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24 仙女
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「で、どっちに行くんだい?」
と、イルダが聞いてきたのは、馬車に揺られて数時間が経ったころだった。朝出発して、そろそろ昼過ぎだろう。馬車といっても、歩いて付いてきている人もいるので、スピードはかなり遅い。
「『どっち』って、都でしょ?」
「あー、ユーカは知らなかったんだっけ。都は王都と聖都の二つあるんだよ」
「都が二つ?」
「歴史が古くて、神殿があって、宗教の中心が聖都。後から出来て、王城があって、政治の中心が王都。…というところかな」
「…もしかして仲が悪いとか」
「そんなことはありませんよ。まあ、一部の人は何か含むところがあるかもしれませんが。一応、形式的には教皇が王を任命することになっていますしね。仲良くしないといけません」
何か、フレアの言い方に教皇や王様に対する敬意があまり感じられないけど、良いのかしら。
「ま、先に聖都じゃないか?そっちでユーカを女神でも『っぽいひと』でも、認めてもらった方が後の話が楽だし」
アルスが言うけど、なんか適当だ。
**********
「昼の休憩にするぞー」
と、どこからかのんびりした声がしたと思ったら、馬車が止まった。今までもこんな感じで、昼に休憩、夜は町で宿を取るか馬車でそのまま寝る。前にも言ったけど、魔石で夜も明かりがあるし、どこでもお風呂があるし、この世界の旅は快適だ。良くあるファンタジーの世界みたいに、風呂はないわ、夜は焚き火ぐらいしか明かりがないわ、なんてのじゃなくて本当に良かった。昼の休憩も結構時間が長いことが多いし。
馬車から降りて伸びをすると、配られたパンを持って周りを見廻す。街道沿いに湖があり、中々良いロケーションだ。岸まで行って草の上に座る。アルスとイルダは、護衛らしく、商隊の列の最後尾の方に行ったようだ。仕事熱心。
湖面に光が反射して綺麗。もちろん、水も澄み切っている。
(水、水かぁ…)
この前の話で、まだ水魔法と土魔法は使ったことがないと言ったのを思い出した。皆に聞いてみると、火魔法のイグニスと水魔法のアクアが一番良く使われている生活魔法だとか。アクアは生活用水に使うが、グラキエスといって氷を作る魔法もあるとか。風魔法のウェントゥスは普通そよ風程度なので、使い道がないらしい。私の戦闘用の物騒な風魔法は、あくまで例外だ。
使い道は思いつかないけど、魔力の共鳴する音を確認しておくのは良いかもしれない。他の属性と組み合わせるという用途もあるわけだし。そう考えた私は、きらめく水面をみながら、自分の中の魔力を探ってみる。
(水、水…)
…風魔法とよく似た感じがあったが、確かに共鳴する「音」が違う。これは、E?ちょっと低いような気が…いや、これは「風」と共鳴させてみれば、もっとはっきりと…。
「すごい魔力ね」
目を瞑って、風に最も調和する水の「音」の高さを確認していた私は、急に聞こえてきた声に顔を上げた。水面より体を半分出して立っている女性。水の中なのに白いワンピースドレスのような服を着ている。
格好からも商隊のメンバーや護衛ではない。街道沿いとはいえ、近くに村があるわけでもないし、水浴びでもないだろう。怪しすぎる。魔力の確認に夢中になっていたとはいえ、声を掛けられるまで気配にも気が付かなかった。魔物の類ではないようだけど…。
「警戒しなくても大丈夫よ。…なるほど、あなたが『今回の』女神なのね」
胸のペンダントを見て納得したように言ってくる。このペンダントが女神の剣である事を見抜いたか。近づいてくるが、よく見ると髪や服が濡れていない。警戒するなと言う方が無理だ。
「大丈夫よ。わたくしは、『前回の』女神を知っているの」
「…あなたは何者?」
そう問いかけると、彼女はちょっと困ったように首を傾げた。黒い長い髪がさらさらと揺れる。
「うーん、改まって何者かと言われると、ちょっと難しいわね。あなただって、自分が何者かと言われたら困るでしょう?」
まあ、確かに。女神のような正体不明な変な人かもしれない。いや、そうじゃなくって。
「他人にどう言われているかなら言えるわ。仙女とか水の精とか」
ニンフとかそういうのかしら。
「精霊や妖精でないことは確かね。明らかに私と同族ではないから。自分でも分からないのは、わたくしには同じ種族といえる存在がいないからよ。まあ、仙女ということにしておいて」
やっぱりいるのか、精霊や妖精。しかし、話を聞いていると怪しい上に胡散臭い感じも。
「わたくし自身、怪しく見えるのは分かっているけどね」
苦笑する。
「それより、あなたのこと。今、あなたは大きな魔力を持ちながら、魔法をうまく使いこなせなくて悩んでいるのでしょう?」
「何故それを」
知っているのか、と聞くと、彼女は笑って答える。
「前の『女神』もそうだったから。私たちは友達だったのよ」
過去形か。役目を終えて元の世界に帰ったか、それとも…。
「魔法がうまく使えないのは、魔力量が大きすぎて制御が出来ないだけではなくて、あなた自身が心の奥で魔法を自分と異質な物と思っているから。元の世界では魔法なんかなかったでしょう?」
そりゃそうだ。
「慣れてくれば違和感なく使えるようになると思うけど、魔法は想像力なの。あなたのいた世界には、魔法はなくても魔法のお話はあったでしょう?本とかエイガとかアニメとか。そこにあった魔法を、そのままイメージすれば良いのよ」
そういえばウインドは、何回か使って慣れたからなのか、とっさに小さいのが出せたことがあったような気がする。しかし、映画やアニメとは。以前の女神と話をしたことがあるのは本当のようだ。
「魔法と音が関係するみたいだから、そっちの方から何か出来ないかと思っていたのだけど…」
「うーん、イメージで色々な魔法を使ってみて、そのときにどう音が動いているかを解析してみた方が良いのではない?音から組み立てていくのは逆というか難しいと思うわよ」
なるほど。やっぱり順序が逆か。うーん。
「あなたの名前は?」
「え?」
急に聞かれてびっくりした。
「魔力とその剣で『今回の』女神だってことは分かるけど、名前は分からないもの。意味も教えてくれるとうれしいのだけど」
「悠歌よ。意味は…、どこまでも続く歌とか、ゆったりとした歌とか、かしら」
「なるほど、女神らしい名前ね」
そうなの?
「おーい、ユーカ」
「…わたくしは『レナ』よ。また会いましょう」
イルダの声に振り返ると、自称仙女のレナが言った。慌てて視線を戻すと、もう彼女はどこにもいなかった。
「…」
「おい、どうした?誰かと話しているみたいに見えたんだけど」
「…消えてしまったわ」
「はあ?誰が?」
「…仙女だって。もう休憩時間は終わり?」
「いや、まだだよ。商隊の前後を見回ったけど、何もなさそうで暇だから、な。それより誰と話してたって?」
**********
「仙女?なんだそりゃ」
「女性の仙人のことかな」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくて」
イルダの返答にアルスが突っ込む。
「『前回の』女神を知っている、と言ってたわ。実際、私の世界のことを聞いたことがあるみたいだったし」
映画とかアニメとか言ってたし。でも、やはり時代が合わないわね。200年以上前なら、どっちもない。…と思う。
「フレアは知らない?」
「…え?え、ええ、ちょっとその話だけでは分かりませんね。以前の女神様と一緒に旅したと言われている勇者様方に、仙女がいるという話はなかったと思います」
嘘を付いている感じではなかったけど。
「で、どんな話をしたんだ?」
「魔法を使いこなせなくて悩んでいないで、イメージでどんどん使ってみて、それから使いこなすのを考えてみろって。魔法はイメージだから、本とか映画とかアニメを参考にしろと」
「エイガ?アニメ?」
ああ、アルスとか分かるわけないか。
「子供向けの作り話よ」
「どんなのがあった?」
「…うーん、カボチャを馬車にするとか、人魚から声を取り上げて代わりに足をあげるとか?」
「なんだそりゃ。訳が分からないよ」
「魔力があればイメージ次第で何でも出来るって話だろ?もっと、こうさー、実用的な夢のあるのを考えてみれば良いじゃんか。無数の氷の槍が敵に飛んでいくとか、火の鳥が敵を焼き尽くすとか、土で出来た人形の巨人兵士が敵を蹂躙するとか」
イルダの夢は物騒すぎるんじゃないの。でも、火の鳥とか土の人形とか面白そう。
「たくさんの人形と踊ったりするのは楽しそうです」
うん、フレアの夢はまともだ。…なるほど、あまり考えずに何でもやってみれば良いと。
と、イルダが聞いてきたのは、馬車に揺られて数時間が経ったころだった。朝出発して、そろそろ昼過ぎだろう。馬車といっても、歩いて付いてきている人もいるので、スピードはかなり遅い。
「『どっち』って、都でしょ?」
「あー、ユーカは知らなかったんだっけ。都は王都と聖都の二つあるんだよ」
「都が二つ?」
「歴史が古くて、神殿があって、宗教の中心が聖都。後から出来て、王城があって、政治の中心が王都。…というところかな」
「…もしかして仲が悪いとか」
「そんなことはありませんよ。まあ、一部の人は何か含むところがあるかもしれませんが。一応、形式的には教皇が王を任命することになっていますしね。仲良くしないといけません」
何か、フレアの言い方に教皇や王様に対する敬意があまり感じられないけど、良いのかしら。
「ま、先に聖都じゃないか?そっちでユーカを女神でも『っぽいひと』でも、認めてもらった方が後の話が楽だし」
アルスが言うけど、なんか適当だ。
**********
「昼の休憩にするぞー」
と、どこからかのんびりした声がしたと思ったら、馬車が止まった。今までもこんな感じで、昼に休憩、夜は町で宿を取るか馬車でそのまま寝る。前にも言ったけど、魔石で夜も明かりがあるし、どこでもお風呂があるし、この世界の旅は快適だ。良くあるファンタジーの世界みたいに、風呂はないわ、夜は焚き火ぐらいしか明かりがないわ、なんてのじゃなくて本当に良かった。昼の休憩も結構時間が長いことが多いし。
馬車から降りて伸びをすると、配られたパンを持って周りを見廻す。街道沿いに湖があり、中々良いロケーションだ。岸まで行って草の上に座る。アルスとイルダは、護衛らしく、商隊の列の最後尾の方に行ったようだ。仕事熱心。
湖面に光が反射して綺麗。もちろん、水も澄み切っている。
(水、水かぁ…)
この前の話で、まだ水魔法と土魔法は使ったことがないと言ったのを思い出した。皆に聞いてみると、火魔法のイグニスと水魔法のアクアが一番良く使われている生活魔法だとか。アクアは生活用水に使うが、グラキエスといって氷を作る魔法もあるとか。風魔法のウェントゥスは普通そよ風程度なので、使い道がないらしい。私の戦闘用の物騒な風魔法は、あくまで例外だ。
使い道は思いつかないけど、魔力の共鳴する音を確認しておくのは良いかもしれない。他の属性と組み合わせるという用途もあるわけだし。そう考えた私は、きらめく水面をみながら、自分の中の魔力を探ってみる。
(水、水…)
…風魔法とよく似た感じがあったが、確かに共鳴する「音」が違う。これは、E?ちょっと低いような気が…いや、これは「風」と共鳴させてみれば、もっとはっきりと…。
「すごい魔力ね」
目を瞑って、風に最も調和する水の「音」の高さを確認していた私は、急に聞こえてきた声に顔を上げた。水面より体を半分出して立っている女性。水の中なのに白いワンピースドレスのような服を着ている。
格好からも商隊のメンバーや護衛ではない。街道沿いとはいえ、近くに村があるわけでもないし、水浴びでもないだろう。怪しすぎる。魔力の確認に夢中になっていたとはいえ、声を掛けられるまで気配にも気が付かなかった。魔物の類ではないようだけど…。
「警戒しなくても大丈夫よ。…なるほど、あなたが『今回の』女神なのね」
胸のペンダントを見て納得したように言ってくる。このペンダントが女神の剣である事を見抜いたか。近づいてくるが、よく見ると髪や服が濡れていない。警戒するなと言う方が無理だ。
「大丈夫よ。わたくしは、『前回の』女神を知っているの」
「…あなたは何者?」
そう問いかけると、彼女はちょっと困ったように首を傾げた。黒い長い髪がさらさらと揺れる。
「うーん、改まって何者かと言われると、ちょっと難しいわね。あなただって、自分が何者かと言われたら困るでしょう?」
まあ、確かに。女神のような正体不明な変な人かもしれない。いや、そうじゃなくって。
「他人にどう言われているかなら言えるわ。仙女とか水の精とか」
ニンフとかそういうのかしら。
「精霊や妖精でないことは確かね。明らかに私と同族ではないから。自分でも分からないのは、わたくしには同じ種族といえる存在がいないからよ。まあ、仙女ということにしておいて」
やっぱりいるのか、精霊や妖精。しかし、話を聞いていると怪しい上に胡散臭い感じも。
「わたくし自身、怪しく見えるのは分かっているけどね」
苦笑する。
「それより、あなたのこと。今、あなたは大きな魔力を持ちながら、魔法をうまく使いこなせなくて悩んでいるのでしょう?」
「何故それを」
知っているのか、と聞くと、彼女は笑って答える。
「前の『女神』もそうだったから。私たちは友達だったのよ」
過去形か。役目を終えて元の世界に帰ったか、それとも…。
「魔法がうまく使えないのは、魔力量が大きすぎて制御が出来ないだけではなくて、あなた自身が心の奥で魔法を自分と異質な物と思っているから。元の世界では魔法なんかなかったでしょう?」
そりゃそうだ。
「慣れてくれば違和感なく使えるようになると思うけど、魔法は想像力なの。あなたのいた世界には、魔法はなくても魔法のお話はあったでしょう?本とかエイガとかアニメとか。そこにあった魔法を、そのままイメージすれば良いのよ」
そういえばウインドは、何回か使って慣れたからなのか、とっさに小さいのが出せたことがあったような気がする。しかし、映画やアニメとは。以前の女神と話をしたことがあるのは本当のようだ。
「魔法と音が関係するみたいだから、そっちの方から何か出来ないかと思っていたのだけど…」
「うーん、イメージで色々な魔法を使ってみて、そのときにどう音が動いているかを解析してみた方が良いのではない?音から組み立てていくのは逆というか難しいと思うわよ」
なるほど。やっぱり順序が逆か。うーん。
「あなたの名前は?」
「え?」
急に聞かれてびっくりした。
「魔力とその剣で『今回の』女神だってことは分かるけど、名前は分からないもの。意味も教えてくれるとうれしいのだけど」
「悠歌よ。意味は…、どこまでも続く歌とか、ゆったりとした歌とか、かしら」
「なるほど、女神らしい名前ね」
そうなの?
「おーい、ユーカ」
「…わたくしは『レナ』よ。また会いましょう」
イルダの声に振り返ると、自称仙女のレナが言った。慌てて視線を戻すと、もう彼女はどこにもいなかった。
「…」
「おい、どうした?誰かと話しているみたいに見えたんだけど」
「…消えてしまったわ」
「はあ?誰が?」
「…仙女だって。もう休憩時間は終わり?」
「いや、まだだよ。商隊の前後を見回ったけど、何もなさそうで暇だから、な。それより誰と話してたって?」
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「仙女?なんだそりゃ」
「女性の仙人のことかな」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくて」
イルダの返答にアルスが突っ込む。
「『前回の』女神を知っている、と言ってたわ。実際、私の世界のことを聞いたことがあるみたいだったし」
映画とかアニメとか言ってたし。でも、やはり時代が合わないわね。200年以上前なら、どっちもない。…と思う。
「フレアは知らない?」
「…え?え、ええ、ちょっとその話だけでは分かりませんね。以前の女神様と一緒に旅したと言われている勇者様方に、仙女がいるという話はなかったと思います」
嘘を付いている感じではなかったけど。
「で、どんな話をしたんだ?」
「魔法を使いこなせなくて悩んでいないで、イメージでどんどん使ってみて、それから使いこなすのを考えてみろって。魔法はイメージだから、本とか映画とかアニメを参考にしろと」
「エイガ?アニメ?」
ああ、アルスとか分かるわけないか。
「子供向けの作り話よ」
「どんなのがあった?」
「…うーん、カボチャを馬車にするとか、人魚から声を取り上げて代わりに足をあげるとか?」
「なんだそりゃ。訳が分からないよ」
「魔力があればイメージ次第で何でも出来るって話だろ?もっと、こうさー、実用的な夢のあるのを考えてみれば良いじゃんか。無数の氷の槍が敵に飛んでいくとか、火の鳥が敵を焼き尽くすとか、土で出来た人形の巨人兵士が敵を蹂躙するとか」
イルダの夢は物騒すぎるんじゃないの。でも、火の鳥とか土の人形とか面白そう。
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