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~第2章~
ツッコミ募集
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とまぁ、そんなこんなで冒頭に戻るのだが、、、。
勇者-不明-薄暗い拷問部屋。
今まで説明した俺は切実に思う。
「どうしよう!!ツッコミがいない!!」
今までは過去の俺を俺がツッコむというめんどくさい事をやっていたが、未来の俺に過去の話が追いついた以上ツッコミが出来ない!
このままだと誰もツッコまずただボケ倒す痛い人か、ひたすら自分にツッコむこれまた痛い人になってしまう!
「ツッコミだとか、いったい何を言っている。」
「いや、今後の人生を賭けた相手がいないか探していてな。」
こんな状況じゃボケるにボケれん。
「てなわけで解放してくれる?」
「ふん、私が嫁探しに協力する義理はないのでな。」
「嫁!?おい!なんか勘違」
「知らん。私が興味は貴様が勇者にの紋章を手に入れた方法だけだ。」
勇者の紋章?
さっきも言ってたけど勇者の紋章ってのはなんだ。
いや、これもお約束か。
体のどこかに現れる〈印〉。
だが、
「そんなもん俺にはないぞ。」
すると、金髪ロング美人系少女は俺の胸ポケットに手を突っ込んできた。
「何を言っている。これが勇者の紋章以外の何だという。」
「あっ、それ!」
ポケットから取り出したのはBanana10(スマホ)だった。
「やはり知っているのだな。」
「そりゃ知ってるけど…。」
まさかそれが勇者の紋章とは思わないだろ。
というかそれが紋章なら地球勇者だらけじゃねぇか。
「で、それが欲しいって?」
「欲しいとは言っていない。手に入れた方法を教えろと言っている。」
「つまり欲しいんだろ?いいぜくれてやる。」
「ホントにぃ!?」
「………。」
金髪ロング美人系少女はついさっきまでの堅苦しい表情から。
まるでおもちゃを与えられた子供の様に無邪気に顔を明るくした。
「あぁ、これとは言わないがな。」
「いくつもあるの!?」
「昔のがな、まだ契約は残ってるから使える。あと名前を教えてくれ。」
「あっごめんなさい。私はシオン、ギリティア シオン。」
やっぱりこの世界で和名は違和感しかない。
「じゃあシオン?…素が出てるぞ。」
「………。」
するとシオンは顔を真っ赤にした。
「な、なな!ば、ばか…バカァァァァァ!!!」
という悲鳴と共に俺の額に飛んでくるさやなしのレイピア。
「っと。」
拘束されて大きく動けない俺は、首を傾けてレイピアを避けた。
「なっ!ど!どどどど!どういうことだぁぁぁ!!!」
今度は避けきれない口を狙ってきた。
んー、避けきれんなぁ。
仕方ない
「ふんっ!」
俺は向かってくるレイピアを口の中に招待し、喉の奥に刺さる前にレイピアを噛み砕いた。
「はあ!?タングステンとベリリウムの合金よ!!?」
この世界そんな科学進んでんの!?
「これで武器は無くなったな。早く解放してく、れ?」
「無くなった?何が?」
シオンの背中からは千手観音像のように様々な剣が飛び出ていた。
「頭がダメなら体。少し痛いが耐えろ。」
「お前言葉遣い不安定すぎだろ!固定しろ!!」
「気にする所そこ!?」
「だってお前の剣ぐらい避けれるし。」
と、言う言葉を聞いた瞬間。
シオンは顔を引きつらせながら1本の剣を手にした。
「、今の現状を忘れたのか?」
「シオンに俺が拘束されてんだろ?」
「そこまで理解した上で避けれる、と?」
「んー、さっきの5倍のスピードだと避けきれないけど。」
4倍なら避けきれる。
◆◆◆
3分後。
床には折れに折れまくった剣。
「な、なな!なぜ防げる!!」
「なぜって。刺されそうなんだ防ぐだろ。」
「だからなぜ防げる!!体は1センチも動かせないはず!」
「だから動かせる頭と手と足を使ったんだろ。」
なっ、とシオンは声を上げて固まった。
「説明いるか?」
まず上半身を狙われたら俺を拘束している鎖を盾に防いで足元に落とす。あとは踏んで破壊。
下半身を狙われたら落ちた剣の破片を蹴り上げて、向かってくる剣に当てて軌道をずらす。あとは後ろの壁に刺さったところで踏んで破壊。
頭ならさっきみたいに噛み砕く。
「な?」
「な?じゃない!!私の剣を避け、かつ鎖で防げるのはギリギリ許せるとして。何でタングステンとベリリウムを噛み砕けて、足で蹴り上げた破片を剣に当てられるの!?ねぇ何で!?」
ん?
「ほらシオンって…デカイから、色々と。」
俺の視線に気付いて、シオンは胸を手で覆った。
「ど!どこの事を言っている!」
「別にぃ、胸なんか見てねぇし。」
「言ってる!どこを見てたか口に出してる!」
お?
「でもまあ、このまま拘束されたままってのも疲れるし。ほい!」
俺はシオンの攻撃を避けながら捻っておいた鎖に強い力を込めて、鎖を破壊した。
「んー、拘束用の鎖ならもうちょっと強く作った方がいいなこれ。」
するとシオンは溜まっていたのか、声を上げた。
「おかしい!!色々おかしい!!」
勇者-不明-薄暗い拷問部屋。
今まで説明した俺は切実に思う。
「どうしよう!!ツッコミがいない!!」
今までは過去の俺を俺がツッコむというめんどくさい事をやっていたが、未来の俺に過去の話が追いついた以上ツッコミが出来ない!
このままだと誰もツッコまずただボケ倒す痛い人か、ひたすら自分にツッコむこれまた痛い人になってしまう!
「ツッコミだとか、いったい何を言っている。」
「いや、今後の人生を賭けた相手がいないか探していてな。」
こんな状況じゃボケるにボケれん。
「てなわけで解放してくれる?」
「ふん、私が嫁探しに協力する義理はないのでな。」
「嫁!?おい!なんか勘違」
「知らん。私が興味は貴様が勇者にの紋章を手に入れた方法だけだ。」
勇者の紋章?
さっきも言ってたけど勇者の紋章ってのはなんだ。
いや、これもお約束か。
体のどこかに現れる〈印〉。
だが、
「そんなもん俺にはないぞ。」
すると、金髪ロング美人系少女は俺の胸ポケットに手を突っ込んできた。
「何を言っている。これが勇者の紋章以外の何だという。」
「あっ、それ!」
ポケットから取り出したのはBanana10(スマホ)だった。
「やはり知っているのだな。」
「そりゃ知ってるけど…。」
まさかそれが勇者の紋章とは思わないだろ。
というかそれが紋章なら地球勇者だらけじゃねぇか。
「で、それが欲しいって?」
「欲しいとは言っていない。手に入れた方法を教えろと言っている。」
「つまり欲しいんだろ?いいぜくれてやる。」
「ホントにぃ!?」
「………。」
金髪ロング美人系少女はついさっきまでの堅苦しい表情から。
まるでおもちゃを与えられた子供の様に無邪気に顔を明るくした。
「あぁ、これとは言わないがな。」
「いくつもあるの!?」
「昔のがな、まだ契約は残ってるから使える。あと名前を教えてくれ。」
「あっごめんなさい。私はシオン、ギリティア シオン。」
やっぱりこの世界で和名は違和感しかない。
「じゃあシオン?…素が出てるぞ。」
「………。」
するとシオンは顔を真っ赤にした。
「な、なな!ば、ばか…バカァァァァァ!!!」
という悲鳴と共に俺の額に飛んでくるさやなしのレイピア。
「っと。」
拘束されて大きく動けない俺は、首を傾けてレイピアを避けた。
「なっ!ど!どどどど!どういうことだぁぁぁ!!!」
今度は避けきれない口を狙ってきた。
んー、避けきれんなぁ。
仕方ない
「ふんっ!」
俺は向かってくるレイピアを口の中に招待し、喉の奥に刺さる前にレイピアを噛み砕いた。
「はあ!?タングステンとベリリウムの合金よ!!?」
この世界そんな科学進んでんの!?
「これで武器は無くなったな。早く解放してく、れ?」
「無くなった?何が?」
シオンの背中からは千手観音像のように様々な剣が飛び出ていた。
「頭がダメなら体。少し痛いが耐えろ。」
「お前言葉遣い不安定すぎだろ!固定しろ!!」
「気にする所そこ!?」
「だってお前の剣ぐらい避けれるし。」
と、言う言葉を聞いた瞬間。
シオンは顔を引きつらせながら1本の剣を手にした。
「、今の現状を忘れたのか?」
「シオンに俺が拘束されてんだろ?」
「そこまで理解した上で避けれる、と?」
「んー、さっきの5倍のスピードだと避けきれないけど。」
4倍なら避けきれる。
◆◆◆
3分後。
床には折れに折れまくった剣。
「な、なな!なぜ防げる!!」
「なぜって。刺されそうなんだ防ぐだろ。」
「だからなぜ防げる!!体は1センチも動かせないはず!」
「だから動かせる頭と手と足を使ったんだろ。」
なっ、とシオンは声を上げて固まった。
「説明いるか?」
まず上半身を狙われたら俺を拘束している鎖を盾に防いで足元に落とす。あとは踏んで破壊。
下半身を狙われたら落ちた剣の破片を蹴り上げて、向かってくる剣に当てて軌道をずらす。あとは後ろの壁に刺さったところで踏んで破壊。
頭ならさっきみたいに噛み砕く。
「な?」
「な?じゃない!!私の剣を避け、かつ鎖で防げるのはギリギリ許せるとして。何でタングステンとベリリウムを噛み砕けて、足で蹴り上げた破片を剣に当てられるの!?ねぇ何で!?」
ん?
「ほらシオンって…デカイから、色々と。」
俺の視線に気付いて、シオンは胸を手で覆った。
「ど!どこの事を言っている!」
「別にぃ、胸なんか見てねぇし。」
「言ってる!どこを見てたか口に出してる!」
お?
「でもまあ、このまま拘束されたままってのも疲れるし。ほい!」
俺はシオンの攻撃を避けながら捻っておいた鎖に強い力を込めて、鎖を破壊した。
「んー、拘束用の鎖ならもうちょっと強く作った方がいいなこれ。」
するとシオンは溜まっていたのか、声を上げた。
「おかしい!!色々おかしい!!」
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