7 / 27
第六話 2人と瑠璃①
しおりを挟む
金髪に碧眼、滑らかな白い肌の美少女が、肩出しのニットに短めのスカートで駅前の芸術っぽい像の前に立っていた。キョロキョロと辺りを見渡し、誰かを探しているような様子から、待ち合わせをしているものと思われる。
本人としては、ただ待ち人を待っているだけなので放っておいてほしいところだが、こんな美少女がただ放っておかれるはずもない。
「へいそこの彼女!今から俺らと一緒にお茶でもしなーい?」
ガラの悪いチャラ男どもに速攻でナンパされていた。しかもなんかベタなナンパを。今時ラブコメでもこんなナンパはしない。
ニヤつきながらナンパしてくるベタナンパ野郎どもに、その金髪碧眼美少女はため息をついた。
その美少女が断ろうか、けど断ったとしても、食い下がってきてしつこそうだなあ・・・・・・とどうしたらいいかわからず少し困っていると、
「よお、私のツレになんか面白そうなことしてんじゃねえか。いい度胸だなあ、おい」
振り向けば、そこに立っていたのは、ところどころハネている桜色の長い髪を靡かせ、桜色の目をしたあの超絶クレイジーヤンキーガールのサクラであった。
サクラはギロっとナンパ男たちを睨みつけると、めちゃくちゃ低くて怖い声で言った。
「失せな。お前らなんてお呼びじゃねえんだ」
ナンパ男たちはその剣幕に恐れをなし、
「「「す、すいませんでしたー!!」」」
典型的なザコの逃げ去り方で逃げていった。
「全く、何から何までテンプレな奴らだったな・・・・・・」
サクラは逃げ去るナンパ男たちの背中を見ながら、そう言って美少女に話しかけた。
「なあ?勇気」
美少女・・・・・・いや、美少女に見せかけた女装美少年は答えた。
「確かにね・・・・・・。それはそうと助かったよ、サクラ」
そう、読者のみんなももう薄々察していただろうが、この金髪碧眼美少女、実は女装した勇気だったのである。
勇気が待ち合わせしていたのはサクラであった。勇気が女装して買い物するのに付き合ってほしいと言われたので、今回、こうして待ち合わせしていたのである。
「やっぱり女装して1人で出かけるっていうのも少し不安だからね。今みたいにハプニングが起こった時にも、1人だと対応出来ないし」
「だからって貴重な休日に私を呼び出すなよ・・・・・・」
「まあまあいいじゃないか。休日にこの可愛い僕と過ごせるなんて、むしろありがたいことだよ。・・・・・・しかし、サクラはチャラ男に立ち向かうのは怖くないんだね。お化けは怖いのに」
「・・・・・・お前、女装するとけっこう生意気になるよな。うっせえこと言うとど突くぞ!」
「はいはい」
「・・・・・・しかし、あいつらも見る目が無いな。実は女装だと見抜けずに男をナンパするなんてな」
「仕方ないよ、この僕の可愛さの前ではね」
「お前はむしろナンパする側だろうにな」
「そうかな?僕はナンパとかしたことないけど・・・・・・」
「そうなのか?少し意外だな」
「ナンパなんてするわけないよ。女装してない時の僕はゴミカスなんだから」
「普段の時はなんでそんなに卑屈なんだよ・・・・・・」
2人はそんな会話をしながら歩いていった。
「さてと・・・・・・ここからどうする?勇気、どこか行きたいとことかあるのか?」
「んー、女装して出かけること自体が目的なわけだから、別にこれといって行きたいとことかもないんだけど・・・・・・あ、でもちょうど見たい映画があったんだよね」
勇気はスマホを取り出して検索をかける。
「・・・・・・うん、ちょうどこのあと10時くらいから映画あるみたいだし、とりあえずそれを見に行こうか」
「なるほど映画か。良いな。私も異論はない。それにしよう」
ということで、勇気とサクラはとりあえず映画を見に行くことにした。ちょうど近くにショッピングモールがあるので、そこにある映画館に行くことになった。スマホで予約は済ませて、すぐさまそこへ向かう。
「しかし、2人で映画を見に行くなんて、なんだかデートみたいだね」
「・・・・・・はあ、デート!?へ、変なこと言うなよ!」
「ま、今のこの状態じゃ、デートとかじゃなくて単に仲良し二人組のお出かけにしか見えないだろうね」
「ま、まあ確かにそうだな・・・・・・」
「デートじゃなくて残念だったね」
「ざ、残念じゃねえよ!別に!別に!!」
さて、そんなことで2人は映画を見に行った。
「そういえば、映画とかアニメとかに出てくる不良とかって、金属バットとか使ったりするイメージがあるけど、サクラはそういうの使ったりするのかい?」
「いや、使わないな。私は主に素手で戦う!素手で並み居る他の不良どもをバッタバッタとなぎ倒し、ここまで昇りつめてきたってわけだ!!」
「なんでそんな自慢げに・・・・・・?」
そんなこんなで、楽しく映画を見終わった。ちなみにこの日見た映画は、『転生したら酢コショウだった件』だった。変な映画だった。
映画を見終わったのち、2人は昼食を食べた。
「サクラ、あーんとかしてあげようか?」
「バッ・・・・・・何言ってんだよ!するかバカ!!」
「ハハハ、冗談だよ。あーんなんて、現実ではよっぽど仲の良い関係性でしかしないからね」
「そうだな。私も実際にしてる奴ら見たことないしな。そういうのする奴なんているのか?」
「そうだなあ姉妹とか・・・・・・姉妹でもよっぽど仲の良い姉妹しかやらないだろうね」
昼食を済ませてから、買い物などしたあと帰路につく。
事件はその帰り道で起こった。
本人としては、ただ待ち人を待っているだけなので放っておいてほしいところだが、こんな美少女がただ放っておかれるはずもない。
「へいそこの彼女!今から俺らと一緒にお茶でもしなーい?」
ガラの悪いチャラ男どもに速攻でナンパされていた。しかもなんかベタなナンパを。今時ラブコメでもこんなナンパはしない。
ニヤつきながらナンパしてくるベタナンパ野郎どもに、その金髪碧眼美少女はため息をついた。
その美少女が断ろうか、けど断ったとしても、食い下がってきてしつこそうだなあ・・・・・・とどうしたらいいかわからず少し困っていると、
「よお、私のツレになんか面白そうなことしてんじゃねえか。いい度胸だなあ、おい」
振り向けば、そこに立っていたのは、ところどころハネている桜色の長い髪を靡かせ、桜色の目をしたあの超絶クレイジーヤンキーガールのサクラであった。
サクラはギロっとナンパ男たちを睨みつけると、めちゃくちゃ低くて怖い声で言った。
「失せな。お前らなんてお呼びじゃねえんだ」
ナンパ男たちはその剣幕に恐れをなし、
「「「す、すいませんでしたー!!」」」
典型的なザコの逃げ去り方で逃げていった。
「全く、何から何までテンプレな奴らだったな・・・・・・」
サクラは逃げ去るナンパ男たちの背中を見ながら、そう言って美少女に話しかけた。
「なあ?勇気」
美少女・・・・・・いや、美少女に見せかけた女装美少年は答えた。
「確かにね・・・・・・。それはそうと助かったよ、サクラ」
そう、読者のみんなももう薄々察していただろうが、この金髪碧眼美少女、実は女装した勇気だったのである。
勇気が待ち合わせしていたのはサクラであった。勇気が女装して買い物するのに付き合ってほしいと言われたので、今回、こうして待ち合わせしていたのである。
「やっぱり女装して1人で出かけるっていうのも少し不安だからね。今みたいにハプニングが起こった時にも、1人だと対応出来ないし」
「だからって貴重な休日に私を呼び出すなよ・・・・・・」
「まあまあいいじゃないか。休日にこの可愛い僕と過ごせるなんて、むしろありがたいことだよ。・・・・・・しかし、サクラはチャラ男に立ち向かうのは怖くないんだね。お化けは怖いのに」
「・・・・・・お前、女装するとけっこう生意気になるよな。うっせえこと言うとど突くぞ!」
「はいはい」
「・・・・・・しかし、あいつらも見る目が無いな。実は女装だと見抜けずに男をナンパするなんてな」
「仕方ないよ、この僕の可愛さの前ではね」
「お前はむしろナンパする側だろうにな」
「そうかな?僕はナンパとかしたことないけど・・・・・・」
「そうなのか?少し意外だな」
「ナンパなんてするわけないよ。女装してない時の僕はゴミカスなんだから」
「普段の時はなんでそんなに卑屈なんだよ・・・・・・」
2人はそんな会話をしながら歩いていった。
「さてと・・・・・・ここからどうする?勇気、どこか行きたいとことかあるのか?」
「んー、女装して出かけること自体が目的なわけだから、別にこれといって行きたいとことかもないんだけど・・・・・・あ、でもちょうど見たい映画があったんだよね」
勇気はスマホを取り出して検索をかける。
「・・・・・・うん、ちょうどこのあと10時くらいから映画あるみたいだし、とりあえずそれを見に行こうか」
「なるほど映画か。良いな。私も異論はない。それにしよう」
ということで、勇気とサクラはとりあえず映画を見に行くことにした。ちょうど近くにショッピングモールがあるので、そこにある映画館に行くことになった。スマホで予約は済ませて、すぐさまそこへ向かう。
「しかし、2人で映画を見に行くなんて、なんだかデートみたいだね」
「・・・・・・はあ、デート!?へ、変なこと言うなよ!」
「ま、今のこの状態じゃ、デートとかじゃなくて単に仲良し二人組のお出かけにしか見えないだろうね」
「ま、まあ確かにそうだな・・・・・・」
「デートじゃなくて残念だったね」
「ざ、残念じゃねえよ!別に!別に!!」
さて、そんなことで2人は映画を見に行った。
「そういえば、映画とかアニメとかに出てくる不良とかって、金属バットとか使ったりするイメージがあるけど、サクラはそういうの使ったりするのかい?」
「いや、使わないな。私は主に素手で戦う!素手で並み居る他の不良どもをバッタバッタとなぎ倒し、ここまで昇りつめてきたってわけだ!!」
「なんでそんな自慢げに・・・・・・?」
そんなこんなで、楽しく映画を見終わった。ちなみにこの日見た映画は、『転生したら酢コショウだった件』だった。変な映画だった。
映画を見終わったのち、2人は昼食を食べた。
「サクラ、あーんとかしてあげようか?」
「バッ・・・・・・何言ってんだよ!するかバカ!!」
「ハハハ、冗談だよ。あーんなんて、現実ではよっぽど仲の良い関係性でしかしないからね」
「そうだな。私も実際にしてる奴ら見たことないしな。そういうのする奴なんているのか?」
「そうだなあ姉妹とか・・・・・・姉妹でもよっぽど仲の良い姉妹しかやらないだろうね」
昼食を済ませてから、買い物などしたあと帰路につく。
事件はその帰り道で起こった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる