【完"( 人 )⸝⸝ᐛ⸝⸝)イヤンケツ】俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!

お花畑ラブ子

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第三章 異世界に来た俺は50人の魔法少女からケツを狙われている

七星仮面騎士団2

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 七星剣。7つの魔石を埋め込んだ剣。
 王都の杖職人のグランパが作り出した。変形する魔道具。
 依頼主の彼のリクエストに答え、作り上げられた。
「クソジジイ!友達になったやつの武器作りやがれ!」
「なんだ!クソ孫!!それが人に物頼む態度か?!」
「なるほど!一理あるな、さすが、クソジジイだな!!…ごほん、あー、あー。うん。よし。……ねぇ、だめ?」
「!?!俺の孫かわい!!!いいよ!!!」
「しゃらぁ!!」
「はっ、しまった。」
「ねぇ、入っておいでよ」
 不思議な少年だった。孫と変わらない年齢なのに、放つ雰囲気にあどけなさはない。
「こんにちは。僕は■■■■■、お願いがあってきました」
  不思議な威圧感があった。聞けば異世界人らしい。
 彼の生まれ故郷の星座を作る星々の名前を冠する聖剣。
 破魔の力や守護の力を持ち、あらゆる戦闘を想定している。
 グランパが依頼されたのは6つの魔道具の作成。
 弟子であり、孫である少女と作り上げた。
 完成まで数年。
 はじめは少年の夢物語だと思っていた。はじめは材料さえ集めればと条件にすれば引き下がるだろうとしぶしぶ承諾した。何せ、彼の理想が高すぎた。だが、彼が出した設計図を見てかなり精巧で正確で突飛な構造に職人魂が動かされ、杖しか作らないと言うポリシーを曲げてまでその魔導具作りに精をだすことになる。
 グランパに彼は6つの魔導具とそれを封印し、納める鞘の制作を依頼した。

「1つ目は、僕の原点にしようと思ってるんです。たびたび調子を診てもらってもいいですか?」
 少年の大切な品らしい一ツ星  ???『????(ドゥーペ)』は■■■■■の■■で、■■■■な■■だった。なぜか彼の話を思い出せない。

「いつでも駆けつけることができるように」
 大陸の外海でとれる生まれてから死ぬまで加速し続ける魚の骨を加工した魔道具。二ツ星 双剣『神速双魚(メラク)』。自身の身体を強化し・高速化することができる。

「どんなことからも守れるように」
 火山弾がふりそそぎ、地獄と評される火山帯で眠り続ける三つ首の番犬の牙を加工した三ツ星  盾 『地獄犬牢(ファクダ)』魔力を喰らい、どんな攻撃にも同じ攻撃なら三度防げる堅牢な結界を作り出す。

「どんな敵も攻めれるように」
 大陸の上空に人々から忘れられた天空都市の宝剣。四ツ星 レイピア『結界崩死(メグルス)』結界の強度に合わせて魔力をこめると結界が砕かれる呪いがかかっている。

「逃げないように」
 巨大蟻の作った大迷宮に巣食う化け物グモの爪を加工した。五ツ星 鉤爪『蟻雄伍針(アリオト)』見えにくく強靭な糸を生み出すことができる。

「逃がさないように」
 帝都のギャンブル場の金庫に保管されていた奇跡を呼ぶサイコロを加工したメス。六ツ星 霊剣 『賽子双六(ミザール)』魂の世界に干渉し運を左右する。

「誰もが、敵わない。絶対的な強さを」
 そして、これらの魔道具を封じた魔石を利用した七ツ星  大鞘にして大剣『魔導虹剣(アルカイド)』

 総じて七星剣『北斗』
 魔石に魔力をこめることで瞬時に換装できる聖剣。
 …後に大陸に響き渡ることになる魔王の魔剣である。


『蒼豹』は懐から魔法陣の書かれた羊皮紙を取り出す。羊皮紙は折り紙ほどの大きさで、インクで描かれた魔法陣は青白く光っていた。
「切り裂くように走れ『蒼燕(ブルースワロー)』」
 羊皮紙からは氷でできた燕が何匹も飛び出してきて、彼女の周囲を飛んでいく。複雑な魔法陣が必要な自律式魔法で、魔道士の攻撃や防御の補助を行う。
「ハエみたいなその程度の魔法で俺様とやり合うつもりか?」
「…君がどんな魔法を使うか分からない以上、十分さ」

 生み出されたツバメを2匹敵に向かってとばす。その間も羊皮紙から次々とツバメが生み出されていく。

「言うじゃねーかっ、よっ!!はずれだぜ。ったく、どこ狙ってんだ」
 2匹の氷でできたツバメはコロシアムの外まで飛んでいった。

「久々の実践だからね。次は5羽だ。君には魔法戦闘がなんたるか教えて差し上げよう。一、魔法戦では常に次の手を打ち続けること。」

 先程よりも大きく、嘴の鋭いツバメたちが1列に並ぶ。かけている魔法の片眼鏡で視線を動かし、ルートを設定する。視線だけで魔法を新たに組みかえることができる彼女の発明品だ。1羽目を直線に、2羽を遅れて、残りの2羽は上と下から挟み込むように。

「勘弁してくれ。学生にもどるつもりはねーよ。講釈たれる前にあんたは死んじまうかもなっ!」

『蒼豹』は辺りに視線を配る。ほかの仮面たちは参戦してこないようだ。なるべく時間を稼ぎたい。できるだけ情報を引き出さねば。

 炎を纏った大剣を肩に乗せて、自称魔王は距離を詰めてくる。炎で得た推進力で加速している。魔力を流す技術はあるし、私の属性に合わせた魔法を組んでいる。しかも、不用意に、ツバメたちに触れないようにしてる。あくまで、ツバメたちへの干渉は魔弾で。だれが教えたのか、それとも学んだのか。戦い慣れている。炎の球に当てられたツバメは地面に落ち、周囲を凍らせる。

「直に当たったら、やべーな。この鳥」

「2.魔法戦では、敵の意表をつくこと。『蒼氷原(ブルーグラス)』」

 『蒼豹』は足に魔力を込めて踏み込み、足元一体を凍らせる。意識を空に持っていってからの地面からの氷撃。並の術士でも対応できないこの技も『壱』は軽々と跳んで避ける。

「はっ、元気ねーなっ!!そんな威力じゃ、俺様は凍らねーぞ」

 跳んで浮いた相手に燕を走らせる。

「のわっ!?」

 大剣を地面に向けてふり、起こした爆風で躱す。さらに身体が浮き上がる。空中なら地面の観客や魔法少女に気をつけないでよいだろう。空にいる相手に氷柱(つらら)をとばす。それと同時にツバメたちに指示をだす。

「反射神経と運動神経は認めよう。だが、3.仕留める魔力は最大限に。千なる針よ。射殺せ『蒼針鼠(ブルーランス)』!!」

 氷柱とツバメのタイミングをズラし、射出する。

「これなら、猿みたいな運動神経の君も避けられないだろう、いや」

 素早く手印を結び、燕を呼び戻す。炎の魔力特有の熱気を感じたからだ。

「…『蒼燕靴(スワローブーツ)』」

 燕が2匹足元にはりつき、彼女の靴をスケート靴に変える。大地を凍らせながら滑り高速で移動していく。

「4.逃げる時は一目散にってか?いいねぇ!的当てだ!!」

 つららとツバメの攻撃を全身を包むように、大剣から出した高熱の炎で防ぐ。そして、その炎を使い生み出した火の球を次々に撃ち出す。

「逃げまどえ!」

「……君はさっきの攻撃をよけることは、できないはずだが」
 たしかに一回目の氷柱は炎で防げるかもしれない。だが、二発目以降の多段攻撃はどうやって。炎を掻い潜ってこうげきしたはずだ。迫り来る魔弾を避けながら、ツバメたちを飛ばし、牽制する。その間に密かにツバメの1部を地面スレスレに飛ばし目的の場所にマーキングさせる。炎の能力だけじゃないな。何をした。細切れになったツバメを見ながらつぶやく。


 そんな戦いの様子を3人の仮面たちは見ていた。各地に放った魔獣たちは、魔力が切れるまで暴れまくるだろう。時々飛んでくるツバメやつららの流れ弾をよけながら、1人は魔獣を生み出し、1人はワープゲートを開き、1人だけ役割を終えた仮面が話しかける。

「かぁ、二つ星を一瞬使ったね。わたし、分かっちゃったよ。ねぇ、『参(サード)』。あの学長せんせ。戦える人間なの?」

「あんまり、話しかけんなよ。こんだけの魔法維持するのきついんだからよ。あいつは魔王から呪いを受けててな。勇者についていってた時も、それを解くためだったんだよ。だが魔王が居なくなった今も呪いは解けてねぇ。だがな、今いる『氷豹』メンバーのほぼ全員の魔法を使えるし、あいつは賢い。下手なこと喋ると一気に情報引き抜かれるぞ。ところで、なんで、そんなことを聞くんだよ?」

「さっきの足元凍らせる技、威力的にNo.80番台、よくて、70番台の威力しかないよ?もっと魔力込めたら、私たちどころか、このコロシアムごと、凍らせれるでしょ」


「あぁ、できないんだよ」

「?」

 分かっていない彼女にワープゲートを開いていた『伍』が声をかける。

「あらあら、そんなことしたら、どうなると思う?」

「ここにいる全員凍ってあのせんせの勝ちでしょ」

「全員。そうコロシアムにいるが凍ってしまうの」

「つまり?」

「察しがわりぃな。人質に取られてるんだよ。仮にも大陸中に影響をもつ魔術学園の長だ。そこらに転がってる要人ひとりにでも、大怪我させてみろ。大事になるってわけだ」

『弍』の回してるカメラは未だに2人の姿を追っている。今なお配信されているのだ。

「…魔王にしては、こすい手をつかってんね」

「言ってやんな。そこまで見越しての今日この日だ。それでも、よく戦ってるよ。あいつは。」

 本来なら次の段階に進んでいる時間だった。見くびり過ぎたか?いや、彼女の性格的に、ここまで粘ることは無いはずだ。何か意図があるのか。


「魔力を吸われ、人質に使われ散々だね。ここにいる人、たち、?」

「ん?どうした?『肆(フォース)』?」

 彼女は辺りを見回す。違和感を覚える。

「参加者50人ちょっといたよね?あと、観客も500人ほど」

「あらあら、そうね。」
「少なくない?」
 明らかに数が減っている。
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