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暴走編

メイド探し

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 朝からゆっくり車で移動していると、ソロソロエルフの国につくとの事なので車をおり徒歩で向かう事にした。門番がいたが、ギルド証とフィーの里帰りと言うとすんなり入れてもらえた。

 だいたいこういうときはイベントがあるんだけどね。ない方がいいけど、なんかモチベーションが上がらない。

 さてさて、とりあえずギルドにいって情報収集だな。それから観光というながれで行こう。



 ギルドに入り中を伺うと、ほとんどがエルフで人族の俺やロックを珍しい目でみている。受付にいき、低ランクのクエストを受ける事にした。



 「近くの森のゴブリン討伐と薬草採取ですね。ゴブリンは5体で1件に数え薬草は10個で1件に数えます。怪我の内容にしてくださいね。」



 「わかった。良い宿はどこかないかい?」



 「宿ですね。では、森の妖精って宿はいかがですか?料理も人気ですよ。」



 「わかった、そこにする。できたら地図を書いてくれ」



 「わかりました。紹介状と地図を渡しますね。」



 しばらくして紹介状と地図を貰い宿に行くことにする。ギルドから少し離れてはいるが近くに雑貨屋や武器屋などの商店がならんでいる立地としては悪くない。早速入ってみる。



 「ギルドに紹介状されてきたのだが、3人部屋は借りられるか?」



 「いらっしゃい、ギルドの紹介ね。今は個室しか空いてないの大丈夫?」



 「大丈夫だ。では3部屋2泊頼むそれと料理もだ。」



 「わかりました。では、部屋に案内します。」



 部屋に案内されてから直ぐに街の外に依頼を受けに行く。素早く行うためにフィーを先頭にして走って森まで行くことにする。森周辺のモンスターはたいして強くないが、ゴブリンやオークのが多いため数で押し切られて負傷する冒険者が多いみたいだ。レベル的に俺が採取、討伐をロックとフィーに任せることにした。

 ロックもフィーもレベル的に簡単にゴブリンを倒していたのでゴブリンの巣穴を潰させることにした、ちょうどいい所に巣穴があったためだ。縛り訓練として魔法による攻撃だけで倒すように二人にいった。洞窟なので使う種類や威力を調整しないと崩落し閉じこめられるし、呼吸も出来なくなる。難しいかもしれないが、魔法のスキルアップや戦術の経験になるからだ。ロックは攻撃魔法を覚えていなかったので簡単な水・火の魔法を事前に教えておいた。フィーは精霊魔法でやってもらう。



 「まず、魔法で攻撃を行う前にロックには偵察にはいって貰い人質がいないか確認してもらう。確認後いなかったら転移で巣穴前にもどってもらい、フィーと同時に水による魔法にて水攻めを行ってもらう。いいか?人質がいる場合は人質救出後に水攻めだ。」



 「「はい(っす)」」



 「ロックには姿を消すマジックアイテムを貸すから大事に使え。」



 「フィーは見張りのゴブリンをバレないように仕留めるんだ。」



 「では、はじめるぞ」 コクリ



 洞窟の前の見張りゴブリンをフィーが『アイスランス』でしとめた。それから洞窟に突入していくロック、素早い行動で中のゴブリンには気づかれていないみたいだ。1時間後ロックが帰ってきた。報告によると巣穴には100体以上のゴブリンがいるみたいで、中にはジュネラルといった上位固体も居るとのこと、人質はいないといっていたので水攻めを発動する。



 「水の精霊おおいなるちからを『ウォータージェット』」



 「いくっす『ウォーター』」



 二人の放つ魔法は威力は違うが確実に洞窟内を水浸しにしていっている。洞窟内ではゴブリンの叫び声らしき悲鳴が聞こえてくるが洞窟の外にでてくる固体は一体もいない。

 10分ほどで洞窟内は水に浸かったのか水がこれ以上入っていかないと二人がいってきたので入口を氷魔法で凍らせて30分待つ事にした。中にいるゴブリン共は全員溺死していることだろう。



 「やばっ!倒してからの事考えてなかったな。まあなんとかあるか。『ダイバー』」



 『ダイバー』の魔法は水の中でも地上と同じ用に呼吸や行動ができる優れた魔法である。二人にもかけてこれから剥ぎ取り無双が始まる。



 「きたないっす。うぇ~」



 「きもちわるい。」



 確かにゴブリンの巣穴はきたないのである。『浄化』をかけてやりながら俺も剥ぎ取りを行う。2時間ほどで魔石と討伐部位の剥ぎ取りがおわった。



 「ご主人洞窟ないのゴブリンと水はどうしますか?」



 「大丈夫だ、とあるところに転移魔法で送るから。それと洞窟は封鎖させるから土魔法で塞ぐよ。じゃあ始める。」



 転移魔法で水やゴブリンを移動させる何処に?ってもちろん魔物の素材がない獣王国のギルドにだよ。素材にもならないから嫌がらせだよ。突然、水とゴブリンが空から降ってきたらびっくりというか怖がってギルドには行かなくなるだろうな。笑

 ゴブリンを片付けて洞窟内を土魔法で埋めて終了、時間もおそくなったので急いでギルドにいって宿に戻る。ギルドでは持ち込んだ数が多いので明日以降に報酬を渡すとの事だった。いくらになるかな?楽しみだ。





 獣王国ギルド



 最近、冒険者もいなくなり何のためにあるかわからないギルドになったここ獣王国ギルドしかし、今日はとんでもない事が起こった。突然ギルドの上空から水と大量なゴブリンが降ってきたのだ。最初誰かのイタズラ的な発言かとおもっていたら臭い匂いとともにゴブリンが大量に降っていたのだ。撤去しようにも人手もいなく回収しても使用できる部位もない、明らかにマイナスにしかならない。誰が何の目的でこんな事をしたのか誰もしらない。


 ゴブリンを討伐をしてギルドに帰えってきた俺達は受付に討伐部位をわたした。報酬を確認することなのでしばらく併設された酒場で時間を潰す事にした。



 「マスターすまないがアルコールのない飲み物を3杯くれ、あと軽くつまめる物をくれ。」



 そう言うと金貨を1枚だした。すると酒場のマスターは



「酒場だから酒を飲んで欲しいとこだがわかったよ。少しまってくれよ。」



 上客と見てかテキパキと飲み物とつまみ、干し肉を軽くあぶった物をだしてくれた。中々うまい。



 「すまないが、この街ではメイドは雇えるのか?」



 「メイドがいるのかい?ん~どうせ雇うなら奴隷がいいと思うが、紹介はするがどうする?」



 「わかった紹介をお願いする。これは情報料だ。」



 金貨を1枚だすと、まじかっといってマスターは手にして懐にいれた。紹介状と地図を素早く書いてくれた。受け取るとギルドでの処理が終わったみたいなので受付にいってみる。



 「ゴブリンが125体、ジュネラルが1体。これでランクをあげれます。」



 「ランク上げはなしだ。強制依頼を受けたくないから。これ以上あげなくていい。」



 「わかりました。では報酬の説明を」



 「いや、時間がかかるならいらない、金だけでいい。」



 そういって、報酬をうけとりギルドをでて宿にむかう。奴隷商会は明日行くことにする。宿につくと夕飯を食べて早めに寝ることにした、ロックもフィーも魔力を多く使用して疲労していたからだ。

翌朝、宿で朝食をとり紹介された奴隷商会に行くことにした。建物的に綺麗で奴隷を扱っているとは思えない。早速はいってみる。



 「すまないが、紹介してもらったのだが料理が出来る奴隷をみせてはくれないか?」



 「紹介してもらったのですか?ありがとうございます。性別はどんなでしょうか?」



 「男女とわないが、料理スキルを持っている者すべてお願いする。」



 「わかりました。少し準備致しますので横の部屋でお待ちください。」



 部屋に案内されてお茶をいただいでいる。するとフィーが話してくる。



 「ご主人はどちらがいいのですか?私は妹的な者がいいですが。」



 「ただ、幼女は面倒だいちいちかまっていられないからな。この世界の幼女は駄目だ。ワガママすぎる。最低でも15歳以上でないといけない。」



 「そうですか、ロックはどんなですか?」



 「ご主人見たいに料理が上手ければ問題ないっす。」



 そんな話をしていると商人が5人ほど連れてきた。



 「お待たせしました。我が店での料理スキル持ちは5名です。左から簡単に説明責任しますと、人族 女 12歳 料理スキル1

狼獣人 女 16歳 料理スキル2 猫獣人 女 10歳 料理スキル1 人族 男 15歳 料理スキル2 エルフ族 17歳 女 料理レベル3 です。オススメはエルフ族の女ですがいかがですか?」



 「まず、15歳未満ないらないそれと獣人も駄目だ。なので最後の二人だけ残してくれ。特に猫獣人はいらん。」



 「そんなこといわないでくださいでしゅ。ごはんくだしゃい。」



 「おい商人?勝手に奴隷に話させていいのか?躾がなってなくないか?」



 「申し訳ございません。お客様。勝手に話すなニーナ食事なしだ。」



 「いやでしゅ、いやでしゅ。おなかいっぱいたべるでしゆ。」



 「やはりニーナだったか貴族に買われたはずだが、何故ここにいる?」



 「お客様はニーナをご存じですか?」



 「まあ、知ってはいるが、奴隷としては駄目だぞやつは。無駄飯くらいだ。経費がかかるだけで料理もママゴトと同じレベルだぞ。捨てたほうがあんたの利益になるぞ。」



 「そうなんですか?モンスターに襲われて居るところを保護しましたので、タダどうぜんなんですが。お客様はいらないですか?」



 「居るわけがない、それより二人の奴隷に話をしてもいいか?」



 「わかりました。」



 それから、俺はニーナの話はシカトして二人の話を聞いてみた。将来は店を持ちたいとの事だったが精一杯頑張るとのことだったので2人買うことにした。奴隷を買っても奴隷の扱いはしない。



 『鑑定』



 カエデ

 年齢 17歳

 レベル 8

 種族 エルフ族

 スキル 料理レベル3

     火魔法レベル1

     短剣術レベル1

     生活魔法レベル1



 デビット

 年齢 15歳

 レベル 5

 種族 ヒト族

 スキル 料理レベル2

     生活魔法レベル1

     短剣術レベル1



話によると今まで料理をずっとやらされていたらしいが、料理が好きだったので上手くスキルが上がったみたいとのこと。短剣術は二人とも包丁を使っていたらいつの間にか覚えたみたいだ。奴隷商人に金貨150枚を渡して奴隷商会をでる。内訳はエルフ族が金貨100枚、ヒト族が金貨50枚。最近金貨をぽんぽん使い過ぎだ、ニーナがいるときよりは使っていないが、しばらく歩いていると後から追跡している人影があった。だれかと言うと当然ニーナだった。俺のことを飯と思っているのだろう。



 「まってくだしゃい、ご主人しゃま。」



 呼んでいるが、今のご主人はおれでは無いので無視。とりあえず、冒険者ギルドに行きカエデとデビットの身分証明書を作る。
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