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7 7→11歳 初等部卒業中等部入学

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 で、私も領地の初等部へ通うことになりました。とはいえ、王都の隣が領地なので、王都まで馬車で30分。
「ただいまー、リザ!」
「おかえりなさい。お父様。えーっと、お疲れのようですが、大丈夫ですか?」
 わざわざ毎日帰ってくる父。
「リザ!今日もかわいいね!ほら、お土産だよ」
 父の補佐として働きだした兄1アルフお兄様。
 領地の屋敷にいても、王都の屋敷となんら変わり映えしない毎日です。
 早朝筋トレ及び、剣術、乗馬、そのほかもろもろの訓練は……続くのである。
 初等部の授業時間が唯一の休憩タイムとか……。兄たちの愛が重い……。
 さて。そんなこんなで初等部を終え、11歳。中等部へと進むことになりました。
 初等部は、休憩タイムなので授業とかそっちのけだったんだ。常にぼんやりモード。

 中等部から王都の学校に通います。
 まぁ、公爵家なのでね。王都のそれなりに名前の通った名門校へ入らされた……。っていうか、兄7人が通った学校……に、入らされました。
 名門校だけあって、貴族の子息令嬢も増えるため、親の評判を落とさない程度には授業に参加しないといけない。初等部の時のように、授業中常にぼんやりしてたらまずい。
 けど、高等部に進む気はないので、頭角を現さないようにしなければいけない。
 って、初等部の授業さんざんさぼってた自分が、頭角を現すもくそもないと思うんだけどね……ははは。
 てなわけで、入学式。
 11歳の一年の私、12歳の2年の兄7、14歳の4年の兄6が同じ学校に通うことになります。
「新入生代表挨拶」
 ぶはっ。
 壇上に姿を現したのは、第二王子(発狂死)じゃないかっ!
 聞いてない!中等部も一緒とか、聞いてない!
 ってか、よく考えたらこの学校、国内1番上の学校だったわ。そりゃ王族も通うっての……。ぐああ、やだ、戻る。領地にもどるのっ!
 あああっ。関わりたくない。いや、関わるもんかぁ!
「在校生代表」
 生徒会長として名前を呼ばれて壇上に立ったのは兄6。女性との黄色い声が上がる。
 むっふむっふ。お兄様素敵!王子に負けてない!っていうか、その王子、兄7に粉かけるから気を付けて!っていう二次創作本情報。
 うぐぐ、二次創作的には王子の存在は美味しいけど、悪役令嬢的には超迷惑っ!見てるだけで関わらないには……。
 ああそうだ!この学校、国内1の規模を誇る大型校なので、1学年クラスは7つあります。
 同じクラスにならなきゃいいんですよ。幸いにして、クラス分けは能力別。
 高等部進学できそうな人はバリバリ鍛え上げ、どうも頑張っても無理そうな人はそれなりにという。ね。
 しかも、王侯貴族も平民も、平等に能力で分ける……。うん。平民を生まれ持った地位で馬鹿にするんじゃなくて、平民にバカにされないように頑張れって指導方針で……優秀な人間に育て上げるスパルタ中等部。そもそも、実力に自信がない人間は別の中等部に通えばいいという逃げ道付き。
 ゲームを思い出す。
 第二王子は成績優秀だった。高等部で首席だったはずなので、中等部でもSクラス間違いないね。
 んじゃ、私は底辺のFクラスになればいいのでーす。
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