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第三章 異世界に来た俺は50人の魔法少女からケツを狙われている
蒼と赫2
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氷で飾られたコロシアムに色鮮やかな炎弾が飛び狂う。赫髪の女は先ほどの『蒼豹』のような流れるような動きではなく、激しく荒々しい動きで、炎を粉砕していく。七ツ星大剣『魔導虹剣(アルカイド)』の宝玉には、容量がある。魔道具の容量以外の場所は戦況によって使い分けることにした。今回『氷豹』メンバーとの戦闘に合わせて炎の魔力を多く調整してあるため、普段から炎を使っている彼女には、あまり効果的では無い。
「ガッハッハッ!あたしに炎魔法は効かねーぜ!『赫牛(ダ・ブル)』」
放たれた炎弾が、彼女の杖の一振で方向を変えたのを見て、『壱』は大剣を握り直す。制御を奪われたか。次々に自分に返ってきた炎を切り伏せる。
「めんどうな」
「ガッハッハッ!剣の腕は相当だな」
魔法学園の長に深刻なダメージを与えることは、今後の計画に重要な意味をもつ。『蒼豹』は否定するだろうが、各国が微妙なバランスを保てて戦争にならないでいたのは、学園があったからだ。彼女らの信頼を失わせることで、大陸の国々の結束にヒビをいれることができる。さきほどの演説で疑念をもたせた。あとは学園長を亡きものにしてしまえば、弁明の余地は無い。
「どした!どした!魔王様よぅ!ガッハッハッ!」
「……っ!」
魔法の炎をまとった双腕が、容赦なく殴打を続ける。一撃一撃がとんでもなく重い。魔力による身体強化。炎による加速。魔装によるブースト効果。大剣である七つ星とは相性が悪い。だが、ほかの魔道具に切り替える余裕はないし、恐らく切り替えてしまうと、簡単に武器をはじき飛ばしてしまうだろう。盾にはまだ役割がある。ここでは見せられない。
せっかく苦労して集めた魔炎もやつ相手では、コントロールを奪われてしまう。
さちよの介入は予定外だ。『蒼豹』『赫鷲』彼女たちの仲は決していいとは言えなかった。考え方や価値観はまるで逆。真面目な蒼豹と自由奔放なさちよ。やつらはよく衝突していた。
道が別れていたら
「右だな」
「左一択!!」
「君は地形を理解してないのか?」
「ガッハッハッ!あたしはこっちから強者の匂いを感じるんだ」
夕飯を聞いたら
「せっかく街に着いたんだ、お肉を食べたい」
「寿司!知ってっか!魚を生で食うんだぜ。釣りに行こう!」
「みんなが君みたいな体力バカとは違うんだよ」
「ガッハッハッ!褒めんなよ」
「……皮肉が通じない」
「肉だけにな」
「ぬ、」
お好み焼きの作り方を聞いたら
「カンサイフウとやらが美味しかったそれをおねがいしたい」
「ガッハッハッ!あたしの故郷、広島一択!!」
「あ?」
「は?」
「……運命からは逃れられない。上手く付き合う方法を探すべきだ」
「……ガッハッハッ。ちげーな。運命なんてものはねーよ。今のありのままの自分が全てさ。てめぇでてめぇを勝手に縛ってご苦労なこった。」
試験を利用し、杖職人の少年を怪我させて、治療を優先させるはずだった。氷魔法の解凍は一歩間違えたら壊死や、切断のリスクを伴う。完全に回復させるためには、繊細な魔法と時間が必要なはずだ。
「……時間もないってのに」
「ガッハッハッ!魔装もどきもなかなかやるだろう」
彼女の赫鷲は、彼女の魔力の少なさ故に身につけたオリジナルの魔装だ。本来魔装は全身に魔力を宿す魔法の極地の1つだ。通常魔法は、杖先から魔力を流し、詠唱と魔法陣によって形を成す。そして、杖先から流せる魔力量が魔法の大きさに現れる。
一方、魔装は全身から一気に魔力を吹き出し、魔法に転換するので、凄まじい威力となる。より、魔力と親密になり、魔力感知、魔法戦闘力、対魔抵抗力が段違いにあがる。
反面、魔力消費が大きく、発動時間は短い。魔装が解けると、しばらく魔法を使えなくなるリスクもある。
異世界人であった彼女の魔力は乏しかった。魔装は習得できたが、発動時間は極端に短かったのだ。実践では役に立たない。
しかし、彼女は諦めなかった。主義や研究を重ねて行った。彼女は異世界でも魔法少女だったため、自然の中の魔力を利用し、操ることを思いついた。結果として、魔力のコントロールに特化することで部分魔装という形で魔装を使うことができるようになった。魔装よりも長く使え、魔法よりも威力を増した魔法を使う事ができる唯一無二の技術。彼女の努力の結晶である。
「おらおら!…ギアを上げてくぜ…『赫(ダブル)』!!」
地面の窪みの深さが2倍になる。つまづき体勢がよろけた瞬間に、重力を2倍にする。バランスを崩した時に、炎を2倍にした正拳突きがはいる。脚力を2倍にして、距離を詰め、後方のコロシアムのステージの壁を2倍にし、壁が出現する時の勢いと自らの体重を2倍にした膝蹴りを挟み込む形で食らわす。
「ぐっ、!!!」
「赫!赫!!赫!!!赫ぁ!!」
そして彼女が元の世界で使っていた魔法。『赫(ダブル)』。2倍にする、ただそれだけの魔法。
問題は彼女の2倍にするもののセンスだ。筋肉ではなく、筋力を2倍にする。赫鷲の威力ではなく、持続時間を2倍にするなど、概念にも作用する彼女の魔法は、シンプルゆえに使い勝手がよく、シンプルゆえに術者の練度がそのまま実力に現れるそんな魔法だ。
魔法少女No.11は伊達じゃない。
大空を闊歩する鷹が如く。
自由で、強い。
「ガッハッハッ!あたしに炎魔法は効かねーぜ!『赫牛(ダ・ブル)』」
放たれた炎弾が、彼女の杖の一振で方向を変えたのを見て、『壱』は大剣を握り直す。制御を奪われたか。次々に自分に返ってきた炎を切り伏せる。
「めんどうな」
「ガッハッハッ!剣の腕は相当だな」
魔法学園の長に深刻なダメージを与えることは、今後の計画に重要な意味をもつ。『蒼豹』は否定するだろうが、各国が微妙なバランスを保てて戦争にならないでいたのは、学園があったからだ。彼女らの信頼を失わせることで、大陸の国々の結束にヒビをいれることができる。さきほどの演説で疑念をもたせた。あとは学園長を亡きものにしてしまえば、弁明の余地は無い。
「どした!どした!魔王様よぅ!ガッハッハッ!」
「……っ!」
魔法の炎をまとった双腕が、容赦なく殴打を続ける。一撃一撃がとんでもなく重い。魔力による身体強化。炎による加速。魔装によるブースト効果。大剣である七つ星とは相性が悪い。だが、ほかの魔道具に切り替える余裕はないし、恐らく切り替えてしまうと、簡単に武器をはじき飛ばしてしまうだろう。盾にはまだ役割がある。ここでは見せられない。
せっかく苦労して集めた魔炎もやつ相手では、コントロールを奪われてしまう。
さちよの介入は予定外だ。『蒼豹』『赫鷲』彼女たちの仲は決していいとは言えなかった。考え方や価値観はまるで逆。真面目な蒼豹と自由奔放なさちよ。やつらはよく衝突していた。
道が別れていたら
「右だな」
「左一択!!」
「君は地形を理解してないのか?」
「ガッハッハッ!あたしはこっちから強者の匂いを感じるんだ」
夕飯を聞いたら
「せっかく街に着いたんだ、お肉を食べたい」
「寿司!知ってっか!魚を生で食うんだぜ。釣りに行こう!」
「みんなが君みたいな体力バカとは違うんだよ」
「ガッハッハッ!褒めんなよ」
「……皮肉が通じない」
「肉だけにな」
「ぬ、」
お好み焼きの作り方を聞いたら
「カンサイフウとやらが美味しかったそれをおねがいしたい」
「ガッハッハッ!あたしの故郷、広島一択!!」
「あ?」
「は?」
「……運命からは逃れられない。上手く付き合う方法を探すべきだ」
「……ガッハッハッ。ちげーな。運命なんてものはねーよ。今のありのままの自分が全てさ。てめぇでてめぇを勝手に縛ってご苦労なこった。」
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「……時間もないってのに」
「ガッハッハッ!魔装もどきもなかなかやるだろう」
彼女の赫鷲は、彼女の魔力の少なさ故に身につけたオリジナルの魔装だ。本来魔装は全身に魔力を宿す魔法の極地の1つだ。通常魔法は、杖先から魔力を流し、詠唱と魔法陣によって形を成す。そして、杖先から流せる魔力量が魔法の大きさに現れる。
一方、魔装は全身から一気に魔力を吹き出し、魔法に転換するので、凄まじい威力となる。より、魔力と親密になり、魔力感知、魔法戦闘力、対魔抵抗力が段違いにあがる。
反面、魔力消費が大きく、発動時間は短い。魔装が解けると、しばらく魔法を使えなくなるリスクもある。
異世界人であった彼女の魔力は乏しかった。魔装は習得できたが、発動時間は極端に短かったのだ。実践では役に立たない。
しかし、彼女は諦めなかった。主義や研究を重ねて行った。彼女は異世界でも魔法少女だったため、自然の中の魔力を利用し、操ることを思いついた。結果として、魔力のコントロールに特化することで部分魔装という形で魔装を使うことができるようになった。魔装よりも長く使え、魔法よりも威力を増した魔法を使う事ができる唯一無二の技術。彼女の努力の結晶である。
「おらおら!…ギアを上げてくぜ…『赫(ダブル)』!!」
地面の窪みの深さが2倍になる。つまづき体勢がよろけた瞬間に、重力を2倍にする。バランスを崩した時に、炎を2倍にした正拳突きがはいる。脚力を2倍にして、距離を詰め、後方のコロシアムのステージの壁を2倍にし、壁が出現する時の勢いと自らの体重を2倍にした膝蹴りを挟み込む形で食らわす。
「ぐっ、!!!」
「赫!赫!!赫!!!赫ぁ!!」
そして彼女が元の世界で使っていた魔法。『赫(ダブル)』。2倍にする、ただそれだけの魔法。
問題は彼女の2倍にするもののセンスだ。筋肉ではなく、筋力を2倍にする。赫鷲の威力ではなく、持続時間を2倍にするなど、概念にも作用する彼女の魔法は、シンプルゆえに使い勝手がよく、シンプルゆえに術者の練度がそのまま実力に現れるそんな魔法だ。
魔法少女No.11は伊達じゃない。
大空を闊歩する鷹が如く。
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