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17.迷子を拾う

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 見張り番を交代して眠りにつくサトル。日が差し込み自然と起きるサトル。マナミの所に向かうと野営の片付けを行う。
 片付けの合間に馬たちに餌を与える。

 ヒヒーン

 美味しそうに食べる馬たち。サトルは簡単な朝食を作る。鍋に油を強いて肉を焼く、味付けは塩を少々そして硬いパンを軽く温めて焼いた肉を挟む。肉は油が少ない赤身の部分だ。簡単なバガーが完成。

 「マナミ出来たぞ。熱いうちに食べてくれ。」

 「ありがとう。」

 パクリ

 「うん、美味しい。サトルさんの料理は宿より美味しいですね。」

 「そうか?焼いて挟んだだけだぞ。」

 「胃袋をつかまれました。ははは」

 楽しい食事は終わり移動する。

 今後、危険な場合はダム内に移動する事にする。その時にマナミに説明しようと思ったサトルだった。

 出発して数時間後、マナミは異変を感じた。前方でモンスターの殺気を感じとったのだった。

 「サトルさん前方でモンスターと何かが戦っています。」

 「モンスターか?どうしようかな?んー迂回したら時間が勿体ないからな。マナミ手綱を頼んだ。俺が魔法でどうにか対応するから。」

 《身体強化》で視力を強化して前方を見る。モンスターに囲まれている馬車を確認した。馬車は通常よりも立派で貴族かもしれない。

 「マナミ、馬車がモンスターに囲まれている。とりあえずモンスターだけ倒そう。」

 魔力を圧縮して丸玉を10個作り出す。作ったら異空間にいれた使用する前に取り出す予定だ。

 馬車はモンスターに囲まれているだけだった。傷はつていないのであと数分は持つと思ったサトルだった。接近してストーンバレットを20回ほど発動させた。数体は倒したが、何匹かは生き残っていた。

 モンスター素材は大量にあるため回収はしない。馬車はなんとか形を保っていたが被害が大きいみたいだった。うち漏らしたモンスターを討伐してその場を去る。色々聞かれたら面倒だからである。
 
 襲われていた馬車を放置してすすんでいると小さい川があった。馬たちに休憩させていると川の近くで少女が一人倒れていた。面倒な臭いがする。

 「サトルさん少女が倒れています。助けますか?」

 「そうだな助けても街までだな、どうも先程の馬車の関係者ではないか?服装も以外と良い素材だし」

 「そうですね。地図で確認しましたけどあと一日くらいかかりますね。」

 迷子の少女は疲れて寝ているようだった。誘拐犯と間違いられないといいのだが。少女が目覚めるまで休憩する事にした。
 
 
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