私は女神ではない。…と思う。

山口 慶佳

文字の大きさ
105 / 115

105 演武会

しおりを挟む
 「そういえば、お城に来るのは初めてだな」
 「普通そうでしょ」

 アルスに突っ込む。私達が招待されたのは、オーソドックスな晩餐会で、夕食と雑談を楽しむものだそうだ。ただ出し物として魔術師団と騎士団の演武などが中庭で披露されるもので、そのせいか立食ではなく席も決まっている。

 「立食の舞踏会とかじゃなくて良かったよ」
 「それはアルスとユーカに気を使ってくれたんだろうさ。まあ、あたしとフレアはいくつも出席して飽き飽きしてるけどな」

 アルスにそう答えるイルダも、今日は冒険者の格好だ。舞踏会の時には、以前見たお姫様みたい、いや実際お姫様だけど…な格好でドレス姿だったのだろう。ちなみに、フレアはいつもの巫女の格好で、それが正装だそうだ。

 「イルダさんの舞踏はそれは見事と話題になっていましたよ。まるで羽根があるかのように軽やかに回ると」
 「まあ、回るのは武闘の剣技で慣れてるからな」
 「それで、邪な考えで近づいてくる殿方もいらっしゃったのですが…」

 邪な考え?ああ、うまくいけばコマンダリアの王配だものね。

 「そ、それで?」
 「ああ、『わたくしを口説こうとなさるなら、最低でもわたくしよりも強い殿方でなければ』と言ったら、皆すごすごと引き下がったぞ」

 アルスがあからさまに、ほっとした顔をしている。

 「ソランダさんが、イルダさんと戦って負けたことをしきりに吹聴してるのですよ。彼女が騎士団一の強さなのは有名ですからね」
 「…ほう、面白そうな話だな」

 いきなり後ろから話に割り込んできた声に、はっと振り向くと、見知った顔があった。久しぶりだ。

 「ベアード辺境伯!オルサさんにカールさんも!」
 「久しぶりだな。話の続きも聞きたいが、入り口で突っ立っているのも迷惑だ。さっさと受付を済ませた方が良いと思うぞ」


 既に着飾った招待客が集まっていたが、招待状を渡すと一番前の中央に近い席に案内された。これは、かなり上席なのではないだろうか。

 「このテーブルは、我々だけらしい。キンバル王も、色々と気を使ってくれたようだ」

 辺境伯がにやりと笑って言う。確かに、知らない貴族と同席になっても、お互い気まずいだろう。

 「それにしても、もう少し話しかけられるかと思ったけど、そうでもないのね」

 私は、チラッと周りを見回していった。こそこそと窺うような視線は感じるが、誰も話しかけてくるようではない。

 「まあ、多くの貴族は、どう接したら良いか分からないから様子見というところだろう。フレア殿やイル…イメルダ姫相手ならともかく、女神候補と言われてもな。下手に接して後々面倒なことになってもまずいだろうし」

 珍獣扱いかも。

 「イルダ様がコマンダリアのイメルダ姫だというのは驚きましたが」

 オルサが微笑む。

 「冒険者の時は『イルダ』でよろしくな。どっちかっていうと、こっちが地なんでね」
 「…そんなわけで、俺達のような知り合いならともかく、ユーカ殿に初対面で話しかけてくるような奴は、よっぽどの馬鹿か…」

 「失礼ですが、『女神』を標榜しているユーカというのはあなたですかな?」

 いたよ、話しかけてくる人。あと標榜なんてしてないけど。私は振り返って声の主を見た。ああ、初めて見る顔だけど、この顔の特徴は聞いたことがある。

 「はい、えーっと、モル、モル、…モグラ男爵?」
 「モルゲンだ!」

 後ろでイルダと辺境伯がプッと噴き出すのが聞こえた。

 「モル、まで言っておいて、そこから何故モグラになるのだ!」
 「まあまあ、モグ…モルゲン男爵。貴殿が先に名乗らずに声を掛けたのもマナー違反だろう。で、何用かな?今日はルシャール侯爵と一緒ではないのかな?いつもくっついていたようだが」
 「マナーも何も、力があるとはいえ平民の冒険者に…オホン、忠告とお誘いに来たのですよ」
 「忠告?」
 「ええ、イメルダ姫とフレア殿には申し上げたのですがね。随分、現王と良好な関係を結んでいるようですが、現王の勢力基盤も盤石であるとは言えません。いずれ明らかになると思いますが、その前に一度ルシャール侯爵と会って頂きたいと」
 「はあ」

 はあ、としか言えないわよ。

 「ではいずれ。ルシャール侯爵は、将来この国で重要な立場になられる方です。お会いになるときには名前を間違えることなどないように」

 言い捨てて、さっさと行ってしまった。

 「ルシャール侯爵って、どう間違えたら良いかしら…」
 「女神殿…、全くモグラ殿は何を考えているのか、俺への態度もそうだが、現王の勢力基盤がどうこうと言うだけで十分不敬罪に当たるぞ」
 「やっぱり例の件で調子に乗ってるのか…っと、おじさんは知ってるのかな」
 「ああ、キンバル王とは個人的にも親しいからな。いざとなったら協力させてもらおう。…さて、それより、お主らの最近の活躍を聞かせてもらおうか」


 噂なのか、王様から聞いているのか、辺境伯はオクトーから出たあとの私達の活躍?も良く知っているようで、細かい話を補完するようなことが多かった。逆に、私達が辺境伯やオクトーの最近の出来事を知らず、色々と教えてもらうことになった。

 「…とすると、カールさんは正式にオルサさんと婚約を?」
 「ああ、こいつらが中々はっきりせんので、俺の方で回りを納得させた。例の事件で、うるさい貴族連中も文句を言えない状態でな。貴族以外の市民は歓迎ムードだったしな」
 「ええ…」
 「…」

 オルサ嬢もカールも赤くなって口ごもっている。

 「えっと、騎士爵はそのままなの?」
 「はい、正式に『音楽騎士』と名乗ることになりまして、まあ剣の方は不得手ですので、有事の際は、ホルンで兵士を鼓舞するのが仕事かと」
 「ああ、自分は安全な後ろから突撃ラッパを吹くと」

 そんな会話を楽しんでいると、中庭では騎士が整列して行進が始まった。特に開会の口上を述べるでもなく、自然に始める流れのようだ。

 騎士の集団が二つに分かれ、それぞれから一人ずつ中央に出てきて剣で戦う。勝ち負けで左右に分かれ、全員が戦い終わると、勝った集団がまた二つに分かれて同じように戦う。流れるように行われるが、要するに勝ち抜き戦だ。
 勝ち抜いた騎士が四人になり、二人になり、最後に勝ち抜いた一人が手を挙げて頭を下げると、会場から大きな拍手が起こった。負けた騎士たちも大きな拍手をしている。準決勝まで残っていた四人がまた前に出て拍手を受けていると、右手から小柄な騎士が飛び出してきた。体に似合わない大きな剣を背負っている。ソランダさんだ。女性客から黄色い声が上がった。
 ソランダさんを四人の騎士が取り囲む。一瞬後一斉に切りかかるが、その剣戟は全て回転したソランダさんの剣に弾き返されていた。回りながら一人ずつ弾き飛ばし、程なく四人とも地面に膝や尻をついていた。歓声が上がる。

 「うーむ、素晴らしい動きだな」
 「イメ…イルダ様は、あの方に勝ったのですね…」
 「いや、殆どまぐれみたいなものさ…それと、辺境伯に教わった闘気連斬のおかげだよ」

 皆も楽しんでいるようだ。…そう思っていると、頭をガシガシと蹴られる感触があった。何よ、良いところなのに。耳元で囁くスピカの声に斜め後ろに視線を送ると、モグ…モルゲン男爵が、アルフレッドに何かを話しているのが目に入った。アルフレッドは胸に手を置いて頭を下げており、モルゲン男爵はふんぞり返っている。

 「みんな、左斜め後ろ、モルゲン男爵が…」
 「うーむ、何かを命じているようだな」
 「アルフレッドは、まるっきり取り込まれているように見えるな」

 あからさまに顔を向けないように注意しながら、彼らの方を伺った辺境伯とイルダが言う。

 「何を話しているんだろう?」
 「…例の女を連れて来いとか何とか言っているみたいね」
 「この距離で聞こえるのか?さすが女神の…」
 「いえ、スピカですよ。今は姿を消していますが…後で紹介します」

 スピカが姿を消したまま飛んで行き、近くで話を聞いてきたのだ。今回ナナセさんにこっそり付いていたし、姿が消せるのは便利だ。

 中庭では、今度は弓の演武が始まった。二人の弓手が続けざまに一つの的の中央に矢を当てて見せた後、左右に分かれる。一人が矢を相手に射ると、もう一人がその矢を矢で射落とす。山なりのゆっくりとした軌道とはいえ、並みの技量ではない。実際の戦闘ではもっと直線的な軌道だし、こんなことはしないのだろうけど、そこは演武だからか。
 だんだん軌道が高くなり、観客の視線を上に集めると、その先の遠くの的の横にいる騎士が手を挙げた。中庭の反対側の壁の上で、かなりの距離がある。

 「あんなに遠くの的に?」
 「いや、これは無理だろう…」

 カールとアルスが思わず声を出した。他のテーブルでも声が上がっている。
 弓手が矢を番え、弓を引き絞ると同時に、その後方から魔術師団が現れた。そのうちの一人の女性魔術師が弓手の後ろに付き、手を挙げて何かの呪文を唱える。それと同時に放たれた矢は、的までの長い距離をものともせず、一直線に飛んで的の真ん中に見事に突き刺さった。一瞬後、会場から大きな歓声と拍手が起こった。かなり難しい試技だったのか、弓手の騎士と魔術師も手を取り合って喜んでいて、周りの騎士や魔術師も拍手をしている。

 「ウインド…じゃなくてウェントゥスね…こんな応用があったなんて」

 参考になったわ。

 「騎士団と魔術師団も、色々あって最近は協力的らしいよ。この前の舞踏会でも話題になってた」
 「ソランダさんとタルタリウスさんの努力も大きいのでしょう」

 イルダとフレアが言う。元々仲良くないところに、二人の関係が新たないがみ合いの種になるのでは、みたいな話もあったけど、良い結果になったようで安心した。

 次は魔術師団の演武だ。小さな火の玉を作り、それを飛ばして的の人形に当てる。火の玉を作るのと飛ばすのを別の魔術師がやっているのは、やはり同時に複数の魔法を使うのが難しいのだろう。
 土魔法で地面を隆起させ、砦に見立て、二手に分かれた魔術師たちが火の玉と水球を打ち合う。何か雪合戦のようだ。相手の陣地に飛ばさずに、端の方でお手玉をして見せて観客を笑わせるなど、なかなか凝っている。
 火、水、風の魔法の得意な魔術師が、それぞれ火球、水球を作りそれを風で飛ばす、という演武をしている後方で、わざとらしく手持無沙汰の様子を見せていた土の魔法が得意とみられる集団が集まって何かを始めた。中庭の隅にあった石の塊を囲んで何やら呪文を唱えると、石が集まり、人間の背丈の倍ぐらいあるゴーレムになった。見た目はまるっきり石のままだ。

 「これだよ、ユーカ!これの大きな奴を作って敵を蹂躙…」

 イルダが喜ぶ。あのねえ…。

 魔術師たちが火や水の魔法で攻撃するが、全く効いていない。ゴーレムは観客席に迫ってきて、ノリの良い客は笑いながら「ワータスケテー」と悲鳴を上げている。
 そこへ颯爽とという体で現れたのは騎士団長のツェレクさんだ。剣ではなく大きな斧を持っている。その斧に、後ろから付いてきたタルタリウスさんが手をかざして何かの呪文を唱えると、斧が輝きだした。…うん、あれは見た目以外の効果はないわね。
 そうして斧を振りかぶったツェレクさんは、ゴーレムに斧を振り下ろすように見えて、手前で振り下ろすとその勢いでさらに一回転し、ゴーレムの頭上から斧を一気に振り下ろした。ゴーレムは、縦に真っ二つに切り裂かれた。

 「おお…」
 「横に切り裂かれるかと思ったけど、縦に真っ二つとは」

 辺境伯とアルスが感嘆の声を上げた。私は声も出ない。
 これが最後だったようで、王様がバルコニーに現れた。もう終わりかと思って、慌てて残った料理を掻き込んでいた私達も、手を止めて王様を見る。

 「本日の演武会は、我が誕生日を祝い親睦を深めるための宴席であるが、今日この時に、その言葉は相応しくは無いかも知れぬ。知っての通り、魔将の出現で我が息子のアレンのみならず、幾人かの兵が我が王国のためにその身を投げ出した。今年の誕生祭の開催も認めるべきか迷ったが、彼らの忠節と勇猛を忘れぬために行うことにした。本日の騎士及び魔術師の雄姿を見るに、我がウィスタリアが魔将ごときの襲撃では些かの揺るぎもないということは皆にも分かったであろう。王国のために戦った勇士と、本日素晴らしい演武を見せてくれた騎士と魔術師たちに…」

 王様は杯を掲げた。

 「乾杯!」

 そう言って一息に杯を呷ると、出席者も同様に倣った。私も慌てて飲む。王は頷くと、歓声が収まるのを待って言う。

 「そして、その魔将を討ち滅ぼしているという、『女神と称せられるほどの』力を持った冒険者とその仲間にも栄誉を」

 そういってチラッとこちらを見るけど、私は目をそらした。恥ずかしいでしょ。

 「…さて、今宵は良い機会であるので、我が末娘を紹介したいと思う。一部の者は知っていると思うが…、病気に臥せっているアレンの代わりに、クワランタ城を任せたいと思っている。トトスだ。彼女は…」
 「お待ちください」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

悪役令嬢の騎士

コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。 異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。 少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。 そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。 少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。

金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語

紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。 しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。 郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。  そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。 そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。 アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。 そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。

処理中です...