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ネモフィラ2
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そして、翌日。
空の青さを引き連れてと清々しい朝を引き連れて、湊はやってきた。
インターホンが鳴り、ドアを開ける。今日の天気よりもずっとキラキラしている笑顔があった。
この日をどれだけ、心待ちにしていたか。自然と笑顔が溢れていた。
「わざわざ来ていただいて、ありがとうございます」
「もう出られる状態ですか?」
「はい」
昨晩のうちに、荷物はボストンバッグへ詰め込んである。
「早速、三浦さんのところへ行きましょうか」
そういって、湊はボストンバッグを持ってくれる。私は部屋に鍵をかけて、湊の車で、喫茶店へと向かった。
近くの駐車場に車を停めて、少しだけ歩く。
葉が落ちてきっていた街路樹に、いつの間にか葉が付き始めている。
立ち並ぶ店はどこも、開店前の時間だから、人はまばらだ。横を歩く湊をちらりと見やる。
今日は、しっかり湊はサングラスにキャップを被っている。気づかれる心配もないだろう。
喫茶店のドアを押す。カギはかかっていなかった。軽快なカウベルが、私たちを迎え入れてくれていた。
三浦が満面の笑みで、待ち構えていた。
湊は、サングラスとキャップを外して、頭を下げる。
三人分のコーヒーがすでに用意されていた。三浦とは他愛のない話をして、あっという間にカップの中は空になっていた。
そのタイミングで、三浦が「紅羽ちゃんをくれぐれもよろしくお願いします」といって、深々と湊へ頭を下げるから、私は驚いてしまった。それに対して、湊が神妙な面持ちで「責任を持って、お預かりします」なんてやり取りをする。私は、何とも言えない気分になってしまう。そんなやり取りをした後、笑顔で三浦と別れを告げて、車へ乗り込んだ。
フロントガラスから太陽が燦燦と降り注いできて、眩しいくらいだった。
目を細める私の横にいる運転席の湊は、カーナビへ手を伸ばしながら操作をしていた。
「マンションへ行く前に、ちょっと寄りたい場所があるんですけど、いいですか?」
「もちろん。お仕事ですか?」
「まさか。今日は完全オフですよ? 行先は、紅羽さんをずっと連れて行きたかった場所。特別な場所なので、行ってからのお楽しみということで」
湊は、笑ってそういうと車を発進させていた。
そして、しばらく車を走らせ辿り着いた場所。
湊と一緒にいると、私の知らない景色をたくさん見せてくれる。
そのどれもが、息をのむほど美しい。ここは別格だった。
まるで天国にいるかのような美しさが広がる青々としたネモフィラの花畑だった。
視界全てが青の花で埋め尽くされていた。ネモフィラは空との、境目がわからないほどの青だった。
言葉で言い尽くせないほどの美しさを前に、私は食い入るように魅入ってしまう。
甘く爽やかな香りが、空気まで華やかにさせていく。
見とれてしまう景色に馴染んでしまうくらいの、湊の優しい声が響いた。
「失敗したとき、心の整理がつかないとき、よくここに来てたんです。そうすると、自分が抱えていた悩みなんて、この景色と比べたらどうしようもなくちっぽけに思えて、どうでもよくなる。また明日から頑張ろうって思える」
湊の穏やかな声が、そっと心臓の少し下にある、一番柔らかい部分に触れる。
そこに透明な雫がポツンと落ちて、波紋となり、私の心も透明にしていくようだった。今まで抱えていたものすべてが嘘のように、薄れていく。
そっと湊の方を見やる。
いつの間にかキャップやサングラスを外している。ただでさえ、惹きつけてやまないその瞳に、清らかな美しさを讃えていた。細められている瞳に、あっという間に吸い込まれていた。
ふわっと風がふいて、地面を巻き上げた。湊の髪がふわりと揺れて、青い花びらが一気に空へと舞い上がっていく。
空に舞っていた花びらは、穏やかな雨のように落ちていく。その真下にいた私の頭上にも、青い花びらが舞い落ちた。私が、手を伸ばして、掌を空へ向けると青く透き通った一輪のネモフィラが、収まっていた。
「実は、紅羽さんに対してずっと後ろめたく思っていたことがあるんです」
「私に?」
どんなに思い返してみても、私が助けられて感謝するばかりで、後ろめたいことなど、何一つ思いつかない。それなのに、そんなことを言うから、私は目を瞬かせるばかりだった。そんな私へ湊は苦笑いを浮かべる。
「紅羽さんは、僕のことを善良な人間だって思っているでしょ?」
「もちろんです」
即答すれば、湊はばつの悪い顔をして、大きく息をついていた。
「僕は、紅羽さんが思っているほどの人間じゃないんです。だって、紅羽さんが喫茶店で困っている時、助けたのは僕のエゴで、純粋な優しさとかじゃない。どうしても紅羽さんと、別れなくなかったからなんです」
真剣なまなざしを真っすぐ私へ向けられるが、すっと視線を外して、花々の地平線へと伸ばしていた。
ずっと遠くへ、誰も届かない場所へと視線を伸ばしていく。
「助けた後も、僕が紅羽さんを誘導したんだ。紅羽さんには、いくらでも選べる道はあった。それなのに、僕はその道を全部閉ざして、その選択肢を探す余裕すら与えなかった」
湊は、遠くを見つめたまま、思いつめたように目を細めていく。
「僕が選ばせた道のせいで大変な思いをさせてしまったことを、心から申し訳なく思っている一方で……結局、よかったとも思ってる。どんな形であれ、紅羽さんが僕の所へ戻ってきてくれたから」
ね? 酷い奴でしょ?
視線を、ずっと遠くへ向けたままそういう。私は、その視線を追いかけて、捕まえた。
「その道を選んだのは、私自身です」
湊の遠くへと伸ばしていた視線が、はたと止まる。はじかれた様に私の方へ向いた。見開かれた綺麗な瞳が、ぴったりと合った。
相変わらず、きれいな瞳だと、思わずにはいられない。
「湊さんが狡いというのなら、私はもっと酷い人間ですよ。だって、私はそうやってみんなが示してくれたものを全部利用してきたんですから」
湊はそういうけれど、私はいくらだって拒否することはできた。それをしなかったのは、自分への甘さゆえの決断だ。
手の中にあったネモフィラが主張するように揺れた。
そちらへ目を移すと、まるで私に何かを問いかけるかのように、コロンと揺れた。私は、手の中の青さに目を細める。
そして、私は手のひらに乗っていたネモフィラを指先でそっと、摘まんで湊へ差し出した。
湊は私が差し出した花を壊れないように優しく、受け取ってくれる。
「ネモフィラの花言葉は『あなたを許す』なんです。今の私たちに、ぴったりだと思いませんか?」
私は、ニッコリ微笑む。湊は、大きく目を見開いた。
「お互い許しあって、背負っている後ろめたさも、罪悪感も全部、今咲いている花々に託して、土に還してもらいましょう。そうすれば、初めて出会ったときみたいに、心をまっさらなまま同じ高さの目線にして、お互いの今の姿で向き合える。そう、思ってくれたら、嬉しいです」
見開いたままじっと見つめてくる湊の瞳は、広がっている青さを全部集めていて、目が離せなかった。
トクンと胸が高鳴る。時折締め付けていた糸が、さっと取り払われる。
今まで抱いていたあらゆるものが、体から剥がれていくようだった。一気に身体が軽くなる。
そして、一度も咲くことがなかった名のない花が、ぱっと開花した。
「私、湊さんの事が好きです」
心がぱっと華やぎ、口が勝手に動いていた。
湊は、目がさらに大きくなっていく。それみて、自分がいま何を口走ったのかを知る。
全身が心臓になってしまったかのように、どきどきと脈打って、心臓が頭にまで上っていくようだった。
「ごめんなさい! 今のは、忘れてください! 私……何言ってるんだろう!」
今すぐに大きな穴を掘って、私を全部埋めてほしい。真っ赤になっている私の存在を消してほしい。
そんな心中をすべてを見透かしたかのように、湊は私をその胸に埋めてくれた。苦しいくらいの強さなのに、この世で一番優しいぬくもり。
「忘れるわけないです。出会ったときから、僕がずっと思っていたことなんだから」
きゅっと、抱きしめられる。湊のトクリと穏やかに打つ心拍音。
そして、泣きたいくらい優しい音色が耳元で、響いた。
「貴方を愛してる」
空の青さを引き連れてと清々しい朝を引き連れて、湊はやってきた。
インターホンが鳴り、ドアを開ける。今日の天気よりもずっとキラキラしている笑顔があった。
この日をどれだけ、心待ちにしていたか。自然と笑顔が溢れていた。
「わざわざ来ていただいて、ありがとうございます」
「もう出られる状態ですか?」
「はい」
昨晩のうちに、荷物はボストンバッグへ詰め込んである。
「早速、三浦さんのところへ行きましょうか」
そういって、湊はボストンバッグを持ってくれる。私は部屋に鍵をかけて、湊の車で、喫茶店へと向かった。
近くの駐車場に車を停めて、少しだけ歩く。
葉が落ちてきっていた街路樹に、いつの間にか葉が付き始めている。
立ち並ぶ店はどこも、開店前の時間だから、人はまばらだ。横を歩く湊をちらりと見やる。
今日は、しっかり湊はサングラスにキャップを被っている。気づかれる心配もないだろう。
喫茶店のドアを押す。カギはかかっていなかった。軽快なカウベルが、私たちを迎え入れてくれていた。
三浦が満面の笑みで、待ち構えていた。
湊は、サングラスとキャップを外して、頭を下げる。
三人分のコーヒーがすでに用意されていた。三浦とは他愛のない話をして、あっという間にカップの中は空になっていた。
そのタイミングで、三浦が「紅羽ちゃんをくれぐれもよろしくお願いします」といって、深々と湊へ頭を下げるから、私は驚いてしまった。それに対して、湊が神妙な面持ちで「責任を持って、お預かりします」なんてやり取りをする。私は、何とも言えない気分になってしまう。そんなやり取りをした後、笑顔で三浦と別れを告げて、車へ乗り込んだ。
フロントガラスから太陽が燦燦と降り注いできて、眩しいくらいだった。
目を細める私の横にいる運転席の湊は、カーナビへ手を伸ばしながら操作をしていた。
「マンションへ行く前に、ちょっと寄りたい場所があるんですけど、いいですか?」
「もちろん。お仕事ですか?」
「まさか。今日は完全オフですよ? 行先は、紅羽さんをずっと連れて行きたかった場所。特別な場所なので、行ってからのお楽しみということで」
湊は、笑ってそういうと車を発進させていた。
そして、しばらく車を走らせ辿り着いた場所。
湊と一緒にいると、私の知らない景色をたくさん見せてくれる。
そのどれもが、息をのむほど美しい。ここは別格だった。
まるで天国にいるかのような美しさが広がる青々としたネモフィラの花畑だった。
視界全てが青の花で埋め尽くされていた。ネモフィラは空との、境目がわからないほどの青だった。
言葉で言い尽くせないほどの美しさを前に、私は食い入るように魅入ってしまう。
甘く爽やかな香りが、空気まで華やかにさせていく。
見とれてしまう景色に馴染んでしまうくらいの、湊の優しい声が響いた。
「失敗したとき、心の整理がつかないとき、よくここに来てたんです。そうすると、自分が抱えていた悩みなんて、この景色と比べたらどうしようもなくちっぽけに思えて、どうでもよくなる。また明日から頑張ろうって思える」
湊の穏やかな声が、そっと心臓の少し下にある、一番柔らかい部分に触れる。
そこに透明な雫がポツンと落ちて、波紋となり、私の心も透明にしていくようだった。今まで抱えていたものすべてが嘘のように、薄れていく。
そっと湊の方を見やる。
いつの間にかキャップやサングラスを外している。ただでさえ、惹きつけてやまないその瞳に、清らかな美しさを讃えていた。細められている瞳に、あっという間に吸い込まれていた。
ふわっと風がふいて、地面を巻き上げた。湊の髪がふわりと揺れて、青い花びらが一気に空へと舞い上がっていく。
空に舞っていた花びらは、穏やかな雨のように落ちていく。その真下にいた私の頭上にも、青い花びらが舞い落ちた。私が、手を伸ばして、掌を空へ向けると青く透き通った一輪のネモフィラが、収まっていた。
「実は、紅羽さんに対してずっと後ろめたく思っていたことがあるんです」
「私に?」
どんなに思い返してみても、私が助けられて感謝するばかりで、後ろめたいことなど、何一つ思いつかない。それなのに、そんなことを言うから、私は目を瞬かせるばかりだった。そんな私へ湊は苦笑いを浮かべる。
「紅羽さんは、僕のことを善良な人間だって思っているでしょ?」
「もちろんです」
即答すれば、湊はばつの悪い顔をして、大きく息をついていた。
「僕は、紅羽さんが思っているほどの人間じゃないんです。だって、紅羽さんが喫茶店で困っている時、助けたのは僕のエゴで、純粋な優しさとかじゃない。どうしても紅羽さんと、別れなくなかったからなんです」
真剣なまなざしを真っすぐ私へ向けられるが、すっと視線を外して、花々の地平線へと伸ばしていた。
ずっと遠くへ、誰も届かない場所へと視線を伸ばしていく。
「助けた後も、僕が紅羽さんを誘導したんだ。紅羽さんには、いくらでも選べる道はあった。それなのに、僕はその道を全部閉ざして、その選択肢を探す余裕すら与えなかった」
湊は、遠くを見つめたまま、思いつめたように目を細めていく。
「僕が選ばせた道のせいで大変な思いをさせてしまったことを、心から申し訳なく思っている一方で……結局、よかったとも思ってる。どんな形であれ、紅羽さんが僕の所へ戻ってきてくれたから」
ね? 酷い奴でしょ?
視線を、ずっと遠くへ向けたままそういう。私は、その視線を追いかけて、捕まえた。
「その道を選んだのは、私自身です」
湊の遠くへと伸ばしていた視線が、はたと止まる。はじかれた様に私の方へ向いた。見開かれた綺麗な瞳が、ぴったりと合った。
相変わらず、きれいな瞳だと、思わずにはいられない。
「湊さんが狡いというのなら、私はもっと酷い人間ですよ。だって、私はそうやってみんなが示してくれたものを全部利用してきたんですから」
湊はそういうけれど、私はいくらだって拒否することはできた。それをしなかったのは、自分への甘さゆえの決断だ。
手の中にあったネモフィラが主張するように揺れた。
そちらへ目を移すと、まるで私に何かを問いかけるかのように、コロンと揺れた。私は、手の中の青さに目を細める。
そして、私は手のひらに乗っていたネモフィラを指先でそっと、摘まんで湊へ差し出した。
湊は私が差し出した花を壊れないように優しく、受け取ってくれる。
「ネモフィラの花言葉は『あなたを許す』なんです。今の私たちに、ぴったりだと思いませんか?」
私は、ニッコリ微笑む。湊は、大きく目を見開いた。
「お互い許しあって、背負っている後ろめたさも、罪悪感も全部、今咲いている花々に託して、土に還してもらいましょう。そうすれば、初めて出会ったときみたいに、心をまっさらなまま同じ高さの目線にして、お互いの今の姿で向き合える。そう、思ってくれたら、嬉しいです」
見開いたままじっと見つめてくる湊の瞳は、広がっている青さを全部集めていて、目が離せなかった。
トクンと胸が高鳴る。時折締め付けていた糸が、さっと取り払われる。
今まで抱いていたあらゆるものが、体から剥がれていくようだった。一気に身体が軽くなる。
そして、一度も咲くことがなかった名のない花が、ぱっと開花した。
「私、湊さんの事が好きです」
心がぱっと華やぎ、口が勝手に動いていた。
湊は、目がさらに大きくなっていく。それみて、自分がいま何を口走ったのかを知る。
全身が心臓になってしまったかのように、どきどきと脈打って、心臓が頭にまで上っていくようだった。
「ごめんなさい! 今のは、忘れてください! 私……何言ってるんだろう!」
今すぐに大きな穴を掘って、私を全部埋めてほしい。真っ赤になっている私の存在を消してほしい。
そんな心中をすべてを見透かしたかのように、湊は私をその胸に埋めてくれた。苦しいくらいの強さなのに、この世で一番優しいぬくもり。
「忘れるわけないです。出会ったときから、僕がずっと思っていたことなんだから」
きゅっと、抱きしめられる。湊のトクリと穏やかに打つ心拍音。
そして、泣きたいくらい優しい音色が耳元で、響いた。
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