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生き残ったのは
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「ジルさん、これで完全に体を覆ってください」
僕は自分が身に纏っていたSレアアイテム『封魔する羽衣』を脱いで、彼女に渡した。
「えっ、だめだよ。そんなことしたらカウガ君が」
「僕は大丈夫です。
とにかく、この羽衣で完全に身を隠してください。とにかく周りからどんな魔法が来ても、この羽衣でシャットアウトできるようにしてください」
「えっ? えっ?」
「お願いします、説明している時間がありません。煙が完全に消えたら、ガーゴイルたちは戻ってくるはずです。
それまでに、準備を済ませます」
僕は頭陀袋から、小瓶を三つ取り出した。
中に入っているのは、これまでの階層の聖なる泉で採取した水だ。
僕はジルさんに、ぐっと顔を近づけた。
「えっ、ちょっ……カウガ君、な、何?」
「僕を嗅いでください。この水をすべて飲み干しても、理性を保っていられそうですか?」
「ああ、においね。うん、じゃあ……」
ジルさんが首をかぐ。
「うん、だいぶ魔力を消費してる。それに、レベルアップした分で魔力許容量が格段に増えてる。小瓶三本くらいじゃ、全然オーバーしないよ」
「ありがとうございます」
僕はそれを聞いて、三本とも一気に飲み干す。
『苦ァァ……』
相変わらず、とんでもなく苦い。口の中じゅうに、変なぶつぶつができてしまいそうだ。
上を見る。まだガーゴイルは様子を窺っている。
「ちょっと、大丈夫?」
「平気です。それよりジルさん、はやくそれを……」
「えっと、ど、どうすれば……」
「しゃがんでください。上から羽衣で……」
ジルさんは地面にしゃがみ、体を丸めた。僕はその上から、羽衣を被せる。
「端を持って……羽衣踏んでいいので、地面にも足が触れないようにしてください。」
「う、うん」
何とかジルさんを、羽衣で覆うことができた。
『これで大丈夫なはず……この羽衣なら、魔力は貫通しない。
本当はジルさんから距離をとってやりたかったけれど、今ぼくが離れたら、ガーゴイルは二手に分かれてジルさんの方も狙うだろう。だから、こうするしか……』
ようやくガーゴイルが、降りてくる気配を見せ始めた。やっと警戒を解いたらしい。
臭い玉から出た煙は、とっくに消えていた。
「いきます。とにかく体を外に出さないでくださいね」
「えっ、うん。
えっ?」
『いくぞ!』
僕は向かってくるガーゴイルに、両手を真っ直ぐ突き出して、念じた。
『放電!』
魔力を含んだ雨を、そして魔窟全体に充満した魔力をも利用して。
放たれた雷。
ズガァァァァァァァァン!!!!!!
凄まじい音。
真っ白になる視界。
全身が狂ったような痙攣をおこした。
川。
異形の神。
赤い実。
1.5-1=0.5
僕は自分が身に纏っていたSレアアイテム『封魔する羽衣』を脱いで、彼女に渡した。
「えっ、だめだよ。そんなことしたらカウガ君が」
「僕は大丈夫です。
とにかく、この羽衣で完全に身を隠してください。とにかく周りからどんな魔法が来ても、この羽衣でシャットアウトできるようにしてください」
「えっ? えっ?」
「お願いします、説明している時間がありません。煙が完全に消えたら、ガーゴイルたちは戻ってくるはずです。
それまでに、準備を済ませます」
僕は頭陀袋から、小瓶を三つ取り出した。
中に入っているのは、これまでの階層の聖なる泉で採取した水だ。
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「僕を嗅いでください。この水をすべて飲み干しても、理性を保っていられそうですか?」
「ああ、においね。うん、じゃあ……」
ジルさんが首をかぐ。
「うん、だいぶ魔力を消費してる。それに、レベルアップした分で魔力許容量が格段に増えてる。小瓶三本くらいじゃ、全然オーバーしないよ」
「ありがとうございます」
僕はそれを聞いて、三本とも一気に飲み干す。
『苦ァァ……』
相変わらず、とんでもなく苦い。口の中じゅうに、変なぶつぶつができてしまいそうだ。
上を見る。まだガーゴイルは様子を窺っている。
「ちょっと、大丈夫?」
「平気です。それよりジルさん、はやくそれを……」
「えっと、ど、どうすれば……」
「しゃがんでください。上から羽衣で……」
ジルさんは地面にしゃがみ、体を丸めた。僕はその上から、羽衣を被せる。
「端を持って……羽衣踏んでいいので、地面にも足が触れないようにしてください。」
「う、うん」
何とかジルさんを、羽衣で覆うことができた。
『これで大丈夫なはず……この羽衣なら、魔力は貫通しない。
本当はジルさんから距離をとってやりたかったけれど、今ぼくが離れたら、ガーゴイルは二手に分かれてジルさんの方も狙うだろう。だから、こうするしか……』
ようやくガーゴイルが、降りてくる気配を見せ始めた。やっと警戒を解いたらしい。
臭い玉から出た煙は、とっくに消えていた。
「いきます。とにかく体を外に出さないでくださいね」
「えっ、うん。
えっ?」
『いくぞ!』
僕は向かってくるガーゴイルに、両手を真っ直ぐ突き出して、念じた。
『放電!』
魔力を含んだ雨を、そして魔窟全体に充満した魔力をも利用して。
放たれた雷。
ズガァァァァァァァァン!!!!!!
凄まじい音。
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