかもしれん。
互いに隙を窺っていた。俺は静かに息を吐いた。次の瞬間。
「フハッ!」
甲賀頭領の裂帛の気合いとそれに続く鋭い胴薙ぎ。これは躱せない。そう思う前に身体が反応していた。相手の太刀筋を受けるように間合いを詰め、左の典太で太刀を受け、空いた右手で脇差しを抜き、その胴を横に斬り抜いた。数瞬後、甲賀頭領の臓腑が床にこぼれ落ちる。仰向けに相手は崩れ落ちた。俺は苦虫を噛み潰していた。師から教えられ、自ら封じていたはずの技が思わず出てしまったからだ。
「……わしの命と柳生の庄が引き換えか……ま、高くはないか」甲賀頭領は息も絶え絶えに言った。
「なんだと?」俺は聞き返す。何がこの甲賀の頭領の命と引き換えだというのだ?
「……今頃、わしら甲賀の精鋭たちが、柳生の庄を滅ぼしている事だろう……ぬしがいなかったのが誤算ではあったが……」そう言って、甲賀頭領はこと切れた。
――甲賀の精鋭が柳生の庄に!それで、今日、この里の者の手応えがなかったのか!
俺は愕然とした。甲賀の頭領の息は既にない。事実の確認はもうとれない。もはや、頭領の言葉を信じるしかない。とるものもとりあえず、馬小屋に向かい、草鞋と鞍の着いた一頭にまたがり、馬を走らせた。
――頼む!間に合ってくれ!
俺は気絶している甲賀者の間を抜け、柳生の庄に馬を走らせつつ、ただただ、柳生の庄の無事を祈るだけだった。
ちょうど里の入り口にいた青年に俺は声をかけた。
「それがし、柳生十兵衛と申す。村長(むらおさ)に会いたいのじゃが、お住まいはどちらに……」
とたんに空気が変わった、この村全ての住人が、俺に殺気を向けてきた。
――なんだ。伊賀村とはずいぶんと応対が違うな。
俺は、ぼんやりとそんな事を考えた。この状況、ここが甲賀者の賊の根城か。つまり、お菊の父はここにいるのか。
短筒を構える気配が俺の耳に届く。俺は射たれる前に間合いを詰め、そいつの腕を典太の峰で叩き折った。男の叫び声が村中に響いた。その声が、俺と甲賀者との戦いの合図であった。
――しかし、厄介だな。
甲賀の忍びは雲霞のように押し寄せてくる。手裏剣や飛び道具まで飛んでくる。向こうは俺を殺せる。なんといっても、それが目的なのだから。しかし、俺は、ここの甲賀者を斬るわけにはいかないのだ。その中にお菊の父親がいたら、何もかもが御破算である。
刀を返し、手裏剣を躱し、鉄砲の弾を避け、峰打ち、柄当てにて襲いかかってくる忍びを打ち倒す。これがなかなかにしんどい。
まぁ、一撃で昏倒させれば、斬ったも同然であるし、命が助かるのであれば、骨折ぐらいはお菊も許してくれるだろう。そう思いながら、一人一人、甲賀者を気絶させ、甲賀の里を横切っていった。目指すは、あの大屋敷。おそらく、あそこが村長、甲賀者の頭領のいる家であろう。お菊の父親の行方は、頭領に聞くのがおそらく一番手っ取り早い。しかし、数が多いので厄介だが、妙に手応えがない。これなら、道中で遭った伊賀者、甲賀者の方が強敵であったのだが。裂帛の気合いで俺を殺すという気力が見られない。むしろ、こちらに脅えているようだ。睨むだけで逃げ出すものもいる。甲賀者の力はそこまで落ちてしまった、ということなのか。それが事実なら、何と言う没落なのか。「伊賀者、甲賀者」と言えば、忍びの代名詞であったろうに。この豪奢な装いとは異なり、なんというていたらくなのか。
一番大きな屋敷の門をくぐる。と同時に俺は門を閉めた。これであのうるさい雲霞のような弱い甲賀者はとりあえず防げるであろう。門を閉めている間に屈強な甲賀者に襲われるかと懸念したが、それもなかった。ここが村長、つまり甲賀の頭領の家ではないのか。俺は少し不安になった。
「率爾ながら」俺は玄関にて大声をあげる。「甲賀の頭領とお会いしたい。それがし、柳生十兵衛三厳と申す。お目通りまかりならぬか」
その声が終わると同時に、屋敷から忍びが現れた。屋敷の外で出会った者とは技量が違う事が見て取れた。やはり、ここが頭領の家である事は間違いないのか。
その屋敷の奥に差配を持つ男が座っていた。
「さすがは柳生十兵衛。強いわ。単身、甲賀に乗り込んでくるなど、見事である」
こいつが甲賀の頭領か。その男は差配を投げ捨て立ち上がり、腰の刀に手を伸ばした。
「しかし」甲賀の頭領が口を開く。
「お主の命であれば、軍勢で来ると思ったのだがな……なぜ、ここに来るに際して、元締め単騎で来られたのかね?」
……元締め?単騎?何を言っているのだ、甲賀の頭領は。俺はただ、お菊の家族を救い出すのが目的。そんな事を柳生の庄の人間を使ってするわけもない。これは俺個人の問題である。どうやら、今回の件について、甲賀の頭領と俺とでは、その認識が異なるらしい。
沈黙。甲賀頭領が腰の太刀をズラリと抜いた。
「立ち会う前に聞きたいことがある」俺は言った。
「お菊という娘子のくノ一を知らぬか?」
その言葉を聞き、甲賀の頭領は笑った。
「お菊?知らんな」奴は言った。しかし、この言葉もどこまで信じられるか。「おぬしもここまで来る間に気づいたのではないか?甲賀ではあまりくノ一は重用せん。しかも、年端のいかぬ娘子などなおさらだ」頭領は再び笑った。
「しかし、柳生十兵衛三厳殿がわざわざこちらに出向いてくれるとはありがたい。ここでぬしを倒せば、わしらの目的は達成されるのだからな」頭領はにやりと笑った。
「お菊という名に本当に覚えがないのか?」俺は再び問うた。
「覚えがあったところで、ここでぬしが倒れれば、何も意味はなかろう」再び頭領がニヤリと笑った。
「俺を倒す、という目的は何だ?」俺はさらに問う。
「それはおぬしが誰よりも知っておろうに」頭領は答えた。
そうして、俺達は互いに太刀を打つ瞬間を待った。甲賀頭領。やはり簡単な相手ではない。ただ、どうやらその言動から、お菊の父ではなさそうだ。それがかろうじての救いだった。こちらも、俺の新陰流を存分に使える。
俺はゆっくりと間を取り、再び口を開いた。疑問を解くために。
「何故、俺はぬしらに命を狙われればならぬのじゃ?」
「今更なにをとぼけている」頭領は言った。「ぬしを倒せば、柳生の目論みは崩れ、甲賀が政の舞台に返り咲けるからじゃ」
「……政の舞台?俺は『廃嫡の身』だぞ?政になど関係のない身だ。なんの話なのだ」
「いつまでも……とぼけるなぁ!」甲賀頭領は大上段に刀を振り上げて俺に斬りかかってきた。
「島原の甲賀に対する幕府の仕打ち。その島原で何の手柄もないのにのし上がろうとする柳生。裏柳生の元締めが、この意味合いを知らぬとは言わせんぞ!」
裂帛の気合いの一撃。それを紙一重で躱す。没落しているとはいえ、頭領の技倆はやはり低くはない。これは気合いを入れないとこちらも危ういかもしれん。
互いに隙を窺っていた。俺は静かに息を吐いた。次の瞬間。
「フハッ!」
甲賀頭領の裂帛の気合いとそれに続く鋭い胴薙ぎ。これは躱せない。そう思う前に身体が反応していた。相手の太刀筋を受けるように間合いを詰め、左の典太で太刀を受け、空いた右手で脇差しを抜き、その胴を横に斬り抜いた。数瞬後、甲賀頭領の臓腑が床にこぼれ落ちる。仰向けに相手は崩れ落ちた。俺は苦虫を噛み潰していた。師から教えられ、自ら封じていたはずの技が思わず出てしまったからだ。
「……わしの命と柳生の庄が引き換えか……ま、高くはないか」甲賀頭領は息も絶え絶えに言った。
「なんだと?」俺は聞き返す。何がこの甲賀の頭領の命と引き換えだというのだ?
「……今頃、わしら甲賀の精鋭たちが、柳生の庄を滅ぼしている事だろう……ぬしがいなかったのが誤算ではあったが……」そう言って、甲賀頭領はこと切れた。
――甲賀の精鋭が柳生の庄に!それで、今日、この里の者の手応えがなかったのか!
俺は愕然とした。甲賀の頭領の息は既にない。事実の確認はもうとれない。もはや、頭領の言葉を信じるしかない。とるものもとりあえず、馬小屋に向かい、草鞋と鞍の着いた一頭にまたがり、馬を走らせた。
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