青い獣の檻でSSSランクハイスペ退役軍人に拾われた駄犬の俺は愛に縋る

子犬一 はぁて

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第三部

213【番外編②】 煙草の獣の檻 (side拓馬) R18

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 きらびやかな照明の下で踊り狂うあいつの姿をいったい俺以外の誰が見つけたというのだろう。

 拓馬は煙草に火を灯しながらゆっくりとこちらに歩み寄ってくるキャストを見つめる。引き締まった体のいたるところに札束が散りばめられている。

「こんばんは」

「……」

 思ったよりは少し高い声で彼が言う。静かに頷くとこてんと首を傾げた。

「初めての方ですか?」

「ああ」

「そうなんですね。実は俺も今日が初めてのショーなんです」

 そう言って目の前のカウンターに肘をつく。汗ばんだ首筋からぴりりとした香水の匂いが漂ってくる。

「また、来てくれますか?」

 遠慮がちな目でそう言ったあいつの顔が何度見ても完璧に見えて拓馬は眩しさに目を細めた。

「じゃあ、また今度」

「ああ」

 軽い足取りでバックステージに向かって行く男の名前を別の客が呼ぶ。

「アレンくん。初めてのショーよかったよ」

 1番客と思われる中年の男がジョッキをアレンに手渡す。「ありがとうございます」と頭を下げてアレンが酒を飲み干した。それを拓馬は奥の席からじっと眺めていた。指にはめたシルバーリングを撫でながら、射抜くような目でアレンを見る。不意にアレンがこちらを振り返った。ばちっと音が鳴ったような火花が2人の間で散る。

 拓馬は店内から出ていくと店の裏手で煙草を吸い始める。30分ほどして背の高い青年が従業員入り口から出てきた。拓馬の姿を確認して少し目を丸めたもののこれから何をするのか理解しているらしく黙ってうしろをついてきた。

「座れ」

「……はい」

 ビジネスホテルの一室でベッドに腰掛けながらベルトを引き抜く。足の間にちょこんと座り込むアレンと呼ばれた青年は目を泳がせながら拓馬の顔を仰ぎ見る。戸惑っているのがわかる。

「するのかしないのかどっちだ」

 そう意地悪く質問してやればゆっくりと頷くのだから、従順にもほどがある。アレンはジーっとジッパーを下げるとまだ兆していないそこに手を入れた。下着の隙間から指先が入ってくる。平熱が低いのか指は冷たい。拓馬はそれを見下ろしながら舞台でのアレンの姿を思い出す。全身を鞭のようにしならせ、リズムに乗って腰を揺さぶる姿に一言でいって惹かれた。誰かに興味を持つのは久しいのでそんな自分に少し驚いてもいる。

「んむ」

 遠慮なくアレンは拓馬のものを口に含んだ。慣れていないのか下手くそだがまぁ顔が可愛いので良しとする。拙い動きで懸命に舐めてくれるアレンの後頭部をそっと撫でた。するとぴたりと動きが止まって、潤んだ瞳で見上げてくる。それは反則だろうと思って拓馬はアレンの首根っこを掴んで腰を振った。喉奥に切先が当たるのが程良い気持ちよさを生む。

「うっぐっ」

 アレンは苦しそうに眉を寄せたが、からみつく舌の動きは止めない。裏筋を舐められるとさすがの拓馬も腰が震えた。アレンのあどけない口腔を味わうようにして拓馬は達した。震える肉棒からどぷどぷと精液が溢れているのがわかる。最後まで飲み干せと言わんばかりに押し込んだ。

 離れる瞬間、アレンの口もとから白い液体がつうっと顎を伝って流れる。

「もう少し勉強しろ」

「すみません」

 泣きそうな顔で見上げてくるアレンに熱をうかせて拓馬は静かに抱き上げる。そのまま慌てるアレンを腕の中に閉じ込める。

「初めての客に犯される気分はどうだ」

「あ、その……な、名前教えてください」

 こんな状況だというのに名前を教えろだと? 馬鹿なやつだな。

 そう思いながらもふっくらとした唇が自分の名前を呼ぶのを想像して悪くないなと思い返す。

「拓馬。それに敬語はやめろ」

「た、拓馬」

 ガタイはいいくせに心は乙女のようなギャップがたまらない。

「アレン。泣いても喚いても途中でやめたりしない」

「わかった」

 抵抗なく服を脱がされるアレンを横目に自分も服を脱ぎ捨てる。お互いが一糸纏わず密着するとアレンの体が発熱するかのように熱を帯びていった。

「あ、あの俺」

「なんだ」

「初めてだから……うまくできなかったらごめんなさい」

 目元を赤らめてアレンがつぶやくのを聞いて拓馬の胸が一際大きく波打った。初物を相手にしたことはなかったせいか妙に興奮してくる。

「そんなもの俺がどうにでもしてやる」

「わっ」

 拓馬はアレンの口に深いキスを落とす。ざらついた舌を舐めてアレンの緊張を解していく。胸の突起に触れるとまだ鈍感なのかくすぐったそうに身を捩らせるだけだった。だが次第にアレンの息が上がっていく。

「ふっ、は……っ」

 たっぷりと口づけを交わした後でアレンは肩で息をする。濡れた舌を突起に近づけるとアレンが身震いしたのが見えた。上を向いて勃っている乳首に舌を這わせる。舌先でこねるように弄ってやればアレンの股間はどんどん大きくなっていく。それを恥ずかしそうに足を閉じるのを見過ごす拓馬ではない。

「あっ……」

 羞恥の声がアレンから漏れた。
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