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第三部
212 愛して溶かして R18
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「ふ…。んぁ……やっ……激しすぎ……っ」
ねじ込むようにして腰を落としていると、腕の中にいるクインがきゅうっと鳴いた。
「ゆっくりしようよ。義則さん。僕、どこにも逃げないよ」
涙を溜めた瞳でそう言われると、自分の性急さに笑えてきた。ごめん、と謝り一度自身のものを引き抜く。そして、ソファに寝転ぶクインの体に乗り上げた。Tシャツの袖をめくり、胸元まで押し上げる。ぷっくりと膨れた二つの突起を片方は指先で、もう片方は舌先で転がす。頭上から甘い吐息が聞こえてきて嬉しくなる。
「どうされたいか教えて」
「……義則さんのっ……好きにしてほしい」
馬鹿だなこいつ。義則はぐりぐりと舌先をすぼめて胸の突起に吸い付く。それがたまらなく気持ちいいのか、クインは細い腰を浮かせた。このまま挿れてもいいか……。そんなことを考えながら、再びクインの中に入る。あたたかく潤ったそこは、ぎゅうっと義則を締め付けてくる。このままでは切れてしまうかもしれないので、クインの体を緩めるためにそっと上を向き刺激を待ちわびているそこに手をやる。すでにタラタラと先走りが溢れていて、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
「僕のは触んなくていいって……ひゃ……あぁっ」
切なく鳴いているクインの頭を支えながらゆっくりと腰を動かす。クインの張り詰めた先端から白蜜が溢れた。鈴口がビクビクと震えている。それで汚された指先をクインの口元に持っていってやる。口内に二本の指を入れてかき回すと、すぐに涙をこぼしはじめた。とろんと微睡むような目をするクインにそっと口付ける。苦いものが口内で混ざり合った。まるでミルクティーのようだと義則は思う。苦いコーヒーと甘いミルクが合わさったような不思議な味を堪能する。
「も、無理……また……」
「イきなよ。見ててあげる」
ぴくんと体を跳ねさせてクインが果てた。その締め付けがぐっと義則のものを離さない。そのまま義則はクインの中に吐精した。どくどくと脈打つそれを押しつけて、最後の一滴までを注ごうとする。
「も、苦しっ……」
お腹をさすりながらクインが呟く。義則はずるりと自身のものを引き抜いた。こぷっと、中のものが床に溢れる。急いで近くにあったウェットティッシュで拭き取った。ついでにクインの腹に飛び散っている白濁も拭う。
「クイン……ごめん、抑えられなくて」
「いいよ。気持ちよかったし」
ふぅっと大きな伸びをしたクインを見つめる。うなじに伝う汗に再び体が反応しそうになる。店内には雄臭い匂いと汗の匂いが充満している。
「換気、換気ー」
靴を履き直して、窓を開け空気洗浄機のスイッチを押すクインをじっと見ていた。これはどういつ関係なんだろう。セフレ? それとも恋人? 理解できない答えを探そうと頭を抱える。
「クイン、これって何ていう関係?」
ソファに身を沈めるクインにそう聞いてみる。クインはあっけらかんとして答えた。
「僕は恋人のつもり、なんだけどな。義則さんは違うの?」
恋人。聞き慣れない言葉に口角が上がるのを感じた。
「変な顔しないでよ」
つん、とそっぽを向くクインの頬に手をやる。俺の女神様、と心で呟いた。声にしたら蹴り飛ばされそうだ。
「じゃあ、俺が今日から彼氏なんだ」
「店長にも他のキャストにも内緒だよ。ばらしたら出禁にするから」
きっと睨まれ、はいはいと頷く。どこかまだ幼さのある顔でクインが微笑んだ。
「好きだよ。義則さん」
不意打ちのキスに呼吸が止まる。真顔で迫ってきたクインの瞳を覗き見る。安心したような瞳と目があった。
「約束して。僕のもとから逃げないこと。恋人の条件はそれだけ」
ぎゅっとクインに抱きしめられる。その手の力が強くて、義則も背中を抱き締めた。
「君ってさ……赤ちゃんみたいだよね」
「はぁ?」
甘いムードをぶち壊したのは自分だったらしい。むっと頬を膨らませてクインが睨んでくる。
「どこが? 僕、二十歳ですけど」
「そうやって素直に感情をむき出すところとか。生まれたばかりの赤ちゃんみたいで、可愛いなって」
褒め言葉として受け取っていないのか、クインはふんと機嫌を損ねてしまった。
「ごめんって。小さい子みたいで可愛いって意味だから、さ。こっち向いて」
「いじめるような人とはキスしたくない」
まだつんけんしているクインの肩にそっと手を回す。今度ははたき落とされなかった。ゆっくりと顔を近づけて、上唇を吸った。ぴくん、とクインの肩が跳ねるのを見て、舌を入れる。力の抜けた歯をなぞり、上顎を撫でるように舐めてやれば、完全に脱力してソファに沈んでしまう。腕の中にあのクインがいる。求めてやまなかった唯一の男の子。夢のような気分だった。
「義則さんはキス上手だよね。経験豊富なんだ」
にやりとクインが笑う。
「そんなことないよ。君の方が上手だよ」
こっちはね、とクインの尻に手を伸ばそうとするとその手を掴まれた。珍しく頬を染めているクインを見て、してやったりとした顔をしているのがバレたのか、ぺしぺしと頭を叩かれる。
「義則さんなんて嫌いだ! 僕のこと好きなくせに、意地悪してくるなんて」
「だって可愛いから」
理由になってないよ、と呟くクインの髪を撫でてやる。さらさらと指通りのいい髪は金色で、天使のようだと思う。
「これからもよろしくね」
クインに聞こえたかどうかはわからない。それでもいい。この腕の中に確かな存在がある。この子だけを愛そう。この子に幸せを与えてあげたい。そんな思いでクインの肩を抱いていた。
ー了ー
ねじ込むようにして腰を落としていると、腕の中にいるクインがきゅうっと鳴いた。
「ゆっくりしようよ。義則さん。僕、どこにも逃げないよ」
涙を溜めた瞳でそう言われると、自分の性急さに笑えてきた。ごめん、と謝り一度自身のものを引き抜く。そして、ソファに寝転ぶクインの体に乗り上げた。Tシャツの袖をめくり、胸元まで押し上げる。ぷっくりと膨れた二つの突起を片方は指先で、もう片方は舌先で転がす。頭上から甘い吐息が聞こえてきて嬉しくなる。
「どうされたいか教えて」
「……義則さんのっ……好きにしてほしい」
馬鹿だなこいつ。義則はぐりぐりと舌先をすぼめて胸の突起に吸い付く。それがたまらなく気持ちいいのか、クインは細い腰を浮かせた。このまま挿れてもいいか……。そんなことを考えながら、再びクインの中に入る。あたたかく潤ったそこは、ぎゅうっと義則を締め付けてくる。このままでは切れてしまうかもしれないので、クインの体を緩めるためにそっと上を向き刺激を待ちわびているそこに手をやる。すでにタラタラと先走りが溢れていて、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
「僕のは触んなくていいって……ひゃ……あぁっ」
切なく鳴いているクインの頭を支えながらゆっくりと腰を動かす。クインの張り詰めた先端から白蜜が溢れた。鈴口がビクビクと震えている。それで汚された指先をクインの口元に持っていってやる。口内に二本の指を入れてかき回すと、すぐに涙をこぼしはじめた。とろんと微睡むような目をするクインにそっと口付ける。苦いものが口内で混ざり合った。まるでミルクティーのようだと義則は思う。苦いコーヒーと甘いミルクが合わさったような不思議な味を堪能する。
「も、無理……また……」
「イきなよ。見ててあげる」
ぴくんと体を跳ねさせてクインが果てた。その締め付けがぐっと義則のものを離さない。そのまま義則はクインの中に吐精した。どくどくと脈打つそれを押しつけて、最後の一滴までを注ごうとする。
「も、苦しっ……」
お腹をさすりながらクインが呟く。義則はずるりと自身のものを引き抜いた。こぷっと、中のものが床に溢れる。急いで近くにあったウェットティッシュで拭き取った。ついでにクインの腹に飛び散っている白濁も拭う。
「クイン……ごめん、抑えられなくて」
「いいよ。気持ちよかったし」
ふぅっと大きな伸びをしたクインを見つめる。うなじに伝う汗に再び体が反応しそうになる。店内には雄臭い匂いと汗の匂いが充満している。
「換気、換気ー」
靴を履き直して、窓を開け空気洗浄機のスイッチを押すクインをじっと見ていた。これはどういつ関係なんだろう。セフレ? それとも恋人? 理解できない答えを探そうと頭を抱える。
「クイン、これって何ていう関係?」
ソファに身を沈めるクインにそう聞いてみる。クインはあっけらかんとして答えた。
「僕は恋人のつもり、なんだけどな。義則さんは違うの?」
恋人。聞き慣れない言葉に口角が上がるのを感じた。
「変な顔しないでよ」
つん、とそっぽを向くクインの頬に手をやる。俺の女神様、と心で呟いた。声にしたら蹴り飛ばされそうだ。
「じゃあ、俺が今日から彼氏なんだ」
「店長にも他のキャストにも内緒だよ。ばらしたら出禁にするから」
きっと睨まれ、はいはいと頷く。どこかまだ幼さのある顔でクインが微笑んだ。
「好きだよ。義則さん」
不意打ちのキスに呼吸が止まる。真顔で迫ってきたクインの瞳を覗き見る。安心したような瞳と目があった。
「約束して。僕のもとから逃げないこと。恋人の条件はそれだけ」
ぎゅっとクインに抱きしめられる。その手の力が強くて、義則も背中を抱き締めた。
「君ってさ……赤ちゃんみたいだよね」
「はぁ?」
甘いムードをぶち壊したのは自分だったらしい。むっと頬を膨らませてクインが睨んでくる。
「どこが? 僕、二十歳ですけど」
「そうやって素直に感情をむき出すところとか。生まれたばかりの赤ちゃんみたいで、可愛いなって」
褒め言葉として受け取っていないのか、クインはふんと機嫌を損ねてしまった。
「ごめんって。小さい子みたいで可愛いって意味だから、さ。こっち向いて」
「いじめるような人とはキスしたくない」
まだつんけんしているクインの肩にそっと手を回す。今度ははたき落とされなかった。ゆっくりと顔を近づけて、上唇を吸った。ぴくん、とクインの肩が跳ねるのを見て、舌を入れる。力の抜けた歯をなぞり、上顎を撫でるように舐めてやれば、完全に脱力してソファに沈んでしまう。腕の中にあのクインがいる。求めてやまなかった唯一の男の子。夢のような気分だった。
「義則さんはキス上手だよね。経験豊富なんだ」
にやりとクインが笑う。
「そんなことないよ。君の方が上手だよ」
こっちはね、とクインの尻に手を伸ばそうとするとその手を掴まれた。珍しく頬を染めているクインを見て、してやったりとした顔をしているのがバレたのか、ぺしぺしと頭を叩かれる。
「義則さんなんて嫌いだ! 僕のこと好きなくせに、意地悪してくるなんて」
「だって可愛いから」
理由になってないよ、と呟くクインの髪を撫でてやる。さらさらと指通りのいい髪は金色で、天使のようだと思う。
「これからもよろしくね」
クインに聞こえたかどうかはわからない。それでもいい。この腕の中に確かな存在がある。この子だけを愛そう。この子に幸せを与えてあげたい。そんな思いでクインの肩を抱いていた。
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