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23 騎士団長の息子に慰められる。
「『ゲーム』の『カミル』は、好感度を上げておくと、好意からその相手のどんな命令でも従うようになる仕様なのよ。
殿下が転生者なら、あんたがそうなることを知ってるはずだし、私と婚約破棄した後のあんたの結末も知ってるはずよ。つまり……」
「なるほど!卒業後にカミルを男娼として売りやすくするため、好感度を自分だけ上げておいて、今のうちから調教しておくのか。流石レオ、趣味と実益を兼ねてるし、なかなかやるね。しかし鬼畜。はっ、けど本来俺がそのオイシイ立場になれた筈だったんじゃ…」
フランツが感心したように呟いていると、アリシアが無言でフランツの頭を殴った。
「痛いっ?!暴力反対!!」
「これだからカミル信者って嫌なのよ!!ややこしくしないっ!……で、カミル。本当のところどうなのよ?レオンハルト殿下から何か嫌なこととか、無理矢理変な要求とかされてない?」
アリシアが腕組みをしながら、再度確認してきた。
僕は多分顔面蒼白になっているだろう。気を失いそうになって、よろけた。
「……うん、大丈夫。たまに一緒にお菓子を食べながら、お茶してたけど、最近はその時間も減ってきてたし、な、何もされて、な……い」
僕は肩を落として震えながら答えた。涙が溢れてくる。
王子が僕にしている性的な行為は僕を男娼として売るための布石だった。だから、「卒業までは」なのか。確かに卒業後はたくさん受け入れてもらう必要があると言われた。卒業後は不特定多数の相手をさせられるのだろうか。
身体に痕をつけるなと言われたのは、商品価値が下がるから?震えがとまらない。
「……あの様子じゃ、レオから何かヤラシイ教育されてるの確定じゃね?カミルの無自覚エロ攻撃は、レオの調教の賜物かあ。やっぱ、レオの奴、やり手だなあ」
「あんの腹黒エロクズ王子め!!やっぱりか!?カミルは流され侍だから卒業まで手はだすなって約束させたのにっっ」
フランツとアリシアが小声で何か言い合っていたようだが、ショックを受けてメソメソ項垂れている僕の耳には届かなかった。
「あ~、その、カミル。レオがまだ転生者って決まったわけじゃないし。その、もし男娼にされても俺がすぐに買い取ってやるから。レオから調教された成果も無駄にしないよう……」
フランツが僕に向かって、慰めるように言ってくると、アリシアが彼を再び殴りつけるのが見えた。
「あんたはいい加減黙れ!!」
「姉さんこそ何回殴るの?!ひどすぎる」
フランツが殴られた箇所を押さえ、わざとらしく泣き真似をした。
「カミル、……あくまでも、ゲームの話よ。私は結末をそのまま受け入れるつもりはないわよ。ゲームの強制力なんてクソ喰らえよ。ちゃんと抗うから」
「…アリシアは、強いなあ」
僕は鼻水を啜りながら、思わず呟いていた。先ほどから令嬢らしからぬ酷い言葉使いと行動をさらけ出しているが、堂々としているアリシアの姿勢は素直に羨ましいと感じる。
「あんたも逆らっていいのよ」
アリシアが少し怒ったような口調で言うのを聞いて、僕は驚いて顔を上げた。
「えっ……?」
「ズルズル流されてないで、ちょっとは自分の頭で考えなさいよ。あんたはどうしたいの?私はこの世界ではあんたの家族よ。あんたが逃げたいなら全力で手伝うわよ」
アリシアは真剣な表情だった。僕は戸惑った。アリシアがそんな風に思ってくれているとは知らなかった。アリシアはいつも僕のことを下僕のように扱っていたからだ。
「ありがとう、アリシア。もうちょっと考えてみる」
アリシアの言葉は、素直に嬉しかった。
殿下が転生者なら、あんたがそうなることを知ってるはずだし、私と婚約破棄した後のあんたの結末も知ってるはずよ。つまり……」
「なるほど!卒業後にカミルを男娼として売りやすくするため、好感度を自分だけ上げておいて、今のうちから調教しておくのか。流石レオ、趣味と実益を兼ねてるし、なかなかやるね。しかし鬼畜。はっ、けど本来俺がそのオイシイ立場になれた筈だったんじゃ…」
フランツが感心したように呟いていると、アリシアが無言でフランツの頭を殴った。
「痛いっ?!暴力反対!!」
「これだからカミル信者って嫌なのよ!!ややこしくしないっ!……で、カミル。本当のところどうなのよ?レオンハルト殿下から何か嫌なこととか、無理矢理変な要求とかされてない?」
アリシアが腕組みをしながら、再度確認してきた。
僕は多分顔面蒼白になっているだろう。気を失いそうになって、よろけた。
「……うん、大丈夫。たまに一緒にお菓子を食べながら、お茶してたけど、最近はその時間も減ってきてたし、な、何もされて、な……い」
僕は肩を落として震えながら答えた。涙が溢れてくる。
王子が僕にしている性的な行為は僕を男娼として売るための布石だった。だから、「卒業までは」なのか。確かに卒業後はたくさん受け入れてもらう必要があると言われた。卒業後は不特定多数の相手をさせられるのだろうか。
身体に痕をつけるなと言われたのは、商品価値が下がるから?震えがとまらない。
「……あの様子じゃ、レオから何かヤラシイ教育されてるの確定じゃね?カミルの無自覚エロ攻撃は、レオの調教の賜物かあ。やっぱ、レオの奴、やり手だなあ」
「あんの腹黒エロクズ王子め!!やっぱりか!?カミルは流され侍だから卒業まで手はだすなって約束させたのにっっ」
フランツとアリシアが小声で何か言い合っていたようだが、ショックを受けてメソメソ項垂れている僕の耳には届かなかった。
「あ~、その、カミル。レオがまだ転生者って決まったわけじゃないし。その、もし男娼にされても俺がすぐに買い取ってやるから。レオから調教された成果も無駄にしないよう……」
フランツが僕に向かって、慰めるように言ってくると、アリシアが彼を再び殴りつけるのが見えた。
「あんたはいい加減黙れ!!」
「姉さんこそ何回殴るの?!ひどすぎる」
フランツが殴られた箇所を押さえ、わざとらしく泣き真似をした。
「カミル、……あくまでも、ゲームの話よ。私は結末をそのまま受け入れるつもりはないわよ。ゲームの強制力なんてクソ喰らえよ。ちゃんと抗うから」
「…アリシアは、強いなあ」
僕は鼻水を啜りながら、思わず呟いていた。先ほどから令嬢らしからぬ酷い言葉使いと行動をさらけ出しているが、堂々としているアリシアの姿勢は素直に羨ましいと感じる。
「あんたも逆らっていいのよ」
アリシアが少し怒ったような口調で言うのを聞いて、僕は驚いて顔を上げた。
「えっ……?」
「ズルズル流されてないで、ちょっとは自分の頭で考えなさいよ。あんたはどうしたいの?私はこの世界ではあんたの家族よ。あんたが逃げたいなら全力で手伝うわよ」
アリシアは真剣な表情だった。僕は戸惑った。アリシアがそんな風に思ってくれているとは知らなかった。アリシアはいつも僕のことを下僕のように扱っていたからだ。
「ありがとう、アリシア。もうちょっと考えてみる」
アリシアの言葉は、素直に嬉しかった。
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