目覚めれば異世界へ

今野常春

文字の大きさ
18 / 39

018

しおりを挟む
 地面を力強く踏みしめ、その度に煌びやかな甲冑が擦れ合う音が響き渡る。
 人々は廊下の端に避け、深々と頭を下げる。その者が纏う不機嫌さから呼吸する事も忘れるほど緊張を強いる中、彼等に見向きもせずに只管目的地へ急いでいた。

「旦那様、フロランス侯爵様がご到着なされました」
「そうか。通しなさい、丁重にな」
「畏まりました」

 使用人に案内され、男は多少不満げに姿を現した。

「遠路御苦労」
「当然ですな。私がその遠路から来る羽目になった張本人が目の前に居るのですから」
「そう怒るな。卿が最も適任だったのだ」
「それほどリーンスロンド王国は人材不足という事ですかな?」
「若い人材は綺羅星の如く、しかしそこからどれほど使えるか……」

 そのはぐらかす物言いにフロランスは苛立ちを覚える。長年会う事は無かったがその物言いは変わることが無く、安心を覚える。

「まあ、適任という言葉は正しいと評価はする」
「ほう、私の目に狂いは無かったか」
「ああ、どうにもハバスロット帝国内が騒がしいのだ。国境付近の兵力も増強されつつある」
「いや、待て。それは何だ? その様な報告一切受けていないぞ?」
「軍務大臣の裁量で行っている。ヘインゼン公爵に全て報告する必要はないが?」
「ううむ……、それはそうだが、大丈夫か?」
「此方の要塞群は日々強化している。砲についても要塞に一門配備出来ている。あとは銃兵の訓練を徹底するのみ」

 近年開発に成功した大砲や銃について、リーンスロンド王国は先進国だった。その為、他国に比べ配備数と練度には自信を持ちながらもフロランスは決して満足しない。

「銃兵の訓練は大層金が掛かる。その為、配備と訓練は卿と王国騎士団の部隊に限られている。予算は無限ではないから慎重に行ってくれよ」
「ロッタロック財務大臣が渋っているのか?」
「ああ、非常に渋っている。新式装備の単価が高い事と、訓練でも多くの物資を消費する事を挙げてな」
「国を守る為には必要な事だと言うのに」
「それは卿が国防を考える一点から発言するからだ。財務大臣は全体から予算配分を考えなければならない。彼からすると国防に費やす予算はその一部門に過ぎない」
「だが敗れればその様な事も言っていられないぞ」
「分っている。だが正論が通る場所ではない事もお前なら理解出来ているだろ、ジューム」

 二人は同時にお茶を飲んで喉を潤す。
 最初は険悪そうな雰囲気の中で始まった会談も次第に解れ、仲の良い空気へと変わる。
 彼等は真に国家と王家を護らんとする考えを持ち年も近い事から何でも言い合い、時には喧嘩もする良き友人だった。

「分っているさ。だが最前線は常に万全の備えが必要だ。少しでも怠れば兵士の士気に関わる」
「それも理解している。だが予算の獲得が厳しいのだよ」
「それでも卿にはやって貰わねばならん。商人の方がよほど国防には敏感だぞ」
「それは此方が大盤振る舞いの予算を投じるからだ。金を出し渋る様子をみれば別の場所へと移動する」
「それは言えているが、中には骨の在る商人も居る事を忘れてはいけないぞ」

 物資は須く商人が動かしている。その為王家や各貴族家に深く食い込んでいる御用商人の存在が不可欠だった。その中でも目先の利益だけを求めるのではなく、商売を円滑により良い将来を築くという目的の為、リスクを背負って商いをする者たちと親交が在った。

「分っている。彼等の協力なくして必要な物資は手に入らんからな。さて、そろそろ本題に移ろう」
「ああ、そう言えばそうだったな。つい長話になるところだった」

 頃合いを見計らったヘインゼンは咳払いをして仕切り直すと同時に深刻な表情を浮かべると重々しい口調で話し始める。

「東側のドーソン男爵領で平民の反乱が起こった」
「鎮圧したのか?」
「ああ、鎮圧は完了した。だが、参加者はおろかその親類縁者諸共皆殺しだそうだ……」
「馬鹿な、何を考えている!」
「ドーソン男爵本人が指揮したそうだ。あの領地は現在最悪の環境下にある」

 ヘインゼン公爵家の長所は卓越した情報収集力に在る。そこで当主の彼が本気を出せば他ではまだ手に入らない新鮮な情報が瞬く間に集まって来る。それを以てジュームは彼から詳細を語られる。

「あの隣の領地はブラスト辺境伯の家臣元商人オリマッテが男爵と為って治めている。あの領地は中央貴族も羨むほどの優良地だ。それに対しドーソン男爵領は火石を産出するが他は農地ばかりで目ぼしい産業は無い。家も王国開闢以来の名家とあれば当主のプライドは凄まじく傷付いただろう」
「なるほど、格下と見ていた商人に抜かれたと思ったわけだな」
「ああ、ロットロン男爵が着任してすぐさま嫌がらせが連日の如く行われたそうだ」

 この手の話は本来彼等にとって取るに足らない内容であり、介入する意味がない。事実その先に起こっている状況を重く見なければ情報集め精査する事は無かった。フロランスに至ってはドーソン男爵とブラスト辺境伯は知っていてもオリマッテが領地を得ているなど知る事も無い。それほど王都を中心とした中枢の人間にとって東側の出来事は取るに足らないと見做されていた。

「ところがこのロットロン男爵は気にも留めず領地発展に尽力し、ブラスト辺境伯の手助けもあって順調な経営を行った。ここは元商人の強み、同業の繋がりが大きなプラス材料と為った。その為、あの優良地はさらなる発展を遂げた。これに腹を立てたドーソン男爵は盗賊に襲撃の依頼を行い、ロットロン男爵を殺さんと画策した」
「ば、バカな……、それではお家取り潰しに!?」
「ああ、先代までの遺産を粗方食い付くし、領地はやせ衰える一方で隣はみるみる育って非常に魅力的だったわけだ」

 ヘインゼンの指摘は忠実にアレン・ドーソンの心情を再現していた。リーンスロンド王国に巣くう膿の一つである。

「それで、そのロットロン男爵は無事だったのだな?」
「ああ、ブラスト辺境伯が住むブラストルアイクからの帰りに襲われたそうだが、そこで一人の青年を拾ったようだ。どうやらその男が助けたらしい」
「ふむ、素晴らしい腕前なら一度相見えたいな」
「止めておけ、その男は剣の腕はからっきしだそうだ」
「そんな細かい情報まで……、ヘリャードに掛かれば陛下のプライベートすら筒抜けか?」
「陛下への冗談はそこまでにしてもらう。いいか、事態は刻々と動いているのだ」

 ヘリャード・コラード・ヘインゼン公爵は他の誰を置いても国王第一の標榜し、たとえ家族といえども優先順位は格下と断言する忠誠心だった。その彼に対し、友とは言え冗談に国王を挟む事は許されない。フロランスは長らく最前線にいた為その事を失念していた。

「ああ、そう言えばお前はそう言った男だったな」
「話を続けるぞ。ロットロン男爵は無事にハーシュに帰還した。その後、配下に証拠固めと情報収集を命じ自らもその任に当たっていたところ、思わぬ人物を召し抱える事に成功した」

 それがドーソン男爵家を支えていたヘッケン・ポールトンの一族である。これはオリマッテが保護宣言をした事で所属が明らかとなり各貴族家に通達が為されているが、国王の直臣でもない貴族に興味を示す者は当事者か、あの領地を虎視眈々と狙う中央貴族だけだった。

「なるほど、それでドーソン男爵家の凋落は決定的と為ったのか」
「ああ、領民の逃散が始まり、その補填に残った領民から税を搾り取る。その連鎖が続いた結果、反乱を起こさせてしまった」
「頭が痛くなる……、それで王国騎士団を動員でもするつもりなのか?」
「ああ、既にロッタロック侯爵との間で話は着けてある。ドーソン男爵家を王国側が取り潰す代わりに予算を増額するとな」

 そこで漸くヘリャードが態々最前線から呼び戻した事に納得した。
 フロランスは最前線に居ながら軍務大臣という役職に就き、その権限は軍事に関する一切を与えられていた。一応王都に副大臣が詰め、役割を肩代わりしていたが今回は代わりに行えないと彼は理解する。

「わかった。人員はどの程度必要だ?」
「念には念を、騎士を中心に二千名を派遣して貰いたい。もちろん王都で訓練中の銃兵も一緒にな」
「太っ腹だな、だが東側が騒がしいと此方に専念出来ないということか」

 一貴族家の鎮圧にしては規模が大きいと思ったジュームだが、ヘリャードの銃兵という言葉でこれは威嚇の意味を持たせた軍事行動だと理解する。

「その通りだ。東側はブラスト辺境伯ががっしりと抑えてくれていればよいのだ。幸いゴーリンガ王国は中立を保ち、近年は交流を深めようと両国ともに使者を向かわせている。それに引き換え、卿を最前線に置かねばならぬほど緊張を強いているのがハバスロット帝国だ。この国は其方へ意識を傾けねばならん」

 彼等や国王を始めとした政治の中枢はその認識で一致している。徒に国内で問題を起こす愚か者はそう言った主流から脱落した者たちだった。

「どの程度で出発させられる?」
「明日にも人選と計画を纏める。そこからだから……、三日後になるか」
「では明日にも陛下より討伐令を出して戴く。それと為るべく急いで欲しい。ブラスト辺境伯も独自に解決しようと動く頃だろう」
「承知した」
「では、より良き王国の未来の為に」
「ああ、未来の為に」

 二人は立ち上がると友としての誓いの言葉を言い合い、拳を高々と掲げた後そっと合わせ会談は終了する。

 その後、フロランスは白美宮を後にすると軍務省の庁舎へと移動する。この日は彼が王都に帰還したという事もあり、最前線から最精鋭の一部も戻っている。その為か、王都は活気と緊張感に包まれていた。

「閣下!!」
「おう久しいな、ヘルド。長らく任務を肩代わりさせて済まなかった」
「何を仰います。閣下がハバスロット帝国相手に最前線で睨みを効かせていて下さるから私でも務まるのです。ささ、只今お茶のご用意を致します」

 フロランスが信頼する副大臣ヘルド・ゴーレンは非常に有能な官僚タイプの男である。
 ジュームは彼の様な事務方に特化した者こそこの場所は相応しいと考えていた。

「ふぅ、久しぶりの軍務省だが、妙に浮ついているな」
「それは閣下が御帰還為されたからでしょう。此方へお越しになるのも久しぶりの事ですので、一目お目に掛かりたい者が大量にいるのです」
「そうか、では明日の朝にでも挨拶を行おう」
「そうして頂けると兵士も気合が入ることでしょう」

 二人が話し合っていると、入室を求める声が聞こえてくる。

「入れ!」

 真の主による声は威厳たっぷりでいて、勇気付けられる。

「失礼致します」

 元気一杯な声で返答すると彼女は堂々とフロランスの前に姿を現した。

「おお、元気にしていたか! 我が義娘よ!!」
「ち、父上……、って違う。フロランス大将!」
「久しぶりの親子の再開だ! この程度問題あるまい!!」
「いいえ、ここは軍務省の庁舎です! たとえ父う、フロランス大将のお言葉でも受け入れられません!」
「ううっ、そんなつれない事を言わないでくれよ……」

 突然蚊帳の外へ押しやられたヘルドはジューム・アベールゥート・フロランス唯一の欠点を思い出した。娘に対し非常に甘く、この様に冷たくされるとすぐ涙ぐむのである。対して息子し対しては厳しいという言葉が優しいと受け取れてしまうほど苛烈に接している。
 このギャップこそカリスマを生み出す源泉であると彼は考えている。

「駄目です。姉上からも立場を常に気にするようにと仰せ付かっていますので!」
「ううっ……、サラはどうしたのだ?」
「部隊の訓練に出ております」
「訓練に熱心なのは結構な事だが、こうして父が王都に帰って来たのだぞ? 娘二人が出迎えても良いではないか」
「いえ、それは母上の役割でしょう。すでに屋敷では準分が進められていると聞いております」
「まあ、妻たちとも早く再開したいが、それはそれ。これはこれだ!」

 ヘルドのみならず、ジュームは女性を兎に角大切にする男であると知っている。王国は望めば女性も戦場で戦う事が出来るが、本心は反対の立場であった。中でも娘二人、サラとマリアンの騎士団入隊に対して猛烈に反対したのは言うまでもない。それでも力ずくで入隊拒否する事は出来ず、二人は容易く基準を突破して騎士団の一員と為る。
 その後、二人は自らの才覚で昇進を果たし現在に到る。

「それでは帰還を待ち望む母上方が可哀想ではありませんか」
「大丈夫だ、一週間は滞在するからな!」

 子供も成人を果たした者ばかりだが、新たな弟か妹の量産が手に取る様に分るマリアンであった。

「ゴホンッ、さて私が帰って来た理由だが、丁度良いお前も座って話を聞け」
「ッ!? はっ!」

 突然ジュームは咳払いを行うと一気に雰囲気が変わる。軍人として最高位に位置しながらも仮想敵国の最前線に腰を落ち着けている者の持つ雰囲気に室内は緊張する。
 マリアンはその圧倒的な圧力に気圧されそうになるが、負けてなるものかと踏ん張った。
 
 その後、彼女が着席すると何故帰還したのかを説明し始める。そしてその理由が分りだすとマリアンは堪らず拳を握り締める。これはヘルドさえそうなのだから正義感に溢れる彼女にとっては我慢ならない話だった。

「と、まあ話していても気分の良いものではない事態が進行中だ。明日、陛下よりドーソン男爵家の取り潰しが宣言される。それを以て、王国騎士団はドーソン男爵家の一族捕縛に乗り出す事と為る」

 二人は時折起こる任務として大きく頷き十分に理解している事を示した。

「これは東側の貴族に対する示威活動の一環である。必ず部隊に銃兵を参加させる」
「初の実戦にしては物足りないかもしれませんが行軍も考えますと丁度良いかも知れませんね」
「ああ、それでヘルドには参加部隊の選抜を行って貰いたい」
「承知致しました。本日中に纏めて提出致しましょう」
「大将、我が部隊は参加出来るのでしょうか?」

 王国騎士団でも全部隊に配備出来る量は生産されていない。その為、将来有望な指揮官の部隊を優先に配備することが決まり、偶然マリアンとサラの部隊を含む数部隊に決定したのだ。

「勿論だ。今回は出来る限り動員する事が上で決まっている。ヘルドそれを前提で約二千名からなる混成部隊を頼む」
「承知致しました」

 そうして話は終了し、マリアンは敬礼を行い退出する。

「遂に実践か、この事を早く姉上にもお知らせしなくては!」

 ドーソン男爵が引き起こした事件に対し様々な思惑が蠢き絡み合う。そんな事とは露知らず、マリアンは初の実戦に心躍り、いち早く姉のサラに知らせるべく軍務省から移動するのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

公爵令嬢は結婚式当日に死んだ

白雲八鈴
恋愛
 今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。 「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」  突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。 婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。  そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。  その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……  生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。  婚約者とその番という女性に 『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』 そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。 *タグ注意 *不快であれば閉じてください。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。

処理中です...