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外伝
派遣退魔師、参上! 〜オフィスで無双いたします〜 3
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「おま! くそ、余計なこと言うんじゃねえぞ!」
橋本が尾崎に向かって叫ぶと、蓮花は冷え切った目で橋本に告げる。
「黙れ。口も塞ぐか?」
「っ」
「尾崎さん。この通りこの男はもう何もできません。気にせず言いたいことを言ってください」
蓮花に促された尾崎は、恐る恐る口を開いた。
「しゃ、しゃ、しん」
「なるほど。写真撮られてたんですね」
蓮花は、震えながらうなずく尾崎から、橋本へと視線を移す。
スウェットの尻ポケットが膨らんでいた。無遠慮に手を差し込み取り出してみると、スマホだった。
「くそ、返せ!」
「うるせえ」
蓮花は橋本の顎を捉えると、スマホの画面へ強引に向かせる。口を塞いでいなかったことが功を奏し、顔認証でロック解除することができた。
「やめろ!」
写真のフォルダをタップするとすぐに、怯える女性たちのサムネイルがずらりと並んでいた。
ロックをかけていたから無頓着だったのかもしれないが、こうしてすぐに人に見られるような場所に保存するなど、いくらなんでも舐めすぎだろう、と蓮花は怒りを覚えた。しかも、少し指でフリックするだけでも、吐き気がするぐらいに醜悪な写真が次々目に映る。
「はー。このクズ野郎めが」
尾崎が言うには、橋本は酔わせた女性の半裸や免許証などを無断で撮影し、SNSに載せるぞと脅してさらにさらに際どい写真や、金銭をせびっていたらしい。
蓮花のことをしつこく飲みに誘っていたのも、狙われていたからに違いない。だから尾崎は、蓮花に歓迎会を断るように助言したのだそうだ。
「こんなクズだから、呪い殺したいのか――宇野」
ぞわり、ぞわぞわ。
ぞわぞわり。
ギャハハと笑って橋本に同調していたはずの、同僚の宇野が、姿を現した。少し離れた場所に立ち、うつむいている。
「宇野!? ちょうど良かった! 助けてくれ!」
「嫌だ。殺す」
「……ああ!?」
宇野は田舎の出身で、非常に純朴で真面目な性格という評判だった。そんな男が、橋本に張り付いていた。しかも、笑って迎合しているように見せかけつつ「セクハラになるぞ」と暗に橋本の行動を止めてくれていた。
だから蓮花は、宇野が何かに囚われているのならば、解放したいと思っていた。
「宇野。まだ間に合う。それ以上は戻れなくなる」
「ギャハハ! だからなんだっつんだよ! そんなやつ!」
ところが宇野は、唾液を撒き散らしながら全身で叫び、蓮花を拒絶した。衝撃の事実とともに。
「そいつはなあ! コレクションだっつって! 見せびらかすんだよ! 俺のっ――俺の妹の写真を!」
橋本が、目を見開いて首を振る。宇野の妹だとは知らなかった、ということだろう。
本当にクズ野郎だったか、と蓮花は憐憫の目を宇野へ向ける。
「あたしは……救いたいんだ」
「こんなゴミをか!」
「違う。あんたのことだよ、宇野」
自殺した社員も、自殺未遂した社員も、橋本と共謀して女性たちを恐喝っていたことが、シオンの調べで分かっている。女性たち――今は尾崎――の恐怖が妖を呼び、増長させ呪いを振りまき、弱い順に取り込まれていった。宇野はそんな妖に、自ら堕ちようとしている。
「吞まれるな」
「うるせえ! 地獄に落とすんだ! そんなやつ!」
橋本に掴み掛かろうとする宇野を遮るように立つと、蓮花は左手のひらを上にし、前に突き出してから呼ぶ。
「蓮華」
ぬろろろろ、と手のひらから生えていくのは――白刃の日本刀である。青く淡い光を放っており、全員が美しさと妖しさに魅入られたのか息を呑んだ。
「宇野。そいつが地獄を見たら、満足か?」
宇野は、刃に魅せられぼうっとしたまま、こくりとうなずいた。
「わかった」
ちゃき、と鍔音を鳴らし、蓮花は刀を正眼に構えた。
尋常でなく動揺し始めたのは、床に転がされている橋本だ。
「は? は!? まさ……え、きる? おれ、きられる?」
「ああ。斬る」
「はええええ……」
途端に、独特の嫌な匂いが立ち上がり、橋本の股の辺りが色濃く染まった。失禁されたのが分かっても、蓮花は動きを止めない。
一歩しっかりと前に踏み込むと、手に持っていた橋本のスマホを空中へ放り投げる。
「しっ」
鮮やかな、一刀両断。
橋本のスマホは真っ二つになり、床にガシャンと音を立てて落ちた。
同時に橋本の瞳孔が見開かれ、口がだらしなく開き宙を見たまま、動かなくなった。
「宇野。クズ野郎の心は、この通り斬った。もうヒトには戻れない。どうだ?」
宇野は、たちまち涙を溢れさせる。蓮花は、そんな彼に少しずつ近づいていく。真正面まで来たところで、『蓮華』の刃を背後に向けるようにして逆手に持ち替え、右手を差し出す。
「あ……俺は、戻れる?」
「戻れる」
いつの間にか尾崎も蓮花の隣に立ち、泣きながら宇野に手を差し伸べていた。
宇野は数秒躊躇ったが、それぞれの手で、ふたりの手を握り返す。
「……さあ、離れて」
蓮花は、二人を背にするようにして、身体の向きを変える。
ぬるりと天井から落ちてきた黒く大きな塊が、触手のようなものをいくつもぬろぬろと動かしながら、彷徨い始めた。
宿主候補を奪われた妖が、黒いドロドロの姿で、空中を漂っている――ぬおおお、ぬおおおと鳴きながら。
「すごいなあ、これほどの恐怖と嘆き。この会社、人を大事にしないんだね」
(――あの人事部長の対応を見ると、当然か)
蓮花は、刀を八相に構え直す。
「……滅」
唱えながら、再び蓮華を横一線に振るう。
(安心しなよ、社長にちゃんと伝えとくから)
ぬおおおおん……。
一声『頼んだよ』と言われた気がして、蓮花は『蓮華』を手のひらの中へ納めながら、一礼を返した。
◇
後日、ねこしょカフェ。
蓮花がいつものようにモーニングを食べていると、向かいの席にやってきたシオンが笑いながら腰掛ける。
「社長から、ふんだくってきたよ」
「それは良かったです」
ところがシオンの笑顔は、どこか寂しげだ。
「妖とか半信半疑だったらしいけど、魂が抜けた橋本を見て、毎日神棚に祈ってるんだって。笑えるね」
「はあ。そんなことより、人事改革。ですよね」
「それも、たっぷり脅しといたよ。渡辺部長だっけ? 飛ばされたらしい」
「へえ」
宇野は、田舎で妹と暮らしながら、一からやり直しますとスッキリした顔で退職していった。尾崎は派遣契約期間満了で退社し、また一から職探しします、と笑って、なぜか強引にSNSのIDを交換させられた。
そして二神はなぜか。
「シオンさん……! 蓮花さんが好きな本を、教えてくださいませんか? 聞いても、答えてくれなくて!」
――ねこしょカフェの常連になり、今日も懲りずにやってきて、蓮花の隣のテーブルに陣取っている。
セクハラに毅然と対処した蓮花の姿に、惚れたのだとか。
デートだけでも! としぶとくついて来られた蓮花が尾行を撒いているうちに、それを上回る尾行技術を身につけて来られて、ついにねこしょカフェの場所がバレたという経緯だ。
シオンは「お金払うならお客さんだもんねえ」と追い払うことはしないが、いい遊び相手ができたとばかりにいつもからかっている。
「あのさあ。レンカの好きな本聞いてどうすんの? 尾行訓練もそうだけど、ズレてるよね」
「ふぐう!」
「どうせ自分から口説いたことないんでしょ。寄ってきたやつ適当に相手してただけで」
「はああ!」
「そういうの、恋愛って言わないんだよ」
「ぐごごごご」
テーブルに突っ伏す、『見た目はイケメン、中身は残念』な存在を、蓮花は冷たく見下ろす。
「レンカ。どう? とりあえず軽くやっつけたけど」
「ありがとうございます?」
「また新規オファー来ててさ」
「うかがいます。暇なので」
それを聞いた二神は、がばりと起き上がった。
「暇なら! 僕と!」
「絶対嫌です。シオンさん、コレ、まだ生きてます」
「ううん。攻撃が弱かったか」
「ちょちょ、なんで倒す前提なんですか!?」
――派遣退魔師、次のオフィスへ参上いたします。
橋本が尾崎に向かって叫ぶと、蓮花は冷え切った目で橋本に告げる。
「黙れ。口も塞ぐか?」
「っ」
「尾崎さん。この通りこの男はもう何もできません。気にせず言いたいことを言ってください」
蓮花に促された尾崎は、恐る恐る口を開いた。
「しゃ、しゃ、しん」
「なるほど。写真撮られてたんですね」
蓮花は、震えながらうなずく尾崎から、橋本へと視線を移す。
スウェットの尻ポケットが膨らんでいた。無遠慮に手を差し込み取り出してみると、スマホだった。
「くそ、返せ!」
「うるせえ」
蓮花は橋本の顎を捉えると、スマホの画面へ強引に向かせる。口を塞いでいなかったことが功を奏し、顔認証でロック解除することができた。
「やめろ!」
写真のフォルダをタップするとすぐに、怯える女性たちのサムネイルがずらりと並んでいた。
ロックをかけていたから無頓着だったのかもしれないが、こうしてすぐに人に見られるような場所に保存するなど、いくらなんでも舐めすぎだろう、と蓮花は怒りを覚えた。しかも、少し指でフリックするだけでも、吐き気がするぐらいに醜悪な写真が次々目に映る。
「はー。このクズ野郎めが」
尾崎が言うには、橋本は酔わせた女性の半裸や免許証などを無断で撮影し、SNSに載せるぞと脅してさらにさらに際どい写真や、金銭をせびっていたらしい。
蓮花のことをしつこく飲みに誘っていたのも、狙われていたからに違いない。だから尾崎は、蓮花に歓迎会を断るように助言したのだそうだ。
「こんなクズだから、呪い殺したいのか――宇野」
ぞわり、ぞわぞわ。
ぞわぞわり。
ギャハハと笑って橋本に同調していたはずの、同僚の宇野が、姿を現した。少し離れた場所に立ち、うつむいている。
「宇野!? ちょうど良かった! 助けてくれ!」
「嫌だ。殺す」
「……ああ!?」
宇野は田舎の出身で、非常に純朴で真面目な性格という評判だった。そんな男が、橋本に張り付いていた。しかも、笑って迎合しているように見せかけつつ「セクハラになるぞ」と暗に橋本の行動を止めてくれていた。
だから蓮花は、宇野が何かに囚われているのならば、解放したいと思っていた。
「宇野。まだ間に合う。それ以上は戻れなくなる」
「ギャハハ! だからなんだっつんだよ! そんなやつ!」
ところが宇野は、唾液を撒き散らしながら全身で叫び、蓮花を拒絶した。衝撃の事実とともに。
「そいつはなあ! コレクションだっつって! 見せびらかすんだよ! 俺のっ――俺の妹の写真を!」
橋本が、目を見開いて首を振る。宇野の妹だとは知らなかった、ということだろう。
本当にクズ野郎だったか、と蓮花は憐憫の目を宇野へ向ける。
「あたしは……救いたいんだ」
「こんなゴミをか!」
「違う。あんたのことだよ、宇野」
自殺した社員も、自殺未遂した社員も、橋本と共謀して女性たちを恐喝っていたことが、シオンの調べで分かっている。女性たち――今は尾崎――の恐怖が妖を呼び、増長させ呪いを振りまき、弱い順に取り込まれていった。宇野はそんな妖に、自ら堕ちようとしている。
「吞まれるな」
「うるせえ! 地獄に落とすんだ! そんなやつ!」
橋本に掴み掛かろうとする宇野を遮るように立つと、蓮花は左手のひらを上にし、前に突き出してから呼ぶ。
「蓮華」
ぬろろろろ、と手のひらから生えていくのは――白刃の日本刀である。青く淡い光を放っており、全員が美しさと妖しさに魅入られたのか息を呑んだ。
「宇野。そいつが地獄を見たら、満足か?」
宇野は、刃に魅せられぼうっとしたまま、こくりとうなずいた。
「わかった」
ちゃき、と鍔音を鳴らし、蓮花は刀を正眼に構えた。
尋常でなく動揺し始めたのは、床に転がされている橋本だ。
「は? は!? まさ……え、きる? おれ、きられる?」
「ああ。斬る」
「はええええ……」
途端に、独特の嫌な匂いが立ち上がり、橋本の股の辺りが色濃く染まった。失禁されたのが分かっても、蓮花は動きを止めない。
一歩しっかりと前に踏み込むと、手に持っていた橋本のスマホを空中へ放り投げる。
「しっ」
鮮やかな、一刀両断。
橋本のスマホは真っ二つになり、床にガシャンと音を立てて落ちた。
同時に橋本の瞳孔が見開かれ、口がだらしなく開き宙を見たまま、動かなくなった。
「宇野。クズ野郎の心は、この通り斬った。もうヒトには戻れない。どうだ?」
宇野は、たちまち涙を溢れさせる。蓮花は、そんな彼に少しずつ近づいていく。真正面まで来たところで、『蓮華』の刃を背後に向けるようにして逆手に持ち替え、右手を差し出す。
「あ……俺は、戻れる?」
「戻れる」
いつの間にか尾崎も蓮花の隣に立ち、泣きながら宇野に手を差し伸べていた。
宇野は数秒躊躇ったが、それぞれの手で、ふたりの手を握り返す。
「……さあ、離れて」
蓮花は、二人を背にするようにして、身体の向きを変える。
ぬるりと天井から落ちてきた黒く大きな塊が、触手のようなものをいくつもぬろぬろと動かしながら、彷徨い始めた。
宿主候補を奪われた妖が、黒いドロドロの姿で、空中を漂っている――ぬおおお、ぬおおおと鳴きながら。
「すごいなあ、これほどの恐怖と嘆き。この会社、人を大事にしないんだね」
(――あの人事部長の対応を見ると、当然か)
蓮花は、刀を八相に構え直す。
「……滅」
唱えながら、再び蓮華を横一線に振るう。
(安心しなよ、社長にちゃんと伝えとくから)
ぬおおおおん……。
一声『頼んだよ』と言われた気がして、蓮花は『蓮華』を手のひらの中へ納めながら、一礼を返した。
◇
後日、ねこしょカフェ。
蓮花がいつものようにモーニングを食べていると、向かいの席にやってきたシオンが笑いながら腰掛ける。
「社長から、ふんだくってきたよ」
「それは良かったです」
ところがシオンの笑顔は、どこか寂しげだ。
「妖とか半信半疑だったらしいけど、魂が抜けた橋本を見て、毎日神棚に祈ってるんだって。笑えるね」
「はあ。そんなことより、人事改革。ですよね」
「それも、たっぷり脅しといたよ。渡辺部長だっけ? 飛ばされたらしい」
「へえ」
宇野は、田舎で妹と暮らしながら、一からやり直しますとスッキリした顔で退職していった。尾崎は派遣契約期間満了で退社し、また一から職探しします、と笑って、なぜか強引にSNSのIDを交換させられた。
そして二神はなぜか。
「シオンさん……! 蓮花さんが好きな本を、教えてくださいませんか? 聞いても、答えてくれなくて!」
――ねこしょカフェの常連になり、今日も懲りずにやってきて、蓮花の隣のテーブルに陣取っている。
セクハラに毅然と対処した蓮花の姿に、惚れたのだとか。
デートだけでも! としぶとくついて来られた蓮花が尾行を撒いているうちに、それを上回る尾行技術を身につけて来られて、ついにねこしょカフェの場所がバレたという経緯だ。
シオンは「お金払うならお客さんだもんねえ」と追い払うことはしないが、いい遊び相手ができたとばかりにいつもからかっている。
「あのさあ。レンカの好きな本聞いてどうすんの? 尾行訓練もそうだけど、ズレてるよね」
「ふぐう!」
「どうせ自分から口説いたことないんでしょ。寄ってきたやつ適当に相手してただけで」
「はああ!」
「そういうの、恋愛って言わないんだよ」
「ぐごごごご」
テーブルに突っ伏す、『見た目はイケメン、中身は残念』な存在を、蓮花は冷たく見下ろす。
「レンカ。どう? とりあえず軽くやっつけたけど」
「ありがとうございます?」
「また新規オファー来ててさ」
「うかがいます。暇なので」
それを聞いた二神は、がばりと起き上がった。
「暇なら! 僕と!」
「絶対嫌です。シオンさん、コレ、まだ生きてます」
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