4 / 4
真実を知って
しおりを挟む
だんだんと意識が回復してきた
「うわっ」
気がつけば、自分の家のリビングの戻っていた。
「思い出せた?
これが最後の私との記憶」
「いや、まだよくわかってない
ちょっと考えさせて」
「もちろん」
僕は椅子に座って、考えた
この人は誰なんだろうか
そして、本当に亡くなっているんだろうか
じゃあ、何故ここにいるんだろうか
そんな思いを巡らせていると、ひとつのことを思い出した
確かに、僕には妹が2人いた
絢音と絢香の2人だ。
絢香がお姉ちゃんだったはずだ
そして、あの日
僕らは確かに買い物に出かけた
だから、そこまではホントなんだろう
でも、なにか引っかかる点がある
そして、僕はこの世界の本当の意味を知ることになった
あのとき
何故絢音を助けなかったのか
どうしても分からなかった
ただ、ひとつだけこの世界に疑問があった
それは、言わずもがな、あの扉である
なんであれを通れば違う世界に行けるのか
今の絢音との世界
現実
そして、記憶の世界
この3つの世界を繋いでいる存在
本当にそれだけなのだろうか
いや、逆だ
この扉にそこまでの力があるのだろうか
いや、本当に繋いでいるのは、二つの世界なのかもしれない
今の絢音との世界と記憶の世界は、両方とも絢音が作ったものだ
じゃあ、この扉は、この世界と現実を繋いでいるのだろうか
いや、絶対に違う
なぜなら、あの扉をくぐって現実に帰れるのなら、記憶の旅に出ようとしたら現実につながってしまう
じゃあ、本当は
現実さえも絢音が作った世界の一部なのだろうか
そうすると、きっとあの現実だと思っていたものは、真の現実ではない
「結局君は何者なの?」
「お兄ちゃんの妹で故人だよ
あの事故でお兄ちゃんをかばって死んだんだ
そして、お兄ちゃんの記憶を元に戻すために、お兄ちゃんの夢に出てきているだけ」
「そうか
じゃあ、この世界ならハグできるかな?」
「もちろん」
そして、絢音が僕に飛びついてきた瞬間
一瞬だけ抱擁を交わし
絢音を扉の方に突き飛ばした
「えっ」
と言いながら、扉の奥に姿を消していく絢音に
「良い夢を」
と言った。
そう
本当に死んだのは僕だったんだ
記憶の世界は彼女のもの
だから、僕が不審に思わないように記憶を改竄して伝えようとしていた
そうすることで、彼女の世界で僕が永遠に生き続けるように
彼女がこの扉をくぐれなかったと言ったのは、彼女がこの扉をくぐると、現実に帰ってしまうから
その時に、居場所を失った僕の魂は死んでしまうだろう
あのとき
彼女はきっと死んでいないはずだ
最後の瞬間に、僕と彼女の立場を逆転させていたのならば、軽傷ですんでいるはずだ
だんだんと崩れ落ちていく世界を見ながら、もう一度会いたいな、と願った。
私は目を覚ました。
病院のベッドの上で。
「おはよう」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんかっこよかったんだよ」
「そうでしょうね
彼は本当に私たちのヒーローなんだから」
「本当に、ヒーローみたいだったね」
ちょっと2人で笑いあっていたら、部屋の扉が開いた
「絢香、絢音」
そうして、私たちは抱擁を交した。
「うわっ」
気がつけば、自分の家のリビングの戻っていた。
「思い出せた?
これが最後の私との記憶」
「いや、まだよくわかってない
ちょっと考えさせて」
「もちろん」
僕は椅子に座って、考えた
この人は誰なんだろうか
そして、本当に亡くなっているんだろうか
じゃあ、何故ここにいるんだろうか
そんな思いを巡らせていると、ひとつのことを思い出した
確かに、僕には妹が2人いた
絢音と絢香の2人だ。
絢香がお姉ちゃんだったはずだ
そして、あの日
僕らは確かに買い物に出かけた
だから、そこまではホントなんだろう
でも、なにか引っかかる点がある
そして、僕はこの世界の本当の意味を知ることになった
あのとき
何故絢音を助けなかったのか
どうしても分からなかった
ただ、ひとつだけこの世界に疑問があった
それは、言わずもがな、あの扉である
なんであれを通れば違う世界に行けるのか
今の絢音との世界
現実
そして、記憶の世界
この3つの世界を繋いでいる存在
本当にそれだけなのだろうか
いや、逆だ
この扉にそこまでの力があるのだろうか
いや、本当に繋いでいるのは、二つの世界なのかもしれない
今の絢音との世界と記憶の世界は、両方とも絢音が作ったものだ
じゃあ、この扉は、この世界と現実を繋いでいるのだろうか
いや、絶対に違う
なぜなら、あの扉をくぐって現実に帰れるのなら、記憶の旅に出ようとしたら現実につながってしまう
じゃあ、本当は
現実さえも絢音が作った世界の一部なのだろうか
そうすると、きっとあの現実だと思っていたものは、真の現実ではない
「結局君は何者なの?」
「お兄ちゃんの妹で故人だよ
あの事故でお兄ちゃんをかばって死んだんだ
そして、お兄ちゃんの記憶を元に戻すために、お兄ちゃんの夢に出てきているだけ」
「そうか
じゃあ、この世界ならハグできるかな?」
「もちろん」
そして、絢音が僕に飛びついてきた瞬間
一瞬だけ抱擁を交わし
絢音を扉の方に突き飛ばした
「えっ」
と言いながら、扉の奥に姿を消していく絢音に
「良い夢を」
と言った。
そう
本当に死んだのは僕だったんだ
記憶の世界は彼女のもの
だから、僕が不審に思わないように記憶を改竄して伝えようとしていた
そうすることで、彼女の世界で僕が永遠に生き続けるように
彼女がこの扉をくぐれなかったと言ったのは、彼女がこの扉をくぐると、現実に帰ってしまうから
その時に、居場所を失った僕の魂は死んでしまうだろう
あのとき
彼女はきっと死んでいないはずだ
最後の瞬間に、僕と彼女の立場を逆転させていたのならば、軽傷ですんでいるはずだ
だんだんと崩れ落ちていく世界を見ながら、もう一度会いたいな、と願った。
私は目を覚ました。
病院のベッドの上で。
「おはよう」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんかっこよかったんだよ」
「そうでしょうね
彼は本当に私たちのヒーローなんだから」
「本当に、ヒーローみたいだったね」
ちょっと2人で笑いあっていたら、部屋の扉が開いた
「絢香、絢音」
そうして、私たちは抱擁を交した。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる