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新作の試作品
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ロイホール公爵夫人の舞踏会以外でも、お兄様は月になんどか舞踏会へと出かけて行っているもの。
公爵家にはたくさんの招待状が届く。昔はせっせと断りの手紙を出していたようだけれど、今はエカテリーゼ様が行きたいという招待を受けるようにしている。
婚約者との仲を深めるためとお父様も容認していたようだけれど。本来は招待客によって舞踏会の格が決まる。
陛下や王妃様が足を運んでくださるほどの舞踏会を男爵家が開けないように。公爵家の者が足を運ぶことで舞踏会の格を左右してしまう。そう頻繁に行くものではない。あっちには来たのにこっちには来てくれないといったことであらぬ不仲説だとか問題が発生しかねないのだ。今はまだ公爵令息と婚約者という立場だからいいものの。今後公爵になり公爵夫人となったら今のように舞踏会に出席はできなくなる。
ちなみに、それでも舞踏会に出たい場合、仮面舞踏会に身分を隠して出席するか、主催者側になるしかない。とはいえ、舞踏会を何度も開催するのにはお金もかかりますし……。
ん?ロイホール公爵夫人、毎月なんてどこからそんなお金が?やはり、殿下の婚約者探しが裏の目的ということで王室からもお金が補助されてたりするのかな?ロイホール公爵夫人は決して浪費家というわけではなかったはずだし。
「わかりました」
兄が少し不安げな声でお父様に返事を返した。……何が、不安なのだろう。
一人で領地へ赴くことなのか。エカテリーゼ様のエスコートがしばらく出来なくなることなのか。
「リリーシャンヌお嬢様、こちら試作品が出来上がりました」
数日後に、仕立屋が絵を描いて説明した品物を持って来た。
小指2本分くらいの小さな木製の道具だ。
持ち運びができる裁縫セット。
針が下側の板を外すと出てくる。そして鋏は持ち歩けないけれど、糸であれば2ミリの刃物があれば切ることができる。
「カミソリを、この木の板で挟んでノリでつけてあります。この隙間の2ミリほどの間に糸を通せば、刃物に当たって糸は切れますが、指など体が入ることはありませんので、人を傷つけることはありません。これはすばらしいアイデアです」
デザイナーが目の前で持って来たものを実践してくれている。
「使ってみてもいいかしら?」
受け取って手に持つ。
玉止めした糸を引っ張り上げ、根本にこの糸切り道具を滑らせるようにして当てる。2ミリほどの隙間に糸を入れるようにして動かせば、スパンと綺麗に糸が切れた。
ちょうど、木の板分の長さ数ミリの位置で切れている。
「あら、これはちょうどいい長さに糸が切れるのね。それに、間違って布まで切ってしまう心配がなくていいわね」
と、感想を述べると、再びデザイナーが興奮の声をあげる。
==============
絵に描いて説明したい。
伝わったかな。
さて、リリーってば、エミリーのためだけにどんどん新しいアイデアを出していく。
そして、実は、これらの品が……げふんごふん、
流石にネタバレはしないぞ。ネタバレはしないぞ。
実はね、←きいてほしいんかい
公爵家にはたくさんの招待状が届く。昔はせっせと断りの手紙を出していたようだけれど、今はエカテリーゼ様が行きたいという招待を受けるようにしている。
婚約者との仲を深めるためとお父様も容認していたようだけれど。本来は招待客によって舞踏会の格が決まる。
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ちなみに、それでも舞踏会に出たい場合、仮面舞踏会に身分を隠して出席するか、主催者側になるしかない。とはいえ、舞踏会を何度も開催するのにはお金もかかりますし……。
ん?ロイホール公爵夫人、毎月なんてどこからそんなお金が?やはり、殿下の婚約者探しが裏の目的ということで王室からもお金が補助されてたりするのかな?ロイホール公爵夫人は決して浪費家というわけではなかったはずだし。
「わかりました」
兄が少し不安げな声でお父様に返事を返した。……何が、不安なのだろう。
一人で領地へ赴くことなのか。エカテリーゼ様のエスコートがしばらく出来なくなることなのか。
「リリーシャンヌお嬢様、こちら試作品が出来上がりました」
数日後に、仕立屋が絵を描いて説明した品物を持って来た。
小指2本分くらいの小さな木製の道具だ。
持ち運びができる裁縫セット。
針が下側の板を外すと出てくる。そして鋏は持ち歩けないけれど、糸であれば2ミリの刃物があれば切ることができる。
「カミソリを、この木の板で挟んでノリでつけてあります。この隙間の2ミリほどの間に糸を通せば、刃物に当たって糸は切れますが、指など体が入ることはありませんので、人を傷つけることはありません。これはすばらしいアイデアです」
デザイナーが目の前で持って来たものを実践してくれている。
「使ってみてもいいかしら?」
受け取って手に持つ。
玉止めした糸を引っ張り上げ、根本にこの糸切り道具を滑らせるようにして当てる。2ミリほどの隙間に糸を入れるようにして動かせば、スパンと綺麗に糸が切れた。
ちょうど、木の板分の長さ数ミリの位置で切れている。
「あら、これはちょうどいい長さに糸が切れるのね。それに、間違って布まで切ってしまう心配がなくていいわね」
と、感想を述べると、再びデザイナーが興奮の声をあげる。
==============
絵に描いて説明したい。
伝わったかな。
さて、リリーってば、エミリーのためだけにどんどん新しいアイデアを出していく。
そして、実は、これらの品が……げふんごふん、
流石にネタバレはしないぞ。ネタバレはしないぞ。
実はね、←きいてほしいんかい
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