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害するものを駆除する
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ジルさんに勧められ、勢いで飲んだ、泉の水。
僕は思わず、顔を顰めた。
「うぇ……にがい……!」
「あはははは!」
ジルさんは嬉しそうに笑った。
「最初はびっくりするよね。
すごく苦いんだよ、この水。
慣れてる人がガブガブ飲んでるの見たら、なんか美味しそうに見えるけどね」
「はい……」
僕は久しぶりに、超上級パーティー、「ゴダスの斧」の一人、魔法使いのアルアを思い出した。
聖なる泉の水を、酔っぱらうまで飲み続ける中毒者。あんな堕落した感じにはなりたくないと思ったけれど、こんな苦い水だったら、そもそも中毒になるほど飲めそうにない。
「ま、癖にならない限りは大丈夫よ」
そういうと、ジルさんは僕にグッと顔を近づけた。そしてにおいを嗅ぐ。
「うん。魔力的に、もう一口くらい飲んだら丁度いいと思うよ」
「……はい」
僕は動揺を隠しながら、返事をした。ジルさんみたいな女性にこんな至近距離まで近づかれることに、まだ全然、免疫がつかない。
僕は聖なる泉の水を、もう一口飲んだ。
『苦ァァ……』
僕の苦しむ表情を見て、ジルさんはまた腹を抱えて笑った。
「これね、たぶん何かの種がドロップしたんだと思うよ、倒したときに」
泉で魔力を補給した後、ジルさんはまた階層の主が埋まっているところまで行き、僕に言った。
「階層の主からですか?」
僕はドラゴンに化けていたあの厄介な魔物を思い出す。確かに、あいつに倒されて僕はアイテムをドロップしたけれど、あいつのドロップしたアイテムを確認してはいない。
「そう。ドロップアイテム、回収した?」
「いえ。そのことまったく考えていませんでした……」
「まぁ種みたいな小さなアイテムは、注意してても見落とすことってあるけどさ」
ジルさんは地面から生えている芽を指でつついた。
「ドロップアイテムそっちのけで魔物を埋葬するなんて。変わってるよ、カウガ君」
「……」
ジルさんはその場にあぐらをかいた。
「殺した後にこいつを埋めてあげたのはさ、カウガ君が望んでドロップした『殺さずの銛』とも関係があるのかな?」
「……はい」
「詳しく聞かせてもらっても、いい?」
ジルさんの発する空気が、急に張り詰めた。
『もしこの答えを間違えたら……ここで殺されたり……しない、よな……?』
思わずそう考えてしまう雰囲気。
『でも……そう考えてもおかしくはない。
魔物に温情をかける、その味方をするっていうことは、魔物の側に回って、人間と敵対する可能性が潜在的にあるということ……
そういう思想を持っている人間をダンジョンから生かして帰すことで、地上で待つ人たちに危害が及ぶ可能性があるのならば、場合によっては自分の手で……という発想になっても、不思議はない』
僕は腹を決めて、ジルさんにならい、腰を下ろした。
「はい、話させてください」
僕はジルさんと、植物の芽を間に挟み、向かい合った。
そして自分が感じていたことを、正直に打ち明けた。
僕は思わず、顔を顰めた。
「うぇ……にがい……!」
「あはははは!」
ジルさんは嬉しそうに笑った。
「最初はびっくりするよね。
すごく苦いんだよ、この水。
慣れてる人がガブガブ飲んでるの見たら、なんか美味しそうに見えるけどね」
「はい……」
僕は久しぶりに、超上級パーティー、「ゴダスの斧」の一人、魔法使いのアルアを思い出した。
聖なる泉の水を、酔っぱらうまで飲み続ける中毒者。あんな堕落した感じにはなりたくないと思ったけれど、こんな苦い水だったら、そもそも中毒になるほど飲めそうにない。
「ま、癖にならない限りは大丈夫よ」
そういうと、ジルさんは僕にグッと顔を近づけた。そしてにおいを嗅ぐ。
「うん。魔力的に、もう一口くらい飲んだら丁度いいと思うよ」
「……はい」
僕は動揺を隠しながら、返事をした。ジルさんみたいな女性にこんな至近距離まで近づかれることに、まだ全然、免疫がつかない。
僕は聖なる泉の水を、もう一口飲んだ。
『苦ァァ……』
僕の苦しむ表情を見て、ジルさんはまた腹を抱えて笑った。
「これね、たぶん何かの種がドロップしたんだと思うよ、倒したときに」
泉で魔力を補給した後、ジルさんはまた階層の主が埋まっているところまで行き、僕に言った。
「階層の主からですか?」
僕はドラゴンに化けていたあの厄介な魔物を思い出す。確かに、あいつに倒されて僕はアイテムをドロップしたけれど、あいつのドロップしたアイテムを確認してはいない。
「そう。ドロップアイテム、回収した?」
「いえ。そのことまったく考えていませんでした……」
「まぁ種みたいな小さなアイテムは、注意してても見落とすことってあるけどさ」
ジルさんは地面から生えている芽を指でつついた。
「ドロップアイテムそっちのけで魔物を埋葬するなんて。変わってるよ、カウガ君」
「……」
ジルさんはその場にあぐらをかいた。
「殺した後にこいつを埋めてあげたのはさ、カウガ君が望んでドロップした『殺さずの銛』とも関係があるのかな?」
「……はい」
「詳しく聞かせてもらっても、いい?」
ジルさんの発する空気が、急に張り詰めた。
『もしこの答えを間違えたら……ここで殺されたり……しない、よな……?』
思わずそう考えてしまう雰囲気。
『でも……そう考えてもおかしくはない。
魔物に温情をかける、その味方をするっていうことは、魔物の側に回って、人間と敵対する可能性が潜在的にあるということ……
そういう思想を持っている人間をダンジョンから生かして帰すことで、地上で待つ人たちに危害が及ぶ可能性があるのならば、場合によっては自分の手で……という発想になっても、不思議はない』
僕は腹を決めて、ジルさんにならい、腰を下ろした。
「はい、話させてください」
僕はジルさんと、植物の芽を間に挟み、向かい合った。
そして自分が感じていたことを、正直に打ち明けた。
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