【完結】死ぬとレアアイテムを落とす『ドロップ奴隷』としてパーティーに帯同させられ都合よく何度も殺された俺は、『無痛スキル』を獲得し、覚醒する

Saida

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vs人間

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『デュラムの大斧』。レアリティはB。

A~Bは普通の冒険者からすれば、高級で希少なアイテムの部類に入る。

図鑑『凡庸な武器/伝説の武器』でも、レアリティC以下が希少度ノーマルの武器であると説明されていた。


しかしA~BとSとでは、やはり格が違う。あの頭陀袋の中でターナスの剣を出したとき、僕が驚いたのはその理由もあった。

『パーティーの奴らは、僕がドロップしたアイテムを使っていないのか……』

おそらく、僕及びこのスキルの所有者は国――つまり国王なのだ。
ドロップしたアイテムはザンが回収した後、そのまま国王の手にわたっているのだろう。


アイテムの質が全てではないが、僕がドロップするS級の武器を使っていれば、おそらくこの階層での苦戦も大分ましなものになっていたはずだ。

国王に忠実なのか、それとも強力に支配されているからなのか。理由は分からないが、パーティーの装備しているアイテムが軒並みA~B級なのは大変ありがたい。

こちらは容赦なく、S級フル装備で挑ませてもらう。伝説の冒険者も顔負けなセットアップ。装備だけで言えば、象で蟻を踏みつぶしにいくくらいの感覚だ。

ゴダスがB級の斧を構える。これが勝算の一つ。



だが、これ以外にも考えていたことはある。

「ゴダス、私がやるよ。

わざわざあんたがやる必要ないって」

魔法使いが、手袋をはめていう。こちらもレアリティBのアイテムだ。まあ使い手に実力があるから、厄介なことに変わりはない。


僕はできる限り生意気に聞こえるように言う。

「あ? まとめてかかってこいよ」

三人の表情が、一瞬で変わった。

百戦錬磨のパーティーでも、基本的には魔物が相手だ。

人間相手に戦うことはそうない。だから敵に挑発の言葉をかけられることなんて滅多にないのだ。

「お前らは手出しするな」

洞窟の奥深くから響いてくるような声。戦士の怒りは、ピークに達している。


よし。

思わずにやけそうになる顔を慌てて引き締める。

これで一対一に持ち込めた。装備アイテム・疲労度でいくら分があったとしても、一対四で勝ち筋があると考えるほど楽観的にはなれない。

不意打ちでない以上、勝負を一対一に持ち込むのは、勝ちのための最低条件だ。

プライドの高いパーティーリーダーなら、おそらく乗ってくるだろうとは思っていた。


魔法使いと神官が、無言で後ろに下がる。

学者は既に離れたところに立っていた。


「俺に歯向かいとどうなるか、たっぷり教えてやる」

「やれるもんならやってみろ」

ゴダスの顔が、さらに歪んだ。


国王直属、超上級パーティーの戦士は、大斧を持って突っ込んできた。
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