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はじめてのパーティー
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「お前誰だよ?」
~ ってオレじゃん! ~
武器屋の窓に写っているのはゲームのキャラクタークリエイトで作った3Dポリゴンのキャラクターではなく、オレ自身だった。
~ いったいどうなってるんだ? ~
ココに来てすぐにシステムメッセージの新着が有った。
内容は蘇生方法の変更のお知らせだった。
今までは死ぬと自動的に街の教会で蘇生していたが、これからは他のプレイヤーの祈りによって蘇生する。との事だった。
それとハングリーメーターの追加...
これについては何も説明が無い。
オレと同じようにココに来た人は何人くらい居るのだろう。
街の中の様子を見て歩いたが、取り乱したり、絶望感でうなだれている様な人は居なかった。
理由はおそらく死なないからだろう。
おそらくと言うのは、そもそも生きているのか分からないからだ。
「ちょっと、聞いてる?」
彼女の事をすっかり忘れていた。
「アンタ、レベルは?」
「48だけど。」
~ 私より上じゃない...ま、まぁイイわ。 ~
「アンタ、私とパーティー組みなさい。私は”S・あずき”、侍よ。」
~ ずっとボッチプレイしてたオレに初めてのパーティーのお誘い?しかもイイ感じの女の子!やっとモテ期が来たかー?! ~
待て、ココは冷静になるところだ
「君、レベルは?」
「45よ。文句ある?!」
~ 低くはないな ~
現在、このゲームのMAXレベルは50なのだ。
「蘇生方法の変更は確認したわよね?」
「ああ、もちろん。」
「アンタもソロみたいだから仲間が必要でしょ?」
~ 確かにそうだな。でも一応確認しておくか。 ~
「それはそうなんだけど、君って、その何て言うか本人?それともアバター?」
「ん?ちょっと、アンタ、女の子を見た目で選ぶタイプ?サイテーね」
「んーまぁイイわ。本人よ。ご不満?」
「いや、全然。」
~ むしろドストライクです! ~
「じゃあパーティー結成って事でイイわね!って言うか、ココにはアバターの人は居ないみたいよ。理由は分からないけど。」
「じゃあ、パーティー結成記念に食事にでも行きましょう!」
~ そう言えば腹減ったなぁ。ん? ~
「食堂あるの?」
「アンタ、街の中見てないの?」
「見たよ。ザックリとだけど...」
「食堂も在るし、レストランだって在るわよ。」
「ちなみに、お弁当屋さんも在ったわよ。」
~ なんと! ~
気付かなかったが街の中の造りにも変更が有ったようだ。
「オッケー!行こう!お酒もあるかなぁ?」
「どうかしら。」
「出来ればキンキンに冷えたビールが飲みたいなぁ。」
「あはははっ!さっ、行きましょう!」
初めてパーティーを組んだ2人は少しだけ足早にレストランに向かった。
~ ってオレじゃん! ~
武器屋の窓に写っているのはゲームのキャラクタークリエイトで作った3Dポリゴンのキャラクターではなく、オレ自身だった。
~ いったいどうなってるんだ? ~
ココに来てすぐにシステムメッセージの新着が有った。
内容は蘇生方法の変更のお知らせだった。
今までは死ぬと自動的に街の教会で蘇生していたが、これからは他のプレイヤーの祈りによって蘇生する。との事だった。
それとハングリーメーターの追加...
これについては何も説明が無い。
オレと同じようにココに来た人は何人くらい居るのだろう。
街の中の様子を見て歩いたが、取り乱したり、絶望感でうなだれている様な人は居なかった。
理由はおそらく死なないからだろう。
おそらくと言うのは、そもそも生きているのか分からないからだ。
「ちょっと、聞いてる?」
彼女の事をすっかり忘れていた。
「アンタ、レベルは?」
「48だけど。」
~ 私より上じゃない...ま、まぁイイわ。 ~
「アンタ、私とパーティー組みなさい。私は”S・あずき”、侍よ。」
~ ずっとボッチプレイしてたオレに初めてのパーティーのお誘い?しかもイイ感じの女の子!やっとモテ期が来たかー?! ~
待て、ココは冷静になるところだ
「君、レベルは?」
「45よ。文句ある?!」
~ 低くはないな ~
現在、このゲームのMAXレベルは50なのだ。
「蘇生方法の変更は確認したわよね?」
「ああ、もちろん。」
「アンタもソロみたいだから仲間が必要でしょ?」
~ 確かにそうだな。でも一応確認しておくか。 ~
「それはそうなんだけど、君って、その何て言うか本人?それともアバター?」
「ん?ちょっと、アンタ、女の子を見た目で選ぶタイプ?サイテーね」
「んーまぁイイわ。本人よ。ご不満?」
「いや、全然。」
~ むしろドストライクです! ~
「じゃあパーティー結成って事でイイわね!って言うか、ココにはアバターの人は居ないみたいよ。理由は分からないけど。」
「じゃあ、パーティー結成記念に食事にでも行きましょう!」
~ そう言えば腹減ったなぁ。ん? ~
「食堂あるの?」
「アンタ、街の中見てないの?」
「見たよ。ザックリとだけど...」
「食堂も在るし、レストランだって在るわよ。」
「ちなみに、お弁当屋さんも在ったわよ。」
~ なんと! ~
気付かなかったが街の中の造りにも変更が有ったようだ。
「オッケー!行こう!お酒もあるかなぁ?」
「どうかしら。」
「出来ればキンキンに冷えたビールが飲みたいなぁ。」
「あはははっ!さっ、行きましょう!」
初めてパーティーを組んだ2人は少しだけ足早にレストランに向かった。
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