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不思議な子
しおりを挟む「一体、どういうことよ!」
私――川村沙羅は、会社から帰宅する途中の乗換駅で四角にもならない狭い空を見上げ憤慨していた。
今から一時間ほど前。
私はいつものように会社の業務に追われていたのだが、首都圏が予想外の大雪に見舞われ、結局帰宅命令が出た。そして、私は同期の白井優斗と一緒に会社を出たのだった。
会社最寄り駅の電車はかろうじて動いていて自宅駅に繋がる路線の乗換駅まではたどり着くことはできたのだが、時すでに遅し。電光掲示板に運転見合わせの表示がチカチカ点滅。
「まぁ、少し雪が弱まったら動くでしょ」
私は得意の楽観論を口にしたら『運転再開の見込みはありません』という非情なアナウンスが流れ私の希望は完全に消失。そして、この楽観論は行き場をなくし充満すると、雪と化学反応して、怒りに変化。冒頭の発言に繋がった訳だ。
可愛げもない勢いよく斜線を引いたように落ちてくる白い物体を忌々しく睨み付ける。
今朝家を出る時にみたお天気キャスターは自信満々に「東京は雪にはならず大雨になりそうです」と豪語していたのに。
だが、現実は……「黙れ」と顔を叩いてくる。大粒の玉が頬当たってビンタされたように冷たくピリピリと痛い。そこからまたむくむくと怒りが湧いてくるけれど、豪雪地帯顔負けの大雪の前ではそんな熱簡単に奪って落ちていく。やり場のない怒りをぶつけたくて、私は頭一つ分背の高い私の隣――高校の同級生かつ、会社の同期である白井優斗の涼しげな眼を睨みつけた。
高校一年の時、私の家の目と鼻の先に優斗家族が北海道から引っ越してきた当時から仲はよかった。にも関わらず、優斗とは大学在学中の四年間顔を合わせることは一度もなかった。道端でばったりなんてことがないまま時は過ぎ、もう二度と会わないんじゃないかと思っていたら、まさかの入社式で再会を果たしたのだった。
「どうして東京の交通網はこんなに脆弱なのよ! 電車が止まったら、ここからどうやって家に帰れっていうの? こんな中途半端なところで! このままここで凍死しろとでもいいたいわけ?」
「まぁ。所詮、天気予報なんて信用できないってことだな。人間の科学の限界」
優斗の理屈っぽさと反応の薄さは高校時代から変わらない。いつだって怒りの矛先を優斗に向けても涼しい顔をしたままでサウンドバッグにもならない。
「そんなことどうだっていいのよ。ともかく、家に帰る方法を考えてよ! 私が帰れないってことは、優斗も帰れないんだからね!」
私が帰れないということは家の近い優斗も当然同じ運命を辿ることになる。
駅の改札口から街周辺を見渡せば、すでに膝丈まで積もっていた。歩道と車道の境目もよくわからなくなっている。
自宅は、ここから一駅先にある。たった一駅。されど、一駅。晴れた日に歩けば四十分程度で到着する。だが、この雪じゃ……。
「……歩くか」
「え? 歩くの? こんなに積もってるのに?」
正気の沙汰じゃないと思いながらも、問えば
「これくらいの雪、大したことないだろ」
「出た。雪国マウント。雪国出身の人が東京で雪が降った時にやりがちな北から目線」
優斗はニヤリと笑っただけで、迷わず足を深い雪の中へと沈めていった。出来上がった優斗の足跡。その横に私も仕方なく足跡をつけていった。
普段通りアスファルトの上を歩いているように、ずんずんと歩いていく優斗。前を行く優斗との距離が広がっていって、私は叫ぶ。
「ねぇ、もうちょっとゆっくり歩いてよ!」
「ノロノロ歩いてたら、いつまでたっても帰れないだろ」
立ち止まり振り返ってきた呆れ顔。
「だって、歩きにくいんだもん!」
文句を言いながらなんとか優斗のところに追いついたと思った場所は、踏み固められた雪の上。私の乗った足がまともにそこに奪われた。つるんと音がしそうなくらいに綺麗に足を取られて、慌ててもう片方の足に重心をかけてで転倒を防ごうとした。が、見事にその算段は外れる。完全に前方が傾いていた。転ぶ! と思ったその瞬間、あわあわと宙を舞っていた私の右手をがっしりと掴まれていた。私の手よりもずっと大きな手に思わず、ドキリと心臓がはねた。寒さで体温を奪われ悴んでいた身体は、掴まれた手からガソリンが着火したように一瞬で発火。自分の体制を立て直しながら、この日をどうにか消さなければと視線を彷徨わせ、たどり着いたのはやっぱり雪だった。この雪で自分の火を消そうと必死に視線を落とすとその上から声が降ってきた。
「鈍くさい」
「うるさいわね! 都会育ちなんだから仕方ないでしょ!」
「それにしたって、体感なさすぎ」
上がりそうだった熱は、急激に下がってまた忘れかけた怒りが込みあげてきて口を開こうとした時。
「パパ!!」
一オクターブ高い音が私の胸の中心に歯切れよく突き刺さった。
私がその声の方向--私たちの真横に顔を向ける。視界の中心は、やっぱり白一色。けれど、その下部に赤が見えて心臓が跳ね上がった。そのまま、視線をゆっくりと下部へと移動させていけば、赤いダッフルコート、もこもこの耳当て、赤い帽子、赤い手ぶくろ、雪に身体半分埋もれた顔全体が涙で濡らした小さな女の子がそこにいた。
「優斗……子供いたの?」
「んなわけねーだろ!」
「……だって、この子パパって……今でこそ優斗、女っけないけれど大学の四年間彼女の一人や二人いたんでしょ?」
私の知らない優斗の空白の四年を問えば、完全に目は泳いでいた。
そんな反応してくるものだから、胸の奥がモヤモヤして仕方がない。高校を卒業し、学生にもなれば恋人くらいいるのは当り前。私だっていた。彼氏の一人くらい。たった一か月の短命な恋だったけれども。だから、優斗だっていたのは当り前。よくよくみれば、優斗の目は涼しげで顔だちも整っていて、背も高い。所謂カッコいい部類に入る。だから、彼女がいなかったはずがないじゃないか。むしろ、彼女がいた方が健全だ。そしてまた、赤い女の子がまた目に涙いっぱいに溜めて、優斗に「パパ」と呼びかけた。
「……やっぱり優斗の子供なのね。いつの間に……」
「だから、違うって!」
優斗は否定しながら、ポトリと大きな水の道を作っている女の子に優し気な瞳を向けていた。
私には決して向けられることはないあの優しい眼差しを、私の知らない誰かに向けていたんだろうか。泣いている女の子そっちのけで、そんなことを思ってしまう自分が異様なほど真っ黒で浅ましい人間なんだと知って愕然とする。
そんな自分を追い出したくて、私は大きく息を吐いた。白い息がふわっと表れて、消えていく。吐き出したいのは、こんな色じゃない。もっと淀んだ色のはずなのに。そう思ったら、勝手に口が動いていた。
「ま、あんたに子供がいようがいまいが私には関係ないけどね。好きでもない男のことなんて」
……しまった。そう思ったときは後の祭り。空気に震えて紡ぎだされた音はどこまでも黒かった。
空気に溶けて消えることも、地面に落ちる子もない。まっすぐに優斗の鼓膜に届いていく。優斗の顔は強張っていく。すっと視線が冷え切った頬に突き刺ささり穴が開いて、そこからもくもくと黒い空気が漂い始める。それを何とか止めたくて、慌てて話題を変えようと頭をフル回転させてみたがいつもよく回る口だといわれるのに、こんな時に限って何も思いつかなかった。
「ごめん」と誤れば、私が優斗のことを「好き」だと告白しているようで。なぜその発言に至ったかを弁解してもやっぱり同じ場所に行きつくような気がして。私は、頬から冷たさが伝染した唇を引き結ぶしかなかった。
視界一面は白い雪なのに、どんどん黒い雪に変わっていくような気がした。私の中で降る雪は白じゃなく黒。それを知って、私の心はズシリと水分を含んだように重たくなっていく。
ぱさぱさと雪が落ちる音が、やけに大きく聞こえる。二人の間に気まずさがどんどん降り積もっていく。
堪えきれなくなった女の子の赤い泣き声が雪を避け空高く響いた。
頭が白から赤一色に染められていく。
そんな女の子に近に寄り優斗がポンポンと頭を撫でてやると、優斗の足に抱き着いてまた泣いていた。優斗は戸惑いながら女の子の背を摩っている。それを見て、私は辺りを見回した。どこかにこの子のママやパパはいないんだろうか。二人から離れて、少し死角となっている曲がり角を見に行っても、それらしき人は見つからず、落胆したところで交番が視界の奥にあった。急いで優斗たちのところに戻る。
「優斗、そこ右に曲がった奥に交番があるから行こう」
「わかった」
優斗が女の子に行こうと、声をかけても足にしがみ付いたまま動かない。手に持っていたビジネスバッグを「持ってて」といって私が代わりに持つと、優斗はさっと女の子を抱き上げていた。本当の父親じゃないのかと思えるほどの手慣れたような優斗の動作に私が目を丸くしていると、なんでいちいち弁解しなきゃならねぇんだよと不満な顔を前面に押し出した優斗がいった。
「六歳年の離れた妹がいたから、子守させられて慣れてるんだよ」
交番に辿り着き、ホッとしてドアを開けようとしたら『ただいま巡回中。しばらく戻りません。緊急事態は110番』という札がぶら下がっていた。がっくり肩を落とす私と優斗。
「この大雪だから出払っちゃってるのか……」
警察署が頭によぎるけれど、とてもじゃないが歩いて行ける距離ではない。だからといって、このまま放っておくわけにもいかない。そもそも、優斗に抱かれた女の子は、泣きつかれたのか寝息を立てていた。優斗の肩に置かれた小さな顔。目をつぶった顔が天使のようで、さっきまで黒くなりかけた心がその安らかな寝息で浄化されていくようだった。ふわりと立ち上る煙のように、私はいった。
「私、預かる」
「え? 家に連れていくってこと?」
「うん。だって、それしかなくない? 交番誰もいないし、この子探している親も見つからないし」
「誘拐犯と間違えられないか?」
「そりゃあ、優斗ならね。私なら大丈夫でしょ。大雪の上の非常事態だもの。子供が困っていたので、一旦預かってましたって言ったらわかってくれるよ」
「沙羅、子守りとかできるのかよ」
「何とかなるって! それに、うちの親も仕事から帰ってくるし。楽勝だよ」
あっけらかんとそういう、私に優斗は盛大な溜息を吐いていた。
そして、自宅に到着。玄関前で優斗からもらい受けようとした私。けれど、一人っ子の私は子供を抱っこしたことない上に、寝ている女の子は脱力していてふにゃふにゃにていて、うまくいかかなかった。仕方なく優斗と共に家の中に入ってもらうことにした。
「どこ運ぶ?」
玄関で聞かれたと同時に、私のスマホが鳴った。スマホの画面を見ると母からだった。
『今日お母さんもお父さんも雪で家に帰れません。二人とも職場に泊まることになったから、よろしく』
その文面を見て、完全に固まる私。
異変に気付いた優斗は私のスマホを覗き込んで、溜息をついた。
「……で? どうすんだよ」
そう答えたとたん、寝ていた女の子がむくりと優斗の肩から顔をあげた。きょとんした大きな瞳が、辺りを見回している。驚いて泣くかもしれない。と思っていたら、ぽつりと女の子は呟いた。
「おなか、すいた」
「そっか。もう夕飯の時間ね。何食べたい?」
「うどん」
「お、いいねぇ。俺も食べたい」
「よし、じゃあ私が腕を振るってあげましょう」
女の子は優斗から滑り降りると、コートと耳当て、手袋をポイと脱ぎ捨て満面の笑みを浮かべていた。
私は台所に立って、電子レンジで麺を解凍し、お汁をお湯で割って、二人の前にどんぶりを置くと、女の子はすぐに口に頬張った。
「どう? おいしい?」
「うん、おいしい!」
「冷凍食品はやっぱ、間違いないな」
「……いちいちうるさいわね。そういえば、お嬢ちゃんのお名前は?」
「みぃ」
家でそう呼ばれているあだ名なんだろう。
「ちゃんとした名前わかる?」
「ちゃんとした?」
「お姉さんはね昔サーちゃんって呼ばれてたんだけど、ちゃんとした名前は『川村沙羅』っていうの。みぃちゃんも同じように、そういうちゃんとした名前あると思うんだけど、わかる?」
「わかんない」
明るくはっきりそういうみいは、悪びれる様子もなかった。うどんを食べ終えた、みぃは代わりに「あそぼ」と満面の笑みを浮かべてきた。それに応えるために、私はずっと昔に使わなくなった折り紙をテレビ横の小物ラックから取り出し「折り紙やる?」と聞けば、ぷいっと顔を背けてしまうみぃ。私には興味を失ったのか、みぃは優斗を捉えていた。一瞬でお役御免となった私。
別に本当の私の子供じゃないわけだし、どうせ明日交番に送り届けるわけで、好かれる必要なんてないけれど。何となく気落ちしてしまっている気持ちを奮い立たせながら、私はテーブルの上の食器をキッチンに運んだ。
背中から「パパ、高い高いして」という声を聴きながら、食器を洗っていると二人の笑い声が響いてくる。鼓膜に響くその音が何とも心地よかった。自然と顔が綻んでしまう。
結婚とか、そういうことにまったく興味もなかったけれど。結婚して子供ができれば、こんな風に家は明るい声で響いていくんだ。一つ一つ何気ない日常の積み重ねが、幸せを作っていく。胸の中心に綿毛のようなふわりとした温かい何か浮かんで私は笑っていた。幸せって、こんな感じにくすぐったいものなのかもしれない。
食器を片付け終わり、リビングに戻るとみぃは優斗を膝枕にして眠っていた。
「また、寝ちゃった?」
「疲れてるんだろうな」
「優斗って、子ども扱い上手だね。やっぱり妹がいるからかな?」
「六歳も年が離れてれば、散々子守りもさせられたからなぁ」
「優斗は、優しくていいお父さんになりそうだね。うちの父は、絵に描いたような昔の人でさ。一緒に遊んでくれたこともないし、話しかけにくい上、約束も厳格。もちろん門限もあり。少しでも約束を破ると、大学教授なんてやってるせいかレポート提出しなきゃならなかったの。いつ誰と何をしていたのかどうして、約束を破るに至ったか。そこに男性がいた日には大変よ。その男はどういう関係だ。何をしていて、どういうつもりで一緒にいたんだって」
一度、怒りの導火線に火が付いたら、ねちねちと長い長い説教がなされる。
「大学卒業と同時にレポート地獄からも解放されたけど。当時は、嫌で嫌で仕方がなかった。
だから、優斗みたいな人がお父さんだったら、きっと子供は幸せね。未来のお嫁さんがちょっと羨ましいな」
何気なく呟いた言葉に引き寄せられるように優斗の視線がみぃから私に向けられた。そして、また私は余計なことを口走ったことに気づく。はっとした。けれど、今度の視線雪の中での冷たさはなく、逃げたくなるほど優しく温かい。
その熱で、今降っている雪以上に高く深く降り積もった雪の中に隠してきたこの思いが溶けそうになって、私は慌てて目を逸らした。
私はずっと優斗のことが好きだった。ずっと凍らせてきた本当の気持ちが、こんな風に甦るなんて思いもしなかった。
優斗と離れ離れになった空白の四年間。その間に雪のように溶けていたらどんなによかったか。想いは、雪のようにはいかなかった。心がずっと冷えきっていたせいか冷凍保存されたように、呆れてしまうくらい鮮度よく残っていた。
「ベッドに寝かせてあげよう。二回にお願い」
優斗がみぃを抱き上げたのを見計らって、リビングを出て、左の階段を上りその正面の私の部屋へ。ドアを開けた右手のベッドを指さす。
「ここに寝かせてあげて」
起きないように静かに慎重に、身を被せてベッドに寝かせた優斗の動きがそのまま止まった。
「どうしたの?」
「身動きがとれない」
私が様子を見ると、みぃの左手が優斗の裾をぎゅっと握りしめていた。思わず吹き出しながら、首元が冷えないように丁寧に布団をかけてやると、みぃの右手が咄嗟に私の手を掴んでいた。
「ママ……」
目を瞑ったまま安らかな寝息とともに紡がれた声。
迷子になって両親が恋しいのは、当たり前だ。寂しかったに決まっている。この眠りの中では、本当の両親と共にいるのだろうか。せめて、今だけは穏やかな夢を見てほしい。私は手の中の小さな幸せを握りしめ、深い眠りに誘われていった。
――翌朝
ふと目が覚めて、目を見開く。優斗の寝顔があって、一気に目が覚めた。そして、それ以上に、あるべきはずの小さな顔がどこにもない。
「優斗! 起きて! みぃがいない!」
優斗もパッと目が開いて、あたりを見回すがどこにも姿はない。
「俺は二階探すがから、沙羅は下を探してくれ」
階段を駆け下りて、リビング、トイレ……隈なく探したが、どこにもいなかった。
「まさか、一人で出ていった?」
そう思い玄関に行ってみたが、鍵はかけられたまま。赤いコートだけが残されていた。あの子供は決して幻なんかじゃなかったということを証明しているようだった。じゃあ、いったいどこに? その時、玄関の鍵がカチャリと開いた。
みぃ? と思い、玄関のドアを見つめていると入ってきたのは母だった。
「あら、沙羅は昨日帰れたのね。あんなに昨日降って積もってた雪が、すっかり溶けちゃっててビックリよ。なんだか狐につままれたみたいな気分」
母が喋りながら入ってくるとほぼ同時に、私の背後から優斗の声がかかった。
「沙羅、いた?」
母は、優斗を見て「あら」と少し驚いたような表情を見せたが、すぐに興味津々の笑みを浮かべていた。優斗もどんな顔をしていいのかわからず固まっている。
なんというタイミング。だけど、父じゃないのが不幸中の幸い。そう思っていたら、母の背後からぬっと現れた。
「……どういうことだ」
ゴォォっと地響きでもしそうなオーラを纏っている。
「お、お父さん……これは……」
あまりの父の迫力に弁解する言葉も見つからない。父はこめかみがピクピクと痙攣させながら、真っすぐに殺気立った視線は真っすぐに優斗に注がれていた。その場は一瞬で凍り付き、私は手の中の赤いコートをぎゅっと握りしめるとポケットから、足元にポトリとメモが滑り落ちた。
それを手に取り中身を確認し放心することになるのは、優斗が父に説教とレポート五十枚という課題を課せられた後のことだった。
『娘をありがとうございました。このコートは、未来の娘に着させてあげてください。
母・白井沙羅』
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