無気力干物女が異世界に飛ばされまして

真兎

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ノナール帝国 ナアラ村

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「到着したぞ」
そうアントさんに言われて見渡すと小さな村だった
「ここはナアラ村だ、今日はこの村に泊まるぞ」
ナダルさんがそう言って伸びをした
陽はまだ高く体感時間的には昼を少し過ぎた辺りかな?
さすが調査団一行何度か来たことがあるみたいで馴染みの宿までまた歩く事になった
ジャイドさん達が村の知り合いに挨拶していくけど皆キョトンとする
「進化したんだから相手の人いまいちピンと来てないんじゃない?」
皆は進化して1週間経つからお互いの姿に慣れてしまってすっかり忘れていたらしい
「あっそうか、そうだったな」
そう言って笑っているジャイドさんはなんだか可愛かった


宿に着きジャイドさん達が部屋をとっている時に従業員の方が飲み物を出してくれた
皆がお礼を言って受け取っているから私も
「ありがとうございます、頂きます」
と笑って受け取ると
「あら、お嬢ちゃん見掛けない顔だねえ
調査団の新しい団員さんかい?」
「いえ、私異世界人でして拾って貰いました」
と笑いながら言って飲み物を口にすると
爽やかな甘みと香り柑橘系のようなリンゴと少し似たような少なくても元の世界では嗅いだことも味わった事もない不思議な味だけど

凄く美味しい 

心の声が口に出ていたらしく
「そうかい?良かったよ それはラニャジュースだよ
ラニャっていう果実を搾って作ったんだ
おかわりしていいからね」

ラニャジュースか、ラニャの実食べてみたいなー

優しく微笑んでくれた宿のおばさんに
「ありがとうございます」
自然と笑顔が出た

もちろん皆と一緒にいる時だって自然と笑っていたけど、何だろうか年上の安心感かな?

皆はなんだかんだまだ20代だし私含めアラサーもいるけど、でもやっぱり親くらいの歳の人への安心感ってあると思うんだよね

「ヒヨリー部屋取れたから行くよー」
「はーい!」

私もすっかりレデアさんと同室は慣れた
小さい村だけど服屋さんとかあるからとレデアさんとお買い物に行く事になって気付いた
「私こっちのお金持ってないよ!」
「まあこっちに来てからテント泊のサバイバルだったからねー気づかないのも無理ないか
大丈夫だよー経費で落とすから」

さらっと とんでもない事言って着いて来いと急かすから仕方なくついて行く
「経費っていいの?」
「異世界人には手当金が出るんだよ
保護した私らにもね、だから気にしなくていいよ」
そう話しながら到着した小さな服屋さん
でもノナールの中心都市である城下町ハノーラのが当たり前だけど栄えてるし
ここでは必要最低限だけ買いなさいと言われたので言われた通りに替えの下着数枚とこっちの世界の?ノナールの普段着の数枚だけ買うだけにした
その内の1枚の普段着は今着替えて宿に帰る事にした
「着替えたらすっかりこっちの人間になったね」
「そう?良かったー」
これで目立たないかな?そうだ!!

「ねえラニャの果実ってそのまま食べても美味しいんだよね?」
「あぁ美味いよ、多分宿で言えば食後に出してくれんじゃないかな
ラニャジュース気に入ったのかい?酒飲みが珍しいねー」
ニヤニヤと笑いながらいじってくるレデアさん
「気に入ったよー!お酒と言えばテント泊中に飲んだお酒も美味しかったなー
あれはなんのお酒だったの?」

焚き火の前に集まって皆で呑んだあのお酒
日本にはない多分あれは果実酒だったと思う
あれも本当に美味しかったなー

「あーあれはベーナ酒だよ
ベーナの木の樹液から作った酒だね」
「果実酒じゃなかったの!?」
あの甘さや香り的に果実酒かと思っていた

「ベーナ酒は初期で手に入るスキルの【精製】で作れるんだよ魔力もそこまで削られないしね
果実酒もまあ作れなくはないけど魔力を意外と削られるから
旅のお供は基本的はベーナ酒が主流だね

そうだ、この前アンタがダダンに聞いた赤い木の実あったろ?あれがベーナの木の実だよ」

えっ?待ってあの木の実毒あるんだよね?
そうなると木に毒が無いわけないよね?

「あの木の実毒あるって言って無かったっけ?」
「あぁ、言ってたろ?種は解毒薬になる両方作るからまあ、プラマイゼロなんじゃないか?」

なんであっけらかんとしてんの!?

「毒耐性あれば問題ないから」
いやいやいやいや!!!!!
「アンタ普通にガバガバ飲んでたし毒耐性あるって事さ、耐性無かったらぶっ倒れてるよ」
ケラケラ笑いながら歩くレデアさん

ええーーーー!?!?

耐性無かったらぶっ倒れてるって!!
ちょっとジャイドさん達から一言も聞いてない!!!

宿帰ったらジャイドさん達に詰め寄ってやるんだからな!!もーーーっ!!!!


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