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11 栗毛の下級生に目撃される。*
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王子はしばらくそのまま僕の中を弄っていたが、突然指の動きを止めた。
「……ごめん、カミル。ちょっと待ってね」
僕に微笑みながら低い声で呟くと、反対側の手を空中にかざした。すると、空間が歪み小刀のようなものが現れた。
王子は現れた小刀を片手で掴み、直ぐ様、木陰に向かってそれを放つ。流れるような、無駄のない動きだった。
王子の顔は真剣な表情だが、右手は僕の後孔に指を埋め込んだままだ。抜いてくれる気配は皆無だ。
「うわぁ!マジすかっっ」
突如として木陰から現れた人影が、寸でのところで飛んできた小刀を避けた。
現れたのは、この学園の制服を着た男子生徒だった。ネクタイの色から下級生だと分かる。
年下だからか、やや幼い顔立ちで、フワフワな栗色の髪に灰色のパッチリした目をしている。背丈は王子より少し低く、細身だ。
僕は呆然としていた。状況が分からない。
その生徒は小刀に向かって手を突き出した。
「……解除」
生徒がボソリと呟くと、王子が攻撃に使った小刀が忽然と姿を消した。
「チッ」
王子が舌打ちすると、その生徒も王子を睨みつけて叫んだ。
「今本気で投げたでしょ?!殺す気ですかっっ!」
「本気だったらお前は死んでるぞ。取り込み中だ、アロイス。失せろ」
王子は不機嫌そうに言うと、僕の中に入れたままだった指を再び奥に向かって動かし始めた。
「やっ…、ああっ…!」
嘘だろ。この状況でまだ続けるのか。思わず悲鳴を上げる。
僕はかろうじてボタンを外されたシャツを身に着けているだけで、ほぼ全裸だ。しかも、後ろから抱きついている王子のせいで、脚を開かされ、後孔に指を突っ込まれているのが丸見えだ。先ほどアロイスと呼ばれた生徒には、僕達が何をしているのかバレバレだ。憤死ものだ。
「イヤイヤイヤイヤイヤ、嘘でしょ?!護衛振り切って姿眩ませたの殿下でしょ?フランツ先輩がブーブー言いながら探してましたよ!!やっと気配見つけたと思ったら、結界張ってまで何してんのさっっ」
とんでもない光景を見てしまったらしいアロイスは、両手で顔を覆っていた。
申し訳なさと恥ずかしさで、僕は顔があげられない。涙が流れ落ちる。
「それこそ嘘だな。フランツなら、俺が勝手にいなくなったのだから仕方ないと言い訳を垂れ流しながら、自由時間をフルに満喫してるはずだ。騙されるな。奴の場合は探してるフリだ。とりあえず俺は忙しい」
王子は僕の首筋に顔を埋めると、そこに強く吸い付いた。中に入れられた指はゆっくりと動かされ続けている。
「んんっ……」
僕は身体を震わせながら、思わず吐息を漏らしてしまう。
「いやだから、何の忙しさだよ。婚約者とイチャイチャするのはいいけど、場所と時間考えろ……、と、あれ?」
アロイスは顔を赤らめながらも指の間から僕たちの様子を見て、首を傾げた。
「……殿下、その人男の子ですね。ついてる…」
「お前、どこ見てるんだ」
王子は心底軽蔑した眼差しで、アロイスを睨みつけた。
「どこ見てるって、アンタがこんなとこで、ヤッてるからでしょうが?」
アロイスはボソボソ不満気に呟いている。
「カミル、ごめん。邪魔が入ったから、続きはまた今度にしようか」
王子は残念そうな顔をしながら、僕の後孔からやっと指を引き抜いてくれた。とりあえず、お邪魔虫が来てくれたおかげで、僕のお尻が裂けるのは回避できたようで、ほっとする。
その後、王子は僕の乱れた服を整えてくれた。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった僕の顔も、苦笑しながら、先ほどとは違うハンカチで丁寧に拭いてくれる。
「……殿下、彼、カミル・ローズハート公爵令息ですよね?回復癒しキャラが浮気相手かよ!?つか殿下、婚約者の弟に手出してるんすか?同じ顔なのに!?……下道っすね」
「煩い。ヤッてないし、手も出してない。それにカミルは特別なんだよ」
王子は再び不機嫌な声で持論を展開すると、僕の身体を反転させてアロイスから隠すように正面から抱き込んだ。僕は王子の胸に顔を埋めたまま動けなかった。羞耻で死にそうなのもあるが、アロイスの発言が棘のように胸に引っかかっていた。
「……そこまでヤラカシておいて、手を出してないと言い切りますか!?殿下の手を出す定義ってナニ……??けど、まあ確かに、双子なのに姉より庇護欲をそそられるっつーか、エロいんすよね。その気持ちは分かりますよ」
「おい」
王子は僕を自分の腕の中に収めると、鋭い視線でアロイスを射抜いた。
「そもそも何の用だ?」
「あ、衝撃的な光景を目撃して目的を忘れるところでした。調査報告がいくつかあるんですけど……」
「……このまま聞く」
王子は僕の背中を撫でながら話を促した。
「へ、この状況で?!」
「ああ」
アロイスはチラッと僕の方を見て口を開いた。
「じゃあ、まずはローズハート公爵令嬢の悪事についてですが……」
「待て。その話ならやっぱり後で聞く」
「は?」
「カミル、悪い。次はちゃんとお菓子食べさせてあげるからね」
王子は僕を抱き寄せたまま、唇を重ねてきた。そのまま口の中に舌を入れられ、口内を舐め回される。
「ん……」
しばらくすると、王子は名残惜しげにゆっくりと顔を離した。頬を撫でられながら、愛おしげに見つめられる。
「あのでんか~?何してんすか~?僕はまた、何を見せられてるんすか~?いつ報告すればいいんすか~?自分勝手も大概にしろよ~?」
アロイスがゲンナリした様子で、台詞を棒読みする。
「うるさい、生徒会室で聞くから」
王子はアロイスに冷ややかな一睨みをすると、僕を再びギュッと抱き締めた。
「カミル、本当にありがとう。おかげでちょっと回復したよ。怖がらせてごめんね。あと、くれぐれも今日のことはアリシアには内密に。また今度ね」
王子は爽やかな微笑みを浮かべると、死んだ魚の目をしているアロイスの首根っこを掴んで引き摺りながら、転移魔法で去っていった。
嵐のような出来事に、僕はベンチの上で放心していた。
王子から弄られた乳首とか後ろとか、ヒリヒリして熱を持っている気がする。身体の疼きより、頭から離れない言葉が、気になって仕方ない。
「……うわき、あいて」
僕の呟きは、誰もいない中庭に虚しく響いた。
アロイスの発言の全ては理解できなかったが、おそらく僕のことをそう評した。婚約者に内密にしなければならない関係とは、つまり、そういうことなのだろうか。
僕はこれからどうすればいいんだろう。アリシアには報告しろと言われているが、王子からは口止めされてしまった。
僕は今後のことを思って頭を抱えた。
「……ごめん、カミル。ちょっと待ってね」
僕に微笑みながら低い声で呟くと、反対側の手を空中にかざした。すると、空間が歪み小刀のようなものが現れた。
王子は現れた小刀を片手で掴み、直ぐ様、木陰に向かってそれを放つ。流れるような、無駄のない動きだった。
王子の顔は真剣な表情だが、右手は僕の後孔に指を埋め込んだままだ。抜いてくれる気配は皆無だ。
「うわぁ!マジすかっっ」
突如として木陰から現れた人影が、寸でのところで飛んできた小刀を避けた。
現れたのは、この学園の制服を着た男子生徒だった。ネクタイの色から下級生だと分かる。
年下だからか、やや幼い顔立ちで、フワフワな栗色の髪に灰色のパッチリした目をしている。背丈は王子より少し低く、細身だ。
僕は呆然としていた。状況が分からない。
その生徒は小刀に向かって手を突き出した。
「……解除」
生徒がボソリと呟くと、王子が攻撃に使った小刀が忽然と姿を消した。
「チッ」
王子が舌打ちすると、その生徒も王子を睨みつけて叫んだ。
「今本気で投げたでしょ?!殺す気ですかっっ!」
「本気だったらお前は死んでるぞ。取り込み中だ、アロイス。失せろ」
王子は不機嫌そうに言うと、僕の中に入れたままだった指を再び奥に向かって動かし始めた。
「やっ…、ああっ…!」
嘘だろ。この状況でまだ続けるのか。思わず悲鳴を上げる。
僕はかろうじてボタンを外されたシャツを身に着けているだけで、ほぼ全裸だ。しかも、後ろから抱きついている王子のせいで、脚を開かされ、後孔に指を突っ込まれているのが丸見えだ。先ほどアロイスと呼ばれた生徒には、僕達が何をしているのかバレバレだ。憤死ものだ。
「イヤイヤイヤイヤイヤ、嘘でしょ?!護衛振り切って姿眩ませたの殿下でしょ?フランツ先輩がブーブー言いながら探してましたよ!!やっと気配見つけたと思ったら、結界張ってまで何してんのさっっ」
とんでもない光景を見てしまったらしいアロイスは、両手で顔を覆っていた。
申し訳なさと恥ずかしさで、僕は顔があげられない。涙が流れ落ちる。
「それこそ嘘だな。フランツなら、俺が勝手にいなくなったのだから仕方ないと言い訳を垂れ流しながら、自由時間をフルに満喫してるはずだ。騙されるな。奴の場合は探してるフリだ。とりあえず俺は忙しい」
王子は僕の首筋に顔を埋めると、そこに強く吸い付いた。中に入れられた指はゆっくりと動かされ続けている。
「んんっ……」
僕は身体を震わせながら、思わず吐息を漏らしてしまう。
「いやだから、何の忙しさだよ。婚約者とイチャイチャするのはいいけど、場所と時間考えろ……、と、あれ?」
アロイスは顔を赤らめながらも指の間から僕たちの様子を見て、首を傾げた。
「……殿下、その人男の子ですね。ついてる…」
「お前、どこ見てるんだ」
王子は心底軽蔑した眼差しで、アロイスを睨みつけた。
「どこ見てるって、アンタがこんなとこで、ヤッてるからでしょうが?」
アロイスはボソボソ不満気に呟いている。
「カミル、ごめん。邪魔が入ったから、続きはまた今度にしようか」
王子は残念そうな顔をしながら、僕の後孔からやっと指を引き抜いてくれた。とりあえず、お邪魔虫が来てくれたおかげで、僕のお尻が裂けるのは回避できたようで、ほっとする。
その後、王子は僕の乱れた服を整えてくれた。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった僕の顔も、苦笑しながら、先ほどとは違うハンカチで丁寧に拭いてくれる。
「……殿下、彼、カミル・ローズハート公爵令息ですよね?回復癒しキャラが浮気相手かよ!?つか殿下、婚約者の弟に手出してるんすか?同じ顔なのに!?……下道っすね」
「煩い。ヤッてないし、手も出してない。それにカミルは特別なんだよ」
王子は再び不機嫌な声で持論を展開すると、僕の身体を反転させてアロイスから隠すように正面から抱き込んだ。僕は王子の胸に顔を埋めたまま動けなかった。羞耻で死にそうなのもあるが、アロイスの発言が棘のように胸に引っかかっていた。
「……そこまでヤラカシておいて、手を出してないと言い切りますか!?殿下の手を出す定義ってナニ……??けど、まあ確かに、双子なのに姉より庇護欲をそそられるっつーか、エロいんすよね。その気持ちは分かりますよ」
「おい」
王子は僕を自分の腕の中に収めると、鋭い視線でアロイスを射抜いた。
「そもそも何の用だ?」
「あ、衝撃的な光景を目撃して目的を忘れるところでした。調査報告がいくつかあるんですけど……」
「……このまま聞く」
王子は僕の背中を撫でながら話を促した。
「へ、この状況で?!」
「ああ」
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「じゃあ、まずはローズハート公爵令嬢の悪事についてですが……」
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「は?」
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王子はアロイスに冷ややかな一睨みをすると、僕を再びギュッと抱き締めた。
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王子は爽やかな微笑みを浮かべると、死んだ魚の目をしているアロイスの首根っこを掴んで引き摺りながら、転移魔法で去っていった。
嵐のような出来事に、僕はベンチの上で放心していた。
王子から弄られた乳首とか後ろとか、ヒリヒリして熱を持っている気がする。身体の疼きより、頭から離れない言葉が、気になって仕方ない。
「……うわき、あいて」
僕の呟きは、誰もいない中庭に虚しく響いた。
アロイスの発言の全ては理解できなかったが、おそらく僕のことをそう評した。婚約者に内密にしなければならない関係とは、つまり、そういうことなのだろうか。
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◇ストーリー◇
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そんなサモンに寄り添い、フランはサモンの悪役フラグも折ろうと決意する──。
互いに信頼関係を築いて、サモンの腰巾着となったフランだが、ある変化が……。どんどんサモンが過保護になって──!?
・書籍化部分では、web未公開その後の番外編*がございます。
総受け設定のキャラだというだけで、総受けではありません。CPは固定。
自分好みに育っちゃった悪役とのラブコメになります。
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