レイジの詩

鏑木ダビデ

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夜に生きる

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女王、ばけもの。夜に生きる。
あの朽ちていく残骸は、残されたものの痛みと、激しいリズが、ティッシュの中に溶けていく聖なる白い魔法
君に夜はふさわしくないと誰かが言った。
いいよと言ってアイス気取りの君は、もういない。
そして、好転の時は、静かな黒い詩の神に流れる横顔の香天使。
漂うホーウッドの香り、喉を鳴らして哭け、その奥にいれる言葉はこうだ。
ついて、ついて、ついて、また憑いたら、火をつけて、燃やして私の写真を燃やして。心を燃やして。好きにならないで。嫌いになって。もうほっといて!
俺はシガーを油の中にくべて、その揺れる火影に、君の情念を見た。
好きだ、好きだ、好きだ、ずっと好きだから、好きなままでいさせてくれ。
すると君は俺の胸に顔をうずめる振りをして、頬を叩いた。
よく、よく、ないわよ!
その君の手をとって、ダンスに導く歌はグルーバンミキサートリミングス。
シャウトとシャウト、リズレイン・大豆を転がせ。先にあるテーブルの影で、おびえろ。
やだ、やだ、一緒に転がってよ!
ノーノ―ノー
ふざけんなよ!
俺は君を無視して、夜に浮かぶ顔に月の面影を見て、また一服。
ブラックジャック。
君を手術してやろうか。君の奥の奥にあるその濡れた手を中心線からスパッと切って、俺のペニスに差してやろう。
漂うホーウッドは、哭いている君にふさわしい。
哭け、雌犬のように。そして、香りを散らすように、夜に生きろ。
君は手を夜にくべて、そのまま神聖な儀式をするかのようにこう言って、手首を切った。
「愛って、何だろうね」
俺は君のその手首を舌で舐めて、血だらけの歯に舌を這わせて、唸る、その声は月夜の晩に夜獅子のように響いた。
「さあ、知っているなら、もう僕らは生きていないよ」
キス。血だらけで、ベッドに横たわり、お互いをナイフで切り合って心中をした。
最後に君の膣にいれたそのぬくもりは、永遠の愛、そのものだった。
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