車輪屋男爵~異世界から来たピンク髪で巨乳の女の子が冷蔵庫とかシャワーとか良く分からないことを言ってるので訳してもらっていいッスか?

くさなぎ

文字の大きさ
107 / 135
第8章 人族の中の竜

第8章 人族の中の竜 10~Funny Face

しおりを挟む
第8章 人族の中の竜 10~Funny Face

●S-1:帝国領
 
 1週間が過ぎた。
 ヴァースはミュアを観察し続けた。
 行く先々でも彼の行動は変わらなかった。
 弱者への慈悲深い優しさと、非道な人間には苛烈な反応をするほどの強さと激しさ。
 世界の変革を望んでいるのは見て取れた。

 なるほど。
 確かにミュア・レールという人物は頭脳明晰で剣の腕も立つ。
 どこかそれは、1000年前のヴァースの友人ルキウスに似ていた。
 彼もまた理想に燃え、優しさと強さを持ち合わせていた人物だった。
 クローリーにも少し感じてはいたが、ミュアアはさらによく似ている気がした。

 だからこそ、革命云々の話には返答していない。

 かつて、その理想に燃える姿に共感してルキウスに帯同、協力した。
 しかし、その途上で袂を分かった。
 その理由はただ一つ。
 正義と思ったもののためには平気で何かを切り捨てる姿だった。
 必要とあれば味方や部下でも見捨ててしまう。
 底辺の弱者救済のためには致し方ないのだろうが、そこに共感はできなかった。

 ヴァースはある意味、最も夢想家なのかもしれない。
 誰も見捨てない救済を求める気持ちが強かった。
 だから、別れた。
 ルキウスを嫌いになったわけではない。
 大のために小が犠牲になることも止むを得ないという態度に賛成できなかったのだ。

 竜族自体がそうだった。
 今のような体制になるまでに人族と同様の争いもあった。
 だが、結果的には不便はあるが理想に近づいた世界を形成していた。
 誰も見捨てない。
 穏やかな生活を。

 敵となれば容赦なくその剣で切り捨てるミュアには、そのヴァースの気持ちはわからない。
 人族だからだろうか。
 やはり下等な生物でしかないのか。
 そう思いかけたところで、ヴァースはクローリーを思い出した。

 クローリーは確かに彼が理想とする社会を領地に顕現させるために努力している。
 彼自身の力は判らないが、強力な仲間や力となる武器も有している。
 もしも彼がルキウスやミュアのように自分の理想のために力を振るい始めたら……。
 その姿が想像できなかった。
 クローリーはまあまあの魔術師だが優秀とはとても言えない。

 空島エルフの飛行船技術を手にしてもそれを郵便飛行船に使おうとする。
 バカなのか?と見えなくもない。
 いや。違う。
 征服欲がないのだ。
 なぜだろう。
 今彼の持てる力を結集すれば帝国を征服することすら可能かも知れないのだ。
 ミュアのいうような革命もできるだろう。

 それでもクローリーなら、やらない。
 そう思えた。
 理由は判らない。
 ミュアを見ていると、次第にクローリーの顔を見たくなった。
 彼ならばどうするのだろう。
 もしかしたら、ミュアやルキウスと同じ道を歩みだすかもしれない。


 悶々としたヴァースは、ふらりとミュアの前から姿を消した。



●S-2:アレキサンダー男爵邸

「クロちゃーん!」
 勢いよく扉を開けて、沙那が執務室に飛び込んできた。
 あまりに元気が良すぎたので扉が壊れそうなほどだ。
 クローリーの執務室は豪華さとは無縁だった。
 安普請とまでいわないが必要以上の装飾がされていない。

 古く深い色のマホガニー製のドアの中は、さながら理科準備室のようだなと沙那は思ったほどだ。
 執務用のというだけではなく、様々な器具や実験材料が散らばっており、男爵様の仕事部屋には到底見えない。
 整理整頓の下手な理科教師がこもっていそうな部屋だった。

「今日も元気っスなー」
 クローリーは足を組んで椅子に腰かけながら手にした本を閉じた。

「すごいんだよー!すごいこと起きたんだよー!」
 沙那はぐいぐい来る。
 この娘には距離感がない。
 なさすぎる。
 クローリーの胸倉を掴みかねないほどの勢いだ。

「あのねーあのねー。イズミちゃんがねー」
 沙那が名前を呼ぶと髪の毛の間から妖精のイズミが顔を出す。
「なんとー!氷が作れたんだよー!」
 そう畳みかけるとクローリーの前にグラスを差し出す。
 そこに入っていたのは、かすかにオレンジの色がついた透明感のある水だ。
 沙那が好んで作るオレンジ水だった。
 ただ、いつもと少し違うのは、そこに氷が浮いていたのだ。

「あー。イズミちゃんは水の精霊っスからねー。水を暖かくも冷たくもできたりするもんなんスよ」
「……知ってたのー!?」
「いや。知ってたっていうかー。普通はそういうものなんスよ。ただ、イズミちゃんはお湯ばかり出してたから、そういう特殊な個体なのかもしれないなって思ってただけっス」
「ぶーぶー!」
 沙那が膨れた。
 こういうところは子供っぽい。
「とりあえず、飲んでみてー」
 沙那はクローリーにぐいぐいとグラスを押し付ける。

「ま、いただくっスが……」
 クローリーは笑い気味に一口飲んでみる。
 冷たい。
「お。こりゃ……美味いっスな。飲み物って冷やすと美味しいものなんスな」
「そー!」
 沙那がぐっとガッツポーズ。
「だからずっと冷蔵庫欲しかったんだけど!これなら機械なしでも行けそうだよー!」
 
 沙那は当初から冷蔵庫を欲しがっていた。
 氷自体もそうだが、真冬でもないのに冷たい飲み物を飲むという習慣がこの世界にはなかった。
 現代文明に慣れ切った沙那にはそれが耐えられない。
 暑い夏には冷たいジュースとアイスが正義。
 
「……冷蔵庫も試作中だったんですがネエ」
 部屋の奥で丸まって作業をしていたマーチスが起き上がった。
「理屈は難しくないですから。冷媒を冷却パイプの中を循環させればよいだけですカラ。ただ、細いパイプの量産が困難でしてネエ」
「む?でも、電気は発電できてもまだ使えないって言ってなかったー?」
 沙那が眉を顰める。
「そうですネエ。だからアンモニアの気化によるガス冷蔵庫の施策もしてるのデス。すると今度はアンモニアの量産がなかなか大変でして……」
 これも同じだった。
 
 理屈も原理もわかっているが、いつもその材料の何かが足りないのだ。
 アンモニアを量産するために高圧釜が欲しいのだが、その作成に手間取っていた。
 理論が先行しすぎていて、冶金技術や金属加工技術がさっぱり追いついていないのだ。
 唯一の解決法がミスリルなのではあるが、これは量に限りがある。
 理屈さえ判れば何でもできる……わけではないのだ。

「んー。なら、当分はイズミちゃん大活躍だねー!」
「……それは妖精をこき使い過ぎじゃないでスカ?」
「だいじょーぶ。だよね?イズミちゃん?」
 イズミはこくんと頷く。
 沙那にはすっかり懐いているようだった。

「あー。イズミちゃんといえば、良いものができたんスよ」

 クローリーがのんびりと口を挟む。
 執務机の引き出しを開けて、何かを取り出す。
 ごとりと少し重量感のある音がして、机の上に置く。
 沙那はそれを見詰めて言った。

「おもちゃのピストル」

 確かにそこにあったのは少々装飾が入ってはいるものの、金属製の……ミスリル鉱で作られた銃のようだった。
 現在、男爵領の軍隊の標準装備になりつつあるマスケット銃とも違う。
 かといって現代的なものとも違う。
 沙那には何やら微妙にパチもんくさいデザインに見えた。
 小さいな子供が手にして引き金を引くと、じーかちかちかちーと安っぽい電子音が出るだけのおもちゃの銃っぽかった。

「なにこれー?」
「オレのまあまあな自信作っスよ。何のテストもしてないっスが。多分使えるはず」
「ふぅぅぅぅん?」
 女子である沙那には銃の良し悪しどころか想像もつかない。
「さにゃ専用というか……さにゃにしか使えないんスがね」
 クローリーが笑った。
「むー?」

「これはそのイズミちゃんが放出する膨大な魔素マナを利用して、魔力を撃ち出す銃なんスな」
「へ?」
 クローリーは沙那に手渡す。
 ミスリル製なためもあって金属という割にかなり軽量だった。
「もともと、魔法で魔力を撃ち出すことはできるんス。ただ、武器にできるほどの魔力量は膨大なんスな」
「んー?クロちゃんもドカーンってなんか爆発する魔法とか使ってたよねー?」

「あれもかなりの魔力が必要なんスな。だからメタクソ高価な素材を一瞬で使い潰すことになるんス」
「あー。宝石がたくさんとか言ってたやつー?」
「そそ」
 クローリーは頷いた。
「でも逆に言えば膨大な魔力を確保できればいつでも使えるってことなんスな」
「へー」

「つまり……イズミちゃんのような妖精女王級の巨大な魔力を確保できれば話は別っス」
「えーと……?」
「常にイズミちゃんと一緒にいるさにゃなら、使い放題になるってことっス」

「むむ……?」
 沙那は首を傾げる。
「ここまで言ってもわからねーんスか」
 クローリーは少し肩を落とした。

「他の……それが魔術師でもできないことなんスが、さにゃならその魔力を撃ち出すことができるんス」
 マーチスがぽむっと手と拳を合わせる。
「ハハァ。……火薬ではなく魔力を使って弾丸を撃ち出せるのでスナ?」
「まー、そういうことっス」
 クローリーが頷く。
「ただ、こいつの場合は弾丸を使わずに魔力をそのままエネルギーとして叩きつけること前提なんス」
「あー」
 マーチスは合点がいった。
「光線銃みたいになるってことでスナ」

「えーと……どゆことー?」
 首かっくん。
 沙那にはまだわかっていない。
「弾薬や弾丸の心配なく撃ち放題になるってことっスな」
「それは便利なものですナア」
「へー?」
 沙那は無造作に銃を手に取り、銃口を覗き込んだりしてみる。
 普通ならやってはいけない行為だが、この銃に限っては安全なのだ。

「なんて言ったって反動がないのが利点っスな」
「ナルホド」
「撃つたびに腕が跳ね上がるさにゃには向いているっス」
「……ホウ。他の人間が悪用することはないんですカナ?」
 クローリーは笑って首を横に振った。
「妖精女王級の魔力を持てる人間がいたら可能っスが。オレの知る限りさにゃくらいしかいねーんス」

 この銃を発射するだけの膨大な魔力を供給するのは難しい。
 クローリーですら構成要素マテリアル・コンポーネントをフルに使っても一回撃てるかどうかだった。
 しかし、四六時中イズミちゃんと一緒にいる沙那なら魔力の供給は無限に近い。
 まさに沙那専用の武器といえた。

「オレやぺんぎん親衛隊とかがいつも一緒にいられるわけじゃないスからな。護身用に持っておくと良いっス」
「なるほどー!良くわからないけどありがとー!」
 沙那からすればプラスティック製のおもちゃのような軽さのものだった。
 手元でくるくる回して、ミニスカの中、右太腿に縛り付けたホルスターに差し込んだ。
 今までのデリンジャー銃に比べても、ずっと軽い。

「気に入ってくれると嬉しいっスな。それこそオレのなかなかの大発明!名付けてエレメンタル……」
「イズミガン!だね!」
 沙那がクローリーの言葉を遮った。
「いや。そのネーミングはちょっと。もっとカッコよさげな名前にして欲しいっス」
「イズミガンで良いじゃない」
「むむ……」
 女子のネーミングセンスはたまにぶっ壊れているものだ。


「ほう。妖精武器か。ドラゴンのブレスにも匹敵するな」
 ふらりと部屋に入ってきたヴァースがぽつりと呟いた。
「お。おかえりっス」
 クローリーは片手でひらひらと手を振った。
 しばらく行方不明になっていたヴァースを気楽に迎える。
 心配もしていなければ気にもしてない。
 普通に考えれば怪しいものなのだが。

「あれは使い方次第で恐ろしい武器になるぞ。クローリー、お前は世界征服でも目指すつもりか?」
「やや?」
「そのあたりを確認したいところだ」
 クローリーは一瞬ぽかんとして、すぐに笑い出した。
「使い手のさにゃをよく見るっスよ」

「あの娘がそんなこと企むように見えるっスか?」
 げらげらと笑う。
「あんな強力な妖精と一緒にいられる人間はそうはいないっス」
「……」
 ヴァースがクローリーを睨む。
「自分と、その周りの人間にためくらいにしか役立てないと思うっスな」
「判らないぞ。人は変わりやすいものだ」

「そん時はそん時っスな。そもそもそんなヤバい奴なら、イズミちゃんの方から逃げていくっスな」
「そうか?」
「女王級の妖精はそんなものっス。それだけで十分に安全装置だと思うんスがね」
 
 今までクローリーが見てきた沙那という少女はそうだった。
 自分の利益のために動くことは少ない。
 せいぜいが生活水準向上にくらいしか我儘は言わない。
 おそらく人を支配するとかに興味がないのだ。
 良い意味で子供っぽいと言えなくもないが。

「剣も使えない。魔法も使えないさにゃには丁度良い護身武器だと思うっス」
「ふむ」
「だいたい、あの娘の顔をよく見るっス」
 言われてヴァースは沙那を凝視する。
「む?」

「あのアホそうな娘がやたらめったら悪用するようには……こら!こっちに銃口向けるなっス!」

「十分に危なそうだが?」
「あいつオレには容赦ないんス!」
 クローリーは慌ててデスクの下に隠れる。

「お前いつか撃たれるな」
 ヴァースは溜息を吐いた。
 このコントのような連中は何だろうか。
 いや。それこそ自分が人族に期待したいことなのかもしれない。


「空島のエルフの船が到着しましたー」
 大きなサイレンが鳴り響いた。
 飛行船発着場といえば聞こえは良いが、固定用ポールと木造の監視塔があるだけの広場だ。
 周囲に音で知らせるためのハンドシレンが設置してある。

 サイレンの構造はとても単純だ。
 飛行船の推進機として魔素タービンを手で回して空気を振動させるだけなのだ。
 違うのは少々雑なつくりでも作動することだろうか。
 
 執務室にいた全員が立ち上がって部屋を出た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

処理中です...