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épisode 4 Feu d’artifice au cœur
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白生地に淡い紫で見事な牡丹の花が描かれている浴衣を身に纏った莉絃は、精巧に作られた観賞用の人形のように艶やかで美しい。細い腰に珊瑚色の帯をぎゅっと巻き付けながら、燦菜は満足げに微笑んだ。
「浴衣なんて初めて作った。僕のひいばあちゃんの着てたものを参考にしたよ」
「すごい……」
「服飾科の腕が鳴るってね。確かに、花火大会に合わせて浴衣を作るってアリだな。来年はもっと作ってみようかな」
帯の後ろが少し垂れる伝統的な結びをして、仕上げの帯留めを迷いながら、燦菜は熱のこもった視線で浴衣を見つめた。
「これが槐さんへのお礼ってわけね。莉絃の浴衣姿が見たいなんて、なかなか大胆なこと言うね」
意味ありげに微笑んで、莉絃のプラチナブロンドのショートヘアに丸い菊の花飾りをそっと挿した。
「燦菜がいてくれてよかった……浴衣なんてどうやって手に入れればいいか分からなかったし」
「槐さんにも感謝したほうがいいかもね」
「えっ?」
「だって花火は好きなのに、人だかりが苦手とか、誘いを断った人たちに悪いとか言って、ちゃんと花火大会に参加したことなかったでしょ、莉絃」
図星を指されて押し黙る莉絃の頬が薔薇色に染まる。服飾科のアトリエの大きな窓から覗く空はすっかり暗くなって、遠くに花火を見に集まった人々のざわめきが聞こえた。
「じゃあ、そろそろ行ってきなよ。僕も服飾科の仲間と楽しんでくるから」
戸惑う莉絃の背を押して、燦菜は明るく手を振った。
浴衣を着ているのはきっと自分だけだろうし、派手で目立つのではないかと懸念していた莉絃だったが、夜の闇の中で花火を目当てに集った人波に揉まれるとその心配も杞憂のようだった。
待ち合わせの場所である図書館の門の付近に立つと、勢いよく腕を引かれた。
「なに。やっぱり来てんじゃん、めちゃくちゃ可愛いし」
先日バッグで殴った金髪の青年に再び絡まれて、莉絃は腕を払いのけると努めて大きな声で返した。
「君には関係ないでしょ。俺のことは放っておいてくれない」
「嫌だ。放っておかないよ、だって莉絃ちゃん、なんか前より色っぽくなったし」
医者にはまだ他人に感知される量ではないと言われていたが、まさかこのαの青年にはわずかに莉絃の身体から出始めたフェロモンが感じ取れたりするのだろうか。一瞬どきっとして気が緩んだ隙に、青年に背後から抱きつかれる。
「なに……やめてっ」
「ね、人気がなくて花火がよく見える場所知ってるから、一緒に行こ」
首元に息が吹きかかり、嫌悪感で立ちくらみを起こしそうになる。瞳を閉じた瞬間、背後で男の情けない悲鳴が聞こえた。
「えっ……」
振り向くと、槐に片腕を捻り上げられた青年の姿があった。
「悪いけど、先約あるんで」
槐の腕に引かれてその場から立ち去ろうとすると、金髪の青年は恨みがましく叫んだ。
「ちっ、男いんのかよ。可愛い顔してさあ、やることやってんじゃん」
青年が治療のことを知るはずもないが、そのことを指摘されたようで、莉絃は羞恥で紅く染まった顔を俯かせる。
「気にする必要ないんじゃない」
手を引いて歩く槐の体温が、速まる莉絃の鼓動を落ち着かせてくれる。
途中の出店で発見し、見惚れた大きな林檎飴を買って笑顔を取り戻した莉絃を微笑ましく思いながら、槐は改めて浴衣姿を見つめた。
「すごい綺麗――淡い紫、莉絃の瞳と同じ色」
手を伸ばして浴衣の中に咲いた菫色の牡丹を感心したようになぞる。
「……お礼になった?」
「想像以上」
視線を外しながら聞いた問いに即答されて、莉絃は照れくさそうに微笑んだ。
人口湖の東部にある給水塔の建つ松の丘は、同じ学科の友人から莉絃が密やかに聞き出した、静かで花火の良く見えるスポットだ。
紺色の空一面に小さな星が散らばっている。莉絃は軽く息を吸うと、はっきりとした声で告げた。
「あのとき……植物園で、俺が役立たずじゃないって言ってくれて、嬉しかった。治療で、治る希望まで貰って、俺は……槐と出会えて本当に幸せ」
言葉を言い終えると同時に、上空に真っ赤な大輪の炎の花が咲いた。一瞬遅れてドンという腹に響く大きな音を響かせ、次の瞬間にはきらきらとした赤と金に煌めく粒子へと変わり、濃紺の夜空に尾を引いて流れていく。
生まれて初めて間近で見る花火以上に、莉絃の眼差しがまっすぐで眩しくて、槐は思わず目を細めた。
「俺だって」
か細い腕を引いて、強く抱きしめる。華奢な莉絃の身体が背の高い槐の身体に覆い隠されてしまうくらい、ふたりの身体が密着する。よろけた莉絃の片足が松の落ち葉溜まりに足を取られ、そのまま落ち葉の上に槐とともに転がってしまう。
倒れた莉絃に覆い被さる槐の肩越しに大きな花火が見える。身体が震えるほどの花火の炸裂音が響く丘には、ふたり以外誰もいない。はだけた浴衣の胸元から莉絃の白い肌が覗く。
「この丘も、神聖な学びの場?」
「当たり前でしょ」
微笑む莉絃の唇が紅い。林檎飴の色が写ったのだろう。槐はそっと手を伸ばして、ふっくらとした唇を指でなぞった。
大きな花火が咲いては消える夜空を湖面が映し、まるで空と湖それぞれに花火が打ちあがっているような幻想的な光景が広がる。暗い松の丘に吹く夜風だけが、ふたりの頬をそっと撫でた。
◇◇◇
白とミントブルーで構成された診療室のモニターをみて、担当医と莉絃は顔を綻ばせた。ゆるやかな曲線は上昇を続けている。
「とてもよい経過ですね。このままいけば、放出されるフェロモンの量も増えていく……という想定をしてもよいでしょう」
今は微量でも、少しずつΩとしての機能を回復しているようで、莉絃は嬉しさを抑えきれずモニターに映る曲線を何度も見返した。
「次の治療の日にちも決まったようですよ。後から正式に連絡が入ると思いますが、第二回を来週末に予定していると連絡が来ています」
「本当ですか……!」
また槐に会える――花火大会での楽しく甘い記憶を思い出し、莉絃は目蓋を伏せて胸の奥に湧き上がる喜びを嚙み締めた。
院内の白い通路を笑顔で歩いていると、エントランスの近くに病院の院長がいる。といっても、莉絃にとっては雲の上の存在で、入院時以降は話したこともなかった。
「莉絃君、聞いたよ。治療研究の話。よくやってくれているようだね」
整えられた真っ黒な口髭を撫でながら、莉絃を眩しそうに眺めた。
「いえ、治療スタッフの方や、パートナーのおかげです」
「ああ、そのことでね。今、ちょっと時間あるかな?」
優し気に微笑む院長は、莉絃の前を通って談話室の扉を開けた。今回の治療の成果はアカデミーだけでなく政府のΩ救済技術にも役立つと聞いており、そのような話かと思った莉絃は促されるまま、談話室の白い椅子に腰かけた。
テーブルの向こうの院長は、笑みを絶やさずに優しく問うた。
「なに、つまらん話さ。君の治療のパートナー、槐についてなんだが」
「はい、本当にお世話になっています」
「それは良かった。もちろん、莉絃君も分かっていると思うが、彼はこの特別な治療チームの一員としてのパートナーだ。分かるかな?」
「えっ?」
「いや、もちろん承知だとは思ってるよ。でも一応言っておこうと思って……僕はお節介な質なのでね」
柔らかな表情のままの院長を、莉絃は次の言葉を待って見つめた。
「槐には運命の番になる存在がいる。これはあくまでプライベートな話だからね、このことは僕たちだけの秘密にしてほしい」
「……」
「つまり、君たちは治療行為のパートナー、それ以外の何者でもないということだ。彼は一見つかみどころがないようにも見えるが、意志の強い男だ。彼に恋愛感情を持つことは、辞めておいたほうがいい」
きっぱり言い切った後、一瞬厳しい眼差しでこちらを見られた気がしたが、莉絃が見上げたときはいつもの柔和な笑みを浮かべていた。
院長が去ったあと、莉絃は浮かれていた自分の気持ちがしぼんでいくのを感じた。治療だってうまくいっているし、また槐にも会える。そもそも、自分と槐は付き合っているわけではないし、院長の言うとおり治療のパートナーとして仲良くなっただけだ。
なのに、運命の番となる存在がいると聞いただけで、莉絃の目の前は真っ暗になった。そして、この時初めて自分が槐に対して尊敬や憧れ以上の気持ちを持っていることを強く自覚させられた。
談話室の扉を開け、通路の眩しい蛍光灯の光に照らされた莉絃は自身に言い聞かせた。槐とパートナーとしての付き合いをして、自分の機能を回復させることに専念すると。今までと何も変わらないことだ。なのに、病院の廊下を歩く足は酷く重かった。
「浴衣なんて初めて作った。僕のひいばあちゃんの着てたものを参考にしたよ」
「すごい……」
「服飾科の腕が鳴るってね。確かに、花火大会に合わせて浴衣を作るってアリだな。来年はもっと作ってみようかな」
帯の後ろが少し垂れる伝統的な結びをして、仕上げの帯留めを迷いながら、燦菜は熱のこもった視線で浴衣を見つめた。
「これが槐さんへのお礼ってわけね。莉絃の浴衣姿が見たいなんて、なかなか大胆なこと言うね」
意味ありげに微笑んで、莉絃のプラチナブロンドのショートヘアに丸い菊の花飾りをそっと挿した。
「燦菜がいてくれてよかった……浴衣なんてどうやって手に入れればいいか分からなかったし」
「槐さんにも感謝したほうがいいかもね」
「えっ?」
「だって花火は好きなのに、人だかりが苦手とか、誘いを断った人たちに悪いとか言って、ちゃんと花火大会に参加したことなかったでしょ、莉絃」
図星を指されて押し黙る莉絃の頬が薔薇色に染まる。服飾科のアトリエの大きな窓から覗く空はすっかり暗くなって、遠くに花火を見に集まった人々のざわめきが聞こえた。
「じゃあ、そろそろ行ってきなよ。僕も服飾科の仲間と楽しんでくるから」
戸惑う莉絃の背を押して、燦菜は明るく手を振った。
浴衣を着ているのはきっと自分だけだろうし、派手で目立つのではないかと懸念していた莉絃だったが、夜の闇の中で花火を目当てに集った人波に揉まれるとその心配も杞憂のようだった。
待ち合わせの場所である図書館の門の付近に立つと、勢いよく腕を引かれた。
「なに。やっぱり来てんじゃん、めちゃくちゃ可愛いし」
先日バッグで殴った金髪の青年に再び絡まれて、莉絃は腕を払いのけると努めて大きな声で返した。
「君には関係ないでしょ。俺のことは放っておいてくれない」
「嫌だ。放っておかないよ、だって莉絃ちゃん、なんか前より色っぽくなったし」
医者にはまだ他人に感知される量ではないと言われていたが、まさかこのαの青年にはわずかに莉絃の身体から出始めたフェロモンが感じ取れたりするのだろうか。一瞬どきっとして気が緩んだ隙に、青年に背後から抱きつかれる。
「なに……やめてっ」
「ね、人気がなくて花火がよく見える場所知ってるから、一緒に行こ」
首元に息が吹きかかり、嫌悪感で立ちくらみを起こしそうになる。瞳を閉じた瞬間、背後で男の情けない悲鳴が聞こえた。
「えっ……」
振り向くと、槐に片腕を捻り上げられた青年の姿があった。
「悪いけど、先約あるんで」
槐の腕に引かれてその場から立ち去ろうとすると、金髪の青年は恨みがましく叫んだ。
「ちっ、男いんのかよ。可愛い顔してさあ、やることやってんじゃん」
青年が治療のことを知るはずもないが、そのことを指摘されたようで、莉絃は羞恥で紅く染まった顔を俯かせる。
「気にする必要ないんじゃない」
手を引いて歩く槐の体温が、速まる莉絃の鼓動を落ち着かせてくれる。
途中の出店で発見し、見惚れた大きな林檎飴を買って笑顔を取り戻した莉絃を微笑ましく思いながら、槐は改めて浴衣姿を見つめた。
「すごい綺麗――淡い紫、莉絃の瞳と同じ色」
手を伸ばして浴衣の中に咲いた菫色の牡丹を感心したようになぞる。
「……お礼になった?」
「想像以上」
視線を外しながら聞いた問いに即答されて、莉絃は照れくさそうに微笑んだ。
人口湖の東部にある給水塔の建つ松の丘は、同じ学科の友人から莉絃が密やかに聞き出した、静かで花火の良く見えるスポットだ。
紺色の空一面に小さな星が散らばっている。莉絃は軽く息を吸うと、はっきりとした声で告げた。
「あのとき……植物園で、俺が役立たずじゃないって言ってくれて、嬉しかった。治療で、治る希望まで貰って、俺は……槐と出会えて本当に幸せ」
言葉を言い終えると同時に、上空に真っ赤な大輪の炎の花が咲いた。一瞬遅れてドンという腹に響く大きな音を響かせ、次の瞬間にはきらきらとした赤と金に煌めく粒子へと変わり、濃紺の夜空に尾を引いて流れていく。
生まれて初めて間近で見る花火以上に、莉絃の眼差しがまっすぐで眩しくて、槐は思わず目を細めた。
「俺だって」
か細い腕を引いて、強く抱きしめる。華奢な莉絃の身体が背の高い槐の身体に覆い隠されてしまうくらい、ふたりの身体が密着する。よろけた莉絃の片足が松の落ち葉溜まりに足を取られ、そのまま落ち葉の上に槐とともに転がってしまう。
倒れた莉絃に覆い被さる槐の肩越しに大きな花火が見える。身体が震えるほどの花火の炸裂音が響く丘には、ふたり以外誰もいない。はだけた浴衣の胸元から莉絃の白い肌が覗く。
「この丘も、神聖な学びの場?」
「当たり前でしょ」
微笑む莉絃の唇が紅い。林檎飴の色が写ったのだろう。槐はそっと手を伸ばして、ふっくらとした唇を指でなぞった。
大きな花火が咲いては消える夜空を湖面が映し、まるで空と湖それぞれに花火が打ちあがっているような幻想的な光景が広がる。暗い松の丘に吹く夜風だけが、ふたりの頬をそっと撫でた。
◇◇◇
白とミントブルーで構成された診療室のモニターをみて、担当医と莉絃は顔を綻ばせた。ゆるやかな曲線は上昇を続けている。
「とてもよい経過ですね。このままいけば、放出されるフェロモンの量も増えていく……という想定をしてもよいでしょう」
今は微量でも、少しずつΩとしての機能を回復しているようで、莉絃は嬉しさを抑えきれずモニターに映る曲線を何度も見返した。
「次の治療の日にちも決まったようですよ。後から正式に連絡が入ると思いますが、第二回を来週末に予定していると連絡が来ています」
「本当ですか……!」
また槐に会える――花火大会での楽しく甘い記憶を思い出し、莉絃は目蓋を伏せて胸の奥に湧き上がる喜びを嚙み締めた。
院内の白い通路を笑顔で歩いていると、エントランスの近くに病院の院長がいる。といっても、莉絃にとっては雲の上の存在で、入院時以降は話したこともなかった。
「莉絃君、聞いたよ。治療研究の話。よくやってくれているようだね」
整えられた真っ黒な口髭を撫でながら、莉絃を眩しそうに眺めた。
「いえ、治療スタッフの方や、パートナーのおかげです」
「ああ、そのことでね。今、ちょっと時間あるかな?」
優し気に微笑む院長は、莉絃の前を通って談話室の扉を開けた。今回の治療の成果はアカデミーだけでなく政府のΩ救済技術にも役立つと聞いており、そのような話かと思った莉絃は促されるまま、談話室の白い椅子に腰かけた。
テーブルの向こうの院長は、笑みを絶やさずに優しく問うた。
「なに、つまらん話さ。君の治療のパートナー、槐についてなんだが」
「はい、本当にお世話になっています」
「それは良かった。もちろん、莉絃君も分かっていると思うが、彼はこの特別な治療チームの一員としてのパートナーだ。分かるかな?」
「えっ?」
「いや、もちろん承知だとは思ってるよ。でも一応言っておこうと思って……僕はお節介な質なのでね」
柔らかな表情のままの院長を、莉絃は次の言葉を待って見つめた。
「槐には運命の番になる存在がいる。これはあくまでプライベートな話だからね、このことは僕たちだけの秘密にしてほしい」
「……」
「つまり、君たちは治療行為のパートナー、それ以外の何者でもないということだ。彼は一見つかみどころがないようにも見えるが、意志の強い男だ。彼に恋愛感情を持つことは、辞めておいたほうがいい」
きっぱり言い切った後、一瞬厳しい眼差しでこちらを見られた気がしたが、莉絃が見上げたときはいつもの柔和な笑みを浮かべていた。
院長が去ったあと、莉絃は浮かれていた自分の気持ちがしぼんでいくのを感じた。治療だってうまくいっているし、また槐にも会える。そもそも、自分と槐は付き合っているわけではないし、院長の言うとおり治療のパートナーとして仲良くなっただけだ。
なのに、運命の番となる存在がいると聞いただけで、莉絃の目の前は真っ暗になった。そして、この時初めて自分が槐に対して尊敬や憧れ以上の気持ちを持っていることを強く自覚させられた。
談話室の扉を開け、通路の眩しい蛍光灯の光に照らされた莉絃は自身に言い聞かせた。槐とパートナーとしての付き合いをして、自分の機能を回復させることに専念すると。今までと何も変わらないことだ。なのに、病院の廊下を歩く足は酷く重かった。
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