私は女神ではない。…と思う。

山口 慶佳

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23 都へ

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 結局、それからさらに1週間ほどオクトーに滞在することになった。某チェスターがいなくなって、居心地も悪くなくなったので、辺境伯の館での滞在だ。辺境伯が中央の都に出した書状より、ある程度遅れてから着いた方が良いのではという理由もある。
 アルスとイルダは、森へ行ったり冒険者ギルドに顔を出したりしている他、剣の訓練に精を出している。レイミア一人相手に二人で拮抗したのが悔しかったみたい。分身剣とかの必殺技の練習に余念がない。
 フレアは、最初の2日ぐらいは街へ出てレイミアとの戦いで怪我を負った人の治療をしていたようだけど、後はのんびりとアルス達の練習を見たり、私と一緒に暇を潰したりしている。
 で、その私だけど、カールから以前の女神様の残した音楽の本をもらって読んでから、カールや他の楽師さんたちと色々な話をしているところ。

 「前の女神様は、我々の文字を読むことは出来ましたが、書くことは出来なかったという話で…」

 と言われてカールから貰った本だけど、訳の分からない文字が並んでいた…けど読めた。不思議な感覚だ。異世界補正ってやつ?でも確かに書ける気はしない。

 「…うーん、私もそうみたい」
 「それで、当時の音楽に詳しい者が、口述筆記をしたと伝えられているのがその本です。ぜ、ぜひ私にも女神様との共著を…」

 いや、口述筆記と共著は違うでしょうに。

 そんなわけで、鍵盤楽器の作成に付いて、色々と話をしているというわけ。ピアノに良く似た楽器は存在しているけど、みんな弾けないし。鍵盤があった方が音楽の理論も分かりやすいし。魔力がなくても弾ける鍵盤楽器で、何とか出来そうなのはチェンバロやチェレスタぐらいかしら。ピアノは機構的にも、ちょっと大変そう。いやまず木琴・鉄琴からか。

 「予め長さを決めた弦をたくさん張っておいて、鍵盤を押すと連動して弦を弾くと。これは我々には分かりやすいですな」
 「でも、長さの違う金属板を鍵盤上に並べるのが作るのは楽そうだな。おい、だれか鍛冶師のところに行って来いよ」
 「分かった…ってどれぐらいの長さにすれば良いんだよ」
 「高い方が短いんだろ?いくつか適当に切って、音を合わせてみれば良いんじゃ?」

 えーっと、長さは振動数の平方根に反比例、だったかしら。良く分からない。

 「鍵盤は音階が目に見えるのが良いですね。音楽の教育にも有用なのではないでしょうか。本でも鍵盤を絵に描けば、いきなり楽譜の説明をするよりも分かりやすいかも知れません。…ああ、共著が進む…」

 すっかり浮かれているカールだ。それにしても、

 「ねえ、本って高価だったりしないのかしら」
 「ああ、昔は手で写すしかなかったので、極めて貴重だったのですが、過去の女神様が金属板を版に使う印刷技術を伝えられてから、誰にでも手に入るようになりました。版は土魔法で簡単に作れますから」

 …また先を越された。

**********

 夜になって改めて過去の女神の書いたという音楽の本を読んでみると、やはり私と同じように地球から来た人が書いたとしか思えない。理論書で楽典のような内容だけど、理論はともかく五線譜のような音楽の記号までがまったく一緒なのは偶然ではありえない。
 音律の説明にかなりのページを使っている。恐らく、この「女神」が来た時代には、音律が統一されていなかったのだろう。四度五度を基準にして間を埋めることで五音・七音音階を作るのは、地球の音楽史と一緒だけど、最初から三度を協和するように埋めて、純正律を作っているところが違う。さらに純正律の利点欠点を上げ、すぐに平均律が導入されるのも特徴的だ。これは、書いた本人が平均律を自然な物と捉えている時代から来ているからかもしれないが、恐らくはこの世界の弦楽器がフレット付きの撥弦楽器で、フレットのない擦弦楽器がないからだろう。フレアも聞いたことがないと言ってたし。
フレット付きの楽器を純正律に調弦するには、フレットを弦毎に変える必要が出て来てしまう。地球では、どんな調でも純正律で演奏できるヴァイオリンのようなフレットのない擦弦楽器と、調律に時間が掛かるため純正律では転調出来ないピアノのような鍵盤楽器の間で、様々な音律が検討された時代があったけど、その時代既に平均律を使っていたフレット付きの撥弦楽器の奏者は、呆れて見ていたという話がある。既にフレット付きの撥弦楽器では標準となっていた平均律が、中々取り入れられなかったのは、フレット付きの楽器を低く見る偏見があって、「クラシック」から仲間はずれにしていたかららしい。

 ベッドに横になって、管楽器の倍音の説明の章をボーっと読んでいた私は、そこに音と魔法の関係が簡単に書かれているのを見て、慌てて起き上がった。

>>>
 この世界では、「音」のイメージと体内魔力とを共鳴させることによって、魔法を行使することが出来る。しかし、この共鳴を感じることが出来るのは、一部の魔力量の多い者だけである。共鳴する「音」の高さは、魔法の大きな系統である、地(土)・水・火・風(空気)等によって決まるが、その共鳴する高さは人によって異なると言われている。この「音」を組み合わせ、あるいは装飾することによって、種々の魔法の行使が可能になる。
>>>

 音楽理論とは関係ないので、注としてさらっと書いてあるだけだから、いまいち良く分からない。組み合わせとか装飾とか。和音とか旋律とか、かな?

**********

 そんなわけで、翌朝、遅い朝食で皆に話題を振ってみた。皆というのは、辺境伯とオルサ嬢、カールと、アルス、イルダ、フレアだ。ここ数日朝がだんだん遅くなっている。だらけてきたか。カールも、辺境伯と朝食を一緒にするのにだいぶ慣れてきたようだ。

 「『音』とか共鳴とかを、感じたことはないなあ」

 アルスの言葉に、フレア以外の皆が頷く。

 「魔法の習い始めに『音を意識しろ』とは言われたけどな」

イルダが言う。

 「カールは分かりそうな気がするけど。特にホルンを吹いているとき」
 「残念ながら分かりませんね。この前、自分のホルンの音に魔力が乗っていると言われて、色々意識してみたのですが何とも。…ただ、あの戦いの時、魔力を乗せよう乗せようと考えながら吹いたら、酷く疲れましたが」
 「あのときの音はいつもよりも魔力が乗っていましたからね。魔力の使いすぎで疲れたのでしょう。訓練次第で、魔物を倒したり、仲間に力を与えたりすることが出来るかもしれませんよ?」
 「それはすごいな」

 フレアの言葉に辺境伯が興味深そうに感心する。音楽騎士とか。

 「フレアは分かるわけね」
 「そうですね。私は生まれつき魔力量が多いらしいので。それで巫女に選ばれたというのもありますが…。得意な魔法は無詠唱でも使えますし」

 そういえば、無詠唱で使えるのは魔力量が多くないと駄目だと前に聞いたっけ。

 「それより、何でそんな話を?何か新しい魔法でも思いついたのか?」
 「今みたいに、ただ魔力量の多さに頼って垂れ流しているような魔法じゃなくて、もっと何ていうか細かい制御の出来るような使い方をしたいのよ。ファイアーなんて火魔法のイグニスを大きな魔力量に任せて飛ばしてるだけでしょ?」
 「なるほど」

 イルダはそう言ったが、フレアは首を傾げた。

 「いえ、ユウカさんのファイアーは、かなり複雑な制御がされていますよ?」

 そうなの?

 「火魔法のイグニスにしろ、水魔法のアクアにしろ、普通の生活魔法は指先に対象を呼び出すだけです。これがまさに魔力を垂れ流しているだけの状態です。イグニスを強力にしても、指先に呼び出される火が大きくなるだけですよ」
 「あー、レイミアの火球がそんな感じだったなあ。火球を作った後、別の魔法で飛ばしているような感じだった。風魔法かな」

 アルスが言った。

 「イグニスで大きな火の玉を作って、風魔法のウェントゥスで飛ばすという感じでしょうか。ユウカさんのファイアーは、火を次々に生み出しながら、火炎状に前方に押し出しているでしょう?指向性も高いですし、恐らく火炎を絞るのと、前方に押し出すのとで、風魔法が2種類混ざっているのではないかと」

 それは考えなかった。

 「でも、私は『とりゃー』という感じで出しているだけなんだけど…」
 「おいおい」
 「魔力が多いので、無詠唱でイメージだけで魔法が使えるからですね。イメージがしっかり出来ているからかと」

 途中にイルダの突っ込みが入ったけど、フレアが丁寧に解説してくれた。「ファイアー」は、ゲームとかでよくあるから、イメージは確かにある。

 「それじゃあ、『トルネード』や『ウインドカッター』も…」
 「森を破壊したときに使ったやつだな」

 アルス、そこはワイバーンやグイベルを倒したときに使ったやつ、と言って。

 「やはり複雑な制御がされていると思いますね。」
 「うーん…、その制御と音の組み合わせの関係が分からないかと思っているのよ。トルネードもウインドカッターも同じ風魔法でしょ?共鳴する音は同じだから、違いは何なのか。音の長さ?ファイアーが火魔法と二つの風魔法の組み合わせなら、音をどう組み合わせているのか?和音?装飾音?旋律?」
 「なるほどねー。しかし、今までそれを考えて、理論立てた人はいなかったのか?魔力に音を感じることの出来る人は、少ないとはいってもそれなりにいるんだろ?」
 「それは無理かと思いますよ」

 イルダの問いを、フレアはあっさりと否定する。えー。

 「先程ユウカさんも本に書いてあったと仰ったように、同じ魔法でも人によって感じる音は違うようですから…」
 「詠唱は?もろに音だろ?詠唱と魔力の音は関係ないのか?」
 「魔力の音が人によって異なるのに、詠唱は同じですから。それこそが、『詠唱はイメージを与えるだけで魔法そのものとはあまり関係がない』と言われている理由でもあります」
 「系統立てるのは無理だと。あー、人によって違うとなると、自分で色々試してみるしかないのかしら。同じ魔法に色んな音をイメージして、魔法の威力を比較するとか」

 FとGを単純に重ねるとかトリルとかトリラーとか前打音とか。

 「そういえば、ユーカは火魔法と風魔法以外の魔法は使ったことがないよな。そっちも色々試してみたらどうだ?」

 アルスが言う。うーん、水とか土は、あまり魔法のイメージがないのよねえ。特に攻撃に使えそうなやつ。

 「今度そっちも色々やってみようかしら」
 「…まあ、町の外でお願いするぞ、女神殿。水魔法で大洪水が起きたり、土魔法で空から星が落ちてきたりするのは困るからな」

 辺境伯の言葉に、それはさすがにないでしょ、と笑おうとしたけど、皆の目は結構マジだった。

**********

 さらに二日後、私達は都に向かって出発することにした。門の前まで、辺境伯やオルサ嬢、カールの他、警備隊の隊長さんやギルドの人も見送りに来ている。

 「馬車を出さなくて本当に良いのか?都まではそれなりに距離があるが」
 「いや、今までのように、歩いたり、護衛代わりに適当な商隊の馬車に乗せてもらったりしながら行くよ。その方が旅を楽しめるし、途中で剣や魔法の練習も出来るし」
 「ま、と言っても数日だろうけどな」

 辺境伯にアルスとイルダが答える。

 「女神様、楽器と共著はちゃんと完成させますから、ご安心ください…」
 「本当にありがとうございました。またいつでもいらっしゃってください」
 「そうですな、歓迎しますぞ」

別に私は心配してないけど…と思っていたら、カールを遮るようにオルサ嬢と警備隊の隊長が言ってきた。

 「ま、そうだな。機会があったらいつでも寄ってくれ。魔王がらみで何かあったときも、もちろん協力することを約束しよう」

 辺境伯が纏める。魔王の討伐か。魔王はまだ復活していないようなので、未だ私がこの世界に呼ばれた(落とされた)目的は良く分からないけど。

 何度もお別れの挨拶をして、大きな商隊の馬車の荷台に乗せてもらう。旅の安全を守る冒険者は、どこの商隊でも大歓迎だ。大きな商隊には、安全のために小さな商隊もくっついていくので、長い集団になる。
 こうして、色々ためになることもあったオクトーを出発し、私達は都へ向かうことになった。
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