夫のペット

かん

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私は一般的な女性より、体格もあり、体力がある方だ。
しかし、今回は旅行から帰ったばかり、そこそこ疲れていた。男の底知れぬ性欲に内心おののきながらも、妻であるので、求めには応じたのだが、それでもなかなか体力的にきつく感じた。

男と、貪り合うようなキスを交わし、69の形でお互いの性器を嘗め合い、いかせ合い、ひたすら交じり合った。

そのうち体力も尽きて、私は暫くの間気絶してしまった。浅い眠りのなか、夢を見た。夢の中では私は幼い子供で、母の恋人だか夫か…兄だかに見つからないよう息を潜めて隠れているという悪夢だった。母の恋人だか夫…ないし兄は、悪魔のような咆哮をあげながら私を探していた。その声はどんどん近くなってきた。

「ヴぉぉぉッ!!おおゥッ!ヴァーーー!!!」

ハッと目を開けると、自分が汗びっしょりになって、全速力で走った後のように息切れをしていた。体は小刻みに痙攣している。

悪魔のような咆哮は、床で犬のように四つん這いの姿勢をとらされたペットがあげている声だった。玩具をペットの穴で激しく出し入れさせ、ペットは鼻フックとボールを咥えさせられ、涎をだらだら垂らした無様な姿で哭いていた。男は自らの棒も男の尻にあてがって腰を振ったり、ボールを外したペットの頭を押さえつけてその口にねじ込み気持ちよさそうに腰を振っていた。ペットは真っ赤な顔で苦しそうな断末魔を上げ続けていた。

見慣れた風景で、むしろ安堵を覚えながらわたしはそれを眺めていた。体液でベトベトになったペットは、犬のように男の股間に顔を埋めたり、尻の穴をひたすら嘗め続けていたり、ワンパターンではあるが常に全力で奉仕しており、見ていて好感すら感じた。

男とペットとの関係は、少なくとも私よりは長い。
ペットの若くて美しい肉体を、自分の欲望を解消させる道具として扱う男は、容赦がない。むしろ、ペットの苦痛に満ちた鳴き声を上げさせることに喜びを感じているのでは、と思うほどだ。

ペットにも、きっとわたしのように何かしらの目的があって男に寄生しているのだろう。
わたしが家族から逃れたいという、切実な望みがあったように、きっとこのペットにも、見合う対価が与えられているのだろう。

そんなことを思っているうちに、心地の良い疲労感で私はまたうとうとしてきた。部屋の掃除や、食事の準備、明日からの仕事のこと、買ってきたお土産のことなどとりとめなく考えているうちに、いつの間にかまた、私の意識は微睡みの中にゆっくりと沈んでいった。
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