25 / 115
25 聖都と王都
しおりを挟む
「おい、見えてきたぞ」
イルダの声に、馬車から顔を出してみると、大きな町が見えた。オクトーよりは広いようだが、壁はオクトーほどではないようだ。面白いのは形で、亜鈴というか瓢箪というか、二つの円形の町が繋がっているような感じだ。
「左側が王都、右側が聖都ですね」
「「ふーん」」
フレアの説明に、私とアルスが声を上げる。ああ、アルスも初めてなのか。
「イルダは来たことがあるのよね?」
「ああ、あたしはここを通って来たからな。まあ通り抜けただけだけど」
馬車は、中央のくびれている所に向かっているようだ。入り口がそこにあるのだろう。商隊の好意で、殆ど先頭の馬車に乗せてもらっているので、すぐに町に入れそうだ。本来、商隊の警備をしている身としては、先頭は申し訳ないのだけれど、怪しげな仙女以外、結局魔物も盗賊も出なかったし。辺境と違って治安もいいのかも。
身分証のチェックがあるので、手前で馬車から降ろしてもらう。入り口でも警備隊や兵士という感じの人ではなく、「受付の女性」という感じの人が軽くチェックをして、すぐに中に入れた。
「オクトーなんかとは大分違うのね。途中の小さな町でも、もうちょっと厳しかったけど」
「この辺は魔物も出ないし、治安もいいからな。もちろん悪い連中がいないわけじゃないけど、警備隊組織もしっかりしてるし」
イルダが答える。
「入り口で『女神様だ~』なんて騒ぎにならなくて良かったな」
「たぶん一部の上層部にしか細かい話は伝わってないのでしょう。噂は広まっていると思いますが、わたくしたちの顔が知られているわけでもないでしょうし」
フレアはそう言うけど、一番危ないのはいかにも巫女っぽい格好のフレアではないかしら。…と思う。巫女さんと冒険者のパーティー、というだけで目立ちそうで、「あの4人はもしかして噂の…」なんて言われそう。
「大丈夫だと思いますよ。聖都には巫女はたくさんいますし、仕事で他の町や教会を回ることもあって、冒険者の方に護衛を頼むこともありますから」
入り口を抜けた広場というか、ロータリーみたいなところで中央の噴水を見ていると、スッと馬車が止まった。フレアが手を上げている。知り合いか。
「お迎えに上がりました」
「…早いですね」
「…まあ、色々と連絡は来ていますので。教皇様も御待ちですよ。」
ああ、そういう役目の人が商隊に混ざっていたりするのか。
促されて皆で馬車に乗ると、馬車はすべるように動き出した。揺れが少ない。道が綺麗なこともあるけど、馬車自体が高級なのかも。
「見えてきました。左の奥の方に見えるのが神殿で、神様を奉っているところですね。私の同僚もそこで働いていますが、民の方にとっては観光で見学に行くところですね。神様の像もありますよ」
「それは見に行かなきゃだな。俺はまだ、っぽい人しか見たことがないし」
アルスひどい。
「手前の右の方が教会ですね。一般の人がお祈りをしたり、結婚式や葬式の行事をしたりするところです。教皇や司教が働いているのはこっちですね。裏には働いている人たちの住居があります」
だから、教皇「様」とか言わなくて良いのかと。
「そういえば、今更だけど、今までの町に教会はなかったの?記憶がないんだけど」
「私はたまに顔を出していましたが、時間がなかったですからね。ユウカさんを下手に紹介したくないというのもありましたが。オクトーでは時間もありましたし、わたくし達も有名になったので、本来はきちんと挨拶するのが筋なのですが…」
と、フレアはちょっと声を落として、
「…オクトーの教会は貴族寄りでしたので。今頃は何らかの処分が行っているかもしれませんね」
「あー…」
アルスがまた変な声を出してるけど、それはそれは。
教会裏の立派な建物の前に馬車は止まり、中の立派な扉の前に案内された。扉の両側には騎士のような人たちが立っている。ちょっと物々しい雰囲気。チェスターみたいに突っかかってくるようではないけど、教皇様を守るのも騎士なのだろうか。目で促されて、アルスとイルダは剣を渡す。イルダの剣を受け取った方の人は、その重さによろめいていた。
うーん、何か心配になってきた。教皇様が怖い顔をした偉そうな人で、「女神の名を騙る不届き者め!」とか言って来たらどうしよう。
広い部屋に、見下ろすように教皇とたくさんの司教が座っていて、厳しい顔でこちらを睨んでくる…という光景を予想していたのだけど、案内されて入ってみたら、それっぽい法衣を着た髭の長い老人と、そのそばで横向きに座っている、帯剣した壮年の二人の男だけだった。
…えーっと、どう挨拶したら良いのかな、と思っていたら、法衣を着た方の人がすごい勢いで駆け寄ってきて、
「よく帰ってきたの、フレア!心配していたぞ!」
とフレアに抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと、やめれ、やめれくらさい!」
頬ずりまでされて、声も変になっているフレア。私だけでなくアルスもイルダも、手を出していいかどうか困っている。助けを求めるように、帯剣したもう一人の方を見ると、顔を逸らして肩を震わせている。どうやら笑いをこらえているようだ。
「えーい、やめんかぁ!」
フレアが彼女らしくない口調で叫ぶと、法衣の老人が吹っ飛ばされた。一瞬のことで良く分からなかったが、シールドを使ったらしい。
「な、何故じゃ、ワシがこんなに心配しておるというのに」
「うっとおしいんですよ、あなたは!」
なにこれ。
「まあ、親子喧嘩はそれぐらいにしておけ。話が進まんではないか」
「お、親子ぉ?」
帯剣したもう一人の人のセリフに、イルダが声を上げる。私も声を上げなかったが、びっくりだ。
「教皇…様の娘だったの?」
「違いますぅ!」
「いやいや、娘のようなものではないか」
私の疑問にフレアが心外そうに声を上げ、もう一人の方が突っ込む。
**********
「うむ、いかにも私が現教皇のクレメント=ルチャーニじゃ」
皆が落ち着いてから、ビシッと挨拶をする教皇様。出会いがこれなら良かったのだけど、残念ながらもはや威厳のかけらもない。
「それでこちらが…」
「キンバル=ウィスタリアだ」
全くこの世界の人の名前は良く分からない。地球の色々な国の人の名前を、目茶目茶に付けたかのようだ。…と思っていたら、アルスとイルダがびっくりしている。
アルスが慌てて跪こうとしたのを、キンバルさん?は手を振って止めた。
「良い良い。そういうことをしなくて済むように爺、いや教皇と二人だけで会うことにしたのだからな」
「どういうこと?」
「馬鹿オマエ、ウィスタリアっていったらこの国の名前だろ。国の名前を名字に持つということは…」
アルスが私に突っ込む。
「…王族?王様?」
「まあ、あまり気にしないでくれ。俺、いや儂は教皇とは昔からの付き合いでな。フレアのことも良く知っている。王城以外ではそこらのオジサンだと思ってくれ」
良いのかそれ。ああ、フレアの言葉に教皇や王様に対する敬意があまり感じられない訳が分かった。
「それよりフレア、彼女が?」
「ええ、ユウカさんが今回降臨された女神様に間違いありません。ユウカさん、女神の剣を」
私は頷いて、胸のペンダントを剣に戻す。王様と教皇が目を見張った。剣をテーブルの上に置くと、教皇は剣の飾りの模様などを詳しく見ていたが、頷いた。そして剣を持とうとしたが、持ち上がらない。
「不思議な…見かけはそれほど重くないように見えるのだが」
「それだけではありませんぞ。ほらこのように」
教皇がテーブルを揺らすとギシギシと音が鳴る。古いテーブルでガタが来ているようだ。
「ただ重いだけなら、テーブルがこんなに簡単に揺れるはずはないですな。それなのに…」
と、テーブルごと移動させようとすると、途端にテーブルは動かなくなった。私は他人事のように感心して見ていた。
二人は顔を見合わせて頷き、
「ユウカ様、あなたは女神に相違ありません」
と、臣下が主君にするように、恭しく跪ずいた。
「いやいやいやいや!」
私は慌てて二人と同じ目線までしゃがむと、
「違いますから、ええたぶんきっと!」
と焦って言う。
「ユウカさんは、女神としての記憶が目覚めていないようなのですよ」
それは実は今までの女神もそうだったのでないかと、オクトーで思ったのだけど、それは黙っていよう。
「えっと、ですから、そういう女神さま~な扱いは止めてください。さっき王様も、そこらのオジサンと思ってくれと仰ったではないですか。私も同様にお願いします。慣れていないので」
「分かり申した…しかし、爺、そうするとやはり…」
「ですな」
王様と教皇が顔を合わせて頷く。まだ何かありそうだ。
イルダの声に、馬車から顔を出してみると、大きな町が見えた。オクトーよりは広いようだが、壁はオクトーほどではないようだ。面白いのは形で、亜鈴というか瓢箪というか、二つの円形の町が繋がっているような感じだ。
「左側が王都、右側が聖都ですね」
「「ふーん」」
フレアの説明に、私とアルスが声を上げる。ああ、アルスも初めてなのか。
「イルダは来たことがあるのよね?」
「ああ、あたしはここを通って来たからな。まあ通り抜けただけだけど」
馬車は、中央のくびれている所に向かっているようだ。入り口がそこにあるのだろう。商隊の好意で、殆ど先頭の馬車に乗せてもらっているので、すぐに町に入れそうだ。本来、商隊の警備をしている身としては、先頭は申し訳ないのだけれど、怪しげな仙女以外、結局魔物も盗賊も出なかったし。辺境と違って治安もいいのかも。
身分証のチェックがあるので、手前で馬車から降ろしてもらう。入り口でも警備隊や兵士という感じの人ではなく、「受付の女性」という感じの人が軽くチェックをして、すぐに中に入れた。
「オクトーなんかとは大分違うのね。途中の小さな町でも、もうちょっと厳しかったけど」
「この辺は魔物も出ないし、治安もいいからな。もちろん悪い連中がいないわけじゃないけど、警備隊組織もしっかりしてるし」
イルダが答える。
「入り口で『女神様だ~』なんて騒ぎにならなくて良かったな」
「たぶん一部の上層部にしか細かい話は伝わってないのでしょう。噂は広まっていると思いますが、わたくしたちの顔が知られているわけでもないでしょうし」
フレアはそう言うけど、一番危ないのはいかにも巫女っぽい格好のフレアではないかしら。…と思う。巫女さんと冒険者のパーティー、というだけで目立ちそうで、「あの4人はもしかして噂の…」なんて言われそう。
「大丈夫だと思いますよ。聖都には巫女はたくさんいますし、仕事で他の町や教会を回ることもあって、冒険者の方に護衛を頼むこともありますから」
入り口を抜けた広場というか、ロータリーみたいなところで中央の噴水を見ていると、スッと馬車が止まった。フレアが手を上げている。知り合いか。
「お迎えに上がりました」
「…早いですね」
「…まあ、色々と連絡は来ていますので。教皇様も御待ちですよ。」
ああ、そういう役目の人が商隊に混ざっていたりするのか。
促されて皆で馬車に乗ると、馬車はすべるように動き出した。揺れが少ない。道が綺麗なこともあるけど、馬車自体が高級なのかも。
「見えてきました。左の奥の方に見えるのが神殿で、神様を奉っているところですね。私の同僚もそこで働いていますが、民の方にとっては観光で見学に行くところですね。神様の像もありますよ」
「それは見に行かなきゃだな。俺はまだ、っぽい人しか見たことがないし」
アルスひどい。
「手前の右の方が教会ですね。一般の人がお祈りをしたり、結婚式や葬式の行事をしたりするところです。教皇や司教が働いているのはこっちですね。裏には働いている人たちの住居があります」
だから、教皇「様」とか言わなくて良いのかと。
「そういえば、今更だけど、今までの町に教会はなかったの?記憶がないんだけど」
「私はたまに顔を出していましたが、時間がなかったですからね。ユウカさんを下手に紹介したくないというのもありましたが。オクトーでは時間もありましたし、わたくし達も有名になったので、本来はきちんと挨拶するのが筋なのですが…」
と、フレアはちょっと声を落として、
「…オクトーの教会は貴族寄りでしたので。今頃は何らかの処分が行っているかもしれませんね」
「あー…」
アルスがまた変な声を出してるけど、それはそれは。
教会裏の立派な建物の前に馬車は止まり、中の立派な扉の前に案内された。扉の両側には騎士のような人たちが立っている。ちょっと物々しい雰囲気。チェスターみたいに突っかかってくるようではないけど、教皇様を守るのも騎士なのだろうか。目で促されて、アルスとイルダは剣を渡す。イルダの剣を受け取った方の人は、その重さによろめいていた。
うーん、何か心配になってきた。教皇様が怖い顔をした偉そうな人で、「女神の名を騙る不届き者め!」とか言って来たらどうしよう。
広い部屋に、見下ろすように教皇とたくさんの司教が座っていて、厳しい顔でこちらを睨んでくる…という光景を予想していたのだけど、案内されて入ってみたら、それっぽい法衣を着た髭の長い老人と、そのそばで横向きに座っている、帯剣した壮年の二人の男だけだった。
…えーっと、どう挨拶したら良いのかな、と思っていたら、法衣を着た方の人がすごい勢いで駆け寄ってきて、
「よく帰ってきたの、フレア!心配していたぞ!」
とフレアに抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと、やめれ、やめれくらさい!」
頬ずりまでされて、声も変になっているフレア。私だけでなくアルスもイルダも、手を出していいかどうか困っている。助けを求めるように、帯剣したもう一人の方を見ると、顔を逸らして肩を震わせている。どうやら笑いをこらえているようだ。
「えーい、やめんかぁ!」
フレアが彼女らしくない口調で叫ぶと、法衣の老人が吹っ飛ばされた。一瞬のことで良く分からなかったが、シールドを使ったらしい。
「な、何故じゃ、ワシがこんなに心配しておるというのに」
「うっとおしいんですよ、あなたは!」
なにこれ。
「まあ、親子喧嘩はそれぐらいにしておけ。話が進まんではないか」
「お、親子ぉ?」
帯剣したもう一人の人のセリフに、イルダが声を上げる。私も声を上げなかったが、びっくりだ。
「教皇…様の娘だったの?」
「違いますぅ!」
「いやいや、娘のようなものではないか」
私の疑問にフレアが心外そうに声を上げ、もう一人の方が突っ込む。
**********
「うむ、いかにも私が現教皇のクレメント=ルチャーニじゃ」
皆が落ち着いてから、ビシッと挨拶をする教皇様。出会いがこれなら良かったのだけど、残念ながらもはや威厳のかけらもない。
「それでこちらが…」
「キンバル=ウィスタリアだ」
全くこの世界の人の名前は良く分からない。地球の色々な国の人の名前を、目茶目茶に付けたかのようだ。…と思っていたら、アルスとイルダがびっくりしている。
アルスが慌てて跪こうとしたのを、キンバルさん?は手を振って止めた。
「良い良い。そういうことをしなくて済むように爺、いや教皇と二人だけで会うことにしたのだからな」
「どういうこと?」
「馬鹿オマエ、ウィスタリアっていったらこの国の名前だろ。国の名前を名字に持つということは…」
アルスが私に突っ込む。
「…王族?王様?」
「まあ、あまり気にしないでくれ。俺、いや儂は教皇とは昔からの付き合いでな。フレアのことも良く知っている。王城以外ではそこらのオジサンだと思ってくれ」
良いのかそれ。ああ、フレアの言葉に教皇や王様に対する敬意があまり感じられない訳が分かった。
「それよりフレア、彼女が?」
「ええ、ユウカさんが今回降臨された女神様に間違いありません。ユウカさん、女神の剣を」
私は頷いて、胸のペンダントを剣に戻す。王様と教皇が目を見張った。剣をテーブルの上に置くと、教皇は剣の飾りの模様などを詳しく見ていたが、頷いた。そして剣を持とうとしたが、持ち上がらない。
「不思議な…見かけはそれほど重くないように見えるのだが」
「それだけではありませんぞ。ほらこのように」
教皇がテーブルを揺らすとギシギシと音が鳴る。古いテーブルでガタが来ているようだ。
「ただ重いだけなら、テーブルがこんなに簡単に揺れるはずはないですな。それなのに…」
と、テーブルごと移動させようとすると、途端にテーブルは動かなくなった。私は他人事のように感心して見ていた。
二人は顔を見合わせて頷き、
「ユウカ様、あなたは女神に相違ありません」
と、臣下が主君にするように、恭しく跪ずいた。
「いやいやいやいや!」
私は慌てて二人と同じ目線までしゃがむと、
「違いますから、ええたぶんきっと!」
と焦って言う。
「ユウカさんは、女神としての記憶が目覚めていないようなのですよ」
それは実は今までの女神もそうだったのでないかと、オクトーで思ったのだけど、それは黙っていよう。
「えっと、ですから、そういう女神さま~な扱いは止めてください。さっき王様も、そこらのオジサンと思ってくれと仰ったではないですか。私も同様にお願いします。慣れていないので」
「分かり申した…しかし、爺、そうするとやはり…」
「ですな」
王様と教皇が顔を合わせて頷く。まだ何かありそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語
紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。
しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。
郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。
そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。
そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。
アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。
そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる